JPS6412311B2 - - Google Patents

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JPS6412311B2
JPS6412311B2 JP56164520A JP16452081A JPS6412311B2 JP S6412311 B2 JPS6412311 B2 JP S6412311B2 JP 56164520 A JP56164520 A JP 56164520A JP 16452081 A JP16452081 A JP 16452081A JP S6412311 B2 JPS6412311 B2 JP S6412311B2
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JP
Japan
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isocyanate groups
acrylic resin
hydroxyl group
resin
parts
Prior art date
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Application number
JP56164520A
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English (en)
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JPS5865763A (ja
Inventor
Teruo Takahashi
Koichi Tsutsui
Yoshio Eguchi
Hiroaki Kawanishi
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Paint Co Ltd filed Critical Nippon Paint Co Ltd
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Publication of JPS5865763A publication Critical patent/JPS5865763A/ja
Publication of JPS6412311B2 publication Critical patent/JPS6412311B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はウレタン変成アクリル樹脂塗料組成物
ならびに該組成物とポリイソシアネート硬化剤と
からなる2液型塗料に関するものである。 2液型ウレタン塗料においては通常ポリオール
中に顔料を分散させておき、それとポリイソシア
ネート硬化剤を使用前に混合し、橋梁、タンク、
プラント、鋼構造物等にハケやローラーで塗布し
ているが、ポリオール中での顔料分散性、安定性
が悪く、またポリイソシアネートと反応時の顔料
分散、安定性も悪いため、塗膜表面の色浮きや、
塗りつぎ部の色分離といつた問題がある。この顔
料分散性および安定性を改善するため界面活性剤
とかシリコン系添加剤を加えているが、完全な問
題解決策とはなつていない。また低分子量ポリウ
レタン樹脂に顔料を分散させペーストとなし、こ
れをポリオールに溶かす方法も提案されているが
(特開昭50−117820号)、ポリオール成分中に顔料
ペーストを溶解する際に加熱を必要とするし、ま
たポリイソシアネートとの反応時の顔料分散、安
定性改善には殆んど効果がなく、ポリウレタン塗
料での顔料の分散性、安定性の問題はまだ充分な
解決策が見出されていない。 本発明者らはこのような欠点を克服する方法に
ついて種々研究の結果、ウレタン変成アクリル樹
脂が顔料分散性、顔料安定性において極めて優れ
た効果をもち、ポリイソシアネート硬化剤と配合
し塗装した際の色浮きや色分離を示さず、良好な
塗膜を形成しうることを見出し、本発明をなし得
たのである。 すなわち本発明においては水酸基含有アクリル
樹脂に、1分子中2コ以上のイソシアネート基を
有する化合物を(イソシアネート基のグラム当量
数)/(水酸基含有アクリル樹脂の重量+分子中
に2コ以上のイソシアネート基を有する化合物の
重量)=1×10-5グラム当量/グラム以上となる
ような割合で反応させ、次に残存イソシアネート
基をアルコール、第1級アミン、第2級アミンあ
るいはアルカノールアミンでブロツクして得た水
酸基価が30〜250の水酸基含有ウレタン変成アク
リル樹脂を含む樹脂組成物と顔料とからなる塗料
組成物、ならびに該塗料組成物と、1分子中に2
コ以上のイソシアネート基をもつポリイソシアネ
ート硬化剤とからなり、該硬化剤のイソシアネー
ト基量が塗料組成物の樹脂中の水酸基に対し0.5
〜5.0当量である2液型塗料が提供せられる。 本発明にかかるウレタン変成アクリル樹脂塗料
組成物は良好な顔料分散性、安定性を示し、ポリ
イソシアネート硬化剤と混合し塗布した場合、色
浮きや色分離が全く認められず、塗膜の光沢、付
着性も極めて良好である。また本発明のウレタン
変成アクリル樹脂を通常のポリオール樹脂と配合
し、これに顔料を分散させた場合にも優れた顔料
分散性、安定性を示し、従つて良好な2液型塗料
を提供しうる。 本発明で用いられる水酸基含有ウレタン変成ア
クリル樹脂は、水酸基含有アクリル樹脂に先づ分
子中に2コ以上のイソシアネート基を有する化合
物を(イソシアネート基のグラム当量数)/(水
酸基含有アクリル樹脂の重量+分子中に2コ以上
のイソシアネート基を有する化合物の重量)が1
×10-5グラム当量/グラム以上となるような割合
で反応させ、次に残存イソシアネート基をアルコ
ール、第1級アミン、第2級アミンあるいはアル
カノールアミンでブロツクして得られる、水酸基
価30〜250の樹脂である。 出発物質の水酸基含有アクリル樹脂は、アクリ
ロイル基あるいはメタクリロイル基を含む化合物
のみから成るものでも、あるいはそれらと他の共
重合可能な単量体との共重合体であつてもかまわ
ない。アクリロイル基ルるいはメタクリロイル基
を有する化合物のうちアクリル樹脂中に水酸基を
導入するために用いることができる化合物として
は、アクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸
ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピ
ル、ムタクリル酸ヒドロキシプロピル等、および
アクリル酸またはメタクリル酸と炭素数4〜22の
脂肪族第3級カルボン酸のグリシジルエステル
(例えばシエル化学のカージユラE―10)との付
加物、あるいはアクリル酸またはメタクリル酸の
グリシジルエステルと炭素数4〜22の脂肪族第3
級カルボン酸との付加物等も含まれる。水酸基を
含まないアクリロイル基あるいはメタクリロイル
基を有する化合物としては、アクリル酸、メタク
リル酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、ア
クリル酸n―ブチル、メタクリル酸i―ブチル、
メタクリル酸n―ブチル、アクリル酸2―エチル
ヘキシル、メタクリル酸2―エチルヘキシル、メ
タクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル、
アクリルアミド、メタクリルアミド等のアクリル
酸またはメタクリル酸及びそれらのアルキルエス
テル類、酸アミド等が含まれる。 アクリロイル基あるいはメタクリロイル基を含
む化合物と共重合可能な単量体のうち水酸基を有
するものとしてはアリルアルコール等があり、ま
た水酸基を含まないものとしてはスチレンおよび
スチレン誘導体、酢酸ビニル、あるいはマレイン
酸、フマル酸、イタコン酸およびこれら二塩基酸
のモノおよびジ―アルキルエステル類がある。 本願発明ではこういつた水酸基含有アクリル樹
脂が先づ、適当な溶媒中で1分子中に2コ以上イ
ソシアネート基を有する化合物と反応せしめられ
水酸基とイソシアネート基とから ウレタン結合が作られる。この場合イソシアネー
ト基を有する化合物の量は最終樹脂の水酸基価に
みられる如く、ウレタン結合を作らぬ水酸基が樹
脂中にある範囲内で残存するよう原料アクリル樹
脂に対応して適宜選択される必要がある。 水酸基含有アクリル樹脂の変成に用いられる1
分子中に2コ以上のイソシアネート基を有する化
合物としては、例えばヘキサメチレンジイソシア
ネート、エチレンジイソシアネート、テトラメチ
レンジイソシアネート、ヘプタメチレンジイソシ
アネート、オクタメチレンジイソシアネート、デ
カメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン
1,4―ジイソシアネート、4,4―ジクロルヘ
キシルメタンジイソシアネート基、キシレンジイ
ソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフ
エニルメタン―4,4′―ジイソシアネート、3,
3′―ジメチルジフエニルメタン―4,4′―ジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート等のジ
イソシアネートおよびこれらジイソシアネートと
トリメチロールプロパンとの付加物あるいはビウ
レツト構造、イソシアヌレート構造などを有する
三量体等があげられる。スミジユールN―75、ス
ミジユールL(住友バイエルウレタン(株)製商品名)
等の多価イソシアネートが市販されている。 次に本発明では樹脂中の残存イソシアネート基
がアルコール、第1級アミン、第2級アミンある
いはアルカノールアミンでブロツクされ、樹脂中
に遊離のイソシアネートが実質的に残らぬように
なされる。 アルコール、アミン等のブロツク剤は水酸基含
有アクリル樹脂とポリイソシアネート化合物との
反応において、未反応のイソシアネート基を系中
に残存させないために必要である。有機金属化合
物あるいは第3級アミン等のウレタン化触媒をご
く少量用いるか、あるいは全く用いずに比較的低
温でウレタン化反応を行なつた場合、イソシアネ
ート基を完全に反応させるには非常に長時間を要
し、通常の反応条件下では未反応のイソシアネー
ト基が残存することが多い。ウレタン変成アクリ
ル樹脂中にイソシアネート基が未反応で残つた場
合本願のように同一系内になお水酸基が多量に存
在すると該ウレタン変成アクリル樹脂あるいはそ
の溶液の貯蔵中に、未反応のイソシアネート基が
水酸基と徐々に反応し、樹脂あるいはその溶液の
粘度が上昇し、著るしい場合にはゲル化に到る場
合もある。ウレタン化触媒を多く用い高温で反応
させれば上記の如き問題点は回避できるが、その
場合にはウレタン化触媒が塗膜中に残存し、耐水
性等の塗膜性能を損うことがあり、またポリイソ
シアネート化合物を硬化剤として用いる際ポツト
ライフが短かくなり使用に支障をきたす場合があ
る。水酸基含有アクリル樹脂と1分子中に2コ以
上のイソシアネート基を有する化合物を反応させ
た後、アルコールあるいはアミン等のブロツク剤
を加え、残存イソシアネート基を実質的にブロツ
クすることにより、ウレタン化触媒を多量に必要
とせず、比較的低温かつ短時間で、安定な水酸基
含有ウレタン変成アクリル樹脂を得ることができ
る。ブロツク剤の添加により顔料分散性および安
定性に優れた樹脂組成物用の樹脂が得られ、さら
に驚くべきことにアミンをブロツク剤とした場合
にはさらに一段と分散性の改善が得られた。以上
から明らかなように本願において、水酸基含有ウ
レタン変成アクリル樹脂は、水酸基含有アクリル
樹脂と分子中に2コ以上のイソシアネート基を有
する化合物を所定割合で反応させ、その後ブロツ
ク剤を加えることにより製造できるが、水酸基含
有アクリル樹脂と分子中に2コ以上のイソシアネ
ート基を有する化合物の反応は完全に行なわせる
必要はなく、取扱いに適した粘度に達した時ブロ
ツク剤を加えればよいことが理解さるできであ
る。 ブロツク剤としては、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、n―ブチルアルコール、イソブチ
ルアルコール、アミルアルコール、オクチルアル
コール、モノエタノールアミン、ジエタノールア
ミン、ジブチルアミン、ジ―2―エチルヘキシル
アミン等が特に好ましく使用せられる。 このようにして水酸基価が30〜250の水酸基含
有ウレタン変成アクリル樹脂が作られ、これが本
発明の塗料組成物のベヒクルとして使用せられる
のである。この樹脂には水酸基が含まれるためイ
ソシアネート硬化剤により硬化することができ、
顔料分散性、安定性が良く、また硬化剤との反応
時にも顔料分散性、安定性に影響がなく、さらに
また遊離のイソシアネート基を含まぬため貯蔵安
定性にも優れ、従つて極めて良好な塗料組成物な
らびに2液型ウレタン塗料を与えることができ
る。 樹脂中の水酸基価については30に満たない場
合、塗料にしたとき硬化剤との反応性にとぼし
く、また得られた塗膜に十分な塗膜性能が得られ
ず、一方250を越えた場合、樹脂の溶剤に対する
溶解性が著るしく悪くなり、また得られた塗膜の
硬化が進みすぎ、その結果塗膜の外観が著るしく
損われる。また原料の水酸基含有アクリル樹脂に
対し反応せしめられる分子中に2コ以上のイソシ
アネート基を有する化合物の量について、(イソ
シアネート基のグラム当量数)/(水酸基含有ア
クリル樹脂の重量+分子中に2コ以上のイソシア
ネート基を有する化合物の重量)が1×10-5グラ
ム当量/グラムに満たない場合、得られた樹脂組
成物中の顔料分散性、顔料安定性が悪い。尚発明
目的に対しては直接的な関係はないようである
が、イソシアネート基があまり多くなりすぎると
流動性が損なわれるので、上記イソシアネート基
のグラム当量数の割合の上限に関しては、塗料組
成物として使用可能な流動性の限度内において適
宜選択される。 又、こういつた樹脂は後述の製造例にもみられ
る如く、通常不活性溶媒中、常温〜加熱下に作ら
れるが、得られた樹脂液はそのまま顔料分散ベヒ
クルとして用いることができ又必要に応じ他のポ
リオール樹脂と混合して、但しウレタン変成アク
リル樹脂を主体として、使用することもできる。 本発明では上記の如くにして得られた水酸基含
有ウレタン変成アクリル樹脂組成物に着色顔料が
分散されてなる、顔料分散性、顔料安定性の良好
な塗料組成物、および該塗料組成物と硬化剤とか
らなる2液型塗料が提供せられるのである。 着色顔料としては通常塗料分野で使用せられる
任意の顔料、例えば酸化チタン、弁柄、マピコエ
ロー、鉄黒、鉛丹、カドミウムエロー等の無機顔
料、およびアゾ系、ポリ縮合アゾ系、メタルコン
ブレツクスアゾ系、ベンゾイミダゾロン系、フタ
ロシアニン系、チオインジゴ系、アンスラキノン
系、フラバンスロン系、インダスレン系、アンス
ラピリジン系、ピランスロン系、イソインドリノ
ン系、ペリレン系、ペリノン系、キナクリドン系
などの有機顔料が好都合に使用せられる。樹脂組
成物と顔料の割合は特に限定されるものではない
が使用目的に応じた通常の顔料使用量、例えば樹
脂組成物20〜97重量部と顔料3〜80重量部の範囲
内で使用せられる。塗料組成物は前記の水酸基含
有ウレタン変成アクリル樹脂を含む樹脂組成物と
顔料とを適当な分散機例えばコロイドミル、ボー
ルミル、ロールミルなどで単に混合撹拌すること
により調製せられる。尚必要に応じこの塗料組成
物には充てん剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、界
面活性剤などの添加剤、溶剤などを本発明の効果
を損わない範囲において加えることができる。塗
料組成物の好ましい粘稠度は70〜90KU/25℃で
あるが、本発明の塗料組成物はそれに限定される
ものではない。 本発明ではまた上記の塗料組成物とポリイソシ
アネート硬化剤とからなる2液型塗料が提供せら
れる。即ち本発明の塗料組成物の樹脂にはウレタ
ン結合等とともに水酸基が含まれているため、1
分子中に2コ以上のイソシアネート基を有するポ
リイソシアネート硬化剤と組み合わせるとき、反
応性の2液型塗料が得られ、しかもこの塗料を塗
装し架橋反応で硬化塗膜を形成せしめる場合、従
来のウレタン塗料の場合の様な色分離、色うき等
が全く認められず、光沢、付着性に優れた塗膜が
得られるのである。ポリイソシアネート硬化剤と
しては既に述べた如き、1分子中に2コ以上のイ
ソシアネート基を有する化合物が好都合に使用せ
られ、例えば市販品のスミジユールN―75(住友
バイエルウレタン(株)製商品名)、コロネートHL
(日本ポリウレタン工業(株)製商品名)、デユラネー
ト24A―75CX(旭化成工業(株)商品名)、タケネー
トD―110N(武田薬品工業(株)製商品名)などを用
いることができる。 この2液型塗料は使用前に塗料組成物と硬化剤
を混合し、通常の塗装法で塗布するだけでよい
が、塗料組成物と硬化剤の割合については、硬化
剤のイソシアネート量が、塗料組成物の樹脂中の
水酸基に対して0.2〜5.0当量となるように選択さ
れる。架橋硬化反応においてイソシアネート基は
水酸基に対し0.2当量程度であれば充分であるし、
またある程度の過剰量も、水分により硬化が促進
せられるため許容せられるからである。 次に本発明で使用せられる水酸基含有ウレタン
変成アクリル樹脂の製造例ならびに本発明の実施
例および比較例を示し、本発明を具体的に説明す
る。例中の部は全て重量部である。 製造例 1 (a) 水酸基含有アクリル樹脂の製造: 下記成分 カージユラーE―10(シエル化学社製品)
875.00部 メタクリル酸 344.00部 キシレン 305.00部 ハイドロキノン 0.18部 を反応器に入れ、かきまぜながら140℃以上に
温度をあげる。カージユラーE―10のエポキシ
基とメタクリル酸のカルボキシルの付加反応は
残存カルボキシル基の量を定量しながら追跡す
る。この付加反応はかなりの発熱反応で、キシ
レンは反応系の温度が突発的に150℃以上に上
昇するのを防ぐために加えたものである。40分
程で反応は完結し、分子中に水酸基と第3級脂
肪族基とをもつた重合性不飽和単量体溶液が得
られる。次に 上記単量体溶液 56.3部 メタクリル酸―ヒドロキシエチル 15.0部 メタクリル酸メチル 120.0部 スチレン 96.0部 アクリル酸ブチル 24.0部 2―エトキシエチルアセテート 30.0部 酢酸ブチル 30.0部 キシレン 90.0部 酢酸エチル 49.0部 ラウリルメルカプタン 2.0部 を反応容器に入れ、かきまぜながら加熱して還
流状態にする。還流しつつ アゾビスイソブチロニトリル 4.0部 トルエン 90.0部 の溶液を2時間を要して滴下し、重合反応を行
なわせる。滴下後さらに2時間かきまぜを続け
ながら加熱還流させる。 得られた樹脂溶液は不揮発分50%、粘度はガ
ードナー・ホルツ粘度計でSである。 (b) 水酸基含有ウレタン変成アクリル樹脂の製
造:(a)で得られた水酸基含有アクリル樹脂溶液
100部、スミジユールN―75(住友バイエルウレ
タン(株)製品 NCO%=約16.5%)2.0部〔(イソ
シアネート基のグラム当量数)/(アクリル樹
脂の重量(固型分換算)+分子中に2コ以上の
イソシアネート基を有する化合物の重量(固型
分換算))=1.5×10-4グラム当量/グラム〕を
撹拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導
入管を備えた2四つ口フラスコに仕込み、窒
素ガスを通じつつ60℃の温度で60分間撹拌反応
させた。次にエチルアルコール0.2部を加え、
60℃で60分間撹拌し反応させた。得られた生成
物は無色透明で、不揮発分50.5%、粘度Z2〜Z3
であつた。またこの樹脂の水酸基価は37.8であ
つた。 製造例 2 製造例1(a)で得られた水酸基含有アクリル樹脂
溶液100部とスミジユールN―75(住友バイエルウ
レタン(株)製品)0.7部〔(イソシアネート基のグラ
ム当量数)/(水酸基含有アクリル樹脂の重量+
分子中に2コ以上のイソシアネート基を有する化
合物の重量)=5.4×10-5グラム当量/グラム〕を
実施例1(b)と同様に反応させた。次にモノエタノ
ールアミン0.1部を加え、60℃で60分間撹拌し反
応させた。得られた生成物は淡白色で、不揮発分
50.5%、粘度Z〜Z1であつた。また水酸基価は
44.6であつた。 製造例 3 製造例1(a)で得られた水酸基含有アクリル樹脂
溶液100部とスミジユールN―75(住友バイエルウ
レタン(株)製品)2.0部〔(イソシアネート基のグラ
ム当量数)/(水酸基含有アクリル樹脂の重量+
分子中に2コ以上のイソシアネート基を有する化
合物の重量)=1.5×10-4グラム当量/グラム〕を
製造例1(b)と同様に反応させ、次に、ジ―2―エ
チルヘキシルアミン0.8部を仕込み、60℃で60分
間撹拌し反応させた。得られた生成物は無色透明
で、不揮発分50.1%、粘度Z〜Z1であつた。また
水酸基価は38.0であつた。 製造例 4 反応容器にキシレン50部、酢酸ブチル50部を入
れ115℃に昇温し、滴下ロートよりスチレン80部、
ジブチルフマレート70部、メタクリル酸ヒドロキ
シエチル50部及びt―ブチルパーオキシ2―エチ
ルヘキサノエート4部の混合物を3時間を要して
滴下した。滴下終了後さらに滴下ロートよりキシ
レン10部とt―ブチルパーオキシ2―エチルヘキ
サノエート2部の混合物を1時間で滴下した。次
に115℃に2時間加熱し、キシレン40部、酢酸ブ
チル50部で希釈し、冷却して不揮発分50%、粘度
Tのアクリル樹脂溶液を得た。このアクリル樹脂
溶液200部およびスミジユールN―75(住友バイエ
ルウレタン(株)製品)4部〔(イソシアネート基の
グラム当量数)/(水酸基含有アクリル樹脂の重
量+分子中に2コ以上のイソシアネート基を有す
る化合物の重量)=1.5×10-4グラム当量/グラ
ム〕を40℃で撹拌下3時間反応させ、ジ―2―エ
チルヘキシルアミン0.8部を加え、さらに1時間
撹拌を続けて、粘度V、不揮発分50%の無色透明
の水酸基含有ウレタン変成アクリル樹脂を得た。
水酸基価101.6であつた。 製造例 5 反応容器にキシレン50部、2―エトキシエチル
アセテート50部を入れ105℃に昇温後、滴下ロー
トよりメタクリル酸メチル100部、アクリル酸n
―ブチル60部、メタクリル酸2―ヒドロキシエチ
ル36部、アクリル酸4部、2,2′―アゾビスイソ
ブチロニトリル2部の混合物を3時間で滴下し、
その後さらにベンゾイルパーオキシド0.3部、キ
シレン20部の混合物を1時間で滴下し、105℃に
2時間保つたあと、2―エトキシエチルアセテー
ト80部で希釈し、冷却して不揮発分50%、粘度Y
のアクリル樹脂溶液を得た。この樹脂溶液200部
に、イソホロンジイソシアネート2部〔(イソシ
アネート基のグラム当量数)/(水酸基含有アク
リル樹脂の重量+分子中に2コ以上のイソシアネ
ート基を有する化合物の重量)=1.8×10-4グラム
当量/グラム〕を加え60℃で1時間加熱撹拌した
あと、ジ―n―ブチルアミン0.7部を加え、1時
間撹拌を続け、粘度Z、不揮発分50%の無色透明
の水酸基含有ウレタン変成アクリル樹脂溶液を得
た。水酸基価は70.0であつた。 実施例 1 製造例1で得られた樹脂液と、顔料としてチタ
ン白、シアニンブルー、マピコエローのそれぞれ
を用い、下記第1表の配合処方に従い、白色、ブ
ルー色、エロー色の塗料組成物を作つた。これら
表示成分を1.58mmφガラスビーズを用いてペイン
トシエーカーで60分間かきまぜる通常の分散方法
によりこれら塗料組成物が作られた。
【表】
【表】 得られた塗料組成物の粘稠度ならびに粒度は下
記の通りであつた。
【表】 次にこれら塗料組成物を下記第2表の調色配合
で混合し、淡彩ブルー(A)、淡彩グリーン(B)
の色相の塗料エナメル調色品を作つた。
【表】
【表】 上記白エナメル、ブルーエナメル、エローエナ
メル、淡彩ブルーエナメル、淡彩グリーンエナメ
ル何れも顔料分散性、顔料安定性は極めて良好
で、長期保存でも色分離を認めなかつた。 実施例 2〜5 製造例2〜5の各樹脂液を用い実施例1と同様
方法で、白エナメル、ブルーエナメル、エローエ
ナメル、淡彩ブルーエナメル、淡彩グリーンエナ
メルを作つたが、何れも極めて良好な顔料分散
性、顔料安定性を示した。また保存時の色分離は
認められなかつた。
【表】
【表】 ※ 第3表中の評価 ◎;極めて良好 ○;良好
△;やや劣る ×;極め
て劣る
実施例6〜10及び比較例1〜2 実施例1〜5で得られた各淡彩ブルーエナメル
および淡彩グリーンエナメル90部に対し、スミジ
ユールN―75(住友バイエルウレタン(株)製品)10
部を加え、充分撹拌混合して得た塗料を、被塗物
に塗布し下記項目につき試験した。 色分離試験: ガラス板あるいはブリキ板に各試料をハケで塗
り(塗布量100g/m2)塗膜乾燥過程に生じる塗
膜表面での顔料の色分離や、色浮き状態をしらべ
た。顔料の色浮きや、分離の認められたものは
×、若干認められたものは△、全く認められない
のは〇で示し、下記第3表の一般部色浮き状態に
その結果を示した。 なおラビングテストでは未乾燥塗膜を指で5〜
6回こすり、顔料の浮き状態を同様に観察した。 さらにまた、ハケ塗装での塗りつぎ部の色分離
や色浮きも観察した。 光沢試験: 塗膜面について村上式60度鏡面反射率を測定し
た。 付着性試験: 70×150×0.8mmミガキ鋼板にキシロール脱脂
後、各試料をハケ塗装で1回塗り(塗布量100
g/m2)し、1週間乾燥後、付着試験を次の様に
実施した。即ち塗膜面にNTカツターで2×2mm
ゴバン目25個をつくり、上からセロテープをはり
つけ、それを勢いよくはがして、剥離されるゴバ
ン目の全くないものを合格とした。 比較試験: 製造例1(a)で得られた水酸基含有アクリル樹脂
液を用い、実施例1と同様の淡彩ブルー、淡彩グ
リーンエナメルを作り、これを本実施例と同様硬
化剤と混合して塗布した比較例1と、アクリデイ
ツクA801(大日本インキ化学(株)製のアクリルポリ
オール樹脂)を用い同様に試験した比較例2の試
験結果を比較目的のため第3表に示した。各試験
結果は下記第4表の如くであり、本発明の2液型
塗料の場合、顔料の分散性、安定性が極めて良好
で、色分離や色浮きを全く示さぬことが判る。尚
本発明の水酸基含有ウレタン変成アクリル樹脂に
通常のポリオール樹脂を50%以下の量で混合使用
した場合にもいづれも同様の効果が認められてい
る。
【表】 テスト
【表】 付着性 合格 合格 合格 合格 合格 合格 合格
合格 合格 合格 合格 合格 合格 合格
本発明の塗料に比し、比較例1、比較例2のも
のでは淡採ブルーおよび淡彩グリーン共に塗膜表
面で顔料の色分離や色浮きが著るしく認められ仕
上り不良状態を示した。このことは本発明の効果
を充分ものがたつている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水酸基含有アクリル樹脂に、1分子中2コ以
    上のイソシアネート基を有する化合物を(イソシ
    アネート基のグラム当量数)/(水酸基含有アク
    リル樹脂の重量(固型分換算)+分子中に2コ以
    上のイソシアネート基を有する化合物の重量(固
    型分換算)が1×10-5グラム当量/グラム以上と
    なるような割合で反応させ、次に残存イソシアネ
    ート基をアルコール、第1級アミン、第2級アミ
    ンあるいはアルカノールアミンで実質的にブロツ
    クして得た、水酸基価(固型分換算)が30〜250
    の水酸基含有ウレタン変成アクリル樹脂を含む樹
    脂組成物と顔料とからなる塗料組成物。 2 水酸基含有アクリル樹脂に、1分子中2コ以
    上のイソシアネート基を有する化合物を(イソシ
    アネート基のグラム当量数)/(水酸基含有アク
    リル樹脂の重量(固型分換算)+分子中に2コ以
    上のイソシアネート基を有する化合物の重量(固
    型分換算))が1×10-5グラム当量/グラム以上
    となるような割合で反応させ、次に残存イソシア
    ネート基をアルコール、第1級アミン、第2級ア
    ミンあるいはアルカノールアミンで実質的にブロ
    ツクして得た、水酸基価(固型分換算)が30〜
    250の水酸基含有ウレタン変成アクリル樹脂を含
    む樹脂組成物と顔料とからなる塗料組成物と、1
    分子中に2コ以上のイソシアネート基をもつポリ
    イソシアネート硬化剤とからなり、該硬化剤のイ
    ソシアネート基量は塗料組成物の樹脂中の水酸基
    に対し0.2〜5.0当量である、2液型塗料。
JP56164520A 1981-10-14 1981-10-14 塗料組成物ならびに2液型塗料 Granted JPS5865763A (ja)

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