JPS644849Y2 - - Google Patents

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JPS644849Y2
JPS644849Y2 JP7153483U JP7153483U JPS644849Y2 JP S644849 Y2 JPS644849 Y2 JP S644849Y2 JP 7153483 U JP7153483 U JP 7153483U JP 7153483 U JP7153483 U JP 7153483U JP S644849 Y2 JPS644849 Y2 JP S644849Y2
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JP
Japan
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cylinder
impeller
annular plate
shaft
fibers
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JP7153483U
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JPS59178376U (ja
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  • Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、シリンダシヤフトへの繊維巻付きを
防止することができるようにした整綿機に関す
る。
一般に、布団綿の整綿など植物繊維・合成繊維
その他の繊維を整綿する際に製綿機を使用してい
るが、整綿機運転中に繊維を開繊するシリンダの
シヤフトへ繊維がからんで巻付き、摩擦・加熱さ
れて出火するなどの災害が生じていた。そのた
め、作業員は、整綿機を運転しながらシリンダシ
ヤフトへの繊維巻付きを監視し、時々機械の運転
を停止して巻付いた繊維を取り除く必要があり、
また定期的に精密点検を要するなど、機器管理が
極めて厄介であつた。
このような繊維巻付きを防止するための対策と
して、従来第1図および第2図に示すような方法
がとられていた。図において、機械本体フレーム
1,1に支持された軸受2,2により両端を軸支
されたシリンダシヤフト3にシリンダ4が取り付
けられ、このシリンダ4の外周面には開繊用の多
数の鈎針5,5……5が植針されている。また、
このシリンダ4の上部側方および上方(図示省
略)は、シリンダカバー6により覆われている。
そして、シリンダ4の両側板4a,4aには、半
径方向に1枚のインペラ(小翼片)7が設けられ
ている。したがつて、シリンダ4の回転に伴いイ
ンペラ7も同時に回転するので、回転方向へ風圧
を高め、繊維の流入を妨げ、また繊維を外方へあ
おり出すことができる。
しかしながら、この方法には次のような欠点が
ある。すなわち、回転中のインペラをある断面に
ついて見ると、回転方向に対しインペラ前面の風
圧は大気圧より高くなり空気を外方へ押し出すの
で繊維流入を防止することができるが、インペラ
がその断面を通過した瞬間インペラ後方は真空状
態となり、インペラ周辺の空気および開繊して飛
散した繊維を吸入し、シヤフト方向への流入を促
進する状態となる。すなわち、インペラ前面側で
は空気を排出するが、後面側では排出した空気と
等量の空気を吸入することになり、インペラは単
に空気を掻き廻し乱気流を生じさせているにすぎ
ない。また、シリンダ側板4aとフレーム1内面
との間には、インペラ7の出幅δに相当する隙間
があり、インペラ7の後方約180゜程度の空気はこ
の隙間空間内に吸引され、シリンダ4中心近くま
で繊維が侵入する。一方、インペラ前面側であつ
ても、インペラ先端部では高周速のため繊維が弾
き飛ばされるか、気流により外方へ流出するが、
インペラ基端部では低速度のため繊維を弾き飛ば
す力が弱くなり、遠心風力も低下している。この
ような状態においては、ちよつとした小突起やイ
ンペラ基部などに繊維がからみ易く、一旦からみ
始めるとたちまち同類を呼び込み、シヤフト基部
などへ固く巻付き始め危険な状態となる。
本考案の目的は、前述した問題を解決し、簡単
にシリンダシヤフトへの繊維巻付きを防止するこ
とができるようにした整綿機を提供することにあ
る。
前記目的を達成するために、本考案による整綿
機は、本体フレーム上に両端を軸支されたシリン
ダシヤフトにより回転させられる外周面に植針さ
れたシリンダを備え、このシリンダ上部側方およ
び上方をシリンダカバーで覆つた整綿機におい
て、前記シリンダの両側端外周に沿い軸方向外方
へ突出する環状板材を設け、この環状板材に開口
を設け、前記シリンダ回転方向に対して前記開口
後縁部と前記シリンダシヤフトとの間にインペラ
を設け、前記フレームに前記シリンダシヤフトの
突出孔を設け、前記フレームおよびシリンダカバ
ーと前記環状板材との間に微少間隙を保持して前
記環状板材とインペラとシリンダとが一体に回転
するように構成されている。
以下第1図および第2図と同一部分に同一符号
を付して示した第3図および第4図を参照して本
考案を詳細に説明する。
第3図は本考案により整綿機の一実施例の全体
を示す説明図、第4図はその要部を示す斜視図で
ある。図において、フレーム1,1は機械本体を
支持する基礎部であり、このフレーム1,1の上
部に段部1a,1aが形成され、この段部1a,
1a上に軸受2,2が固定支持されている。そし
て、この両軸受2,2によりシヤフト3が軸支さ
れ、このシヤフト3に同心に開繊用のシリンダ4
が取り付けらている。このシリンダ4の外周面に
は繊維を開繊するための多数の鈎針5,5……5
が植針され、またシリンダ4の上部側方および上
方(図示省略)は開繊した繊維の飛散を防止する
ためのシリンダカバー6で覆われている。このシ
リンダ4の両側板は側板4a,4aで覆われ、こ
の両側板4a,4aには、シリンダシヤフト3が
両側板を貫通する位置から半径方向にシリンダ外
周面に至る1枚のインペラ7が設けられている。
このインペラ7は、横断面形状がL字状で、底辺
部が3本のビス7a,7a,7aによりシリンダ
側板4aに固着され、シリンダ4の軸方向に出軸
δを有するように形成されている。また、シリン
ダ4には、両端部外周に沿い端部から軸方向外方
へ出幅δだけ突出し、開口部8aを有する環状部
材8が設けられている。この環状部材8は、一側
面がシリンダ4の外周端面に沿うようにシリンダ
と同一径で環状に形成され、接合されている。そ
して、環状に形成された板材8の両端は、一端が
インペラ7の先端と接合され、他端との間隙によ
り開口部8aを形成し、この開口部8aはシリン
ダ回転方向に対してインペラ前方に位置するよう
に設けられている。したがつて、第4図で示す状
態では、シリンダシヤフト3の側板4aへの貫通
部を起点として、インペラ7と環状板材8とで逆
さ「の」の状に形成され、この環状板材8の内部
に円板状空間が形成される。また、フレーム1お
よびシリンダカバー6内面と環状板材8の外側面
との間の間隙が極小になるように環状板材8の出
幅δは設計されている。この間隙δは小さいほど
空気の流入を阻止する効果が大きいが、微細な間
隙とするための高精度の工作を要求されるもので
はなく、通常の程度のものでよい。さらに、フレ
ーム1およびシリンダカバー6に設けられたシリ
ンダシヤフト突出孔9は、シヤフト周りからの外
気流入を容易にするため、シリンダシヤフト3の
外径より十分大きな径を有する構造となつてい
る。
以下、上述のように構成した整綿機の作用につ
いて説明する。
繊維を開繊するためシリンダ4を図示矢印方向
へ高速回転させると、インペラ7の回転によりイ
ンペラ前面の空気が圧迫され、その空気が開口部
8aからシリンダ外へ押し出されるが、環状板材
8の存在によりシリンダ4の両サイドへは空気お
よび繊維の流入を妨げられるので、環状板材8内
の円板状空間は極度の稀薄状態となる。さらに詳
述すると、高速回転しているシリンダ4の外周両
サイドの環状板材8とフレーム1・シリンダカバ
ー6との間の間隙は微小で空気の流出入が阻害さ
れる一方、環状板材8内の空間はインペラ7の高
速回転により放射状に遠心風力が強く働くので開
口部からの空気の排出が盛んで稀薄状態となる。
そのため機外の空気は、十分な隙間があり抵抗の
少ないシリンダシヤフト突出孔9から環状板材内
空間へ盛んに吸入される。従来構造では、シリン
ダシヤフト3に高速回転を与えてもシリンダ周り
には遠心風力が生ぜず侵入した繊維はシヤフトに
からみ易いが、本考案の構造では、環状板材8の
開口部8aから強力に空気が放射状に流出するの
で、シリンダ中心のシヤフト周りは真空状態とな
り、機外の空気がシリンダシヤフトの突出孔9か
ら急激に機内へ吸い込まれる。吸い込まれた機外
の清浄空気は、シリンダシヤフト3の周りから環
状板材開口部8aに至る強い空気流となるので、
この清浄空気流によりシヤフトは常時クリーニン
グされ清浄な状態を保つことができ、繊維のから
み付きは全くなく、整綿機は長時間の連続運転を
行うことができる。
なお、インペラ7の形状は、本実施例のような
直線形に限らず、湾曲形状その他空気力学的に適
当なものを使用できるのは当然である。
以上の説明から明らかなように、本考案によ
り、整綿機においてはインペラと一体に作られ、
かつ空気排出口を備えた環状板材を設けたから、
シリンダの高速回転に伴つて生ずる遠心風力を最
大限に利用して、インペラ背部への空気や繊維の
流入を阻止する一方、外部の清浄空気をシリンダ
シヤフト付近に導入することができる。したがつ
て、繊維の巻付き易いシリンダシヤフトを強力な
清浄空気流で常時クリーニングするので、作業中
の監視や定期点検の必要がなく、出火事故発生の
おそれもないから、安心して運転を長時間継続す
ることができ、機械の管理上極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の整綿機の全体を示す説明図、第
2図はそのインペラ付近を示す斜視図、第3図は
本考案により整綿機の一実施例の全体を示す説明
図、第4図はその要部を示す斜視図である。 1……機械本体フレーム、2……軸受、3……
シリンダシヤフト、4……シリンダ、6……シリ
ンダカバー、7……インペラ、8……環状板材、
8a……開口部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 本体フレーム上に両端を軸支されたシリンダシ
    ヤフトにより回転させられる外周面に植針された
    シリンダを備え、このシリンダ上部側方および上
    方をシリンダカバーで覆つた整綿機において、前
    記シリンダの両側端外周に沿い軸方向外方へ突出
    する環状板材を設け、この環状板材に開口を設
    け、前記シリンダ回転方向に対して前記開口後縁
    部と前記シリンダシヤフトとの間にインペラを設
    け、前記フレームに前記シリンダシヤフトの突出
    孔を設け、前記フレームおよびシリンダカバーと
    前記環状板材との間に微少間隙を保持して前記環
    状板材とインペラとシリンダとが一体に回転する
    ように構成したことを特徴とする整綿機。
JP7153483U 1983-05-13 1983-05-13 整綿機 Granted JPS59178376U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7153483U JPS59178376U (ja) 1983-05-13 1983-05-13 整綿機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7153483U JPS59178376U (ja) 1983-05-13 1983-05-13 整綿機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59178376U JPS59178376U (ja) 1984-11-29
JPS644849Y2 true JPS644849Y2 (ja) 1989-02-07

Family

ID=30201679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7153483U Granted JPS59178376U (ja) 1983-05-13 1983-05-13 整綿機

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JP (1) JPS59178376U (ja)

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Publication number Publication date
JPS59178376U (ja) 1984-11-29

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