JPS64151B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、芯材の周囲に溶鋼を連続的に付着さ
せる方法（デイツプ・フオーミング法、以下単に
「DF法」と云う）に関するものである。

（従来の技術およびその問題点） DF法は銅荒引き線の製造方法として開発、実
用化された連続鋳造圧延法の一つである。

ところで、鉄鋼分野においてもプロセスの連続
化は省エネルギ、歩留り向上の観点から重要な開
発項目であり、現在種々方式の連続鋳造圧延法の
開発が試みられている。そして、これらに共通し
た考え方は、 必要最小限の加工比により製品とすること、
そしてそのためには、より薄いあるいはより細
い鋳片をより高速で鋳造すること、 多品種小量生産という品種構成の変化に対応
すべく、小量を効率よく生産できること、そし
てそのためには、設備がよりコンパクトである
こと、 等が挙げられる。

DF法の最大の特徴である鋳型を必要としない
こと、あるいは他の連続鋳造圧延法に比べ設備が
コンパクトであることは、このような要求に適合
したものである。

ところで、DF法は溶鋼中に冷たい芯材を浸漬
させてこの芯材の冷却能を利用して芯材の周囲に
溶鋼を付着凝固させ、芯材と付着凝固層が一体と
なつた鋳片を作成し、しかる後、圧延等の加工に
より両者を接合すると同時に所定形状の製品を得
るものであり、この方法では芯材に対しての付着
凝固をいかに均一に制御するかが問題となる。つ
まり、DF法においては鋳型を必要としないとい
う大きま特徴を有する反面、鋳片の表面形状の制
御が困難になるという欠点がある。すなわち、溶
鋼は芯材と直接接触し非常に大きな熱伝導が得ら
れるが、逆に局部的に熱伝導が不均一となつた場
合には凝固厚さが不均一となり、得られる鋳片は
非常に凹凸の激しいものとなる。このように鋳片
表面に凹凸が生ずると、○イ鋳片表面割れ、○ロ製品
の形状不良、○ハクラツド鋼等の場合、クラツド比
のバラツキの原因となるため、従来法においては
以下に述べるような対策が講じられている。

皮むきダイスに芯材を通過させることによ
り、表層のスケール等の不純物を除去する。

更に皮むき後の芯材は真空状態で坩堝内に導
入する。

しかし、このような対策は、芯材と溶鋼の熱伝
導の不均一場の原因となる不純物を芯材表面に介
在させないことを目的とした処理であるが、鉄鋼
を対象とした場合、 ○

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 鋼のデイツプ・フオーミング法において、そ
   の表面に溝幅が2.0mm以下の凹部を格子状に呈し、
   かつ、凸部総面積率が10％以下となる凹凸を付与
   してなる芯材を、溶鋼中に浸漬させることを特徴
   とする鋼のデイツプ・フオーミング法。