JPS643039Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は一般家庭において使用する脱水洗濯機
等の機器における脚装置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来、この種の脱水洗濯機の脚装置に於いては
第１、２図に示すように機器本体１の底部に配置
した外枠２に脱水振動吸収及び横スベリ防止の弾
性体の底板３を設け、さらに底板３は取付板４に
より係着されたものが一般的であつた。しかし、
この構成では、底板３取付用の取付板４が必ず必
要であり、部品の価格及び取付の工数も高く、ま
た底板３の形状も複雑化し、高価格の要因となつ
ていた。

考案の目的 本考案はこのような従来の問題を解消し、低価
格で取付作業の容易な脚装置を提供するものであ
る。

考案の構成 本考案の機器の脚装置は機器本体の底部に固定
された合成樹脂製で有底円筒状の外枠と、この外
枠の下面に形成されたリング状の凹部に挿入され
た弾性体よりなる円筒状の底板とを備え、前記凹
部の内外周側壁の高さを同一とし、凹部に底板を
挿入した状態において、凹部の内周面に底板の内
周面が接触し、凹部の外周面と底板の外周面の間
に空隙を有し、底板の下端が外枠の下端より下方
に突出し、かつ、機器本体の重量により底板を圧
縮した状態において底板の下端と外枠の下端が面
一となり、凹部の外周面に底板の外周面が接触し
たものである。

実施例の説明 以下、第３図、第４図に基づいて本考案の実施
例について説明する。

第３図、第４図において、５は脱水洗濯機等の
機器本体であり、底部に透孔が形成されている。
６は合成樹脂製で略有底円筒状の外枠であり、中
央に上方へ突出した係合部７を有し、この係合部
７を機器本体５の透孔に挿入係合することによ
り、外枠６が機器本体５の底部に固定されてい
る。外枠６の下面にはリング状の凹部８が形成さ
れていて、凹部８の内外周側壁の高さをほぼ同一
としている。９は凹部８に挿入された弾性体より
なる円筒状の底板である。

凹部８と底板９の関係は、第３図に示すように
凹部８に底板９を挿入した状態においては凹部８
の内周面と底板９の内周面が接触し、凹部８の外
周面と底板９の外周面の間に空隙を有し、底板９
の下端が外枠６の下端より下方に突出している。
また、第４図に示すように、機器本体５を床上に
置き、機器本体５の重量により底板９を圧縮した
状態においては、底板９の下端と外枠６の下端が
面一となり、凹部８の外周面と底板９の外周面が
接触状態となる。

上記構成にて作用を説明すると、機器本体５の
重量が加わる事により、底板９の突出代は０とな
るが、圧縮された事により底板９は凹部８の内周
側壁により内方へ傾斜するのを防止されて径大方
向に拡がり、外枠６の凹部８とも嵌着状態とな
り、機器本体５を横に引きずつても抜け等は発生
しない。また、底板９の本来の機能である脱水振
動吸収と横スベリ防止は、底板９が圧縮された事
によりクツシヨン性が高まり、また摩擦力も向上
する為、効果は充分満足する事が出来る。

考案の効果 上記実施例からあきらかなように、本考案の機
器の脚装置は脚部に機器の重量が加わつた際、底
板の内外周面が外枠と面接触となることにより、
従来使用していた取付板が不要となり、また底板
自身の形状も単に円筒形状にすればよく、低価格
化と取付作業性の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の脱水洗濯機を示す断面図、第
２図は第１図のＡ部の拡大断面図、第３図は本考
案の一実施例を示す機器の脚装置の断面図、第４
図は同脚装置に機器の荷重が加わつた場合におけ
る断面図である。 ５……機器本体、６……外枠、８……凹部、９
……底板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機器本体の底部に固定された合成樹脂製で有底
   円筒状の外枠と、この外枠の下面に形成されたリ
   ング状の凹部に挿入された弾性体よりなる円筒状
   の底板とを備え、前記凹部の内外周側壁の高さを
   同一とし、凹部に底板を挿入した状態において、
   凹部の内周面に底板の内周面が接触し、凹部の外
   周面と底板の外周面の間に空隙を有し、底板の下
   端が外枠の下端より下方に突出し、かつ、機器本
   体の重量により底板を圧縮した状態において、底
   板の下端と外枠の下端が面一となり、凹部の外周
   面に底板の外周面が接触した機器の脚装置。