JPS643876B2 - - Google Patents

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JPS643876B2
JPS643876B2 JP58152988A JP15298883A JPS643876B2 JP S643876 B2 JPS643876 B2 JP S643876B2 JP 58152988 A JP58152988 A JP 58152988A JP 15298883 A JP15298883 A JP 15298883A JP S643876 B2 JPS643876 B2 JP S643876B2
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formula
compound
compounds
acid
salts
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JP58152988A
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Matsukoowan Ueruchi Juniaa Uiraado
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Pfizer Inc
Original Assignee
Pfizer Inc
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Publication date
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Publication of JPS643876B2 publication Critical patent/JPS643876B2/ja
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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な化合物に関する。より詳細には
抗菌剤として価値ある化合物、すなわち、一方の
ヒドロキシ基が6―(2―アミノ―2―フエニル
アセトアミド)ペニシラン酸または6―(2―ア
ミノ―2―〔4―ヒドロキシフエニル〕アセトア
ミド)ペニシラン酸のカルボキシ基でエステル化
されている(順にアンピシリン、アモキシシリ
ン)および他方のヒドロキシ基がペニシラン酸
1,1―ジオキシドのカルボキシ基でエステル化
されている(サルバクタム)4,5―ジ(ヒドロ
キシメチル)―2―オキソ―1,3―ジオキソー
ルのビス―エステルに関する。
1981年11月4日に公告されたヨーロツパ特許出
願第39086号は4―ヒドロキシメチル―2―オキ
ソ―1,3―ジオキソールのエステルであつて、
さらに5位が任意に置換され、ヒドロキシ基が6
―(2―アミノ―2―フエニルアセトアミド)ペ
ニシラン酸のカルボキシ基でエステル化されてい
るものを開示している。米国特許第4244951号は
一方のヒドロキシ基が特定の6―アシルアミノペ
ニシラン酸のカルボキシ基でエステル化され、他
方のヒドロキシ基がペニシラン酸1,1―ジオキ
シドを使用してエステル化されているメタンジオ
ールのビスエステルを開示している。同様に、米
国特許第4359472号はジ(ヒドロキシメチル)カ
ーボネートの特定6―アシルアミノペニシラン酸
化合物及びペニシラン酸1,1―ジオキシドとの
ビス―エステルを開示する。ペニシラン酸1,1
―ジオキシドは米国特許第423479から抗菌剤およ
びβ―ラクタマーゼ阻害剤として公知である。
本発明の抗菌剤は哺乳類の胃腸管から効率よく
吸収され、吸収後6―2―アミノ―2―フエニル
アセトアミド)ペニシラン酸(アンピシリン)ま
たは6―(2―アミノ―2―〔4―ヒドロキシフ
エニル〕アセトアミド)ペニシラン酸(アモキシ
シリン)およびペニシラン酸1,1―ジオキシド
(サルバクタム)に変換する。
の新規抗菌剤およびその医薬として適当な酸付加
塩 (R1はフエニルおよび4―ヒドロキシフエニ
ルからなる群より選択される。) を供する。
本発明は下記式で表わされるペニシラン酸の誘
導体に関する。
式において、二環式核への置換基の付加を破
線で示した場合は該置換基が二環式核の平面より
下にあることを示す。そのような置換基はα―配
置にあると称される。反対に、二環式核への置換
基の付加を実線で示した場合は置換基が該二環式
核より上方にあることを示す。後者の配置をβ―
配置と称する。
さらに、式の化合物は次式の4,5―ジメチ
ル―2―オキソ―1,3―ジオキソールの誘導体
である。
さらに、式の化合物は4―(ペニシラノイル
オキシメチル)―5―(1,1―ジオキソペニシ
ラノイルオキシメチル)―2―オキソ―1,3―
ジオキソール()の誘導体と命名される。
式の化合物は公告されたヨーロツパ特許出願
第39086号において4,5―ジメチル―1,3―
ジオキソレン―2―オンを命名されている。
さらに、本明細書を通して、ペニシラン酸誘導
体の6位に2―アミノ―2―(置換アセトアミド
または2―(置換アミノ)―2―(置換)アセト
アミド基を有する化合物をいうときは、該2―ア
ミノ―2―(置換)アセトアミドまたは2―(置
換アミノ)―2―(置換)アセトアミドがD―配
置を有する化合物をいうものとする。
式の化合物は、式 の化合物を式 (式中R1はフエニルまたは4―ヒドロキシフ
エニル、Qはアミノ保護基、AとBは各々Mおよ
び式 の基からなる群から選択され、ここでMはカルボ
ン酸塩形成カチオンでありXは遊離し易い基であ
り、ただし、AまたはBがMでのときはAとBの
他方は式で表わされ、AまたはBが式で表わ
されるときはAとBの他方はMである。) の化合物と反応させて式 の化合物を生成し、続いて保護基Qを脱離するこ
とによつて製造される。Qとして有用な基は1―
メチル―2―アルコキシカルボニルビニル基、た
とえば1―メチル―2―メトキシカルボニルビニ
ル基であり;Xとして有用な遊離基は、クロル、
ブロムおよびヨードのようなハロゲンであり;A
またはBがMのときは、化合物またはの有用
なカルボン酸塩はナトリウム塩およびカリウム塩
のようなアルカリ金属塩;カルシウム塩、バリウ
ム塩等のアルカリ土金属塩;トリメチルアミン、
トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミン、N―メチルモルホリン、N
―メチルピペリジン、N―メチルピロリジンおよ
びN,N―ジメチルピペラジン塩のような三級ア
ミン塩;およびテトラメチルアンモニウムおよび
テトラ―n―ブチルアンモニウム塩のようなテト
ラアルキルアンモニウム塩である。
式の化合物と式の化合物との間の反応は通
常これらの試薬を反応不活性有機溶媒中0〜80
℃、好ましくは30〜60℃の温度で接触させること
により行なわれる。式およびの化合物は通常
等モル割合で接触させるが、どちらかの化合物を
過剰量使用できる。広範囲の溶媒を使用でき、典
型的溶媒として低分子量ケトン(たとえばアセト
ン、メチルエチルケトン)、N,N―ジメチルホ
ルムアミド、N,N―ジメチルアセトアミド、N
―メチルピロリドン、ジメチルスルホキシドおよ
びヘキサメチルホスホラミドである。反応温度は
要因の数に依存するが、約55℃での反応時間は数
時間であつて、たとえば2〜4時間が通常使用さ
れる。
式の化合物は従来方法によつて単離できる。
たとえば、この反応混合物は過でき、次いで溶
媒は真空蒸発により除去される。次いで残渣を水
と水非混和性揮発性有機溶媒(酢酸エチル等)と
の間で分配し、各層を分離する。酢酸エチル層を
乾燥し、蒸発せしめて式の化合物を得る。
式の化合物は所望ならば再結晶またはクロマ
トグラフイーのような従来方法で精製できるが、
別法として保護基Qは粗生成物から脱離できる。
保護基Qはこの種の保護基についての従来方法
によつて式の化合物から脱離されるが、β―ラ
クタム環の不安定性に対して当然の注意を払うべ
きである。
1―メチル―2―アルコキシカルボニルビニル
基は単に式の化合物を酸性PH0.5〜3の水性ま
たは部分的に水性の溶媒系にさらすことによつて
脱離できる。これは、式の化合物を水および1
当量の強酸で、任意には共溶媒の存在下−10〜30
℃の温度で処理することにより達成される。使用
できる強酸の典型例は塩酸、臭化水素酸、過塩素
酸、硫酸、硝酸、およびメタンスルホン酸、ベン
ゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸およびナフ
タレンスルホン酸のようなスルホン酸である。広
範囲の共溶媒が使用できるが、そのような溶媒の
主たる条件は少なくとも部分的に水と混和性であ
つて出発化合物または生成物のいずれにも悪影響
を及ぼさないことである。典型的な共溶媒として
はアセトンのような低分子量のケトンおよびテト
ラヒドロフランおよび1,2―ジメトキシエタン
のような低分子量エーテルである。この反応は通
常1時間以内に完了し、生成物は従来方法によつ
て単離される。多くの場合共溶媒を真空蒸発によ
り除去し、アセト酢酸アルキルエステルをジエチ
ルエーテルのような水非混和性溶媒で抽出するこ
とにより除去するだけで充分である。典型的な方
法として式の化合物を1当量の塩酸で水性アセ
トン中で処理する。反応は通常短時間、たとえば
1時間以内に完了する。次いでアセトンを真空蒸
発により除去し、副生物たるアセト酢酸アルキル
エステルはエーテルによる抽出によつて除去され
る。最後に、式の化合物は残渣をジクロルメタ
ンのような揮発性水非混和性有機溶媒と飽和塩化
ナトリウム溶液との間で分配することにより単離
する。各層の分離、続いて有機層の乾燥と蒸発に
より式の化合物の塩酸塩として得る。
式の化合物の塩酸塩はペニシリン化合物につ
いての標準的方法により相当する遊離塩基に転化
できる。たとえば塩酸塩は1当量の重炭酸ナトリ
ウムと水及びジクロルメタンの2相系中で反応さ
せることができる。各層の分離、続いてジクロル
メタンの蒸発によつて遊離塩基化合物が得られ
る。
式の化合物は塩酸塩以外の酸付加塩を形成
し、式の酸付加塩のすべては本発明の範囲内に
あると考えられる。上記酸付加塩はペニシリン化
合物のための標準的方法によつて製造される。た
とえば、式の化合物の溶液を適当な溶媒(たと
えば水、酢酸エチル、アセトン、メタノール、エ
タノールまたはブタノール)中で化学量論量の適
当な酸を含有する溶液といつしよにすることによ
つて製造される。塩が沈殿すると、取される。
別法としては溶媒の蒸発、水溶液の場合は凍結乾
燥により回収できる。特に価値があるのは硫酸
塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、リン酸塩、
クエン酸塩、酒石酸塩、パモエート、スルホサリ
チル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、4―トルエン
スルホン酸塩および2―ナフタレンスルホン酸塩
である。
この発明の抗菌性化合物の塩を治療目的で使用
するときは、医薬として適当な塩を使用すること
が必要であるが、これら以外の塩でも種々の目的
に使用できる。そのような目的は特定化合物を単
離精製し、医薬として適当な塩とそれらの非塩の
化合物を内部転換することからなる。
式の化合物およびその塩はペニシリン化合物
についての従来方法、たとえば再結晶またはクロ
マトグラフイーによつて精製できるが、β―ラク
タム環の不安定性について充分注意を払うべきで
ある。
式の化合物(式中Aは式で表わかれる)は
式の化合物(式中AはM)を式 (式中R1,Q,MおよびXは上記定義のとお
りであり、Yは脱離しやすい基であるが、YはX
と同じであるかXより脱離しやすい基である。)
の化合物と反応させることによつて製造できる。
Yとしての有用な遊離基はクロル、ブロムおよび
ヨードである。反応は式の化合物と式の化合
物との反応について前述したと同じ条件を使用し
て行うことができる。
同様に、式の化合物(式中Bは式のBと同
じ)は式(式中BはM)の化合物と式(式中
R1,Q,M,XおよびYは前述のとおりである)
との反応により製造できる。この反応は式の化
合物と式の化合物との反応について前述したと
同じ条件下に行なわれる。
式の化合物は式 の適当な化合物から標準的方法により製造され
る。Yがクロル、ブロム、ヨードのときは、式
の化合物は標準的方法を使用してハロゲン化さ
れ、典型的ハロゲン化剤はN―クロルサクシンイ
ミド、N―ブロムサクシンイミド、塩素、臭素お
よび次亜ヨウ素酸t―ブチルである。Xがブロム
のときは特に有用なハロゲン化系は四塩化炭素中
のN―ブロムサクシンイミドである。
(公告されたヨーロツパ特許出願第39477号参
照) AがMである式の化合物およびBがMである
式の化合物は公知方法またはその類似方法によ
り製造できる。たとえば米国特許第4231579号、
第3674776号(再発行第28744号)および第
3325429号参照。
式の化合物は哺乳類においてインビボで抗菌
活性を有し、この活性はペニシリン化合物につい
ての標準的方法で測定される。たとえば、式の
化合物は、病原微生物の標準化された培養物で腹
腔内接種されることによつて急性感染症にかから
せたマウスに投与される。感染の重症度はマウス
がLD100の1〜10倍を投与された場合について標
準化されている(LD100:100%の対照マウスを
確実に殺すに要する最小接種量)。試験の終りに、
本発明の化合物の活性は細菌を投与される式の
化合物を投与されている生残り頭数を数えること
によつて決定される。式の化合物は経口(P.
O)および皮下(S,C)投与によつて投与でき
る。
この発明の抗菌性化合物はインビボ活性を有す
るので、経口および非経口投与によりヒトを含む
哺乳類の細菌感染症の抑制に適当である。本発明
の化合物はヒトに感受性の細菌によつてひき起さ
れる感染症の抑制に有用である。
式の化合物は経口または非経口投与により哺
乳類に投与後6―(2―アミノ―2―フエニルア
セトアミド)ペニシラン酸(アンピシリン)およ
びペニシラン酸1,1―ジオキシド(サルバクタ
ム)、または6―(2―アミノ―2―〔4―ヒド
ロキシフエニル〕アセトアミド)ペニシラン酸
(アモキシシリン)およびペニシラン酸1,1―
ジオキシド(サルバクタム)に分離する。次いで
サルバクタムはβ―ラクタマーゼ阻害剤として機
能し、アンピシリンまたはアモキシシリンの抗菌
効率を増進させる。このように式の化合物は、
アンピシリンとサルバクタム1:1の混合物また
はアモキシシリンとサルバクタム1:1の混合物
に感受性の細菌、たとえば、大腸菌
Escherichia coli)及び黄色ブドウ球菌
Staphylococcusaureus)の感受性菌株を抑制す
るのに使用できる。
大腸菌または黄色ブドウ球菌の特定菌株が式
の特定化合物に対して感受性であるか否かを決定
するには、前述のインビボ試験を使用できる。別
法としては、アンピシリンとサルバクタムまたは
アモキシシリンとサルバクタムの1:1混合物の
最小阻止濃度(MIC)が測定できる。MICは
ザ・インターナシヨナル・コラボレイテイブ・ス
タデイ・オン・アンテイビオテイツク・センシテ
イビテイ・テステイング〔The International
Collaborative Study on Antibiotic Sensitirity
Testing(Ericcsom and Sherris,Acta.
Pathologica et Microbiologica Scandinav,
Supp.217,Section B;64―68(1971))〕によつ
て推奨される方法によつて測定できる。この方法
では脳心臓浸出(BHI)寒天および接種反復装
置が使用される。一晩生育させた培養管を100倍
に希釈して標準接種物として使用する(約0.002
ml中20000〜10000細胞を寒天表面に置く。20mlの
BHI寒天/皿)。試験化合物の二倍希釈物12個を
使用する。この試験化合物の初濃度は200mcg/
mlである。18時間37℃で培養後プレートを測定す
る場合単一コロニーは無視する。被験微生物の感
受性(MIC)は肉眼で判断して化合物が完全に
生育を阻止する最低の濃度である。
本発明の抗菌性化合物またはその塩を特に人間
を含む哺乳類に使用する場合、化合物は単独であ
るいは他の抗生物質および/または医薬として適
当な担体または希釈剤と混合できる。この担体ま
たは希釈剤は投与経路によつて選択される。たと
えば、経口投与を行う場合、本発明の抗菌性化合
物は錠剤、カプセル、ロセンジ、トローチ、粉
末、シロツプ、エリキシル、水溶液および懸濁液
等の形で標準的投薬作業に従つて使用できる。活
性成分対担体の割合は活性成分の化学的性質、溶
解度、および安定性ならびに意図する投与量に依
る。しかし、1:4の範囲の重量比を使用するの
が便利である。経口使用のための錠剤の湯合、通
常使用される担体は乳糖、クエン酸ナトリウムお
よびリン酸の塩類である。でんぷんのような種々
の崩壊剤およびステアリン酸マグネシウム、ラウ
リル硫酸ナトリウムおよびタルクのような滑剤が
通常錠剤に使用される。カプセルの形で経口投与
するためには、有用な希釈剤は乳糖および高分子
ポリエチレングリコール、たとえば分子量2000〜
4000のポリエチレングリコールである。経口投与
に水性懸濁液が必要なときは、活性成分を乳化剤
および懸濁化剤といつしよにする。所望ならば、
特定の甘味剤および/または付香剤を添加でき
る。非経口投与、すなわち筋肉内、皮下および静
脈内投与のためには、活性成分の滅菌溶液が通常
調製され、該溶液のPHを適当に調節され、緩衝化
される。静脈内投与のためには、溶質の総濃度は
製剤が等張となるように調節しなければならな
い。
前述の如く、本発明の抗菌性化合物は人間の患
者に有効であつて日用量は他の臨床上使用される
ペニシリン抗性物質と有意には相違しない。主治
医が最終的に特定の人間の患者の適当な投与量を
決定するであろう。そして、これは個々の患者の
年令、体重および反応ならびに患者の症状の性質
と重症度によつて変化するものと考えられる。本
発明の化合物は通常20〜約100mg/Kg(体重)/
日の範囲の投与量で経口的投与され、非経口的に
は約10〜約100mg/Kg(体重)/日の投与量が使
用され、通常分割して投与される。いくつかの場
合、これらの範囲以外の投与量を使用する必要が
ある。
下記実施例および製造例は単に本発明の説明の
ために示した。核磁気共鳴(NMR)スペクトル
は重水素を含むクロロホルム(CDCl3)または重
水素を含むジメチルスルホキシド(DMSO―d6
中の溶液について測定し、ピークの位置はテトラ
メチルシランから低磁場へずれをppmとして表わ
す。ピークの形について下記付号を使う:S,単
線:d,二重線;m,多重線。赤外(IR)スペ
クトルは臭化カリウム錠剤として測定された。
例 1 4―(6―〔2―アミノ―2―フエニルアセト
アミド〕ペニシラノイル―オキシメチル)―5
―(1,1―ジオキソペニシラノイルオキシメ
チル)―2―オキソ―1,3―ジオキソール塩
酸塩 25mlのアセトン中600mgの4―(6―〔2―
(1―メチル―2―メトキシカルボニルビニルア
ミノ)―2―フエニルアセトアミド〕―ペニシラ
ノイルオキシメチル―5―(1,1―ジオキソペ
ニシラノイルオキシメチル)―2―オキソ―1,
3―ジオキソールの撹拌した溶液に9.1mlの0.1N
塩酸塩を加えた。撹拌を20分間室温で続け、アセ
トンを真空蒸発により除去した。残留する水性層
を2回ジエチルエーテルで洗い、ジクロルメタン
を加えた。水性相を塩化ナトリウムで飽和し、各
層を分離した。ジクロルメタン層をNa2SO4で乾
燥し、次いで20mlのイソプロパノールを加えた。
このようにして得られた溶液を真空濃縮して少量
にし、沈殿した白色固体を取した。これにより
252mgの表題化合物を得た。
IRスペクトル(KGr錠):5.46,5.58,5.66およ
び5.9ミクロンにおいて吸収を示した。表題化合
物のNMRスペクトル(DMSO―d6)はテトラメ
チルシランからの低磁場へのずれ(ppm)として
下記の吸収を示した: 1,34(3H,s),1.36(3H,S),1.47(3H,
s),1.48(3H,s),3.22―3.42(2H,m),3.71
(1H,d of d,J=4,16),4.43(1H,s),
4.52(1H,s),4.97(1H,s),5.22(1H,m),
5.24(2H,s),5.29(2H,s),5.48(1H,d,J
=4),5.58(1H,d,J=4),7.49―7.54(5H,
m),7・97(2H,巾広s)and9.31(1H,巾広
s) 製造例 1 4―(6―〔2―(1―メチル―2―メトキシ
カルボニルビニルアミノ)―2―フエニルアセ
トアミド〕ペニシラノイルオキシメチル)―5
―(1,1―ジオキソペニシラノイルオキシメ
チル)―2―オキソ―1,3―ジオキソール 25mlのアセトン中1.15gの4―(6―〔2―
(1―メチル―2―メトキシカルボニルビニルア
ミノ)―2―フエニルアセトアミド〕―ジオキソ
ールの撹拌された溶液に457mgのナトリウムペニ
シラネート1,1―ジオキシド、続いて580mgの
テトラ―n―ブチルアンモニウムブロミドを加え
た。得られた懸濁液を3.5時間加熱還流し、次い
で熱いうちに過した。得られた溶液を冷却して
真空蒸発し、残渣を酢酸エチルと水との間で分配
した。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で、水
で、そしてまた飽和塩化ナトリウム溶液で洗い、
乾燥し、真空蒸発させた。残渣をシリカゲル上で
クロマトグラフイーにかけて表題化合物600mgを
得た。
製造例 2 4―(6―〔2―(1―メチル―2―メトキシ
カルボニルビニルアミノ)―2―フエニルアセ
トアミド〕―ペニシラノイルオキシメチル)―
5―ブロム―メチル―2―オキソ―1,3―ジ
オキソール 100mlのアセトン中4.78gの6―(2―〔1―
メチル―2―メトキシカルボニルビニルアミノ〕
―2―フエニルアセトアミド)ペニシラン酸のテ
トラn―ブチルアンモニウム塩の撹拌された懸濁
液に1.72gの4,5―ジ(ブロムメチル)―2―
オキソ―1,3―ジオキソールを5℃で加えた。
撹拌を5分間5℃で続け、反応混合物を室温にま
で加温した。撹拌を室温で30分間続け、次いで反
応混合物を活性炭で脱色し、真空蒸発させた。残
渣をシリカゲル上でクロマトグラフイーにかけて
表題化合物を1.15g得た。
製造例 3 4,5―ジ(ブロムメチル)―2―オキソ―
1,3―ジオキソール 30mlの四塩化炭素中1.22gの4―ブロムメチル
―5―メチル―2―オキソ―1,3―ジオキソー
ルの撹拌された溶液に1.125gのN―ブロムサク
シソイミドを加えた。得られた溶液を加熱還流し
15分間日光にさらした。反応混合物を熱いうちに
過し、真空蒸発して表題化合物を黄色油状物と
して得た。
製造例 4 4―ブロムメチル―5―メチル―2―オキソ―
1,3―ジオキソール 100mlの四塩化炭素中3.0gの4,5―ジメチル
―2―オキソ―1,3―ジオキソールの撹拌され
た溶液に4.63gのN―ブロムサクシンイミドを加
えた。得られた溶液を加熱還流し、15分間日光に
さらした。反応混合物を0〜5℃に冷却し、過
し蒸発して表題化合物を得た。
NMRスペクトル(CDCl3)はテトラメチルシ
ランから低磁場へ2.05(出発化合物5%)、2.18
(3H,s),4.30(2H,s)および4.35(ジブロム
化合物5%)ppmのところで吸収を示した。IR
スペクトルは5.49ミクロンに吸収を示した。
製造例 5 4,5―ジメチル―2―オキソ―1,3―ジオ
キソール冷ジクロルメタン中ホスゲン(12.18g)
の溶液を50mlのジクロルメタン中3―ヒドロキシ
―2―ブタノン(10.83g)と16.38gのN,N―
ジメチルアニリンの冷溶液に滴加した。得られた
グリーンの溶液を2時間0〜5℃で撹拌した。こ
の溶液を次いで蒸発させて油状物とし、これを
160―190℃で30分間加熱した。反応混合物を冷却
し水とエーテルの間で分配した。分離した水性相
をさらにエーテルで抽出し、有機抽出物を乾燥
し、濃縮した。残渣をペンタンで研和し、3.53g
(25%)の白色結晶性固体(融点76―78℃)を得
た。
この生成物のNMRスペクトル(CDCl3)はテ
トラメチルシランからの低磁場へ2.05(s)ppm
のところに吸収を示した。質量分析スペクトルは
m/e11456および43(100%)にピークを示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 の化合物およびその医薬として適当な酸付加塩。 (式中R1はフエニルおよび4―ヒドロキシフ
    エニルからなる群より選択される。) 2 R1がフエニルである特許請求の範囲第1項
    記載の化合物。 3 式 (Qはアミノ保護基であり、R1はフエニルお
    よび4―ヒドロキシフエニルからなる群より選択
    される。) の化合物から保護基Qを脱離させることを特徴と
    する式 (式中R1は上記定義のとおりである。) またはその医薬として適当な酸付加塩の製造方
    法。
JP58152988A 1982-08-23 1983-08-22 抗菌剤としての4,5−ジ−ヒドロキシメチル−2−オキソ−1,3−ジオキソ−ルのビスエステル類 Granted JPS5959693A (ja)

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US41076282A 1982-08-23 1982-08-23
US410762 1982-08-23
US441980 1982-11-15

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JPS5959693A JPS5959693A (ja) 1984-04-05
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JP58152988A Granted JPS5959693A (ja) 1982-08-23 1983-08-22 抗菌剤としての4,5−ジ−ヒドロキシメチル−2−オキソ−1,3−ジオキソ−ルのビスエステル類

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