JPS644787B2 - - Google Patents

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JPS644787B2
JPS644787B2 JP59275704A JP27570484A JPS644787B2 JP S644787 B2 JPS644787 B2 JP S644787B2 JP 59275704 A JP59275704 A JP 59275704A JP 27570484 A JP27570484 A JP 27570484A JP S644787 B2 JPS644787 B2 JP S644787B2
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JP
Japan
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pressure
positive pressure
blood
value
supply means
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JP59275704A
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JPS61154675A (ja
Inventor
Sanshiro Takamya
Sadahiko Mushishika
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Shinsangyo Kaihatsu KK
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Shinsangyo Kaihatsu KK
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Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Shinsangyo Kaihatsu KK filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP59275704A priority Critical patent/JPS61154675A/ja
Publication of JPS61154675A publication Critical patent/JPS61154675A/ja
Publication of JPS644787B2 publication Critical patent/JPS644787B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、正圧と負圧を交互に供給して人工心
臓や大動脈内バルーンポンプ等の血液ポンプを駆
動する血液ポンプ駆動装置に関し、特にその補助
比率を調整可能な装置に関する。
(従来の技術) これらの血液ポンプ駆動装置としては、例え
ば、米国特許第4016871号に記載されたものがあ
る。このものは、大動脈内バルーンポンプの駆動
装置に関するもので、正圧および負圧を交互に供
給する装置を備え、この供給装置とバルーンポン
プとの間にバルーン駆動用チヤンバーを配してい
る。このバルーン駆動用チヤンバーは、供給装置
にて作り出した空気圧パルスをヘリウムガス圧パ
ルスに変換するためのもので、バルーンポンプを
生態にとつて安全な駆動触媒であるヘリウムガス
にて駆動するとともに、バルーンポンプへ駆出す
るヘリウムガスの量を調整する。
バルーン駆動用チヤンバーはその内部をシリコ
ンダイアフラムにより分割して、空気とヘリウム
ガスとが混合しないように構成されている。そし
て、シリコンダイアフラムと外側ケースとの間に
さらにダイアフラムにより室を設けている。この
室には、ストロークボリーム設定用のシリンジが
連結されており、シリコンダイアフラムのストロ
ーク量を調整できる。
(発明が解決しようとする課題) この血液ポンプ駆動装置では、装置を操作する
人間が血圧をモニターしながら、その都度手動に
よつてシリンジを調節することにより、補助装置
が生体の心臓を補助する比率を設定するものであ
つた。この補助比率を100%から下げていくと、
血液ポンプ駆動装置が生体の心臓を補助する比率
が下がつてくるので、補助比率の調整によつて生
体の心臓の回復に合わせて補助することができ
る。補助比率が一定であつた場合、血圧が生体の
状態を変化すると、生体の心臓へかかる負担が変
化して、好ましくない。従来の血液ポンプ駆動装
置では、この補助比率を手動で調整するものであ
つたので、生体の心臓の回復に合わせて適切に補
助するためには補助比率の設定を操作者が常時モ
ニターを監視しながら行わなければならず、常時
生体を監視する必要があつた。
そこで、本発明は、このような血液ポンプ駆動
装置の操作において、生体の心臓を補助する比率
を心臓の回復に合わせて自動的に行えるようにす
るために、血液ポンプに加わる正圧値を生体の血
圧値に応じて変更し、血液ポンプの駆出量・駆出
速度を心臓の回復に合わせて自動的に調整するこ
とを課題とする。
また、血液ポンプに正圧が加わる時間を生体の
血圧値に応じて変更し、血液ポンプの駆出時間を
心臓の回復に合わせて自動的に調整することを課
題とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) そこで前記課題を解決するために、本発明にお
いては、第1の技術的手段として、血液ポンプを
装着した生体の血圧を検出する血圧検出手段と、
血圧検出手段の検出した血圧値に応じた正圧設定
値を設定する正圧値設定手段と、切換手段が負圧
を出力中に正圧値設定手段により設定された正圧
設定値に応じて正圧供給手段の正圧出力圧を制御
する正圧制御手段とを設けた。
また、第2の技術的手段として、血液ポンプを
装着した生体の血圧を検出する血圧検出手段と、
血圧検出手段の検出した血圧値に応じた正圧出力
時間値を設定する正圧出力時間値設定手段と、正
圧供給開始から正圧出力時間値設定手段により設
定された正圧出力時間値だけ経過後正圧供給手段
と出力端との間を遮断するように切換手段を制御
する制御手段とを設けた。
(作 用) 第1の技術的手段によれば、血液ポンプに加わ
る正圧値が生体の血圧値に応じて変更される。血
液ポンプに加わる正圧値が高ければ、血液ポンプ
に加わる流体の速度が増大する。このとき、人工
心臓ポンプの場合は人工心臓ポンプの収縮する速
度が増加し、バルーンポンプの場合はバルーンポ
ンプの膨らむ速度が増加し、共に血液を駆出する
量および駆出する速度は増大する。また、血液ポ
ンプに加わる正圧値が低ければ、血液ポンプに加
わる流体の速度は減少する。このとき、人工心臓
ポンプの場合は人工心臓ポンプの収縮する速度が
減少し、バルーンポンプの場合はバルーンポンプ
の膨らむ速度が減少し、共に血液を駆出する量お
よび駆出する速度は減少する。
また、第2の技術的手段によれば、血液ポンプ
に正圧が加わる時間が生体の血圧値の応じて変更
される。血液ポンプに正圧が加わる時間が長けれ
ば、血液ポンプに加わる流体の量は増大する。こ
のとき、人工心臓ポンプの場合は人工心臓ポンプ
の収縮する量が増大し、バルーンポンプの場合は
バルーンポンプの膨らむ量が増大し、共に血液を
駆出する量が増大する。また、血液ポンプに正圧
が加わる時間が短ければ、血液ポンプの膨らみ量
は減少する。このとき、人工心臓ポンプの場合は
人工心臓ポンプの収縮する量が減少し、バルーン
ポンプの場合はバルーンポンプの膨らむ量が減少
し、共に血液を駆出する量が減少する。
このように、生体の血圧値に応じて、正圧供給
時の流体の駆出流量または駆出速度を変化させる
ことができ、生体心臓に対する補助比率を変化さ
せることができる。
(実施例) 以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明す
る。第1図により説明する。コンプレツサ10
は、モータ11により駆動される。このコンプレ
ツサ10の出力端は、第1の逆止弁12の入力端
に接続されている。第1の逆止弁12の出力端は
第1の蓄圧器13に接続されている。また第1の
蓄圧器13は第1の開閉弁14に接続され、第1
の開閉弁14の出力端が第2の開閉弁15の入力
端に接続されている。第2の開閉弁15の出力端
は第2の逆止弁17の入力端に接続されている。
第2の逆止弁17の出力端はコンプレツサ10の
入力端に接続される。以上の如く、コンプレツサ
10の出力端と入力端とは、それぞれの機器を介
して一つの閉ループを形成している。
第1の蓄圧器13と第1の開閉弁14との間に
は、第1の圧力検出手段21が接続されている。
また、第2の蓄圧器16と第2の開閉弁15との
間には、第2の圧力検出手段22が接続されてい
る。
さらに、コンプレツサ10の出力端と第1の逆
止弁12との間には、第3の開閉弁18の入力端
が接続されている。また、コンプレツサ10の入
力端と第2の逆止弁17との間には、第4の開閉
弁19の出力端が接続されている。そして、第3
の開閉弁18の出力端と第4の開閉弁19の入力
端とは連結されており、この間に第3の逆止弁2
0の出力端および抵抗手段であるオリフイス23
が接続されている。このため、第3の開閉弁18
の出力端と第4の開閉弁19の入力端とは、第3
の逆止弁20を介して大気の流入は容易にできる
が、大気の流出はオリフイス23により決まる抵
抗を介して大気と連通するようになつている。
そして、第1の圧力検出手段21および第2の
圧力検出手段22は、電子制御手段30に入力さ
れている。また、電子制御装置30の出力として
第1の開閉弁14、第2の開閉弁15、第3の開
閉弁18、第4の開閉弁19およびモータ10が
それぞれ接続されている。
さらに、電子制御装置30には、生体の血圧を
検出する血圧検出装置31からの信号が入力され
ている。
以上の如く構成された駆動装置は、第1の開閉
弁14と第2の開閉弁15との間をその出力部4
0とする。なお、出力部40は後述するアダプタ
50を介して補助循環機器に連結される。
次にアダプタ50を第2図に示す。これは、人
工心臓等をヘリウムガス等の気体を用いて駆動す
る際に、駆動装置の空気が混入することを防止す
るものである。第2図により説明する。アダプタ
50は、ハウジング51および52に挟んだダイ
アフラム53で1次側ポート51aに連通する空
間と2次側ポート52aに連通する空間とを仕切
るものであり、ダイアフラム53は図示の左右方
向に変移可能である。ダイアフラム53の中央部
には、プレート54,55がダイアフラム53を
挟むように装着されている。ハウジング51の中
央部には、プレート54の変移量を規制するため
の規制部材56が装着されている。規制部材56
は、ねじ56aの部分によりハウジング51に係
合している。この規制部材56を回動すると、係
合位置が変化して規制部材56が左右に移動す
る。左側に移動すればプレート54,55の移動
範囲が大きくなり、右側に移動すればプレート5
4,55の移動範囲は小さくなる。以上の構成に
より、1次側ポート51aに第1の開閉弁14の
出力端および第2の開閉弁15の入力端だ接続さ
れ、2次側ポート52aにヘリウムガス供給機
構、人工心臓ポンプ等が接続される。なお、ここ
では、ヘリウムガス供給機構については、説明を
省略する。
次に、電子制御装置30について説明する。こ
の実施例では、マイクロコンピユータにより構成
されている。このマイクロコンピユータの概略動
作を第3図および第4図に示すフローチヤートを
用いて説明する。第3図にメインルーチンを示
す。電源がオンすると、出力ポートおよびメモリ
をクリアし、パラメータを初期値にセツトする。
このパラメータとしては、例えば、人工心臓に用
いる場合は、心拍数および心拍のデユーテイ比等
である。次いで、割込み待ちを実行する。
この割込み処理を第4図に示す。カウンタCO
は、割込み処理を行う度に1つずつカウントアツ
プされる。このカウント値がR(心拍数によつて
決まる時間のパラメータ)になると、カウント値
が0にクリアされる。カウンタCOの値が0にな
ると、第1の開閉弁14を開、第2の開閉弁15
を閉にセツトする。これにより、第1の開閉弁1
4を介して正圧がアダプタ50に供給される。カ
ウンタCOの値がDになると、第1の開閉弁14
を閉、第2の開閉弁15を開とする。これによ
り、第2の開閉弁15を介して負圧がアダプタ5
0に供給される。そして、カウンタCOがRにな
ると、カウント値が0にクリアされる。以上の如
くカウンタCOにより第1および第2の開閉弁1
4,15が制御されて、アダプタ50に正圧およ
び負圧が供給される。そして、カウンタCOの設
定値R,Dにより心拍数およびそのタイミングが
決定される。
次に第3図に戻り、圧力設定処理を説明する。
この例では、第1の開閉弁14と第2の開閉弁1
5の開、閉状態により、2つの状態があり、圧力
設定もこの2つの状態に分けて制御される。割込
み処理が終わると、まず第1の開閉弁14が開で
第2の開閉弁15が閉の状態(正圧印加モード)
か否かを判別し、正圧印加モードであると、ステ
ツプS4で、第1の圧力検出手段21の検出圧力
Pmを第1の正圧設定値Ps1と比較する。この時、
第1の圧力検出手段21の検出圧力Pmが第1の
正圧設定値Ps1より小の場合は、第3の開閉弁1
8を閉とし、第4の開閉弁19を開とする。これ
により、コンプレツサ10の入力端には、第4の
開閉弁19を介して大気が供給され、コンプレツ
サ10の出力端から得られる正圧は、全て第1の
逆止弁12を介して第1の蓄圧器13に供給され
る。従つて、正圧モードでアダプタ50に正圧を
供給中に、正圧が所定値よりも足りない時は、上
記の制御により正圧を供給する。
次に、正圧モードでアダプタ50に正圧を供給
中に、第1の圧力検出手段21の検出圧力Pmが
第1の正圧設定値Ps1より大の場合は、正圧が所
定値に足りているため、第2の圧力検出手段22
をチエツクする(ステツプS6)。なお、以下の
ステツプは、この場合は正圧モードであり、負圧
の供給はされていないため、次回に負圧モードと
なつた場合のための制御を行うものである。ま
ず、第2の圧力検出手段22の検出圧力Vmが第
2の負圧設定値Vs2よりも大の場合、すなわち負
圧が設定値Vs2まで得られていない場合は、第3
の開閉弁18を開として、第4の開閉弁19を閉
とする。これにより、コンプレツサ10の入力端
は第2の逆止弁17を介して第2の蓄圧器16内
の圧力を減少させる。この時、第3の開閉弁18
は開であるため、第1の逆止弁12の作用によ
り、第1の蓄圧器13内の圧力には影響を及ぼさ
ない。次に、第2の圧力検出手段22の検出圧力
Vmが第2の負圧設定値Vs2よりも小の場合は、
第2の蓄圧器16内の負圧が所定値に足りている
ため、第3の開閉弁18、第4の開閉弁19を共
に開とする。これにより、コンプレツサ10は、
無負荷に近い状態で駆動されることとなる。
ここで、正圧モード時に第2の蓄圧器16内の
負圧を第2の負圧設定ちVs2に設定するのは、以
下の理由によるものである。すなわち、人工心臓
は、生体の心臓の脈動にできるだけ近い脈動を血
液に与えるように駆動することが必要であるが、
そのためには、生体の状態に応じて所定のタイミ
ングで正確な圧力を人工心臓に供給することが必
要となる。ところが、この種の駆動装置では、正
圧と負圧を初り換えて人工心臓等を駆動するもの
であるため、その切り換え時に大量の空気を消費
する。このため圧力の大きな低下を防止し、かつ
圧力を安定させるために、アキユムレータを用い
て正圧と負圧のそれぞれを蓄えている。しかし、
よほど大きなアキユムレータを用いない限り、圧
力の低下を防止するのは難しく、また逆に、アキ
ユムレータを用いたために、圧力が変化した場合
には、それを元に戻すのに時間がかかることとな
る。そこで、この実施例では、人工心臓に印加す
る圧力を、正圧と負圧の一方から他方に切り換え
る瞬間の立ち上がりおよび/または立ち下がりの
タイミングで、急峻に変化させるために、例え
ば、人工心臓に正圧を印加している正圧モードで
は、第2の蓄圧器16を所定の負圧よりも低いも
のとしておき、次に第1および第2の開閉弁1
4,15を切り換えて、人工心臓に負圧を印加す
る負圧モードに切り換える際に、所定値よりも大
きな負圧を印加する。これにより、立ち下がり時
を急峻なものとして、動作遅れを防止している。
なお、この実施例では、上記圧力を蓄積するた
めの第1および第2の蓄圧器の容積は、100ccと
してある。
次に、負圧モード時の制御について説明する。
カウンタCOがDとなると、第1の開閉弁14を
閉とし、第2の開閉弁15を開として負圧モード
とする。この負圧モードの時は、まず血圧検出装
置31からの血圧信号Pbmを血圧設定値Pb2と比
較する(ステツプS20)。血圧信号Pbmが血圧
設定値Pb2より大の場合は、ステツプS21によ
り、第2の正圧設定値Ps2より所定値Qを引いた
値を新たな第2の正圧設定値Ps2に変更する。ま
た、ステツプS20により、血圧信号Pbmが血
圧設定値Pb2よりも小の場合は、まずステツプS
22にて第2の正圧設定値Ps2を正圧上限値Ps3
と比較する。第2の正圧設定値Ps2が正圧上限値
Ps3より小の場合は、ステツプS23により第2
の正圧設定値Ps2に所定値Qを加えた値を新たな
第2の正圧設定値Ps2に変更する。ステツプS2
2にて第2の正圧設定値Ps2が正圧上限値Ps3以
上の場合は、だい2の正圧設定値Ps2は変更され
ずそのままである。ここで、正圧上限値Ps3は、
外部より任意に設定可能であり、第2の正圧設定
値Ps2の限界値を設定するためのものである。
次に、第2の圧力検出手段22の検出圧力Vm
を第1の負圧設定値Vs1と比較する(ステツプS
10)。第2の圧力検出手段22の検出圧力Vm
が第1の負圧設定値Vs1より大の時は、第3の開
閉弁18を開とし、第4の開閉弁19を閉とす
る。これにより、第2の蓄圧器16の空気は、第
2の逆止弁17を介して放出され、負圧の不足を
補う。この時、第1の蓄圧器13は、第1の逆止
弁12の作用により変化しない。
第2の圧力検出手段22の検出圧力Vmが第1
の負圧設定値Vs1より小の時は、負圧が充分に得
られているため、第1の蓄圧器13内の圧力を次
に正圧モードに切り換えるための制御をする。
すなわち前述したステツプS20〜S23によ
り設定された第2の正圧設定値Ps2をもとにし
て、第1の蓄圧器13内の圧力が第2の正圧設定
値Ps2に制御される。まず第1の圧力検出手段2
1の検出圧力Pmを第2の正圧設定値Ps2と比較
する。第1の圧力検出手段21の検出圧力Pmが
第1の正圧設定値Ps2より小の時は、第3の開閉
弁18を閉、第4の開閉へつ19を開とする。こ
れにより、コンプレツサ10により、正圧が第1
の逆止弁12を介して第1の蓄圧器13に供給さ
れて、第1の蓄圧器13内の圧力が増大する。そ
して、第1の圧力検出手段21の検出圧力Pmが
第2の正圧設定値Ps2よりも大となると第3およ
び第4の開閉弁18,19を共に開として、コン
プレツサ10を無負荷に近い状態で駆動する。
以上の制御により、正圧、負圧が第1および第
2の正圧設定値Ps1、Ps2および第1および第2
の負圧設定値Vs1、Vs2に制御できる。また、第
2の正圧設定値Ps2は、血圧信号により自動的に
変更されて常に生体の状態に合わせて制御され
る。この時、第2の正圧設定値Ps2の大小によ
り、正圧供給時の駆出速度が制御される。即ち、
第2の正圧設定値Ps2が大きい程、第1の蓄圧器
13内に蓄えられる圧力が大きくなるため、第1
の開閉弁14が開いた時のガスの駆出速度が速く
なり、従つて補助比率も大きくなる。ここで、第
5図にこの実施例による1拍の間の圧力設定値を
示す。
なお、他の値は、Vs2≦Vs1≦0mmHg≦Ps1≦
Ps2となつている。そして、この実施例ではさら
に、Ps1、Vs1の値が外部より設定できる。そし
て、Vs2の値は次の関係式により各値が決められ
る。
Vs2=Vs1(1−β) 0≦β≦0.65 なお、βの値も外部より任意に設定できるよう
になつている。
また、Ps1、Vs1の設定範囲は、例えば、 0mmHg≦Ps1≦350mmHg −300mmHg≦Vs1≦0mmHgの範囲で設定でき
る。このように各設定値が可変であるのは、駆動
される医療機器の容積によりパラメータが異な
り、また生体の条件により医療機器の駆動条件が
変化するためである。
次に、第2の実施例を説明する。第2の実施例
は、その装置構成は第1の実施例と同じであるの
で、ここでは説明を省略する。
この例では、第1の正圧設定値Ps1および第2
の正圧設定値Ps2の設定方法が第1の実施例とは
異なつている。これを第6図に示すフローチヤー
トにより説明する。ここで、ステツプS1,S2
は第1の実施例と同じであり、同様のタイミング
で第1の開閉弁14および第2の開閉弁15は開
閉制御される。そしてまず正圧モードの場合は、
ステツプS31にて、第2の負圧検出手段22の
検出圧力Vmが第2の負圧設定値Vs2よりも大の
場合は、第1の実施例と同様に第3の開閉弁18
を開として、第4の開閉弁19を閉とする。ま
た、第2の負圧検出手段22の検出圧力Vmが第
2の負圧設定値Vs2よりも小の場合は、第3の開
閉弁18、第4の開閉弁19を共に開とする。即
ち、この例では、正圧を駆出している際には、正
圧値の制御を行わないものであり、以下に説明す
る負圧モード時に第1の蓄圧器13に蓄えられた
圧力のみで医療機器を駆動するものである。従つ
て、正圧モード時の第1の圧力検出手段21の圧
力検出値は0mmHgである。
次に、負圧モード時の制御について説明する。
カウンタCOがDになると、第1の開閉弁14を
閉とし、第2の開閉弁15を開として負圧モード
とする。この負圧モードの時は、まず血圧検出装
置31から血圧信号Pbmを血圧設定値Pb4と比較
する(ステツプS37)。血圧信号Pbmが血圧設
定値Pb4より大の場合は、ステツプS38によ
り、正圧設定値Ps4より所定値πを引いた値を新
たな正圧設定値Ps4に変更する。また、ステツプ
S37により、血圧信号Pbmが血圧設定値Pb4よ
り小の場合は、ステツプS39により正圧設定値
Ps4に所定値πを加えた値を新たな正圧設定値
Ps4に変更する。
次に第2の圧力検出手段22の検出圧力Vmを
第1の負圧設定値Vs1と比較する(ステツプS3
5)。第2の圧力検出手段22の検出圧力Vmが
第1の負圧設定値Vs1より大の時は、第3の開閉
弁18を開とし、第4の開閉弁19を閉とする。
第2の圧力検出手段22の検出圧力Vmが第1
の負圧設定値Vs1より小の時は、負圧が充分に得
られているため、第1の蓄圧器13内の圧力を次
に正圧モードに切り換えるための制御をする。
すなわち前述したステツプS37〜S39によ
り設定された正圧設定値Ps4をもとにして、第1
の蓄圧器13内の圧力が正圧設定値Ps4に制御さ
れる。まず第1の圧力検出手段21の検出圧力
Pmを正圧設定値Ps4と比較する。第1の圧力検
出手段21の検出圧力Pmが正圧設定値Ps4より
小の時は、第3の開閉弁18を閉、第4の開閉弁
19を開とする。これにより、コンプレツサ10
により、正圧が第1の逆止弁12を介して第1の
蓄圧器13に供給されて、第1の蓄圧器13内の
圧力が増大する。そして、第1の圧力検出手段2
1の検出圧力Pmが正圧設定値Ps4より大となる
と、第3および第4の開閉弁18,19を共に開
としてコンプレツサ10を無負荷に近い状態で駆
動する。
以上の如く、この実施例では、正圧設定値は1
つであり、負圧モード時に第1の蓄圧器13に蓄
えられる圧力をこの正圧設定値Ps4に設定するも
のである。そして、この正圧設定値を血圧検出手
段31の血圧信号Pbmにより自動的に変更して
補助比率を設定するものである。なお、第7図に
この実施例の1拍の間の圧力制御状態を示す。
次に第3の実施例を説明する。この実施例の構
成も第1の実施例と同じでよいためここでは説明
を省略する。また、この例は、正圧、負圧を切り
換える第1および第2の開閉弁14,15を切り
換えタイミングを制御して補助比率を可変とする
ものである。このため、この例では、第1および
第2の蓄圧器13,16内の設定圧力もどのよう
な方法で設定されても良い。次に、第8図のフロ
ーチヤートによりこの切り換えタイミングの設定
を説明する。まず、開閉弁14,15を開閉する
ための割込を行うと、ステツプS50にて、血圧
検出装置31の血圧信号Pbmを血圧設定値Pb6と
比較する。ここで、血圧設定値Pb6は、外部より
任意に設定される値である。ステツプS40で、
血圧信号Pbmが血圧設定値Pb6より小の場合は、
ステツプS41にて第1の開閉弁14を開として
おく時間であるカウンタCOのカウント値Eを所
定値toだけ長くする。また逆に血圧信号Pbmが
血圧設定値Pb6より大の場合は、ステツプS42
にて第1の開閉弁14を開としておく時間である
カウンタCOのカウント値Eを所定値toだけ短く
する。そして、このカウント値Eに基づいて、第
1および第2の開閉弁14,15の開閉制御を行
う。
まず、カウンタCOの値が0になると、第1の
開閉弁14を開、第2の開閉弁15を閉にセツト
する。これにより第1の開閉弁14を介して正圧
が駆出される。次にカウンタCOの値がEになる
と、第1の開閉弁14を閉とする。これにより、
正圧の駆出が停止される。そして、カウンタCO
の値がFになると、第2の開閉弁15を開とし
て、負圧を供給する。カウンタCOがRに達する
と、カウント値が0にクリアされる。以上の如
く、第3の実施例では、外部より設定された血圧
設定値Pb6と血圧信号Pbmとを比較して、血圧信
号Pbmが高い場合には、第1の開閉弁14の開
時間を短くして正圧の駆出量を少なくし、逆に血
圧信号Pbmが低い場合には、第1の開閉弁14
の開時間を長くして、正圧の駆出量を多くして補
助比率を変化させる。なお、この例では、それぞ
れのカウント値E、F、Rは外部より設定可能で
あり、生体の状態に合わせて設定できる。
〔発明の効果〕
本発明の第1の技術的手段によれば、血液ポン
プに加わる正圧値が生体の血圧値に応じて変更さ
れる。したがつて、血液ポンプの駆出量・駆出速
度が生体の血圧値に応じて自動的に調整される。
このため、生体が回復し生体心臓が活発になつて
くると血液ポンプの駆出量・駆出速度が押さえら
れ、生体の回復に合わせて血液ポンプの補助比率
を自動調整でき、患者の状態に最も適した制御が
できるようになる。
本発明の第2の技術的手段によれば、血液ポン
プの正圧駆出時間が生体の血圧値に応じて変更さ
れる。したがつて、血液ポンプの駆出量が生体の
血圧値に応じて自動的に調整される。このため、
生体が回復し生体心臓が活発になつてくると血液
ポンプの駆出量が押さえられ、生体の回復に合わ
せて血液ポンプの補助比率を自動調整でき、患者
の状態に最も適した制御ができるようになる。
したがつて、生体心臓に過負荷が生じない。ま
た、医師が常に患者の側にいる必要がなくなり、
患者の移動も安心して行える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の血液ポンプ駆動装置の一実施
例を示す構成図、第2図はアダプタを示す断面
図、第3図および第4図は電子制御装置であるマ
イクロコンピユータの動作を示すフローチヤー
ト、第5図は第1の実施例の1拍中の圧力制御状
態を示す図、第6図は第2の実施例の動作を示す
フローチヤート、第7図は第2の実施例の1拍中
の圧力制御状態を示す図、第8図は第3の実施例
の動作を示すフローチヤートである。 10……コンプレツサ、11……モータ、12
……第1の逆止弁、13……第1の蓄圧器、14
……第1の開閉弁、15……第2の開閉弁、16
……第2の蓄圧器、17……第2の逆止弁、18
……第3の開閉弁、19……第4の開閉弁、20
……第3の逆止弁、21……第1の圧力検出手
段、22……第2の圧力検出手段、23……オリ
フイス、30……マイクロコンピユータ(電子制
御装置)、31……血圧検出装置、50……アダ
プタ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 正圧を供給する正圧供給手段; 負圧を供給する負圧供給手段; 入力端が前記正圧供給手段および負圧供給手段
    の出力端に接続され、出力端が血液ポンプに接続
    され、前記正圧供給手段と出力端との間の連通・
    遮断および前記負圧供給手段と出力端との間の連
    通・遮断を切り換える切換手段; 前記正圧供給手段と前記切換手段の出力端との
    間を接続し前記負圧供給手段と前記切換手段の出
    力端との間を遮断した状態と前記正圧供給手段と
    前記切換手段の出力端との間を遮断し前記負圧供
    給手段と前記切換手段の出力端との間を接続した
    状態とを切り換えるように前記切換手段を制御す
    る制御手段; 前記血液ポンプを装着した生体の血圧を検出す
    る血圧検出手段; 該血圧検出手段の検出した血圧値が血圧設定値
    よりも大きいとき正圧設定値を減少させ、前記血
    圧検出手段の検出した血圧値が血圧設定値よりも
    小さいとき正圧設定値を増加させる正圧値設定手
    段; 前記切換手段が負圧を出力中に前記正圧値設定
    手段により設定された正圧設定値に応じて正圧供
    給手段の正圧出力圧を制御する正圧制御手段; を備える血液ポンプ駆動装置。 2 正圧を供給する正圧供給手段; 負圧を供給する負圧供給手段; 入力端が前記正圧供給手段および負圧供給手段
    の出力端に接続され、出力端が血液ポンプに接続
    され、前記正圧供給手段と出力端との間の連通・
    遮断および前記負圧供給手段と出力端との間の連
    通・遮断を切り換える切換手段; 前記血液ポンプを装着した生体の血圧を検出す
    る血圧検出手段; 該血圧検出手段の検出した血圧値が血圧設定値
    よりも大きいとき正圧出力時間値を減少させ、前
    記血圧検出手段の検出した血圧値が血圧設定値よ
    りも小さいとき正圧出力時間値を増加させる正圧
    出力時間値設定手段; 前記正圧供給手段と前記切換手段の出力端との
    間を接続し前記負圧供給手段と前記切換手段の出
    力端との間を遮断した状態と前記正圧供給手段と
    前記切換手段の出力端との間を遮断し前記負圧供
    給手段と前記切換手段の出力端との間を接続した
    状態とを切り換えるとともに、前記切換手段の切
    換タイミングの範囲内において、前記正圧供給手
    段と前記切換手段の出力端との間を接続し前記負
    圧供給手段と前記切換手段の出力端との間を遮断
    した状態になつてから前記正圧出力時間値設定手
    段により設定された正圧出力時間値だけ経過後前
    記正圧供給手段と前記切換手段の出力端との間を
    遮断するように前記切換手段を制御する制御手
    段;を備える血液ポンプ駆動装置。
JP59275704A 1984-12-28 1984-12-28 血液ポンプ駆動装置 Granted JPS61154675A (ja)

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