JPS643928B2 - - Google Patents
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- JPS643928B2 JPS643928B2 JP16742081A JP16742081A JPS643928B2 JP S643928 B2 JPS643928 B2 JP S643928B2 JP 16742081 A JP16742081 A JP 16742081A JP 16742081 A JP16742081 A JP 16742081A JP S643928 B2 JPS643928 B2 JP S643928B2
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Landscapes
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は鋳鉄のダライ粉を溶解炉用原料として
利用できる塊体物に成形製造する方法の改良に関
する。
利用できる塊体物に成形製造する方法の改良に関
する。
一般にキユポラ等の溶解炉で溶融鋳鉄を製造す
るに際しては、銑鉄、故銑、戻り材、鋼屑等の鋳
造用主原料と、フエロシリコン、フエロマンガン
等の鋳造用副原料と、燃料のコークスと、造滓剤
の石灰石等の多種類の原料をそれぞれ計量して炉
頂から順番に繰り返し投入する必要があり、非常
に厄介であつた。
るに際しては、銑鉄、故銑、戻り材、鋼屑等の鋳
造用主原料と、フエロシリコン、フエロマンガン
等の鋳造用副原料と、燃料のコークスと、造滓剤
の石灰石等の多種類の原料をそれぞれ計量して炉
頂から順番に繰り返し投入する必要があり、非常
に厄介であつた。
また、近年、資源の有効利用の目的から、鋳鉄
のダライ粉を溶解炉用の原料として使用すること
が行われるようになつてきているが、ダライ粉の
ままの状態で溶解炉に投入すると、ダライ粉は細
か過ぎて炉頂から逸散したり、炉内の通風性を悪
化させたり、或いは炉内に投入されたのち直ちに
酸化されたりするなどの不都合があつた。そのた
めダライ粉を加圧成形してブリケツト状の塊体物
にすることが試みられてきているが、この方法に
より製造される塊体物は脆く、ハンドリングする
時や溶解炉に投入した時に砕けてしまうなどの欠
点がある。そこで、最近はダライ粉をその可塑化
温度（650〜750℃）以上まで加熱したのちブリケ
ツテイングマシン等により圧縮して成形し塊体物
化するホツトブリケツテイング法が行われるよう
になつてきたが、この方法は設備費が高く、ダラ
イ粉を加熱するための燃料が多量に必要であり、
ブリケツテイングマシンの型ロールの摩耗が早
く、しかも、成分調整や脱酸の目的でダライ粉に
炭化珪素、フエロシリコン、フエロマンガン等を
添加した場合、この炭化珪素等はダライ粉の可塑
化温度では可塑化せずダライ粉の中に介在物とし
て入り込んでダライ粉相互の接着力を弱める結果
となり、製造される塊体物は砕けやすいなどの問
題があつた。
のダライ粉を溶解炉用の原料として使用すること
が行われるようになつてきているが、ダライ粉の
ままの状態で溶解炉に投入すると、ダライ粉は細
か過ぎて炉頂から逸散したり、炉内の通風性を悪
化させたり、或いは炉内に投入されたのち直ちに
酸化されたりするなどの不都合があつた。そのた
めダライ粉を加圧成形してブリケツト状の塊体物
にすることが試みられてきているが、この方法に
より製造される塊体物は脆く、ハンドリングする
時や溶解炉に投入した時に砕けてしまうなどの欠
点がある。そこで、最近はダライ粉をその可塑化
温度（650〜750℃）以上まで加熱したのちブリケ
ツテイングマシン等により圧縮して成形し塊体物
化するホツトブリケツテイング法が行われるよう
になつてきたが、この方法は設備費が高く、ダラ
イ粉を加熱するための燃料が多量に必要であり、
ブリケツテイングマシンの型ロールの摩耗が早
く、しかも、成分調整や脱酸の目的でダライ粉に
炭化珪素、フエロシリコン、フエロマンガン等を
添加した場合、この炭化珪素等はダライ粉の可塑
化温度では可塑化せずダライ粉の中に介在物とし
て入り込んでダライ粉相互の接着力を弱める結果
となり、製造される塊体物は砕けやすいなどの問
題があつた。
本発明は上記の事情に鑑みなされたもので、ダ
ライ粉を加熱しなくとも結合状態が強く、しかも
溶融酸化の少ない品質の優れたダライ粉の塊体物
を得ることができる溶解炉用原料の製造方法を提
供することを目的とする。以下、本発明の実施例
について詳細に説明する。
ライ粉を加熱しなくとも結合状態が強く、しかも
溶融酸化の少ない品質の優れたダライ粉の塊体物
を得ることができる溶解炉用原料の製造方法を提
供することを目的とする。以下、本発明の実施例
について詳細に説明する。
まず、適当な混合機に鋳鉄のダライ粉を装入す
るとともに粉状または粒状の炭化珪素、フエロシ
リコン、フエロマンガンを１種類以上、計量投入
し、かつ粘結剤を適当量添加して混合し、ダライ
粉および炭化珪素等の表面に粘結剤を被覆する。
なお、粘結剤としては、糖密と消石灰と水の組合
せ、エチレン一酢酸ビニル共重合樹脂の水性エマ
ルジヨン、合成ゴムのラテツクスなどがある。そ
の後、当該混合物を例えば回転する一対の型ロー
ルを備えたブリケツテイングマシンに供給し、高
圧の圧縮力をもつて圧縮してブリケツト状の塊体
物に成形し、該塊体物を乾燥せしめる。すると、
ダライ粉の粒子同士がブリケツテイングマシンの
圧縮により互いにからみ合い、粘結剤の柔軟性あ
る接着力により互いに接着され、しかも、相接触
しているダライ粉粒子、炭化珪素等の表面層が粘
結剤に含まれる水分により酸化を促進される結果
生じる結合力によつてダライ粉粒子および炭化珪
素等が相互に強固に結合され、その結果、成形製
造されたダライ粉等の塊体物はブリケツテイング
マシンの圧縮力、粘結剤の接着力および粒子表面
層の酸化による結合力の相乗効果によつて柔軟性
に富むとともに圧壊強度が非常に大きなものとな
り、高所から落下させても砕けることがない強度
になる。なお、加圧成形された塊体物は１日程度
の自然乾燥あるいは熱風を用いた強制乾燥により
水分が除去され、それに伴ない塊体物の圧壊強度
と落下強度がさらに大きくされる。
るとともに粉状または粒状の炭化珪素、フエロシ
リコン、フエロマンガンを１種類以上、計量投入
し、かつ粘結剤を適当量添加して混合し、ダライ
粉および炭化珪素等の表面に粘結剤を被覆する。
なお、粘結剤としては、糖密と消石灰と水の組合
せ、エチレン一酢酸ビニル共重合樹脂の水性エマ
ルジヨン、合成ゴムのラテツクスなどがある。そ
の後、当該混合物を例えば回転する一対の型ロー
ルを備えたブリケツテイングマシンに供給し、高
圧の圧縮力をもつて圧縮してブリケツト状の塊体
物に成形し、該塊体物を乾燥せしめる。すると、
ダライ粉の粒子同士がブリケツテイングマシンの
圧縮により互いにからみ合い、粘結剤の柔軟性あ
る接着力により互いに接着され、しかも、相接触
しているダライ粉粒子、炭化珪素等の表面層が粘
結剤に含まれる水分により酸化を促進される結果
生じる結合力によつてダライ粉粒子および炭化珪
素等が相互に強固に結合され、その結果、成形製
造されたダライ粉等の塊体物はブリケツテイング
マシンの圧縮力、粘結剤の接着力および粒子表面
層の酸化による結合力の相乗効果によつて柔軟性
に富むとともに圧壊強度が非常に大きなものとな
り、高所から落下させても砕けることがない強度
になる。なお、加圧成形された塊体物は１日程度
の自然乾燥あるいは熱風を用いた強制乾燥により
水分が除去され、それに伴ない塊体物の圧壊強度
と落下強度がさらに大きくされる。
ところで、上記の方法を実施するにあたつて
は、ダライ粉および炭化珪素、フエロシリコン、
フエロマンガン等の大きさは、これらを効果的に
接着するため、ダライ粉が20mm以下、炭化珪素等
が10mm以下であることが望ましい。
は、ダライ粉および炭化珪素、フエロシリコン、
フエロマンガン等の大きさは、これらを効果的に
接着するため、ダライ粉が20mm以下、炭化珪素等
が10mm以下であることが望ましい。
実施例
シンプソン型混合機に鋳鉄のダライ粉（材質
FC20、大きさ10mm以下）を適当量装入するとと
も、ダライ粉100重量％に対してフエロシリコン
（シリコン含有率75重量％、大きさ２mm以下）を
3.9重量％、フエロマンガン（マンガン含有率75
重量％、大きさ２mm以下）を2.2重量％、炭化珪
素（シリコン含有率62重量％、カーボン含有率26
重量％、大きさ２mm以下）を3.3重量％をそれぞ
れ投入して均一に混合し、その後、糖密、消石灰
および水をそれぞれ鋳鉄のダライ粉100重量％に
対して３重量％、２重量％、0.5重量％添加して
混合し、当該混合物をブリケツテイングマシンを
もつて線圧10t／cmの圧縮力で加圧成形して大き
さ57mm×32mm×24mmの塊体物を製造し、それを１
日間放置して自然乾燥させた。こうして得た塊体
物は、圧壊強度が990Kgであり、３ｍの高所から
コンクリート上に３回繰り返し落下させても砕れ
なかつた。また、当該塊体物をキユポラ内に、溶
解原料のうち30重量％占めるようにして投入し、
溶解炉用原料として使用したところ、シリコン、
マンガンの配合計算量に対する歩留りはいずれも
80％を越え良好であつた。さらに、炉頂ガスの組
成、炉内の通風性、テストピースの引張強さ、顕
微鏡組織などいずれも正常であつた。そして、テ
ストピースについて板チル試験を行つた結果、接
種前が2.5mm、カルシウムシリコン0.3％接種後が
1.9mmであり、酸化のない良好な材質であること
を示した。さらに、スラグはその酸化鉄の含有率
が1.7％と非常に少なく、スラグの流動性が良好
であり、添加した炭化珪素、フエロシリコン、フ
エロマンガンの脱酸剤としての効果も確認でき
た。
FC20、大きさ10mm以下）を適当量装入するとと
も、ダライ粉100重量％に対してフエロシリコン
（シリコン含有率75重量％、大きさ２mm以下）を
3.9重量％、フエロマンガン（マンガン含有率75
重量％、大きさ２mm以下）を2.2重量％、炭化珪
素（シリコン含有率62重量％、カーボン含有率26
重量％、大きさ２mm以下）を3.3重量％をそれぞ
れ投入して均一に混合し、その後、糖密、消石灰
および水をそれぞれ鋳鉄のダライ粉100重量％に
対して３重量％、２重量％、0.5重量％添加して
混合し、当該混合物をブリケツテイングマシンを
もつて線圧10t／cmの圧縮力で加圧成形して大き
さ57mm×32mm×24mmの塊体物を製造し、それを１
日間放置して自然乾燥させた。こうして得た塊体
物は、圧壊強度が990Kgであり、３ｍの高所から
コンクリート上に３回繰り返し落下させても砕れ
なかつた。また、当該塊体物をキユポラ内に、溶
解原料のうち30重量％占めるようにして投入し、
溶解炉用原料として使用したところ、シリコン、
マンガンの配合計算量に対する歩留りはいずれも
80％を越え良好であつた。さらに、炉頂ガスの組
成、炉内の通風性、テストピースの引張強さ、顕
微鏡組織などいずれも正常であつた。そして、テ
ストピースについて板チル試験を行つた結果、接
種前が2.5mm、カルシウムシリコン0.3％接種後が
1.9mmであり、酸化のない良好な材質であること
を示した。さらに、スラグはその酸化鉄の含有率
が1.7％と非常に少なく、スラグの流動性が良好
であり、添加した炭化珪素、フエロシリコン、フ
エロマンガンの脱酸剤としての効果も確認でき
た。
以上の説明からも明らかなように本発明は、ダ
ライ粉に粉粒状の炭化珪素、フエロシリコン等を
添加混合し圧縮して塊体物を製造するようにした
から、従来の溶融鋳鉄の製造のように炭化珪素等
をそれぞれ計量して炉頂から投入する必要はな
く、しかも、ダライ粉や炭化珪素は塊体物状を成
しているので、炉頂から逸散したり、炉内の通風
性を悪化させたりすることがなく、さらに、ダラ
イ粉はブリケツテイングマシンの圧縮力、粘結剤
の接着力および粒子表面層の酸化による結合力の
相乗効果により塊体物化されるため、ダライ粉を
加熱しなくとも結合状態の強い塊体物にすること
が可能になりダライ粉を可塑化温度以上まで加熱
するための加熱装置が全く不要になり、その上、
塊体物の溶解が早いので炭化珪素等が脱酸剤とし
て有効に作用し、シリコン、マンガンの成分調整
も効果的に行うことができるなどの優れた効果を
奏する。
ライ粉に粉粒状の炭化珪素、フエロシリコン等を
添加混合し圧縮して塊体物を製造するようにした
から、従来の溶融鋳鉄の製造のように炭化珪素等
をそれぞれ計量して炉頂から投入する必要はな
く、しかも、ダライ粉や炭化珪素は塊体物状を成
しているので、炉頂から逸散したり、炉内の通風
性を悪化させたりすることがなく、さらに、ダラ
イ粉はブリケツテイングマシンの圧縮力、粘結剤
の接着力および粒子表面層の酸化による結合力の
相乗効果により塊体物化されるため、ダライ粉を
加熱しなくとも結合状態の強い塊体物にすること
が可能になりダライ粉を可塑化温度以上まで加熱
するための加熱装置が全く不要になり、その上、
塊体物の溶解が早いので炭化珪素等が脱酸剤とし
て有効に作用し、シリコン、マンガンの成分調整
も効果的に行うことができるなどの優れた効果を
奏する。
Claims (1)
- １ 鋳鉄のダライ粉に、粉粒状の炭化珪素、フエ
ロシリコン、フエロマンガンのうち少なくとも１
種類以上の添加剤と、糖密、消石灰および水の組
合せ、エチレン一酢酸ビニル共重合樹脂の水性エ
マルジヨン、合成ゴムのラテツクスのうちから１
種類の粘結剤とを添加混合して混合物を製造し、
該混合物を圧縮して塊体物化することを特徴とす
る溶解炉用原料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16742081A JPS5867832A (ja) | 1981-10-19 | 1981-10-19 | 溶解炉用原料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16742081A JPS5867832A (ja) | 1981-10-19 | 1981-10-19 | 溶解炉用原料の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5867832A JPS5867832A (ja) | 1983-04-22 |
| JPS643928B2 true JPS643928B2 (ja) | 1989-01-24 |
Family
ID=15849361
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16742081A Granted JPS5867832A (ja) | 1981-10-19 | 1981-10-19 | 溶解炉用原料の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5867832A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6220835A (ja) * | 1985-07-20 | 1987-01-29 | Neos Co Ltd | スラグ回収粉鉄結着法 |
| CN102925787A (zh) * | 2012-09-11 | 2013-02-13 | 青岛和德隆机械有限公司 | 中高压油田专用阀门铸件的原料组合物及其生产方法 |
-
1981
- 1981-10-19 JP JP16742081A patent/JPS5867832A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5867832A (ja) | 1983-04-22 |
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