JPS646424Y2 - - Google Patents

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JPS646424Y2
JPS646424Y2 JP1986040066U JP4006686U JPS646424Y2 JP S646424 Y2 JPS646424 Y2 JP S646424Y2 JP 1986040066 U JP1986040066 U JP 1986040066U JP 4006686 U JP4006686 U JP 4006686U JP S646424 Y2 JPS646424 Y2 JP S646424Y2
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JP
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piston
stepped
adjustment
brake
adjusting nut
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JP1986040066U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はデイスクブレーキの制動間隙自動調整
装置に関するものである。
[従来の技術] 特公昭39−27597号公報に開示される制動間隙
自動調整装置を備えたデイスクブレーキでは、過
大なブレーキ操作時、摩擦パツドの圧縮変形やキ
ヤリパの拡がり変形などに伴つて制動間隙が不必
要に調整され、ブレーキを解除しても摩擦パツド
が制動円板に係合したままとなり、引摺りを生じ
ることがある。
例えば特開昭49−133770号公報に開示されるよ
うに、1回のブレーキ操作で得られる制動間隙の
最大調整量を、1回のブレーキ操作で生じる摩擦
パツドの摩耗量よりもはるかに小さな値に設定し
ておけば、上述の制動間隙過調整は防止される。
しかし、これは車両へ組み付けた初期の制動間隙
調整に何回ものブレーキ操作を繰り返す必要があ
るので手数が掛り、機構も複雑であるという問題
がある。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案の目的は上述の問題に鑑み、構成が簡単
で、性能にバラツキがなく、過大なブレーキ力に
対してブレーキ液圧に感応して制動間隙調整作用
が中断されるデイスクブレーキの制動間隙自動調
整装置を提供することにある。
[問題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案の構成はシ
リンダに内空部が互いに連通するようにカツプ形
の中空ピストンを嵌合し、シリンダの端壁に中空
ピストンの内空部へ突出する調整ボルトを回転不
能に支持し、調整ボルトに先端が中空ピストンの
端壁に対向する調整ナツトを螺合し、調整ナツト
の先端側への螺動のみを許すクラツチばねの一端
側を調整ナツトに巻装する一方他端を中空ピスト
ンに係止し、中空ピストンの段付内空部に嵌合し
た段付ピストンの先端側大径端部をスラスト軸受
を介して調整ナツトの基端部へ当接し、段付ピス
トンの基端部と中空ピストンとの間にばねを介装
してなるものである。
[作用] シリンダ6へ圧液が供給されると、ピストン1
7が左方へ移動し、ばね14に押されて段付ピス
トン12も一緒に左方へ移動し、スラスト軸受1
1を介して調整ナツト20に推力を及ぼす。調整
ナツト20が調整ボルト18に沿つて左方へ螺動
し、制動間隙を調整する。この時クラツチばね1
5は巻きほぐされる方向の力を受け、調整ナツト
20の螺動を妨げない。
過大な液圧がシリンダ6へ加えられると、互い
にシールリング5,4により遮断されている段付
ピストン12の先端面の受圧面積が基端面の受圧
面積よりも広いので、段付ピストン12は皿ばね
14を撓ませてピストン17に対し右方へ移動す
る。調整ナツト20に及ぼしていた推力が遮断さ
れ、制動間隙の過調整が防止される。
シリンダ6の液圧が解放されると、シールリン
グ16の剪断変形に基づく復元力によりピストン
17が右方へ戻される一方、段付ピストン12は
皿ばね14の力により段部31に押し付けられ
る。
ピストン17の戻り運動に伴つてピストン17
が調整ナツト20の端面に当り、押し戻そうとす
ると、クラツチばね15が調整ナツト20に強く
巻き付き、調整ナツト20が不動の調整ボルト1
8に固定された状態となり、ピストン17の戻り
運動を阻止する。
[考案の実施例] 第1図に示すように、本考案が適用される一般
的なデイスクブレーキは、制動円板43の外周を
跨いで逆U字形に折り曲げられた平板からなる固
定部材44の上部周縁を側方から見てU字形に切
欠いて形成した壁面44a,44bの各切欠46
に、1対の摩擦パツド47,42を摺動可能に支
持するとともに、固定部材44にキヤリパ3を摺
動可能に支持し、このキヤリパ3と一体をなすシ
リンダ6にシールリング16を介して嵌合したピ
ストン17の先端を摩擦パツド47の裏板48に
衝合し、キヤリパ3が制動円板43の外周を跨い
で制動円板43の反対側に垂下する二股状の反力
片1を摩擦パツド42の裏板41に衝合して構成
される。
固定部材44の制動円板43と平行をなす壁面
44a,44bは、補強板45によりそれぞれ補
強される。ピストン17の外端とキヤリパ3との
間に防塵ブーツ28が取り付けられる。
第2図に示すように、本考案による制動間隙自
動調整装置は、キヤリパ3の端壁36に設けた通
孔29に、調整ボルト18の基端部がシールリン
グ24を介して貫通支持され、かつ頭部18aと
端壁36との間に皿ばね23が介装される。シリ
ンダ6の端壁36から1対のブラケツト8が延出
され、これに軸受27を介してカム軸26が支持
され、このカム軸26の周面に設けた切欠と調整
ボルト18の頭部18aに設けた切欠との間に、
断面卵形のカム9が皿ばね23の力により係合さ
れる。この構成により調整ボルト18は回転せ
ず、かつ軸方向の運動を規制される。つまり、液
圧によるブレーキ操作で調整ボルト18は移動し
ない。シリンダ6の外端部のカム軸26とカム9
は防塵カバー7により覆われる。
シリンダ6の内部へ突出する調整ボルト18の
先端に、リードの大きいねじ溝を介して調整ナツ
ト20が螺合され、この先端はピストン17の閉
鎖端壁に対向される。調整ナツト20の外周にコ
イルばねからなる一方向のクラツチばね15が巻
き付けられ、一端19がピストン17の端壁に設
けた軸方向の穴に係合され、他端は調整ナツト2
0の中央部分に形成したフランジ20aに衝合さ
れる。このフランジ20aはスラスト軸受11を
介して段付ピストン12の先端面に衝合される。
第3図に示すように、段付ピストン12は段部
32よりも基端側が小径とされ、先端側がシール
リング5を介してピストン17の円筒部34に嵌
装され、かつ先端面がピストンの段部31に後述
する皿ばね14により衝合される。ピストン17
は段付ピストン12の段部32の基端で段部37
のところから、円筒部34よりも大径の円筒部3
8を備えられる。この円筒部38と段付ピストン
12の基端側小径部分との隙間に、バツクアツプ
リング13を介してシールリング4が装着され
る。シールリング4は段付ピストン12の右端面
に衝合する座板33により保護される。円筒部3
4とシールリング4の内周面は、段付ピストン1
2を嵌合する段付内空部を形成する。座板33と
座板25との間に皿ばね14が介装される。座板
25はピストン17に係止した止め輪10により
保持される。
次に、以上の構成となつているデイスクブレー
キの制動間隙自動調整装置の作動について説明す
る。ブレーキ作用時シリンダ6へ圧液を供給する
と、ピストン17が左方へ移動し、摩擦パツド4
7(第1図)を制動円板43の右面に摩擦係合
し、同時に反力を受けるキヤリパ3が固定部材4
4に対して右方へ移動し、反力片1により摩擦パ
ツド42を制動円板43の左面に摩擦係合して制
動力を発生する。
ピストン17が左方へ移動すると、皿ばね14
に押されて段付ピストン12も移動し、スラスト
軸受11を介して調整ナツト20に推力を及ぼ
す。調整ナツト20が調整ボルト18に沿つて左
方へ螺動する。この時、クラツチばね15は巻き
ほぐされる方向の力を受け、調整ナツト20の螺
動を妨げない。このようにして、摩擦パツド42
の摩耗につれて調整ナツト20が不動の調整ボル
ト18の先端側へと移動する。
過大なブレーキ操作力により摩擦パツド42が
圧縮変形しまたはキヤリパ3の反力片1が拡げら
れるほどの過大な液圧がシリンダ6へ加えられる
と、段付ピストン12の先端の受圧面積が基端の
受圧面積よりも広いので、段付ピストン12は皿
ばね14を撓ませてピストン17に対し右方へ後
退し、調整ナツト20に及ぼしていた推力を遮断
する。したがつて、調整ナツト20はそれ以上螺
動せず、制動間隙の過調整が中断される。
ブレーキ作用を解除すると、シリンダ6の液圧
が解放され、シールリング16の剪断変形に基づ
く復元力によりピストン17は右方へ戻る一方、
段付ピストン12は皿ばね14の力により段部3
1に押し付けられる。ピストン17の戻り運動に
伴つてピストン17が調整ナツト20の端面に当
り、これを右方へ螺動させようとすると、クラツ
チばね15が調整ナツト20に強く巻き付くの
で、調整ナツト20は不動の調整ボルト18にあ
たかも固定された状態となり、ピストン17の戻
り運動を阻止する。
上述のように、調整ナツト20はブレーキ作用
時はピストン17の運動に追随して先端側へ螺動
するが、逆にブレーキ解除時はクラツチばね15
により後退を阻止され、ピストン17の戻り運動
を制限するストツパとして作用する。このように
して、ブレーキ操作の都度摩擦パツドの摩耗につ
れてピストン17が僅かずつシリンダ6から外方
へ押し出され、摩擦パツド42と制動円板43と
の制動間隙が常に適正な値に維持される。
なお、本考案によるデイスクブレーキは、駐車
ブレーキにも供することができる。運転席から遠
隔的にカム軸26を反時計方向に回転すると、カ
ム9が左方へ押され、調整ボルト18が皿ばね2
3の力に抗して左方へ移動する。この時、調整ナ
ツト20はクラツチばね15の作用により螺動す
ることはできないので、調整ボルト18と一体的
に左方へ移動し、ピストン17の端壁に衝合して
ピストン17を左方へ押し、液圧によるブレーキ
作用の場合と同様に制動力を発生するが、制動間
隙調整作用は行わない。
カム軸26を時計方向に回転してブレーキを解
除すると、ピストン17はシールリング16の弾
性復元力により、また調整ボルト18は皿ばね2
3の力により旧位置へ戻される。
[考案の効果] 本考案は上述のように、シリンダに内空部が互
いに連通するようカツプ形の中空ピストンを嵌合
し、シリンダの端壁に中空ピストンの内空部へ突
出する調整ボルトを回転不能に支持し、調整ボル
トに先端が中空ピストンの端壁に対向する調整ナ
ツトを螺合し、調整ナツトの先端側への螺動のみ
を許すクラツチばねの一端側を調整ナツトに巻装
する一方他端を中空ピストンに係止し、中空ピス
トンの段付空部に嵌合した段付ピストンの先端側
大径端部をスラスト軸受を介して調整ナツトの基
端部へ当接し、段付ピストンの基端部と中空ピス
トンとの間にばねを介装してなるから、ブレーキ
液圧が所定値以下では、ピストンの運動がばねと
段付ピストンを介して調整ナツトへ伝達され、調
整ナツトが調整ボルトに沿つて螺動するので制動
間隙が調整される。ブレーキ液圧が所定値以上で
は、段付ピストンに作用する液圧力がばねの力よ
りも大きくなり、段付ピストンが相対的に後退
し、ピストンの運動が調整ナツトへ伝達されるの
を遮断するので、制動間隙調整作用が中断され
る。したがつて、摩擦パツドを変形させまたはキ
ヤリパのシリンダと反力片との間を押し拡げるよ
うな過大なブレーキ作用時、制動間隙調整作用が
中断され、制動間隙の過調整が阻止されるので、
常に適正な制動間隙を維持され、摩擦パツドの制
動円板に対する引摺りが回避される。
ブレーキ作用時調整ナツトをピストンに追随さ
せ、ブレーキ解除時にばねの力により所定量(ば
ねの初期撓み量)だけ調整ナツトを調整ボルトに
対し後退させてピストンの戻り量を制限するもの
に比べて、ばね特性のバラツキに影響されること
がなく、また構成が簡単で組立も容易であり、段
付ピストンに作用する液圧により調整ナツトの作
動が制限されるので、信頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が適用される一般的なデイスク
ブレーキの正面断面図、第2図は同デイスクブレ
ーキの制動間隙自動調整装置の縦断面図、第3図
は第2図の要部拡大図である。 3:キヤリパ、5:シールリング、6:シリン
ダ、11:スラスト軸受、12:段付ピストン、
14:皿ばね、15:クラツチばね、17:ピス
トン、18:調整ボルト、20:調整ナツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダに内空部が互いに連通するようカツプ
    形の中空ピストンを嵌合し、シリンダの端壁に中
    空ピストンの内空部へ突出する調整ボルトを回転
    不能に支持し、調整ボルトに先端が中空ピストン
    の端壁に対向する調整ナツトを螺合し、調整ナツ
    トの先端側への螺動のみを許すクラツチばねの一
    端側を調整ナツトに巻装する一方他端を中空ピス
    トンに係止し、中空ピストンの段付内空部に嵌合
    した段付ピストンの先端側大径端部をスラスト軸
    受を介して調整ナツトの基端部へ当接し、段付ピ
    ストンの基端部と中空ピストンとの間にばねを介
    装してなる、デイスクブレーキの制動間隙自動調
    整装置。
JP1986040066U 1986-03-19 1986-03-19 Expired JPS646424Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986040066U JPS646424Y2 (ja) 1986-03-19 1986-03-19

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986040066U JPS646424Y2 (ja) 1986-03-19 1986-03-19

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Publication Number Publication Date
JPS61164831U JPS61164831U (ja) 1986-10-13
JPS646424Y2 true JPS646424Y2 (ja) 1989-02-20

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ID=30548606

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JP1986040066U Expired JPS646424Y2 (ja) 1986-03-19 1986-03-19

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49133770A (ja) * 1972-11-01 1974-12-23

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49133770A (ja) * 1972-11-01 1974-12-23

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JPS61164831U (ja) 1986-10-13

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