JPS645795B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカラーテレビジヨン受像機の自動消磁
装置に関するものであり、特別な消磁用スイツチ
を用いることなく主電源スイツチを用いて消磁作
用をさせることができる自動消磁装置を提供しよ
うとするものであり、以下本発明の一実施例につ
いて図面を参照して説明する。

直流電源電圧を利用した消磁回路は、カラーテ
レビジヨン受像機の動作中にコンデンサを充電し
ておき、消磁スイツチを切替えて消磁コイルを含
む直列共振回路に上記コンデンサを並列接続する
ことにより、消磁コイルに減衰振動電流を流すよ
うにしたものである。この消磁回路は消磁スイツ
チを特別に必要とする。そこで、本発明は消磁ス
イツチを主電源スイツチに兼用した自動消磁装置
を提供しようとするものであり、以下本発明の実
施例について図面を参照して説明する。

第１図に示すように直流電源端子１とアース間
に抵抗２と３との直列回路を接続し、この直列回
路の分圧点をトランジスタ４のベースを接続す
る。このトランジスタ４のエミツタは抵抗５を介
して端子１に接続されるとともにツエナーダイオ
ード６およびコンデンサ７を介して接地されてい
る。このツエナーダイオード６によつてトランジ
スタ４のエミツタには一定の電圧が印加されてい
る。トランジスタ４のコレクタは抵抗８を介して
接地されるとともに抵抗９を介して一端が接地さ
れたコンデンサ１０の他端に接続されている。主
電源スイツチが開放されて端子１に電圧がなくな
るとトランジスタ４のベース電圧が減少し、トラ
ンジスタ４が導通する。すると抵抗８の両端に電
圧が生じ、この電圧を制御電圧として用いる。

一方、フライバツクトランスに得られたパルス
が加わる端子１１のパルスをダイオード１２で整
流して、コンデンサ１３で整流し、得られた電圧
を抵抗１４を介してコンデンサ１５と消磁コイル
１６と抵抗１７との直列共振回路の一端に加え
る。この直列共振回路の他端は接地されている。
この直列共振回路にサイリスタ等の制御端子付き
単方向性スイツチング素子１８とダイオード１９
を相互に逆極性で並列接続する。

主電極スイツチが閉じられている場合には端子
１１にパルスが存在して、ダイオード１２で整流
された直流電圧によりコンデンサ１５は充電され
ている。このとき、単方向性素子１８，１９はと
もにオフ状態にある。

主電源スイツチが開放されると、上記したよう
にトランジスタ４がオンして抵抗８に電圧が発生
し、制御電圧としてサイリスタ１８のゲートに加
える。するとサイリスタ１８がオンし、コンデン
サ１５の電荷がサイリスタ１８、抵抗１７、消磁
コイル１６のループに流れる。次に、消磁コイル
１６のエネルギが抵抗１７、ダイオード１９、コ
ンデンサ１５のループに電流として流れ、これが
繰返えされて第３図のような減衰振動電流が流れ
ることになる。

第３図は他の実施例であり、トランジスタ４の
代りにオペアンプ２０を使用したコンパレータに
よる信号発生回路を設け、サイリスタ１８とダイ
オード１９の代りに双方向性サイリスタ２１を設
けたものである。

以上のように本発明によれば主電源スイツチの
開放によつて直流電圧が下ることを検知して制御
信号を発生し、この制御信号でサイリスタ等の単
方向性素子を導通させて減衰振動電流を発生する
ようにしたので、特別に消磁スイツチを設けて操
作する必要がなく、主電源スイツチの開放によつ
て自動的に消磁を行なうことができる工業的価値
の高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における自動消磁装
置の回路図、第２図は同他の実施例における自動
消磁装置の回路図、第３図は同装置説明のための
波形図である。 １……直流電源端子、２，３……抵抗、４……
トランジスタ、６……ツエナーダイオード、１８
……サイリスタ、１９……トランジスタ、１６…
…消磁コイル、１５……コンデンサ、１７……抵
抗、１１……パルス印加端子、２１……双方向性
サイリスタ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 主電源スイツチの開放による直流電圧の減少
   によつて制御信号を発生する信号発生回路を備
   え、上記主電源スイツチの開放によつて電圧が０
   となる直流電源端子とアース間にコンデンサと消
   磁コイルとを含む直列共振回路を設け、この直列
   共振回路に並列に制御端子付き単方向性スイツチ
   ング素子と、このスイツチング素子と逆極性の単
   方向性素子とをそれぞれ並列に接続し、上記信号
   発生回路の出力を上記制御端子に加えることを特
   徴とする自動消磁装置。