JPS647189Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は窓用面格子に関するものである。

従来の窓用面格子は窓枠に直接一体的に装着さ
れており、窓の外面に沿つて配される格子材は直
棒状であるため、該格子と窓面との間にほとんど
間隙がなかつた。このように、面格子は室内側か
らは格子材が窓面に迫つているので圧迫感があつ
てうつとうしく、また室外側からは牢格子のよう
な外観を呈するので体裁があまり良くなかつた。
しかも格子材を窓枠に直接装着すると、各格子材
の下端は下向きに露出するので、例えば面格子の
下で作業している際に急に頭をもたげたりする場
合には格子材の下端に頭をぶつけてけがをする危
険があつた。

本考案は上記欠点を解決し、特に安全性及び外
観に優れる窓用面格子を提案することを目的とす
る。

すなわち、本考案に係る窓用面格子は、窓枠の
外側には格子材の上下両端を保持する格子枠を配
設し、上記格子材の中央部を上記窓枠の開口面か
ら屋外側に十分な間隔をおいて配置し、上記中央
部に続く上下部は上記中央部に対して鈍角をなす
ように屋内側に屈曲させるとともに、上記格子枠
には上記格子材の端部を収容して止着する収容部
を形成され、該収容部には、上記格子材の室内側
に止着される傾斜状の取付片と格子材の室外側が
嵌入する切欠部とを形成したことを特徴とする。

以下、図面によつて本考案の実施例について説
明する。

なお、第１図は本考案に係る窓用面格子の正面
図、第２図及び第３図は第１図のＸ−Ｘ線及びＹ
−Ｙ線上の断面図であり、第４図は上記窓用面格
子の格子枠の他の例を示す断面図である。

図において、符号Ａは窓用面格子を示す。この
窓用面格子Ａは格子材１と該格子材１を保持する
格子枠２とから構成され、窓枠Ｂに装着されてい
る。

格子材１はやや内側に反つた上下部格子材１
ａ，１ｂに中央部格子材１ｃを連結して成り、連
結部１０は鈍角を成して屈曲している。上下部格
子材１ａ，１ｂと中央部格子材１ｃとの連結は、
各格子材の連結端部にジヨイント・ブロツク３を
嵌入するとともに、このジヨイント・ブロツク３
を各格子材にネジ止め固定することによつて行な
われている。

格子枠２は上下枠２ａ，２ｂ及び２ｃを方形に
枠組みしたもので、縦枠２ｃの接続縁７を窓枠Ｂ
の室外端に止着固定されている。上下枠２ａ，２
ｂはそれぞれ格子材１の両端部を包囲収容して止
着している。すなわち、これら上下枠２ａ，２ｂ
はそれぞれ下部及び上部を開口させて内部に格子
材１の両端部の収容部を形成し、さらに上下枠２
ａ，２ｂに一定の間隔で格子材１が嵌入可能な切
欠部５を切欠き形成するとともに屋内側の端部に
は取付片６を形成したものである。

格子材１の上下端部は、格子枠２の上下枠２
ａ，２ｂの切欠部５から収容部４内で収容される
とともに、取付片６の裏側からビスで止着されて
いる。なお、格子枠２は必ずしも窓枠と独立に構
成する必要はなく、窓枠から一体に延出する構成
であつてもよい。

上述のように、面格子Ａはその格子材１の中央
部が窓開口面から十分の間隔をおいて突出する構
成となつており、面格子の外観が向上し従来のよ
うな牢格子のような感じは一掃され、屋内側から
も圧迫感やうつとうしさが除去される。また、格
子材１の端部は格子枠２内に収容保持され、外部
に露出せず、しかも格子材１の下部は中央部に対
して屋内側に鈍角をなすように屈曲形成されてい
るため、たとえ身体の一部がぶつかつても大きな
けがをするおそれがない。なお、格子材１の端部
は格子枠２の切欠部５内に嵌入されているので、
格子材１の横振れが防止され、このため格子材１
はその端部が外部に露出せず、格子枠２に安定し
て保持固定される。

次に、第４図は格子枠２の屋外側にほぼ格子材
１の突出幅に等しい長さの延出部９を形成した上
枠２a′の例を示すもので、該延出部９の先端部に
下方に開口する格子材収容部１１を形成し、この
収容部１１の裏側に形成された止着片１２から格
子材１を止着するものである。

この場合、格子枠２の上部は既に格子材１の突
出幅だけ屋外側に突出しているので、格子材１の
上部及び中央部は直棒状でよく、下部のみを鈍角
状に屈曲形成すればよい。

この例においても、格子材１の下部は鈍角状で
あるから身体に対し安全であり、外観にも優れ、
屋内側においても奥行きのある余裕感が生じる。

以上詳しく説明したように、本考案に係る窓用
面格子は、全ての格子材の中央部は窓開口面から
十分な間隔をおいて配設され、中央部に続く上下
部は上記中央部に対して鈍角をなすように屋内側
に屈曲させる構成であるから、開放感があり、外
観も向上する。また、格子材の端部を収容する上
下枠の収容部には傾斜状の取付片を設けているの
で、屈曲形成した格子材の端部をそのまま止着で
きる。さらに、各格子材は切欠部に嵌入して保持
されるから、各格子材の位置決めが簡単にできる
とともに、格子材を屋外側に突出させても左右に
ぐらつくことがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る窓用面格子の正面図、第
２図及び第３図は第１図のＸ−Ｘ線及びＹ−Ｙ線
上の断面図であり、第４図は上記窓用面格子の格
子枠の他の例を示す断面図である。 符号Ａ……窓用面格子、Ｂ……窓枠、１……格
子材、２……格子枠、３……ジヨイント・ブロツ
ク、４，１１……収容部、５……切欠部、６……
取付片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下記要件を備えたことを特徴とする窓用面格
   子。 (イ) 窓枠の外側には格子材の上下両端を保持する
   格子枠が配設されていること。 (ロ) 上記全ての格子材の中央部は上記窓枠の開口
   面から屋外側に十分な間隔をおいて配置され、
   上記中央部に続く上下部は上記中央部に対して
   鈍角をなすように屋内側に屈曲していること。 (ハ) 上記格子枠には上記格子材の端部を収容して
   止着する収容部が形成され、該収容部には、上
   記格子材の室内側に止着される傾斜状の取付片
   と、格子材の室外側が嵌入する切欠部とが形成
   されていること。