JPS646784B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、塵埃吸込用の電動送風機を集塵用
袋の着脱状態に応じて駆動すると共に、その着脱
状態に応じて警報装置を作動させる電気掃除機に
関するものである。

（従来の技術） 電気掃除機は、塵埃吸込用の電動送風機を駆動
することにより吸込具を介して吸い込まれた塵埃
が集塵用袋に捕集されると共に集塵用袋を通過し
た空気が塵埃フイルタを介して外部に排出される
ようになつている。したがつて、電動送風機は塵
埃の吸込時にのみ駆動させれば良く、それ以外の
不使用時あるいは集塵用袋の異常な装着状態時に
は駆動させる必要がない。そこで、フイルタ、又
は、蓋体を装着し忘れたときに、警報装置を作動
させる一方において、電動送風機の駆動を停止す
るようにした電気掃除機が提案されている。

（発明が解決しようとする課題） ところで、電動送風機と警報装置との制御は簡
単な回路構成でできるようにすることが望まし
く、また、警報装置による警報は断続的に行なわ
せて変化を与える方が警報としてより一層好まし
いのであるが、従来の電気掃除機では、直流電源
を有する電気掃除機の場合に電動送風機のサイリ
スタによる位相制御と警報装置の制御とを図ろう
とすると概して構造が複雑となり、また断続的に
警報を与えることができない不具合がある。

この発明は、上記従来の技術が有する問題点に
鑑みて為されたもので、 その第１の目的とするところは、直流電源を有
する電気掃除機の場合に電動送風機のサイリスタ
による位相制御と警報装置の制御とを簡単な回路
構成で図ることのできる電気掃除機を提供するこ
とにある。

その第２の目的とするところは、直流電源を有
する電気掃除機の場合に警報装置による断続的な
警報を簡単な回路構成で達成できるようにした電
気掃除機を提供することにある。

（課題を解決するための手段） この発明は、その第１の目的を達成するため、
塵埃吸込用の電動送風機をサイリスタを介して交
流電源に接続し、前記サイリスタをパルス制御す
るトリガ信号回路に前記交流電源に基づき得られ
る直流電源を接続し、該直流電源は集塵用袋を集
塵ケース内に装着したとき開成される集塵用袋検
出スイツチを介して警報装置に接続し、前記トリ
ガ信号回路はそのパルス出力側を前記直流電源と
前記集塵用袋検出スイツチとの接続側が一入力端
に接続されたアンドゲートの他入力端に接続し、
前記集塵用袋が前記集塵ケースに装着されている
とき前記電動送風機を位相制御により作動させる
ため前記アンドゲートの出力側を前記サイリスタ
のゲートに接続する構成としてある。

この発明は、その第２の目的を達成するため、
塵埃吸込用の電動送風機をサイリスタを介して交
流電源に接続し、前記サイリスタをパルス制御す
るトリガ信号回路に前記交流電源に基づき得られ
る直流電源を接続し、該直流電源は集塵用袋を集
塵ケース内に装着したとき開成される集塵用袋検
出スイツチを介して警報装置に接続し、前記トリ
ガ信号回路はそのパルス出力側を前記直流電源と
前記集塵用袋検出スイツチとの接続側が一入力端
に接続されたアンドゲートの他入力端に接続し、
前記パルス出力側は前記集塵用袋が前記集塵ケー
スに装着されていないとき前記トリガ信号回路の
パルス出力に基づき前記警報装置を断続的に作動
させるため前記集塵用袋検出スイツチに接続し、
前記集塵用袋が前記集塵ケースに装着されている
とき前記電動送風機を位相制御により作動させる
ため前記アンドゲートの出力側を前記サイリスタ
のゲートに接続する一方、直流電源印加阻止用回
路素子を前記直流電源と前記集塵用袋検出スイツ
チとの接続側と前記アンドゲートの他入力端との
間に介装する構成としてある。

（実施例） この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図において符号１は電気掃除機の本体ケー
スであり、この本体ケース１には集塵ケース２が
着脱可能に取り付けられている。また、３は図示
省略の吸込具を接続するために集塵ケース２に設
けられた接続口であり、４は後述する警報装置の
表示部であり本体ケース１の上部に配置されてい
る。

次に、第２図は集塵ケース１を開閉する蓋体５
が開放された状態を示すものであり、集塵ケース
２の内部には集塵用袋６が着脱自在に収納される
ようになつている。なお、この集塵用袋６は接続
口３の側に中央部が開口され厚紙などから成る端
板７を有しており、この端板７は集塵ケース２の
内壁に取り付けられた案内枠８に嵌挿され得るよ
うになつている。また、蓋体５の裏側には突起９
が設けられており、この突起９は集塵ケース２に
設けられた蓋体開閉検出スイツチとしてのスイツ
チ１０の当接片１０Ａと当接するようになつてお
り、蓋体５が閉止されたときスイツチ１０は開成
状態となる。

次に第３図および第４図に示すように集塵ケー
ス２の内壁には、電気回路的にスイツチ１０と並
列に接続される集塵用袋検出スイツチとしてのス
イツチ１１が設けられており、このスイツチ１１
は集塵用袋６の端板７が案内枠８に嵌挿される際
端板７の側部とスイツチ１１の当接片１１Ａとが
当接しスイツチ１１を開成状態とするようになつ
ている。

一方、第５図は本体ケース１に組込まれる塵埃
吸込用の電動送風機を制御するための電気回路を
示すものであり、同図において符号１２は電動送
風機のモータである。このモータ１２は双方向サ
イリスタ１３と直列に接続されており、モータ１
２の一端およびサイリスタ１３の接続側の電極は
それぞれ交流電源１４に接続されている。そし
て、この交流電源１４からは直流電源１５が得ら
れるようになつており、この直流電源１５の出力
はトリガ信号回路１６に供給されている。また、
このトリガ信号回路１６のパルス出力側は、スイ
ツチ１０，１１と共にスイツチ回路を構成するア
ンドゲート１７の他方の入力端に接続されてい
る。このアンドゲート１７の一方の入力端にはス
イツチ１１と直流電源１５との接続側が接続され
ている。なお、１８は直流電源１５とスイツチ１
１との間に介装された抵抗である。また、アンド
ゲート１７の他入力端はスイツチ１１と直流電源
１５との接続側に直流電源印加阻止用回路素子と
してのダイオード１９を介して接続されるもの
で、そのアノードがトリガ信号回路１６のパルス
出力側となつている。アンドゲート１７の出力側
は抵抗２０を介してサイリスタ１３のゲートに接
続されている。さらに、抵抗１８の一端には並列
に接続されたスイツチ１０，１１の各一端が接続
されており、両スイツチ１０，１１の他端は警報
装置２１を介して接地されている。なお、前述し
たようにスイツチ１０は蓋体５の開閉状態に応じ
て作動し、もう一つのスイツチ１１は集塵用袋６
の着脱状態に応じて作動するものである。

次に、このように構成された回路の作動につき
説明する。集塵用袋６が第４図に示すように集塵
ケース２の内部に完全に収納され、且つ、蓋体５
が閉止されると両スイツチ１０，１１はいずれも
開成状態にあるから、交流電源１４の電源スイツ
チが投入されると直流電源１５が作動してトリガ
信号回路１６から所定のパルス出力が得られるよ
うになる。また、このパルス出力はアンドゲート
１７の他方の入力端に供給され、その一方の入力
端には直流電源１５の出力が供給されているか
ら、パルス出力によりサイリスタ１３の位相制御
が行なわれることとなる。したがつて、モータ１
２は駆動状態となつて塵埃の吸い込みが行なわれ
るようになる。

一方、集塵用袋６が装着されてスイツチ１１が
開成状態にある場合でも蓋体５が開放されている
とスイツチ１０は閉成状態にあるためスイツチ１
１を短絡することとなる。この結果、トリガ信号
回路１６のパルス出力はダイオード１９を介して
警報装置２１に供給されるようになると共にアン
ドゲート１７の出力端がローレベルになつてサイ
リスタ１３を非導通状態にする。つまり、モータ
１２の駆動は不能となつて塵埃の吸い込みも行な
えなくなる一方、警報装置２１がトリガ信号回路
１６のパルス出力に応じた作動を行ない得るよう
になる。ここで、警報装置２１の表示部４を発光
体で構成すればトリガ信号回路１６のパルス出力
の周期に応じた点滅により警報状態を表わし得る
ようになる。

また、蓋体５が閉止されている場合であつても
集塵用袋６が離脱状態にあるとスイツチ１１の閉
成によりスイツチ１０が短絡されモータ１２の駆
動を不能にする。勿論この場合も警報装置２１が
作動する。

なお、上述の実施例においては蓋体５の開閉状
態に応じて作動するスイツチ１０、および集塵用
袋６の着脱状態に応じて作動するスイツチ１１を
それぞれ設けたが、第６図に示すようにスイツチ
１１だけを設けて集塵用袋６の離脱状態のみを警
報し得るように構成しても良い。

また、警報装置２１はブザー等の発音体により
構成しても良く、この場合にはトリガ信号回路１
６のパルス出力に応じた断続音が警報状態を表わ
し得ることとなる。

（効果） 以上説明したように、この発明に係わる電気掃
除機の第１の構成によれば、直流電源を有する電
気掃除機の場合に電動送風機のサイリスタによる
位相制御と警報装置の制御とを簡単な回路構成で
図ることができるという効果を奏する。またこの
発明に係わる電気掃除機の第２の構成によれば、
直流電源を有する電気掃除機の場合に警報装置に
よる断続的な警報を簡単な回路構成で達成できる
という効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明が適用される電気掃除機の外
観を説明する斜視図、第２図は第１図において蓋
体を開放した場合を説明する斜視図、第３図は集
塵用袋の離脱状態を説明する要部斜視図、第４図
は集塵用袋の装着状態を説明する要部斜視図、第
５図は電動送風機の駆動制御を行なう電気回路の
一実施例を説明する回路図、第６図はスイツチの
接続の他の実施例を説明する要部回路図である。 ２……集塵ケース、５……蓋体、６……集塵用
袋、１０，１１……スイツチ、１２……モータ、
１３……双方向サイリスタ、１４……交流電源、
１５……直流電源、１６……トリガ信号回路、２
１……警報装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 塵埃吸込用の電動送風機をサイリスタを介し
   て交流電源に接続し、前記サイリスタをパルス制
   御するトリガ信号回路に前記交流電源に基づき得
   られる直流電源を接続し、該直流電源は集塵用袋
   を集塵ケース内に装着したとき開成される集塵用
   袋検出スイツチを介して警報装置に接続し、前記
   トリガ信号回路はそのパルス出力側を前記直流電
   源と前記集塵用袋検出スイツチとの接続側が一入
   力端に接続されたアンドゲートの他入力端に接続
   し、前記集塵用袋が前記集塵ケースに装着されて
   いるとき前記電動送風機を位相制御により作動さ
   せるため前記アンドゲートの出力側を前記サイリ
   スタのゲートに接続したことを特徴とする電気掃
   除機。 ２ 塵埃吸込用の電動送風機をサイリスタを介し
   て交流電源に接続し、前記サイリスタをパルス制
   御するトリガ信号回路に前記交流電源に基づき得
   られる直流電源を接続し、該直流電源は集塵用袋
   を集塵ケース内に装着したとき開成される集塵用
   袋検出スイツチを介して警報装置に接続し、前記
   トリガ信号回路はそのパルス出力側を前記直流電
   源と前記集塵用袋検出スイツチとの接続側が一入
   力端に接続されたアンドゲートの他入力端に接続
   し、前記パルス出力側は前記集塵用袋が前記集塵
   ケースに装着されていないとき前記トリガ信号回
   路のパルス出力に基づき前記警報装置を断続的に
   作動させるため前記集塵用袋検出スイツチに接続
   し、前記集塵用袋が前記集塵ケースに装着されて
   いるとき前記電動送風機を位相制御により作動さ
   せるため前記アンドゲートの出力側を前記サイリ
   スタのゲートに接続する一方、直流電源印加阻止
   用回路素子を前記直流電源と前記集塵用袋検出ス
   イツチとの接続側と前記アンドゲートの他入力端
   との間に介装したことを特徴とする電気掃除機。