JPS644B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は線状に成形された麺製品を所定長さ
に切断する麺線裁断機に関するものである。

発明の目的 「産業上の利用分野」 この発明は線状麺製品、例えば素麺、ひや麦、
等を所定の一定長さに切断するための麺線裁断機
で麺製品製造用の用具として使用するものであ
る。

「従来の技術」 従来、素麺やひや麦等の線状麺製品を所定一定
長さに切断する作業は手動で行なわれたので、作
業に多くの人力と時間を要し、時には長さが不揃
になつたり、折損する製品が出来たりする欠点が
あつたのである。

「発明が解決しようとする問題点」 この発明は上述の素麺やひや麦等の線状麺製品
を所定一定長さに切断する作業をコンピユーター
で動作する機械を用いて正確な所定長さに、容易
迅速に折損なく、裁断が出来る麺線裁断機を得る
にある。

発明の構成 「問題点を解決するための手段」 機枠の上面に、多数の切断刃３操作用エヤーシ
リンダー２を、例えば、素麺裁断用の間隔又はひ
や麦裁断用の間隔等調節出来る一定等間隔を保つ
て、横１列に配列し、各切断刃操作用エヤーシリ
ンダー２の下側へ突出するピストン軸２０１先端
に、麺線切断用の切断刃３と切断刃３の始端側に
平行に、コイル発条４１と先端の樹脂スポンジ４
２とよりなる弾性麺線押え４とを、機枠１正面と
直角に取付け、機枠１、底板１２の両端部の前後
両側に下端を回転自在に連結して取付けた４本の
支柱脚５１の上端に回転自在に連結保持させて、
麺線受台５を取付け、後側両端の支柱脚５１を連
結して、支柱脚軸５２を取付け、支柱脚軸５２
に、機枠１の前側両端の支柱１１を連結する横枠
１３に、前端を回転自在に連結した２個の麺線受
台操作用エヤーシリンダー２１のピストン軸２１
１先端を回転自在に連結して、麺線受台操作用エ
ヤーシリンダー２１で麺線受台５を機枠１の後側
へ押し出し、同時に麺線受台５の両側端に取付け
た袖板５３を麺線受台５下面に取付けた袖板開閉
用エヤーシリンダー２２で袖板昇降枠５４を降下
させて、麺線受台５両側へ同一平面上に上面が在
る様に開き、線状麺製品を機枠１の正面と平行に
乗せ、上面に線状麺製品を乗せた麺線受台５を麺
線受台操作用エヤーシリンダー２１で機枠１内部
の切断刃３の直下に引き戻し、同時に袖板開閉用
エヤーシリンダー２２で袖板昇降枠５４を上昇さ
せ、袖板操作腕５５を介して両側の袖板５３を直
立させて、切断刃３が降下する時麺線受台５上の
麺線が両側へ逃げることを防ぐ様にし、機枠１の
一端にコンピユーター６を取付けて、多数の切断
刃操作用エヤーシリンダー２と、麺線受台操作用
エヤーシリンダー２１と、麺線受台５両側の袖板
開閉用エヤーシリンダー２２とをコンピユーター
６で所定順序で、一定時間的間隔を保つて作動さ
せて、麺線受台５上の線状麺製品を、図中右端か
ら順次所定の長さに正確に迅速に機械力に依つて
切断する様にしたものである。

「作用」 この発明の麺線裁断機を使用して、素麺等の線
状麺製品を裁断するには、コンピユーター６で、
又は手動で、麺線受台操作用エヤーシリンダー２
１にエヤーコンプレツサー（図外）から高圧空気
を吹き込んで麺線受台５を機枠１の後側へ押し出
し、同時に袖板開閉用エヤーシリンダー２１を作
動させて、麺線受台５両側の袖板５３を水平に開
き、上面に線状に成形された麺製品を機枠１の正
面と平行に乗せた後、麺線受台操作用のエヤーシ
リンダー２１で麺線受台５を機枠１内部の切断刃
３の直下の位置に引き戻し、同時に袖板５３を袖
板開閉用エヤーシリンダー２２で直立させて、線
状麺製品を麺線受台５の上面に集め、切断刃３が
降下して、麺製品を切断する時に、麺製品が切断
刃３の下面から外側へ逃げることを防止し、コン
ピユーター６又は手動で切断刃操作用エヤーシリ
ンダー２に高圧空気を圧入して、切断刃３と弾性
麺線押え４とを降下させて、麺線受台５上の線状
麺製品を切断するのであつて、麺線受台５上に置
かれた線状麺製品を切断する順序は先ず末端（図
中左端）の切断刃操作用エヤーシリンダー２が動
作して、切断刃３とその始端側に取付けた弾性麺
線押え４とを降下させて、弾性麺線押え４で線状
麺製品の末端部を押えて、位置を固定した後、線
状麺製品の末端を直角に切断刃３で切断し、麺線
押え４に依る線状麺製品の固定を継続した侭、始
端（図中右端）の切断刃操作用エヤーシリンダー
２から順次末端（図中左端）の切断刃操作用エヤ
ーシリンダー２を各一定の時間的間隔を保つて作
動させて、始端（図中右端）から順次線状麺製品
を所定一定長さに切断するのである。

「実施例」 図面はこの発明の実施例を示し、使用した多数
の切断刃操作用エヤーコンプレツサー２や麺線受
台操作用エヤーコンプレツサー２１や袖板開閉用
エヤーコンプレツサー２２は手動で操作すること
も出来るが、コンピユーター６を使用して作動順
序や各作業間の時間的間隔を正確に保つて動作さ
せるのであつて、発明者が使用したコンピユータ
ーは市販のオムロン製シスマツクＣ−120である
が、この様な高性能でない市販品を用いてもこの
発明が目的とする各エヤーコンプレツサーの動作
をさせることが出来るのである。

発明の効果 この発明の麺線裁断機は上述の様に、麺線受台
操作用エヤーコンプレツサー２１で機枠１の後側
へ押し出した麺線受台５上に、麺線受台５両側の
袖板５３を水平に開いて、線状麺製品を麺線受台
５上に乗せた後、麺線受台５を機枠１内部の切断
刃３の直下に引き戻し、先ず末端（図中左端）の
切断刃３を末端の切断刃操作用エヤーコンプレツ
サー２で降下させて、切断刃３に取付けた弾性麺
線押え４で線状麺製品を押え、切断刃３で線状麺
製品末端を切除し、麺線押え４に依る線状麺製品
末端の押えを継続した侭、始端（図中右端）の切
断刃３を麺線押え４と共に降下させて線状麺製品
の始端を切除し、次いで同様にして、その次（左
側）の切断刃操作用エヤーシリンダー２で切断刃
３を降下させて線状麺製品を所定長さに切断し、
順次始端（図中右端）側から末端（図中左端）側
へ切断刃３の降下動作を移動させて、線状麺製品
を所定長さずつ順次折損が生じない様に裁断する
ので従来手動で時間と労力をかけて行なわれ、時
には長さが不揃になつたり、製品に折損が出来た
りした、線状麺製品の裁断作業をコンピユーター
６で作動されるエヤーシリンダー２，２１，２２
で切断刃３、その他の機構を製作して、麺線受台
５上に乗せた線状麺製品を、始端（図中右端）か
ら末端（図中左端）へ順次正確な所定長さに迅速
に折損を生ずることなく、裁断出来る効果がある
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を実施した麺線裁断機の背面
を示す正面図。第２図は第１図の右側面図であ
る。 図中、１……機枠、１２……機枠の底板、１３
……機枠前側の横枠、２……切断刃操作用エヤー
シリンダー、２１……麺線受台操作用エヤーシリ
ンダー、２２……袖板開閉用エヤーシリンダー、
２０１，２１１……エヤーシリンダー２及び２１
のピストン軸、３……切断刃、４……弾性麺線押
え、５……麺線受台、５１……支柱脚、５２……
支柱脚軸、５３……袖板、６……コンピユータ
ー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 機枠の上面に切断刃操作用エヤーシリンダー
   多数を、ピストン軸を下向きにして、調節出来る
   一定等間隔を保つて、横１列に配置し、各ピスト
   ン軸の先端に、切断刃と、その始端側の弾性麺線
   押えとを機枠の正面と直角に取付けて、ピストン
   軸の降下で麺線を弾性麺線押えで押え、切断刃で
   切断する様にし、機枠の下部の切断刃の降下位置
   に、麺線受台を、機枠底板の両端部前後に下端を
   回転自在に連結した４本の支柱脚の上端に、回転
   自在に連結保持させ、後側両端の支柱脚を連結し
   て、支柱脚軸を取付け、支柱脚軸に、機枠前側の
   横枠の両端部に後端を回転自在に取付けた２個の
   麺線受台操作用エヤーシリンダーのピストン軸先
   端を回転自在に連結して、麺線受台操作用エヤー
   シリンダーで麺線受台を機枠の後側へ押し出し
   て、上面に麺線を乗せ、麺線を乗せた麺線受台を
   機枠内部の切断刃の直下に引き戻す様にし、麺線
   受台には、前後両側に一定巾の袖板を回転開閉自
   在に取付け、袖板を麺線受台の下面に取付けた袖
   板開閉用エヤーシリンダーで、麺線受台が機枠の
   後側へ押し出された時点に於ては、袖板が両側へ
   麺線受台上面と同一平面になる様に開き、麺線受
   台が機枠内部に引き戻された時点に於ては直角に
   直立して切断刃の降下に依る麺線の移動を防止す
   る様にし、機枠の一端にコンピユーターを取付け
   て、切断刃操作用エヤーシリンダー、麺線置台操
   作用エヤーシリンダー及び袖板開閉用エヤーシリ
   ンダーを所定順番に所定の時間的間隔を保つて操
   作する様にしたことを特徴とする、麺線裁断機。