JPS643375Y2 - - Google Patents

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JPS643375Y2
JPS643375Y2 JP1985095039U JP9503985U JPS643375Y2 JP S643375 Y2 JPS643375 Y2 JP S643375Y2 JP 1985095039 U JP1985095039 U JP 1985095039U JP 9503985 U JP9503985 U JP 9503985U JP S643375 Y2 JPS643375 Y2 JP S643375Y2
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JP
Japan
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shaft
cylindrical shaft
fan
flange portion
ratchet
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JP1985095039U
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English (en)
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JPS622619U (ja
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  • Walking Sticks, Umbrellas, And Fans (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、扇子における各扇骨相互の要(かな
め)の部分での枢支結着用の要材に関するもので
ある。
(ロ) 従来の技術 扇子を製造する場合、所要数の扇骨を束ねた状
態でそれらに予め穿たれた要穴に軸棒状の要材を
通して各扇骨相互を枢支結着するいわゆる要打の
作業がある。この場合、従来は、要材に一端側に
フランジ部を形成した金属性丸棒材からなるリベ
ツトを使用するのが通例であり、その丸棒部分を
各扇骨の要穴に一方側から差込んだ状態でその先
端部分を他方の側においてかしめるようにされて
いた。しかし、そのようなリベツトを要材に使用
した従来の技法ではかしめ作業が非常に厄介であ
り、各扇骨相互の枢支結着の固さをほどよく、し
かも奇麗な状態に常に同じように仕上げるように
することが非常に難しく、この作業には熟練を要
するものであつた。また、扇子の種類によつて使
用扇骨の厚さや枚数が異なつてくると、一定寸法
のリベツトだけを使用して作業を行うことはでき
ず、幾通りかの寸法種類のものが必要であつた。
またリベツトのかわりにねじ締結式の要材も考え
られていたが、ねじ締結式ではゆるみのおそれが
あつた好ましくなかつた。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 本考案は、上記の事情に鑑みて熟練技術を必要
とせずに簡単に能率的に要打することができ、扇
子の種類によつて使用扇骨の厚さや枚数が異なつ
てきてもそれらに順じて適用することができ、ゆ
るみのおそれなしに締め加減および外観において
良好な仕上がりを得ることのできる要材を提供し
ようとするものである。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案になる扇子の要材は一端が開口し、他端
にフランジ部を具えた円筒軸と、この円筒軸の中
に前記開口から一端側を差込み可能であつて、他
端に前記フランジ部に対応したフランジ部を具え
た差込軸との組合わせからなり、前記差込軸の外
周に複数の環状溝を刻設してラチエツトを形成
し、前記円筒軸への前記差込軸の差込み時に前記
ラチエツトに係合して前記差込軸を前記円筒軸か
ら抜け止めするように働くばね性のある爪を前記
円筒軸の内側に突出形成したことを特徴とするも
のである。
(ホ) 作用 本考案の要材によると、要打において、扇子に
おける所要数の扇骨を束ね、それらに穿たれた要
穴(目穴)を整合させるようにした上で、その要
穴に対しその一側方から円筒軸のフランジ側とは
反対側の開口端側を差込み、他側方から差込軸の
フランジ部とは反対側の端部を差込むようにして
要打を達成できる。この場合、要穴の内部で、円
筒軸の開口内にその内側に突出形成のばね性の爪
をラチエツトが乗り越えるような形で差込軸が差
込まれることになり、円筒軸のフランジ部と差込
軸のフランジ部とが対向して各扇骨を両側から挟
むような形で適度の差込操作圧力の下で相互の差
込度合いを規制され、この状態で所定のラチエツ
トにばね性のある爪が係合して円筒軸と差込軸と
が抜け止めされた状態にしつかりと同軸的に締結
される。しかしてそのように締結された円筒軸と
差込軸を要軸としてスムーズに各扇骨が開き閉じ
の回動をできるところの、ほどよい締め加減に、
しかも体栽よく、ゆるみのおれそのない要打がワ
ンタツチで簡単に実現される。また、扇子の種類
によつて使用扇骨の厚さや枚数が異なつても、円
筒軸と差込軸との長さの余裕において相互の差込
み深さが自動的に加減されるので、この要材を寸
法的に一種類のもので、それらに対応して共通に
使用できる。
(ヘ) 実施例 本考案の実施例を図面を参照して説明すると、
第1図と第2図に示す要材において、この要材は
円筒軸1と差込軸5との組合わせからなつてい
る。円筒軸1は全長にわたつて一定直径の適当な
長さと太さの薄肉円筒のものであつて、その一端
が開口2しており、他端には開口蓋をなすように
外周に張出す適当直径のフランジ部3が固定的に
具わつている。また、円筒軸1には、開口2した
一端側近くに筒壁の内周より内側に突出するばね
性のある爪4が形成されている。この爪4は好ま
しくは筒壁の一部分をコの字型に内側に向かつて
切り曲げすることによつてフランジ部3のある端
部側に向かつて内側に斜めに突出する舌片状に形
成される。対するに、差込軸5は、円筒軸1に対
してその開口2から適合状態に差込み可能なよう
に円筒軸1の内径に略々対応する外径と、円筒軸
1の長さよりも少し短い長さを有する無空の円筒
軸の一端に、円筒軸1のフランジ部3に対応する
フランジ部6を具えたものである。そして、この
差込軸5のフランジ部6以外の円形軸部分の外周
には、軸方向にほぼ全長にわたつて所定の細かな
ピツチで複数の環状溝を刻設して鋸歯状のラチエ
ツト7を形成してある。ここで鋸歯状のラチエツ
ト7はフランジ部6とは反対側の端部側に向いた
方が緩斜面をなすような方向性をもつものとして
ある。また、差込軸5のフランジ部6とは反対側
の端部である先端部分は円筒軸1に開口2から差
込み易いように適当に尖り状に形成されている。
しかして、円筒軸2の中に開口2から差込軸5を
フランジ部6とは反対側の端部を先端側として差
込むとき、ラチエツト7にばね性のある爪4が弾
力的に係合し、その差込み方向には阻止力は働か
ないが、差込み方向と反対側の抜け方向には阻止
力が働いて差込軸5が円筒軸1から抜け止めされ
るようになつている。
以上の要材によると、扇子の要打において、第
3図のように、扇子8における複数の中骨の両側
に外骨を配するように束ねた状態の所要数の扇骨
9について、それら扇骨9に予め穿たれて整合状
態にある要穴(目穴)10に対し、その一側から
円筒軸1を開口2の端部側を先端側にして差込
み、他側から差込軸5をフランジ部6とは反対側
の端部を先端側として差込むようにして使用する
ことができる。このようにすれば、要穴10の内
部において、円筒軸1の中に開口2から差込軸5
が爪4をラチエツト7が乗り越えるような形で差
込まれることになり、このようにして適当な差込
み操作力によつてフランジ部3,6が扇骨9の両
側にほぼ接する状態まで差込まれ、この状態で爪
4のラチエツト7に対する弾力的な係合によつて
しつかりと確実に抜け止めされた状態を維持する
ように円筒軸1と差込軸5とが締結される。これ
により締結された円筒軸1と差込軸5、とりわけ
円筒軸1を要軸として各扇骨9がスムーズに開き
閉じの回動ができるところの、ほどよい締め加減
の枢支結着の要打が実現される。また、体栽のよ
い要打が実現される。そして、この要打による
と、円筒軸1と差込軸5との長さにおいて、扇子
の種類によつて扇骨9の厚さや枚数に変化があつ
ても、それに応じて適度の差込操作力によつて円
筒軸1と差込軸5との差込み度合いが自動的に良
好な状態に加減されることをもつて、ほとんどど
のような種類の扇子に対しても、この要材を寸法
的に一種類のもので適用できる。
なお、この要材の寸法としては、円筒軸1の長
さを、各種扇子における扇骨9の総厚さ寸法が最
少のものを基準にして、それと同等もしくは少し
短めに設定しておくと、前記した様々な種類の扇
子への適用ができる。その場合の通常一般的な扇
子の寸法から割出される好ましい具体寸法例をあ
げると、円筒軸1の外周直径を2.8mm程度、内周
直径を2.4mm程度、その長さを20mm程度にし、こ
れに合わせて差込軸5は例えば外周直径を2.2mm
程度、その長さを10mm程度というように適当な寸
法にすればよい。また、フランジ部3,6の外周
直径を5mm内外にするとよい。また、円筒軸1及
び差込軸5は真鍮等の適当な金属で形成するとよ
い。そして、円筒軸1は、フランジ部3を含めて
全体を当初から一体成型物として形成してもよい
し、フランジ部3を後からろう付け等により、そ
れ以外の円筒部分と一体連結するように形成して
もよい。同じく、差込軸5についてもフランジ部
6を含めて全体を当初から一体成型物として形成
してもよいし、フランジ部3を後からろう付け等
で、それ以外の軸部分と一体連結するように形成
してもよい。また、フランジ部3,6はその頂端
面等に適当な彫刻等による装飾を施すようにして
意匠的に体栽のよい要打を実現することができ
る。
(ト) 考案の効果 以上のようにして本考案の要材によれば、円筒
軸と差込軸とを組合わせて、それらを扇骨の要穴
に一側と他側から差込んで、それらに形成したば
ね性のある爪とラチエツトとの係合によつて抜け
止めするように相互に差込み締結して要打を行う
ことができるようにしたものであるので、熟練技
術を必要とせずに、簡単なワンタツチ操作で能率
的に、ほどよい締め加減で、ゆるむおそれのない
状態の、体栽のよい要打ができ、しかも扇骨の厚
さや枚数に相違のある種々の扇子に対して寸法的
に一種類のもので適用でき、実用的に極めて便利
なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案になる要材の実施例を示す斜視
図、第2図はその要材の縦断面図、第3図はその
要材による扇子の要打部分の縦断面図である。 1……円筒軸、2……開口、3……フランジ
部、4……爪、5……差込軸、6……フランジ
部、7……ラチエツト、8……扇子、9……扇
骨、10……要穴。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一端が開口2し、他端にフランジ部3を具えた
    円筒軸1と、この円筒軸1の中に前記開口2から
    一端側を差込み可能であつて、他端に前記フラン
    ジ部3に対応したフランジ部6を具えた差込軸5
    との組合わせからなり、前記差込軸5の外周に複
    数の環状溝を刻説してラチエツト7を形成し、前
    記円筒軸1の内側に、前記円筒軸1への前記差込
    軸5の差込み時に前記ラチエツト7に係合して前
    記差込軸5を前記円筒軸1から抜け止めするよう
    に働くばね性のある爪を4を、前記円筒軸1の一
    部を切り曲げして突出形成したことを特徴とする
    扇子の要材。
JP1985095039U 1985-06-22 1985-06-22 Expired JPS643375Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985095039U JPS643375Y2 (ja) 1985-06-22 1985-06-22

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JP1985095039U JPS643375Y2 (ja) 1985-06-22 1985-06-22

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JPS622619U JPS622619U (ja) 1987-01-09
JPS643375Y2 true JPS643375Y2 (ja) 1989-01-30

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ID=30653977

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JP1985095039U Expired JPS643375Y2 (ja) 1985-06-22 1985-06-22

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011015917A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Katsumi Kakumoto 扇子の要部材

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4318208Y1 (ja) * 1967-05-24 1968-07-27
JPS5821318B2 (ja) * 1978-11-30 1983-04-28 日本信号株式会社 駐車管理装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5821318U (ja) * 1981-08-06 1983-02-09 株式会社芳進紙業 扇のかなめ

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JPS622619U (ja) 1987-01-09

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