JPS644554B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS644554B2
JPS644554B2 JP56080792A JP8079281A JPS644554B2 JP S644554 B2 JPS644554 B2 JP S644554B2 JP 56080792 A JP56080792 A JP 56080792A JP 8079281 A JP8079281 A JP 8079281A JP S644554 B2 JPS644554 B2 JP S644554B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyamide resin
parts
solid colored
organic solvent
solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56080792A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57195776A (en
Inventor
Kengo Kobayashi
Juichi Ko
Masahiro Iwata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
Priority to JP56080792A priority Critical patent/JPS57195776A/ja
Publication of JPS57195776A publication Critical patent/JPS57195776A/ja
Publication of JPS644554B2 publication Critical patent/JPS644554B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、ポリアミド樹脂を固形化成分とした
固形着色体の改良に関するものである。 本発明者等は、先にポリアミド樹脂がある種の
有機溶剤をゲル化せしめるとともに塗膜形成成分
として働くことに着目してポリアミド樹脂を固形
化成分とした固形着色体を発明した。(特願昭56
―12496号) この固形着色体は、定着性に優れた塗膜が得ら
れるものの組成中にクレヨン、バスなどに使用さ
れているワツクスなどの滑剤的に働くものが少な
いため、均一塗布性などの塗布性能が不十分であ
るという問題を残していた。 そこで本発明者等は、上述せる問題点を解消す
べく、更に研究を重ねた結果、遂に本発明を完成
したものであつて、即ち、本発明は、重合脂肪酸
とアルキレンポリアミンの縮合により得られる常
温で固体のポリアミド樹脂と有機溶剤とのゲル化
物に、前記ポリアミド樹脂と相溶しかつ前記有機
溶剤に溶解する油溶性樹脂と、着色材を少なくと
も混在せしめた固形着色体に、更にポリアミド樹
脂によるゲル化物を軟化せしめる有機溶剤を芯物
質とするマイクロカプセルを含有せしめたことを
特徴とする固形着色体を要旨とするものである。 本発明の特徴は、ポリアミド樹脂によるゲル化
物を軟化せしめる有機溶剤を芯物質とする特定粒
径マイクロカプセルを配合することにあり、この
マイクロカプセルが塗布時に確実に破壊され、ポ
リアミド樹脂によるゲル化物を軟化せしめるため
に塗布性能が向上するものである。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明で使用されるポリアミド樹脂は、重合脂
肪酸例えば大豆油、桐油、トール油などの脂肪酸
の二量体であるダイマー酸などと、エチレンジア
ミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテト
ラアミンなどのアルキレンポリアミンの縮合によ
つて得られるポリアミド樹脂であり熱安定性を考
慮すれば軟化点90℃以上ものが好ましい。その具
体例を挙げれば、ポリマイドS―40HA、同S―
40E、同S―110、同S―74、同S―52(以上、三
洋化成工業(株)製)、トーマイド#394―S、同
#394―N、同#390、同#397、同#90、同
#1360(以上、富士化成工業(株)製)、ラツカマイド
N―164―L(大日本インキ化学工業(株)製)、バー
サミド711、同725、同750、同754、同900、同
930、同940、同950、同1635(以上、ヘンケル日本
(株)製)などの市販されているポリアミド樹脂や、
前記した物質より縮合されたポリアミド樹脂なら
よく、その使用量は固形着色体全量に対して、10
重量%以下であると固形化が困難であり、40重量
%以上になると固形強度が高くなりすぎ塗布性能
が低下するため10〜40重量%が好ましい。 有機溶剤は、前記ポリアミド樹脂を加熱溶解せ
しめ常温でポリアミド樹脂のゲルを形成せしめる
ものであるが、具体例としては、イソプロパノー
ル、n―ブタノールなどのアルコール類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、
トリクロロエチレン、四塩化炭素、o―ジクロル
ベンゼンなどのクロル系溶剤、メチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブなどのセロソルブ類など
や、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトンなどのケトン類とエタノール、ブタ
ノールなどのアルコール類との混合物や、酢酸エ
チル、酢酸ブチルなどの酢酸エステル類とエタノ
ール、ブタノールなどのアルコール類との混合物
や、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族
炭化水素類とエチルセロソルブ、ブチルセロソル
ブなどのセロソルブ類との混合物などが挙げら
れ、その使用量は固形着色体全量に対して20〜40
重量%が好ましい。 油溶性樹脂は、塗膜性能、塗布面への定着性な
どを向上させるために使用されるもので、前記ポ
リアミド樹脂と相溶しかつ前記有機溶剤に溶解す
るものであれば良く、具体的な例としては、ロジ
ンおよびロジン変性フエノール樹脂、ロジンエス
テルなどのロジン誘導体、ニトロセルロース、ケ
トン樹脂、マレイン酸樹脂、石油樹脂などが挙げ
られ、その使用量は、固形着色体全量に対して15
重量%以下では、塗膜性能、塗布面の定着性など
の向上に対する効果が少なく、35重量%以上では
粘着性が高すぎ塗布し難いことがあるため、15〜
35重量%が好ましい。 着色材としては、絵具、塗料、化粧料などに使
用されている顔料や油溶性染料ならほとんど使用
可能であり、特に原料を熱溶融するために耐熱性
であることが好ましく、具体例を挙げると酸化チ
タン、カーボンブラツク、ベンガラなどの無機顔
料、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリ
ーン、キナクリドン系イエロー、アゾ系オレン
ジ、アゾ系レツド、インダスレン系オレンジ、イ
ンダスレン系レツドなどの有機顔料やオイルオレ
ンジ、スダンイエロー3G、スダンブラツクBNな
どの油溶性染料を単独もしくは混合して使用可能
であり、その使用量は固形着色体全量に対して1
〜30重量%が好ましい。 マイクロカプセルは塗布性能を向上させるため
に主に使用されるものであり、粒径が0.1mm以下
では、塗布時の圧力により破壊が行なわれず、
又、粒径が1mm以上では、他の成分と配合操作中
で破壊されるため、粒径は0.1〜1mmである。マ
イクロカプセルの製造方法としては、コアセルベ
ーシヨン法、液中硬化法、液中乾燥法など公知の
方法が挙げられ、芯物質となる有機溶剤により適
宜選択され得るが、製造工程などを考慮すればコ
アセルベーシヨン法が最も好ましい。 芯物質として使用される有機溶剤は、ポリアミ
ド樹脂によるゲル化物を硬化せしめるために使用
するもので、ポリアミド樹脂のm.p.,ポリアミド
樹脂のゲルを形成し得る有機溶剤の種類によつて
任意に決定されるものであり、その組み合せの代
表例を表―1に示す。
【表】
〔マイクロカプセルの製造法〕
10%ゼラチン水溶液70部に50℃にてキシレン
100部を加え、乳化を行ないO/W型エマルジヨ
ンとする。この乳化液に10%アラビアゴム水溶液
70部滴下し、更に50℃温水140部を添加した後、
5%水酸化ナトリウム水溶液を用いてPH4.75に調
整した。その後、液温を45℃に冷却し、45℃の温
水90部を滴下した後、除々に25℃まで冷却し、更
に10℃以上に急冷し、25%グルタルアルデヒド
3.6mlを加え、1晩放置しカプセルの硬化を行な
つた。このカプセルの水性分散体の水分を溶剤で
抽出し乾燥粉体とした。 このカプセルの粒径は200〜300μ(0.2〜0.3mm)
であつた。 〔固形着色体の作成〕 ブチルセロソルブ 60部 クイントン1700(日本ゼオン(株)製、石油樹脂)
40部 上記成分を加熱溶解し、これにカーボンブラツ
クMA―100(三菱化成工業(株)製)4部を加え、ボ
ールミルにて2日間撹拌分散させた。この分散液
104部にトーマイド#390(富士化成工業(株)製、ポ
リアミド樹脂)26部を加え、150℃程度に加熱し、
溶解した後、100〜120℃に冷却後、前記で得られ
たキシレンを芯物質とするマイクロカプセル30部
を加え、ゆるやかに撹拌後、口紅型容器に流し込
み、冷却固化せしめ、黒色の固形着色体を得た。 この固形着色体は、針入度(JIS K―2530)43
であり、ガラス板に塗布したところ、カプセルが
完全に破壊され、滑らかな塗布が可能であり、均
一な塗膜が得られた。また、ガラス板での指触乾
燥時間は7分であつた。 比較例 1 実施例1中のマイクロカプセルを除いた他は、
実施例1と同様にして黒色の固形着色体を得た。 この固形着色体は針入度98であり、ガラス板で
の指触乾燥時間は15分であり、塗布に際しては、
粘着力が強いものであつた。 比較例 2 実施例1中のマイクロカプセルの代わりに、粒
径10〜30μ(0.01〜0.03mm)のキシレンを芯物質と
するマイクロカプセルを使用した他は、実施例1
と同様にして黒色の固形着色体を得た。 この固形着色体は、針入度37であつたが、ガラ
ス板に塗布したところ、カプセルが破壊されず塗
膜中に残存しており、塗布性能が悪いものであつ
た。又、指触乾燥時間12分であつた。 実施例 2 n―ブタノール 70部 ハリエスターL(播磨化成工業(株)製、ロジンエ
ステル樹脂) 35部 PV,Fast Blue B 2G(ヘキスト・ジヤパン
製、有機顔料) 5部 バーサミド#900(ヘンケル日本(株)製、ポリアミ
ド樹脂) 20部 トーマイド#90(富士化成工業(株)製、ポリアミ
ド樹脂) 30部 実施例1のマイクロカプセル 40部 上記成分を使用して、実施例1と同様の方法で
青色の固形着色体を得た。 この固形着色体は針入度65であり、ガラス板に
塗布したところ、カプセルが完全に破壊され、滑
らかな塗布が可能であり、均一な塗膜が得られ
た。また、ガラス板での指触乾燥時間は5分であ
つた。 実施例 3 〔マイクロカプセルの製造法〕 10%ゼラチン水溶液30部に50℃にてベンジルア
ルコール90部をゆつくりと加え、乳化を行ない
O/W型エマルシヨンとする。この乳化液に10%
アラビアゴム水溶液30部を滴下し、更に40℃の温
水140部を加えたのち、10%酢酸によりPH4.3に調
整した、その後、除々に25℃まで冷却し、コアセ
ルベーシヨンが生起したことを確認後、5℃まで
急冷する。冷却後30%ホルマリン1mlを加え、更
に10%NaOH水溶液にPH9にした後、除々に50
℃まで加温してカプセルを生成し、乾燥させてマ
イクロカプセルの粉体を得た。 このカプセルの粒径は、300〜500μ(0.3〜0.5
mm)であつた。 〔固形着色体の作成〕 キシレン 33部 ハイロースOR―200(星光化学工業(株)、ロジン
変性樹脂) 22部 P.V.Fast Brown HFR(ヘキストジヤパン(株)
製、有機顔料) 3部 前記のベンジルアルコールを芯物質とするマイ
クロカプセル 10部 上記成分を使用して、実施例1と同様の方法で
茶色の固形着色体を得た。 この固形着色体は針入度が18であり、ガラス板
に塗布したところ、カプセルが完全に破壊され、
滑らかな塗布が可能であり、均一な塗膜が得られ
た。また、ガラス板での指触乾燥時間は30分であ
つた。 以上のように本発明の固形着色体は、塗布性能
が向上するとともに、強度も向上するため、固形
塗料、オイルチヨーク、固形油絵具などや、色鉛
筆などの細い径の形状にして筆記体としても利用
可能なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 重合脂肪酸とアルキレンポリアミンの縮合に
    より得られる常温で固体のポリアミド樹脂と有機
    溶剤とのゲル化物に、前記ポリアミド樹脂と相溶
    しかつ前記有機溶剤に溶解する油溶性樹脂と、着
    色材を少なくとも混在せしめた固形着色体に、更
    に前記ポリアミド樹脂によるゲル化物を軟化せし
    める有機溶剤を芯物質とする粒径0.1〜1mmのマ
    イクロカプセルを分散せしめたことを特徴とする
    固形着色体。
JP56080792A 1981-05-29 1981-05-29 Solid colorant Granted JPS57195776A (en)

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JP56080792A JPS57195776A (en) 1981-05-29 1981-05-29 Solid colorant

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JPS57195776A JPS57195776A (en) 1982-12-01
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JPH0751689B2 (ja) * 1991-10-14 1995-06-05 有限会社輝 墨の製造方法

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