JPS641119B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS641119B2
JPS641119B2 JP55076690A JP7669080A JPS641119B2 JP S641119 B2 JPS641119 B2 JP S641119B2 JP 55076690 A JP55076690 A JP 55076690A JP 7669080 A JP7669080 A JP 7669080A JP S641119 B2 JPS641119 B2 JP S641119B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
interferon
cells
culture
poly
microcarriers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55076690A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS572220A (en
Inventor
Masahiko Iizuka
Emiko Sano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP7669080A priority Critical patent/JPS572220A/ja
Publication of JPS572220A publication Critical patent/JPS572220A/ja
Publication of JPS641119B2 publication Critical patent/JPS641119B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はインターフエロン産生方法にかゝわる
ものであり、更に詳しくは正に荷電した化学的残
基を有するミクロキヤリヤ上に増殖した動物細胞
をポリリボイノシン酸(ポリI)およびポリリボ
シチジル酸(ポリC)を構成成分として含むイン
ターフエロン誘発剤で刺激してインターフエロン
産生を行わせる方法に関するものである。
インターフエロンは各種のウイルスや二重鎖
RNA等の誘起剤の刺激により動物細胞が産生す
るタンパク質であり、ウイルスの細胞内増殖を抑
制する作用を有する。インターフエロンの作用は
ウイルス種に関しては非特異的であるが、動物種
に関しては特異的である。すなわち、ある動物種
の細胞で産生されたインターフエロンは他の動物
種に対しては作用しない。近年ある種のウイルス
性疾患さらには腫瘍に対するインターフエロンの
治療効果が認められるに至り、その医療薬として
の可能性が注目を集めている。インターフエロン
を医薬として応用するためには、ヒトの何らかの
細胞を用いて生体外でインターフエロンを産生さ
せこれを分離精製することが必要となる。ヒト・
インターフエロンを産生させる為の細胞としてこ
れまでは血液より分離した白血球が用いられるこ
とが多かつたが、次第に胎児あるいは新生児由来
の二倍体細胞がこれに代わろうとしている。白血
球の供給は不特定多数の人間にたよらざるを得
ず、また白血球の産生したインターフエロン標品
中には各種のリンフオカインが混入している恐れ
が多い。従つて白血球から得られるインターフエ
ロン標品の安全性に対する監視は必ずしも容易で
はない。これに対して二倍体細胞にあつては一個
体由来のものを大量に培養することが可能である
ので、得られるインターフエロン標品の安全性の
確認は白血球由来の場合に比して容易であると考
えられている。
従来、二倍体細胞等の係留依存性細胞の培養法
としては、ルー瓶もしくはローラ瓶を用いる培養
方法が知られているが、これらの方法により大量
の係留依存性細胞を培養することはかなり困難で
あると考えられている。これらの方法において
は、細胞はルー瓶の底面もしくはローラ瓶の側面
に単層に増殖するだけであるため大量ローラ瓶に
あたつては、極めて多数のルー瓶もしくはローラ
瓶を扱う必要があり、取り扱いが煩雑となること
を避け難い。
これに対し、最近、係留依存性細胞の大量培養
に適したミクロキヤリヤ培養法と称される培養法
が開発された(特開昭53―62889、米国特許第
4189534号)。
この培養法は、正に荷電した化学的残基を有す
るミクロキヤリヤ(以下、単にミクロキヤリヤと
呼称する)を懸濁させた培地中に種細胞を接種
し、懸濁状態で培養する方法であり、接種された
細胞はミクロキヤリヤ表面に付着し、そこで増殖
する。ミクロキヤリヤ培養法は、細胞付着表面積
を大きくすることが容易であり、かつ、その取り
扱いも容易であるため特に、係留依存性細胞の大
量培養に適した培養法である。
一方、培養細胞にインターフエロンを産生させ
る技術として、スーパーインダクシヨン法と呼ば
れる、二重鎖RNA等のインターフエロン誘発剤
を用いて細胞を刺激した後、シクロヘキシミド、
アクチノマイシンDなどの代謝阻害剤で細胞を処
理することによりインターフエロン産生を一層増
強せしめる方法(米国特許第3773924号)、UV法
と呼ばれるインターフエロン誘発剤を用いて細胞
を刺激する前後数時間の間に細胞に紫外線を照射
して、インターフエロン産生を一層増強せしめる
方法、等の方法が知られている。かかるインター
フエロン産生方法はインターフエロン誘発剤とし
て例えばポリI:ポリC等の二重鎖合成核酸を用
いる場合に特にその効果が顕著である。
本発明者等は、二倍体細胞等の培養細胞由来の
インターフエロンを大量に産生させる方法とし
て、上記培養方法およびインターフエロン産生方
法に着目し、ミクロキヤリヤ培養法で培養した細
胞に、二重鎖合成核酸等をインターフエロン誘発
剤とするスーパーインダクシヨン法により、イン
ターフエロンを産生させることを試みてきた。か
かる方法の基本条件等については前記米国特許第
4189534号にすでに記載がある。
ポリIおよびポリCからなる複合物を用いてイ
ンターフエロン産生を誘発させる場合、一般的に
はポリI中のヒポキサン塩基とポリC中のシトシ
ン塩基のモル比(I/C比)が1であり過不足な
く塩基対を形成している2重鎖RNAの形で用い
ることが多い。事実FulcoffらはI/C比とイン
ターフエロン産生能を調べた結果、I/C比が1
の点でインターフエロン産生が最高値を示すこと
を報告している。(Biochem.Biophys.Acta.174,
108―116,69)。
本発明者等はミクロキヤリヤ培養法で培養した
ヒト2倍体細胞等でインターフエロンを大量に産
生させる際に、ポリIおよびポリCを構成成分と
して含む核酸物質をインターフエロン誘発剤とし
て用いる場合、I/C比がインターフエロン産生
能に著るしく影響をおよぼすことを見出し、本発
明に到達した。即ち、ガラス面上やポリスチレン
面上等に増殖した細胞ではI/C比=1でインタ
ーフエロン産生が最高値を示すのに対し、正に荷
電した化学的残基を有するミクロキヤリヤ上で増
殖した細胞ではI/C比>1でインターフエロン
産生が最高値を示すことを見出した。更に具体的
に説明するとミクロキヤリヤ上に増殖した細胞を
用いてインターフエロン産生を行なわせる場合、
I/C=1の2重鎖ポリI:ポリCをインターフ
エロン誘発剤として用いるより、I/C>1、よ
り好ましくはI/C=1.05〜1.33、特に好ましく
はI/C=1.1〜1.3の範囲で用いることにより明
らかに高力価のインターフエロン産生を行なわせ
ることが可能であることを見出した。
以下に実施例でミクロキヤリヤ上で増殖した細
胞を用いて行なつた本発明方法の一例を説明す
る。併わせてプラスチツク平面上で増殖した細胞
を用いて行なつた実験を参考例として示す。
実施例 仔牛血清5%、ジエチルアミノエチル基を有す
る架橋デキストランミクロキヤリヤ0.25%を含む
イーグルMEM培地1.6にヒト2倍体細胞を1.0
×105ケ/mlの割合いで接種し、ガラス製スピナ
ーフラスコでゆるく撹拌しながら37℃で7日間培
養した。途中1回培養培地を仔牛血清5%を含む
新しいイーグルMEM培地と交換した。到達細胞
数は8.0×105ケ/mlであつた。次に細胞およびミ
クロキヤリヤを沈降させ上清培地を捨て、インタ
ーフエロン100国際単位/mlおよび仔牛血清2%
を含むイーグルMEM培地を捨てた培地量に等し
い量加え、37℃で20時間培養を継続した。次に細
胞およびミクロキヤリヤを含む培養液をミクロキ
ヤリヤ量がなるべく均等に分配されるように200
mlづつ8本の小型スピナーフラスコに分注した。
細胞およびミクロキヤリヤを沈降させ、上清培地
を捨てた後、シクロヘキシミド、10μg/mlおよ
びそれぞれ定められたI/C比でボリI+ポリC
を両ヌクレオチド中のりん酸含量として
115mμmol/mlを加え、37℃で4時間培養し、更
にアクチノマイシンDを4μg/mlになるように
加え、1時間細胞を処理した後、細胞およびミク
ロキヤリヤを沈降させ、上清液を捨て、イーグル
MEM培地を捨てた量と同量加え、更にこの操作
をもう一度繰り返した。最終的にメチルセルロー
ス0.05%を添加したイーグルMEM培地を捨てた
量(約180ml)と同量加え、37℃で24時間培養を
継続した。最終的に用いた培地中に産生されたイ
ンターフエロンの量をFL細胞およびVesicular
stomatitis virusを用いたCPE―Inhibition法で
測定し、国際単位に換算した。結果を図1に示
す。
図1から明らかなようにI/C=1.05―1.33の
範囲ではインターフエロン産生はI/C=1の場
合のインターフエロン産生量を上まわり、I/C
=1.2付近ではI/C=1の場合のインターフエ
ロン産生量の2.7倍にも達した。
参考例 培養面積25cm2のポリスチレン製組織培養フラス
コに実施例で用いたと同じヒト’倍体細胞4×
105ケ/フラスコを仔牛血清5%を加えたイーグ
ルMEM培地8mlに加え、37℃で6日間培養し
た。到達細胞数は2.5×106ケノフラスコであつ
た。古い培養液を捨て、インターフエロン100国
際単位/mlおよび仔牛血清2%を含むイーグル
MEM培地8ml/フラスコを加え、37℃でおよそ
20時間培養を継続した再び培養液を捨てる。シク
ロヘキシミド5μg/mlおよびそれぞれ定められ
た割合いでポリI+ポリCを両又クレオチド中の
りん酸含量として23mμmol/mlを加え、37℃で
4時間培養し、更にアクチノマイシンDを4μ
g/mlになるように加え1時間細胞を処理する。
上清液を捨て、メチルセルロース0.05%を添加し
たイーグルMEM培地を8ml/フラスコ加え37℃
で48時間培養を継続した。最終的に用いた培地中
に産生されたインターフエロンの量をFL細胞お
よびVesicular stomatitis virusを用いたCPE―
Inhibition法で測定し国際単位に換算した。結果
を図2に示す。
図2から明らかなように平面培養細胞ではI/
C比=1でインターフエロン産生は最高値を示す
がI/C比の変化に対するインターフエロン産生
量の変化の割合いはミクロキヤリヤ培養細胞の場
合に比べて低い。
【図面の簡単な説明】
図1はミクロキヤリヤ培養細胞をI/C比の異
なるポリIおよびポリCの混合物でインターフエ
ロン産生させた場合のI/C比(横軸)とインタ
ーフエロン産生量(縦軸)の関係を示した線図で
あり、図2は平面培養細胞をI/C比の異なるポ
リIおよびポリC混合物でインターフエロン産生
させた場合のI/C比(横軸)とインターフエロ
ン産生量(縦軸)の関係を示した線図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 正に荷電した化学的残基を有するミクロキヤ
    リヤ上に増殖した動物細胞をポリリボイノシン酸
    およびポリリボシチジル酸を構成成分として含む
    インターフエロン誘発剤を用いて刺激しインター
    フエロン産生を行なわせるに際し、ポリリボイノ
    シン酸中のヒポキサン塩基のモル分率がポリリボ
    シチジル酸中のシトシン塩基のモル分率を上まわ
    る範囲で使用することを特徴とするインターフエ
    ロン産生方法。
JP7669080A 1980-06-09 1980-06-09 Production of interferon Granted JPS572220A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7669080A JPS572220A (en) 1980-06-09 1980-06-09 Production of interferon

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7669080A JPS572220A (en) 1980-06-09 1980-06-09 Production of interferon

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS572220A JPS572220A (en) 1982-01-07
JPS641119B2 true JPS641119B2 (ja) 1989-01-10

Family

ID=13612453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7669080A Granted JPS572220A (en) 1980-06-09 1980-06-09 Production of interferon

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS572220A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59179095A (ja) * 1983-03-29 1984-10-11 Yamasa Shoyu Co Ltd インタ−フエロンの製造法
JPS61163763A (ja) * 1985-01-14 1986-07-24 Fujitsu Ltd 搬送波再生方式
WO2006131023A1 (en) 2005-06-08 2006-12-14 Newbiomed Pika Pte Ltd Polyinosinic acid-polycytidylic acid-based adjuvant
US20070166800A1 (en) 2006-01-13 2007-07-19 Haixiang Lin Immunogenic substances comprising a polyinosinic acid-polycytidilic acid based adjuvant
RU2678981C2 (ru) 2014-12-23 2019-02-05 Йишенг Байофарма (Сингапур) Пте Лтд Композиция от бешенства, содержащая адъювант pika

Also Published As

Publication number Publication date
JPS572220A (en) 1982-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Henle et al. Studies on persistent infections of tissue cultures: I. general aspects of the system
Matteucci et al. Group B coxsackieviruses readily establish persistent infections in human lymphoid cell lines
Eddy Polyomavirus
EP0000520B1 (en) Improvement in or relating to a process for producing interferon
Weiss et al. Establishment and maintenance of persistent infection by Sindbis virus in BHK cells
JPS5951792A (ja) Dna配列、組換dna分子およびヒト免疫インタフエロン様ポリペプチドの製造方法
Sekellick et al. Development of the interferon system. I. In chicken cells development in ovo continues on time in vitro
Kurnit et al. Subnuclear redistribution of DNA species in confluent and growing mammalian cells
Nath et al. c-myc mRNA is elevated as differentiating lens cells withdraw from the cell cycle
JPS641119B2 (ja)
Tomei et al. Phorbol ester and Epstein—Barr virus dependent transformation of normal primary human skin epithelial cells
US4469790A (en) Continuous and spontaneous interferon producing lymphoblastoid cell lines, process for preparing the same, and process for the human interferon production by the same
EP0048283B1 (en) Virus-inhibiting substance and process for preparing the same
Spendlove et al. Production in FL cells of infectious and potentially infectious reovirus
EP0041344B1 (en) Process for producing interferon
Büttner et al. Detection, cDNA cloning and sequencing of canine interleukin 12
CS251766B2 (en) Method of interferon production
Wecker et al. Curtailment of the latent period by double-infection with polioviruses
JPS62500001A (ja) 細胞増殖
JPH0123119B2 (ja)
Maehara et al. Enhanced Production of Virus‐Inhibiting Factor (Interferon) in Human Diploid Cells by Ultraviolet Irradiation and Temperature Shift‐Down after Stimulation with Newcastle Disease Virus
JP3402304B2 (ja) 猫クラミジアワクチンの製造方法
Hashimoto et al. The Mode of Production of Endotoxin‐Induced Interferon in Rabbit Tissue Cells: I. Development of Priming by Pretreatment with Interferon
Conover et al. Production of human-mosquito somatic cell hybrids and their response to virus infection
JPS61177984A (ja) B細胞の培養法