JPS64553Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は穀槽枠体の補強装置の改良に関する。

複数個の鉄板製枠体を組合わせた穀槽におい
て、その両側枠体の各内壁面に特有形状の横線状
突脈を複数個配設すると共に、前記枠体の外壁面
の突脈凹陥部に矩形中空状断面の補強部材を嵌装
して固設することにより、枠体を強固にして槽内
穀物の側圧に対する抗圧力を充分に補強し、また
前記枠体の補強部材と対向する他側枠体に設けた
補強部材を横架状連結部材の両側端部においてそ
れぞれ固着して一体的に連結することにより、そ
の抗圧力を大幅に向上すると共に、全体的に枠体
構造を堅牢化して穀槽を安定化する便益な装置を
開発して提供せんとするものである。

本考案を実施例図について説明する。第１図は
下部枠体１，２の内部に通風乾燥部３を設け、上
部枠体４，５，６，７の内部を穀槽８に形成する
と共に、その一側に昇降機（図示してない）を立
設して一体的に形成する循環式穀物乾燥機であ
る。前記穀槽８の枠体構造は、複数個の穀物点検
窓９を縦列状に配した前記枠体４と後部枠体６お
よび両側枠体５，７と蓋体８（図示してない）に
よつて構成され、前後枠体４，６の壁面にそれぞ
れ設けたボールト穴１０…と両側枠体５，７の両
端縁部１１に設けた螺孔１２…をボールト１３に
よつてそれぞれ締着すると共に、各枠体の上端縁
部１４の螺孔１５に蓋体壁面に設けたボールト孔
を連通すると共にボールト締めして箱状立方体に
形成される。両側枠体５，７の内壁面には、ほぼ
断面コ字形状の複数列の横線状突脈１６，１７を
それぞれ設けると共に、その各突脈１６，１７の
上辺部１８…をそれぞれ急傾斜面に、また下辺部
１９…を上辺部より緩傾斜面または水平面に形成
してある。

本案の補強装置は、組立された穀槽８におい
て、前記枠体７または８の外壁面の突脈凹陥部２
０…に矩形中空状断面の補強部材２１を嵌装して
枠体に一体的に固設し、また、前記枠体７の補強
部材２１は、対向する他側枠体８に設けた補強部
材２１とをステーなどの横架状連結部材２２の両
側端部においてボールト２３などによつてそれぞ
れ固着して一体的に相互を連結してある。

以上の構成であるから、枠体は板厚の薄い鉄板
をプレス加工によつて簡単に製作できる。また枠
体の外壁面に形成された突脈凹陥部に補強部材を
嵌装して枠体に一体的に固設するので、枠体の抗
圧力を大幅に強化できると共に、枠体の重量を軽
量化でき、枠体面の歪み、損傷を防止でき、また
対向する両側枠体の補強部材を横架状連結部材の
両側端部においてそれぞれ固着して一体的に連結
するので、運搬・組立に便益で作業能率を促進で
き、また全体的に枠体構造を堅牢化して穀槽を安
定化できると共に、穀槽の収容力を大幅に増大で
きる等の実用的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例図である。第１図は穀物
乾燥機の枠体の分解斜視図、第２図は穀槽枠体の
断面図、第３図は穀槽の平面図である。 １，２……下部枠体、３……通風乾燥部、４，
５，６，７……上部枠体、８……穀槽、９……穀
物点検窓、１０……ボールト孔、１１……側端縁
部、１２……螺孔、１３……ボールト、１４……
上端縁部、１５……螺孔、１６……横線状突脈、
１７……横線状突脈、１８……上辺部、１９……
下辺部、２０……突脈凹陥部、２１……補強部
材、２２……横架状連結部材、２３……ボール
ト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 複数個の鉄板製枠体を組合わせた穀槽におい
   て、その両側枠体の各内壁面にほぼ断面コ形状
   の横線状突脈を複数個配設すると共に、各突脈
   の上辺部を急傾斜面に、またその下辺部を緩傾
   斜面または水平面にそれぞれ形成し、前記枠体
   の外壁面の突脈凹陥部に矩形中空状断面の補強
   部材を嵌装して枠体に一体的に固設した穀槽枠
   体の補強装置。 (2) 前記枠体に設けた補強部材が、対向する他側
   枠体に設けた補強部材と横架状連結部材の両側
   端部においてそれぞれ固着して一体的に連結し
   てある実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の穀
   槽枠体の補強装置。