JPS646150Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は写真、書画等のプラスチツク製額縁、
特に額縁を相互に連結して吊つたり立て掛けたり
することのできる額縁構造に関する。

複数個の額縁を相互に連結して吊る額縁構造は
実開昭57−34860号に開示されていて公知である。
この額縁構造では、額縁の枠の周辺４ケ所に切欠
部を設け、この切欠部に夫々連結棒を取付けたも
のからなり、連結具および吊り具は額縁の連結棒
に嵌め込みにより連結されるようになつている。
額縁相互の連結、額縁の吊下げそれ自体について
は申し分ないが、連結具や吊り具が額縁の前面に
位置するため外観的に見苦しく、しかも切欠部と
連結棒を枠の周辺４ケ所に設ける必要があるため
かならずしも簡易な構造とはいえない。

本考案は額縁を相互に連結して用いる額縁構造
に関し、その目的とするところは、額縁に連結具
を裏側から装着して額縁を相互に連結しうるよう
にした額縁構造を提供するにある。

本考案によれば、写真、書画等を保持するプラ
スチツク製額縁縁の裏板に、額縁の周辺中央に隣
接して長孔を４ケ所設け、中央に薄肉ヒンジ部を
有する連結具本体に、該ヒンジ部を中心として対
象位置に長孔に夫々嵌合する２対の突出部を設け
て成るプラスチツク製連結具をもつ額縁構造を提
供する。

プラスチツク製連結具の各対の突出部を隣接し
た額縁の長孔に裏側から嵌め込む。しかるときに
は額縁は連結具によつて相互に連結され、額縁間
の隙間から連結部の一部が表側に現われるに過ぎ
ない。

今本考案による額縁構造の一例を添付図面を参
照して詳述すると、写真、書画等を入れてこれを
保持するプラスチツク製額縁１はその裏板２に周
辺中央に隣接して長孔３を４ケ所備えている。プ
ラスチツク製連結具４は中央に薄肉ヒンジ部５を
有する連結具本体６からなり、連結具本体６には
ヒンジ部を中心として対象位置に長孔３に嵌合す
る２対の突出部７，７が一体に形成されている。
隣接した額縁１の長孔３に各対の突出部７を嵌め
込むときには額縁は連結具によつて相互に連結さ
れる。第５図ａ，ｂ，ｃ，ｄは連結具を用いて額
縁を種々の態様に連結した状態を示している。第
５図ａおよびｂは、吊り具８を上方の額縁に長孔
を利用して連結し、相互に連結された額縁を吊下
げて飾る仕方を示し、第５図ｃでは額縁を立て掛
けて飾る仕方を示している。第５図ｄは額縁をリ
ング状に相互に連結して立てた飾り方を示し、こ
の例では、連結具はその薄肉ヒンジ部で具合良く
屈曲する。

このように本考案によれば、額縁の裏板に長孔
を設け、この長孔に連結具の突出部を嵌めて額縁
を相互に連結するようにしたため、構造が大変簡
単になるばかりでなく、額縁の表側に連結のため
のいかなる構成をも施す必要がないから、額縁の
外観がすこぶる良好になる。又、連結具には薄肉
ヒンジ部が設けられているから、相互に連結され
た額縁を平面的ばかりでなく、リング状にも無理
なく配置することができ、展示の仕方に変化をも
たせることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は額縁の正面からみた斜視図、第２図は
一対の額縁と連結具の裏面からみた斜視図、第３
図は連結具の斜視図、第４図は連結具で相互に連
結された額縁の部分断面図、第５図ａ，ｂ，ｃお
よびｄは相互に連結された額縁の展示の仕方を示
す図である。 １……額縁、２……裏板、３……長孔、４……
連結具、５……薄肉ヒンジ部、６……連結具本
体、７……突出部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 写真、書画等を保持するプラスチツク製額縁の
   裏板に、額縁の周辺中央に隣接して長孔を４ケ所
   設け、中央に薄肉ヒンジ部を有する連結具本体
   に、該ヒンジ部を中心として対象位置に長孔に
   夫々嵌合する２対の突出部を設けて成るプラスチ
   ツク製連結具をもつ額縁構造。