JPS643270Y2 - - Google Patents
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- JPS643270Y2 JPS643270Y2 JP1983047227U JP4722783U JPS643270Y2 JP S643270 Y2 JPS643270 Y2 JP S643270Y2 JP 1983047227 U JP1983047227 U JP 1983047227U JP 4722783 U JP4722783 U JP 4722783U JP S643270 Y2 JPS643270 Y2 JP S643270Y2
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- Japan
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- cabinet
- rigidity
- layer
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- Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案はスピーカキヤビネツトの性能向上の
ためのキヤビネツト壁体の改良に関する。
ためのキヤビネツト壁体の改良に関する。
従来のスピーカキヤビネツトで最も一般的なも
のは第１図に示すごとく合板、パーチクルボード
等木質系の板材でキヤビネツト箱体５を形成し、
その内部にフエルト、ガラスウール等を吸音材６
として貼着した構造のものが大部分であるがいず
れも箱体の剛性が小さくてキヤビネツト振動によ
る不用音響輻射が多いため再生音質を劣化させた
り、或は天然材料であるため材質の不均一による
性能上のバラツキが大きく、更に吸湿性が大きい
ので性能的にも不安定である欠点を有していた。
またその他の事例としてはキヤビネツト箱体を剛
にしてキヤビネツト振動による不要音響輻射を低
下させる目的で箱体の材質を木質系の材料の代り
にプラスチツクと無機質充填材との複合物を使用
したり、或はセラミツク板や金属板が使用された
りするが、いずれも材料の機械的Ｑが高いため
に、キヤビネツト振動による不要音響輻射につい
ては剛性の向上に伴なつて単に輻射周波数が異な
るのみで完全に解決されておらず、更にキヤビネ
ツト内部の定在波については何ら考慮されてない
ので吸音材を別部材として取付けなければならな
かつた。
のは第１図に示すごとく合板、パーチクルボード
等木質系の板材でキヤビネツト箱体５を形成し、
その内部にフエルト、ガラスウール等を吸音材６
として貼着した構造のものが大部分であるがいず
れも箱体の剛性が小さくてキヤビネツト振動によ
る不用音響輻射が多いため再生音質を劣化させた
り、或は天然材料であるため材質の不均一による
性能上のバラツキが大きく、更に吸湿性が大きい
ので性能的にも不安定である欠点を有していた。
またその他の事例としてはキヤビネツト箱体を剛
にしてキヤビネツト振動による不要音響輻射を低
下させる目的で箱体の材質を木質系の材料の代り
にプラスチツクと無機質充填材との複合物を使用
したり、或はセラミツク板や金属板が使用された
りするが、いずれも材料の機械的Ｑが高いため
に、キヤビネツト振動による不要音響輻射につい
ては剛性の向上に伴なつて単に輻射周波数が異な
るのみで完全に解決されておらず、更にキヤビネ
ツト内部の定在波については何ら考慮されてない
ので吸音材を別部材として取付けなければならな
かつた。
本考案は、高剛性材料と機械的内部損失の大き
い材料、及び剛性と吸音材とを有する材料を組合
せ前記従来例の欠点をすべて除去したスピーカキ
ヤビネツトに関するもので、第２図以下について
詳述する。
い材料、及び剛性と吸音材とを有する材料を組合
せ前記従来例の欠点をすべて除去したスピーカキ
ヤビネツトに関するもので、第２図以下について
詳述する。
第２図において、本考案スピーカキヤビネツト
の箱体の構成材は三層の材料から成り、１は外側
層でキヤビネツトに剛性を付与するためヤング率
の高い材料、例えば金属，プラスチツク，FRP，
無機物焼結体等ヤング率が少なくとも５×
1010dyne／cm以上の物質からなる。２は中間層
で、前記外側層１と内側層３とを接合し、同時に
キヤビネツトの板振動エネルギーを吸収して板振
動を抑制するために機械的内部損失の大きい材
料、例えばゴム系接着剤，アクリル系粘着物を少
くともtanδが0.1以上の接着力を有する粘弾性物
質からなる。
の箱体の構成材は三層の材料から成り、１は外側
層でキヤビネツトに剛性を付与するためヤング率
の高い材料、例えば金属，プラスチツク，FRP，
無機物焼結体等ヤング率が少なくとも５×
1010dyne／cm以上の物質からなる。２は中間層
で、前記外側層１と内側層３とを接合し、同時に
キヤビネツトの板振動エネルギーを吸収して板振
動を抑制するために機械的内部損失の大きい材
料、例えばゴム系接着剤，アクリル系粘着物を少
くともtanδが0.1以上の接着力を有する粘弾性物
質からなる。
内側層３は吸音力を有し、且つ剛性を有する金
属焼結体，発泡セラミツク，発泡コンクリート，
発泡スラツグ等の如く少くとも空孔率30％以上、
ヤング率1.0×1010dyne／cm以上の多孔性物質か
らなる。
属焼結体，発泡セラミツク，発泡コンクリート，
発泡スラツグ等の如く少くとも空孔率30％以上、
ヤング率1.0×1010dyne／cm以上の多孔性物質か
らなる。
４はスピーカである。
外側層１は、少なくともヤング率５×
1010dyne／cm2以上の物質が望ましい。これより小
さいと、片面に粘弾性体を配置するため、全体と
しての剛性が不足し、板振動が生じやすい。また
第２層の粘弾性体とのヤング率の差が大きいほう
が、粘弾性体の箱全体へのtanδの寄与が大きく、
効果的である。
1010dyne／cm2以上の物質が望ましい。これより小
さいと、片面に粘弾性体を配置するため、全体と
しての剛性が不足し、板振動が生じやすい。また
第２層の粘弾性体とのヤング率の差が大きいほう
が、粘弾性体の箱全体へのtanδの寄与が大きく、
効果的である。
中間層２は少なくともtanδが0.1以上であるこ
とが望ましい。外側層に金属等のtanδが小さな材
料を配置するとtanδが0.1以下では、全体として
のロスが小さくなり、好ましくない。
とが望ましい。外側層に金属等のtanδが小さな材
料を配置するとtanδが0.1以下では、全体として
のロスが小さくなり、好ましくない。
内側層３は適度な吸音特性を有するために、空
孔率は少なくとも30％以上とし、中心層の内部ロ
スの効果を大きくし、更にキヤビネツト剛性を高
めるために、そのヤング率ができるだけ大きいこ
とが望ましく１×1010dyn／cm2以上の物質とする。
孔率は少なくとも30％以上とし、中心層の内部ロ
スの効果を大きくし、更にキヤビネツト剛性を高
めるために、そのヤング率ができるだけ大きいこ
とが望ましく１×1010dyn／cm2以上の物質とする。
このように構成されたスピーカキヤビネツトに
おいては、従来キヤビネツトとは異なり吸音部分
も剛性を有するためキヤビネツト全体として極め
て高剛性となつて板振動が生じにくくなり、更に
外側層と内側層は機械インピーダンスが異なるた
め中間層２の部分に剪断応力が生じ、ズレによる
内部摩擦のために振動エネルギーは吸収されて、
板振動は抑制され、板振動による不要音響輻射レ
ベルは著しく低下する。
おいては、従来キヤビネツトとは異なり吸音部分
も剛性を有するためキヤビネツト全体として極め
て高剛性となつて板振動が生じにくくなり、更に
外側層と内側層は機械インピーダンスが異なるた
め中間層２の部分に剪断応力が生じ、ズレによる
内部摩擦のために振動エネルギーは吸収されて、
板振動は抑制され、板振動による不要音響輻射レ
ベルは著しく低下する。
第３図に本考案実施例として外側層にガラスセ
ンイ30％，ポリエステルFRPを、中間層として
ゴム系接着剤を、内側層として空孔率70％，発泡
セラミツク板を使用した容積60のキヤビネツト
とパーチクルボードを使つた同容積の従来キヤビ
ネツトの板振動特性を示す。３１は本考案キヤビ
ネツトの板振動特性，３２は従来キヤビネツトの
板振動特性である。本考案キヤビネツトは従来例
に対し聴覚に取つて主要な200Hz〜2KHzの帯域内
で約10dB低レベルであることから、本考案によ
る構造の効果が確認される。
ンイ30％，ポリエステルFRPを、中間層として
ゴム系接着剤を、内側層として空孔率70％，発泡
セラミツク板を使用した容積60のキヤビネツト
とパーチクルボードを使つた同容積の従来キヤビ
ネツトの板振動特性を示す。３１は本考案キヤビ
ネツトの板振動特性，３２は従来キヤビネツトの
板振動特性である。本考案キヤビネツトは従来例
に対し聴覚に取つて主要な200Hz〜2KHzの帯域内
で約10dB低レベルであることから、本考案によ
る構造の効果が確認される。
以上の如くこの考案は高剛性を有する外側層と
接着性と機械的内部損失とを有する中間層、およ
び剛性と吸音性とを有する内側層と層状構造にす
ることによりキヤビネツト板振動による不用音響
輻射レベルを極めて低く押え、優れた再生音を得
ることができるスピーカキヤビネツトを提供する
ものである。
接着性と機械的内部損失とを有する中間層、およ
び剛性と吸音性とを有する内側層と層状構造にす
ることによりキヤビネツト板振動による不用音響
輻射レベルを極めて低く押え、優れた再生音を得
ることができるスピーカキヤビネツトを提供する
ものである。
第１図は従来のスピーカ用キヤビネツト断面
図、第２図は本考案スピーカ用キヤビネツト断面
図、第３図は本考案のスピーカ用キヤビネツトと
従来例キヤビネツトの板振動特性図。 １……外側層、２……中間層、３……内側層、
４……スピーカユニツトである。
図、第２図は本考案スピーカ用キヤビネツト断面
図、第３図は本考案のスピーカ用キヤビネツトと
従来例キヤビネツトの板振動特性図。 １……外側層、２……中間層、３……内側層、
４……スピーカユニツトである。
Claims (1)
- キヤビネツトを構成する板材が、少なくとも５
×1010dyn／cm2以上のヤング率を有する高剛性な
材料からなる外側層１と、空孔率が少なくとも30
％以上の連続気泡発泡構造であつて吸音性と同時
に剛性を有する材料からなる内側層３と、tanδの
値が0.1以上の材料からなり、前記外側層１と内
側層３とを相互に接着すると共に粘弾性によつて
機械的振動吸収作用を呈する中間層２とからなる
ことを特徴とするスピーカ用キヤビネツト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4722783U JPS59152889U (ja) | 1983-03-30 | 1983-03-30 | スピ−カ用キヤビネツト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4722783U JPS59152889U (ja) | 1983-03-30 | 1983-03-30 | スピ−カ用キヤビネツト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59152889U JPS59152889U (ja) | 1984-10-13 |
| JPS643270Y2 true JPS643270Y2 (ja) | 1989-01-27 |
Family
ID=30177777
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4722783U Granted JPS59152889U (ja) | 1983-03-30 | 1983-03-30 | スピ−カ用キヤビネツト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59152889U (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5336342B2 (ja) * | 2009-12-17 | 2013-11-06 | 譲一 斉藤 | スピーカ装置 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5015535A (ja) * | 1973-06-08 | 1975-02-19 | ||
| JPS51140617A (en) * | 1975-05-30 | 1976-12-03 | Pioneer Electronic Corp | Production method of cabinet for speaker |
| JPS577277B2 (ja) * | 1979-11-17 | 1982-02-09 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS577277U (ja) * | 1980-06-13 | 1982-01-14 |
-
1983
- 1983-03-30 JP JP4722783U patent/JPS59152889U/ja active Granted
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5015535A (ja) * | 1973-06-08 | 1975-02-19 | ||
| JPS51140617A (en) * | 1975-05-30 | 1976-12-03 | Pioneer Electronic Corp | Production method of cabinet for speaker |
| JPS577277B2 (ja) * | 1979-11-17 | 1982-02-09 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59152889U (ja) | 1984-10-13 |
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