JPS6410482B2 - - Google Patents

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JPS6410482B2
JPS6410482B2 JP7633187A JP7633187A JPS6410482B2 JP S6410482 B2 JPS6410482 B2 JP S6410482B2 JP 7633187 A JP7633187 A JP 7633187A JP 7633187 A JP7633187 A JP 7633187A JP S6410482 B2 JPS6410482 B2 JP S6410482B2
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JP
Japan
Prior art keywords
cao
germination
calcium peroxide
aluminum sulfate
growth
Prior art date
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Expired
Application number
JP7633187A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62252705A (ja
Inventor
Kikuo Kishimoto
Motohiko Asano
Koji Umeda
Shigeru Nagamine
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Onoda Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Onoda Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は直播水稲(湛水土中直播、乾田土中直
播)種子の発芽向上の目的で酸素供給剤として使
用する過酸化カルシウム(以下CaO2と記す)中
に共存する水酸化カルシウム(以下Ca(OH)2
記す)およびCaO2の分解時に生成するCa(OH)2
を安定な石灰化合物に変化させ、直播水稲種子の
発芽ならびにその後の成育向上を図る発芽生育向
上剤に関する。 <従来の技術> 近年、農家の兼業化は90%以上に達し、農作物
生産、特に水稲栽培における省力化技術の確立が
強く求められている。その一つとして開発された
水稲の直播栽培技術は従来の機械田植方式に比べ
所要労力が軽減される上に、低コストで生産がで
きるとして各地で試験が行われつつある。 水稲の直播栽培には湛水土中直播方式と乾田直
播方式があり、前者は土壤中での酸素不足による
種子の窒息死が、又、後者の場合にも、降雨によ
る土壤表面での土膜形成により、湛水土中直播の
場合と同様な酸素不足を来たし、発芽不良となる
事例が多数見られている。 このような発芽不良の対策として、従来CaO2
を水稲種子に粉衣し、土壤中で酸素を供給させる
技術が知られている。例えばCaO2を酸素供給剤
として使用する事例は日本作物学会記事第21巻第
1号(昭和26年)に既に報告されており、又、そ
の応用事例も現在まで多数報告されている。 <発明が解決しようとする問題点> しかしながら、CaO2を粉衣した種子を使用し
てもなお、発芽率は60%前後と低い現状にあり、
その主要原因は種子の埋没深度にあるといわれて
いる。 対策として、埋没深度を田面下1cm以内とすれ
ば発芽率は向上するが、浮籾率が増加し、且つ倒
伏し易いという欠点があり、又、1cm以上とすれ
ば発芽率が低くなるため、田面下1cm前後に均一
に播種埋没できる播種機械の改良・開発が各方面
で進められている。 しかし乍ら、深植え直播水稲種子の発芽不良原
因はCaO2中に共存するCa(OH)2およびCaO2
湛水土壤中で分解生成するCa(OH)2が強アルカ
リ性(PH12.4/25℃飽和水溶液)であり、これが
発芽直後の幼芽、幼根の生育に悪影響を及ぼすこ
とも原因の一つと考えられる。 <問題点を解決するための手段> 本発明は上記観点に基づき、CaO2に由来する
Ca(OH)2と結合し安定な石灰化合物を形成させ
る安定化剤を配合すれば、CaO2の力価には悪影
響を及ぼさないことを明らかにし、且つ、これら
資材使用による試製品を粉衣した水稲種子を田面
下3cmに埋没しても、発芽率およびその後の生育
はCaO2+焼石膏+炭酸石灰使用の市販のものに
比べ良好な発芽率および生育を示す結果を得て、
達成されたものである。 上記本発明の構成は、過酸化カルシウムに対
し、該過酸化カルシウム由来の水酸化カルシウム
と結合してカルシウム含有化合物を形成する該酸
化カルシウム当りAlとして1〜5重量%の硫酸
アルミニウムと必要に応じて展着剤とからなる安
定化剤を配合してなることを特徴とし、更に、上
記安定化剤が過酸化カルシウム当りアルミニウム
として1〜3重量%の硫酸アルミニウムと、この
硫酸アルミニウムの添加により生成したエトリン
ジヤイト含有過酸化カルシウムに添加されるリン
酸一カルシウム又はリン酸一アルミニウムからな
る水溶性リン酸化合物とからなり且つ該リン酸化
合物は該過酸化カルシウムに対しP2O5として1
〜15重量%混合されたものであることを特徴とす
る。 以下本発明を実施例と共に詳細に説明する。 CaO2に由来するCa(OH)2の安定化合物化剤と
して具備すべき条件としてはCa(OH)2とは良く
反応し、カルシウムとの安定化合物を形成する
が、CaO2の力価には影響を及ぼさぬものが要求
される。この目的のための安定化剤としては硫酸
アルミニウムが好適であり、各化合物の特性を考
慮して次のように調整する。 尚、以下の説明において%は重量%である。 (ア) 硫酸アルミニウムCa(OH)2と反応してエト
リンジヤイトを生成する。CaO2に硫酸アルミ
ニウムを添加する場合CaO2原体当り、硫酸ア
ルミニウムをAlとして1〜5%まで添加し、
CaO2を安定化させる。この場合、添加量は1
〜5%程度が好ましいが、これは、第1表に示
すように1%以下ではCa(OH)2の安定化効果
が小さく、一方、5%以上では硫酸アルミニウ
ムに由来する酸性のため、CaO2自体の分解を
促進することが認められるからである。尚、こ
の場合、反応緩和剤として炭酸カルシウムを用
いてもよい。 (イ) 水酸化カルシウムを硫酸アルミニウムにより
エトリンジヤイト化し、エトリンジヤイト含有
CaO2を調整する場合には生成CaO2に対してア
ルミニウムとして1〜3%の硫酸アルミニウム
を添加し、熟成後、ろ過、乾燥する。上記エト
リンジヤイト含有CaO2に対してリン酸一カル
シウム又はリン酸一アンモニウムである水溶性
リン酸化合物をCaO2当りP5O5として1〜15%
添加した場合、CaO2に由来するCa(OH)2の安
定化合物化は更に促進されることが認められる
(第1表参照) 本発明のようにCa(OH)2の安定化合物化剤と
して硫酸アルミニウムを使用した場合、Al2
(SO43がCaO2調製時のろ過助剤の効果をも果た
すという注目すべき利点もある。このろ過助剤と
しての効果を第2表に示す。 また、本発明において安定化剤として使用する
各化合物はすべて乾燥したものを使用するのが貯
蔵中の安定性の立場からも望ましい。尚、水溶性
リン酸化合物としてリン酸一アンモニウムを使用
した場合、弱いアンモニア臭の発生が見られた。
【表】
【表】
【表】 <実施例> 次に本発明の実施例を示す。 実施例 1 市販Al2(SO4)・xH2O250g(Alとして18.2g)
に市販炭酸カルシウム粉末1Kgを加え乳鉢で充分
混合した後市販過酸化カルシウム(CaO272%)
粉末1Kgを混合して直播水稲の種子発芽生育向上
剤を得た。 本品中にはCaO2含量は32%で、樹脂袋封入物
について、30℃、60日間放置後においてもCaO2
残存率は99.8%を示した。 又水稲種子への粉衣後の安定性について調査し
た結果も、粉衣1日後で、100%、3日後で97%
と高いCaO2残存率を示し、従来品との差は認め
られなかつた。本品を粉衣した水稲種子(粉衣量
は種子と同量)を湛水土壤中、土壤表面から3cm
の部位に埋没させた後の30℃で7日後の発芽率は
100%であり、従来品の80%にくらべて優れた成
績を示すと共に、その後の生育を草丈で、測定し
たが、従来品100に対し150以上という良好な生育
指数を示した。 実施例 2 市販消石灰に水および過酸化水素を加え、反応
させて、CaO21Kg相当量含有反応スラリー中に、
市販Al2(SO43・xH2OをAlとしてCaO2当り2.6
%相当量を添加、反応させた後、ろ過、乾燥し
て、エトリンジヤイト含有CaO21.2Kgを得た。 製品中のCaO2含量は58.0%で、エトリンジヤ
イト含量は19.1%であつた。 なお、製品のろ過性は、エトリンジヤイト生成
により、ろ過速度は著しく促進(無処理の場合に
比し、所要時間を1/10に短縮できた)されること
を示した。 本品に対し、市販炭酸石灰粉末等量混合物につ
いての貯蔵中のCaO2の安定性、水稲種子への粉
衣品についての発芽率、発芽後の生育について実
施例1と同様の調査を行つたが、満足すべき成績
を得た。 実施例 3 実施例2のエトリンジヤイト含有CaO21.5Kgに
市販過燐酸石灰(可溶性P2O520%、内水溶性
P2O519.2%)600gと炭酸石灰粉末900gの混合粉
末を加え、混合して、直播用水稲種子発芽生育向
上剤3Kgを得た。 本品中のCaO2含量は29.0%で、可溶性P2O5
量は4%で、実施例1と同様な安定性・発芽試験
を実施したが、従来品に勝る成績を示した。 第1図はこの実施例で得た発芽生育向上剤に水
を加えて混練した後に行なつたX線回折図であ
り、Ca(OH)2は反応生成物であるエトリンジヤ
イト、リン酸二石灰及び硫酸カルシウムに変化し
ていることが判る。図中、各ピークの略号の内、
EはエトリンジヤイトでありCaPHは反応生成物
であるCaHPO4・2H2Oを、CaS・2HはCaSO4
2H2Oを、CaS1/2はCaSO4・1/2H2Oを夫々示して
いる。 <発明の効果> 本発明によれば、発芽向上の目的で酸素供給剤
として使用する過酸化カルシウムを安定化させ、
直播種子の発芽ならびにその後の生育向上を図る
発芽生育剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例3で得た水稲発芽生育向上剤の
X線回折図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 過酸化カルシウムに対し、該過酸化カルシウ
    ム当りアルミニウムとして1〜5重量%の硫酸ア
    ルミニウムを含有する安定化剤を配合してなるこ
    とを特徴とする直播水稲種子の発芽生育向上剤。 2 過酸化カルシウムに対し、該過酸化カルシウ
    ム当りアルミニウムとして1〜3重量%の硫酸ア
    ルミニウムと該硫酸アルミニウムの添加により生
    成したエトリンジヤイト含有過酸化カルシウムに
    添加されるP2O5として1〜15重量%のリン酸一
    カルシウム又はリン酸一アンモニウムからなる水
    溶性リン酸化合物とからなる安定化剤を配合して
    なることを特徴とする直播水稲種子の発芽生育向
    上剤。
JP7633187A 1987-03-31 1987-03-31 直播水稲種子の発芽生育向上剤 Granted JPS62252705A (ja)

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JPS62252705A JPS62252705A (ja) 1987-11-04
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