JPS6399053A - 1α―ヒドロキシ―プレビタミンD↓3 - Google Patents

1α―ヒドロキシ―プレビタミンD↓3

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JPS6399053A
JPS6399053A JP62244419A JP24441987A JPS6399053A JP S6399053 A JPS6399053 A JP S6399053A JP 62244419 A JP62244419 A JP 62244419A JP 24441987 A JP24441987 A JP 24441987A JP S6399053 A JPS6399053 A JP S6399053A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は1α−ヒドロキシ−プレビタミンD。
に関するものである。
1α−ヒドロキシビタミンD化合物、例えば、1α−ヒ
ドロキシビタミンD1、lα、25−ジヒドロキシビタ
ミンD、および1α、24.25− ト17ヒドロキシ
ビタミンD、が強い生物学的活性を有し、カルシウム代
謝に関する問題が役割を演するすべての場合に用いるこ
とができることは広く知られている。原則としてlα−
ヒドロキシ−プレビタミンD化合物は同じ生物学的用途
に用いることができる。
1α−ヒドロキシビタミンD化合物の需要が大きいこと
を考えると、かかる化合物の優れた製造方法は極めて重
要である。
オランダ国特許第159,093号明細書はコレステロ
ールから出発して約15の反応工程でlα−とドロキシ
ビタミンD、を製造する方法を開示している。この方法
によれば、紫外線照射前に1α位に水酸基を導入する。
この方法は、紫外線照射で得られる1α−ヒドロキシル
化ビタミンD化合物の収率が、1位でヒドロキシル化さ
れていない対応する化合物の紫外線照射工程における収
率と較べて低い、即ち最大で20%であるという欠点を
有し、後者の場合には転化した出発物質に対して計算し
て60%の収率を容易に得ることができる(例えば、r
Recueil j79、第369頁(1960)参照
)。また、上述のオランダ国特許明細書に記載されてい
る方法の他の反応工程も低い収率を与える。
また1α−ヒドロキシエルゴカルシフェロールの製造方
法は米国特許第3,907.843号明細書に開示され
ているが、この方法では出発物質としてイソエルゴステ
ロンを用いる。この方法は上述と同じ欠点を有する。明
らかに、これらの欠点はこの分野における多数の研究者
によって認められており、このことは1α−水酸基をビ
タミンD化合物自体に導入するに当って紫外線照射後に
これを行うことが記載されている数多くの特許から明ら
かである。これらの特許明細書、例えば欧州特許出願第
10992号および米国特許第4,195,027号お
よび同第4,202,829号明細書では、二酸化セレ
ンまたはセレン酸エテスルを用いてアリル位置の酸化を
行うことにより1α−水酸基をビタミンD化合物に直接
導入している。しかし、かかるアリル位置の直接酸化の
結果はあまり満足できぬものである。この理由は酸化が
小さい選択率で進行するからである。実際に、所望の1
α−水酸基のほかに、1個または2個以上の他の水酸基
がビタミンD化合物に容易に導入される。
コレストロールから出発して1α−ヒドロキシビタミン
D3を合成する方法の全体は佐胚氏等によってrChe
m、 Pharm、 Bull、」第26巻、第10号
(1978) 、2933−2940頁に披瀝されてい
る。この刊行物には全収率は約1.5%であることが記
載されているが、この全収率はこれ以前の刊行物に記載
されている値、すなわち2.2%より僅かであるが小さ
い。しかし、このような収率は1α−ヒドロキシビタミ
ンD化合物を商業的規模で製造する場合には改善する必
要がある。
いくつかの1α−ヒドロキシ−プレビタミンD化合物は
文献から既知である。上述の佐胚氏等の刊行物には油状
の1α−ヒドロキシ−プレビタミンD、の単離が記載さ
れている。これと同一の化合物は英国特許第1.463
.985号から知られている。
本発明の目的は結晶質状態の1α−ヒドロキシ−プレビ
タミンD、を実質的に純粋な状態で提供することにある
本発明においては1α−ヒドロキシ−プレビタミンD、
を充分に精製できる結晶質状態で得ることができること
を見い出した。
従って、本発明は次の一般式: (式中のRは1,5−ジメチルヘキシル基を示す)で表
わされる実質的に純粋な結晶質状態の1α−ヒドロキシ
−プレビタミンD、に関するものである。
本発明の1α−ヒドロキシ化合物は、従来知られていな
い反応経路を経由して、すなわち、次の一般式: (上式において Rは1,5−ジメチルヘキシル基を示し、R′は水酸基
、エステル化された水酸基またはエーテル化された水酸
基を示し、 AおよびBは同一または異なる基で1〜4個の炭素原子
を有するアルコキシ基を示すか、あるいはAとBとは一
緒になってフェニルイミノ基またはO−フェニレン基を
示す)で表わされるジェノフィルとの付加物を、 (a)  クロム含有酸化剤および二酸化セレンからな
る群から選定した1種の酸化剤と反応させた後に金属水
素化物または複合金属水素化物で還元することにより、
あるいは (b)  臭素化剤と反応させた後に加水分解すること
により、あるいは (C)  臭素化剤と反応させた後にクロム含有酸化剤
で酸化し、次いで金属水素化物または複合金属水素化物
で還元することにより、あるいは(d)  臭素化剤と
反応させた後に加水分解を行うかあるいは行わずにクロ
ム含有酸化剤または二酸化マンガンで酸化し、次いで金
属水素化物または複合金属水素化物で還元することによ
り、1α位でヒドロキシル化し、次いで保護基を除去し
た後に1α−ヒドロキシ−プレビタミンD3を単離する
ことにより製造することができる。
上述のジェノフィルは次の一般式1: (式中のAおよびBは上述のものと同一のものを示す)
で表わされる。適当なジェノフィルの例としては置換も
しくは未置換のフェニル基により4位で置換されている
1、2.4− )リアゾリン−3,5−ジオンを挙げる
ことができる。適当なジェノフィルの他の例は1.4−
フタラジンジオンおよびジ(C3〜C,)アルキルアゾ
ジカルボキシレートである。1α−ヒドロキシ(プレ)
ビタミンD化合物を製造する際の出発物質として用いる
のに好ましいのは、プレビタミンD化合物と次の一般式
: %式% (式中のA′およびB′は同一の基でメトキシ基または
エトキシ基を示すか、あるいはA′とB′とは一緒にな
ってフェニルイミノ基またはO−フェニレン基を示す)
で表わされるジェノフィルとの付加物、即ちプレビタミ
ンD化合物とジェノフィルである4−フェニル−1,2
,4−)リアゾリン−3,5−ジオン、ジメチルまたは
ジエチルアゾジカルボキシレートあるいは1.4−フタ
ラジンジオンとの付加物である。
rJ、 Org、 Chem、 J第41巻、第12号
、第2098〜2101頁(1976)およびrLie
bigs Ann、 Chem、 JU到、第745〜
756頁には、4−フェニル−1,2゜4−トリアゾリ
ン−3,5−ジオンを用いてビタミンD3中の作用を受
は易いトリエン系を保護することが記載されている。し
かし、4−フェニル−1,2,4−)リアシリジン−3
,5−ジオン−1,2−ジイル基の脱離によってビタミ
ンD3の立体異性体、即ち5.6−)ランス−ビタミン
D、が生成する。
しかし、プレビタミンD化合物と適当なジェノフィル、
例えば、4−フェニル−1,2,4−)リアシリジン−
3,5−ジオン、ジエチルアゾジカルボキシレートまた
は1.4−フタラジンジオンとの付加物を、1α−ヒド
ロキシ−プレビタミンD、を製造する際の出発物質とし
て使用できることが分った。所望の水酸基を導入した後
に、上記付加物からジェノフィル基を容易に除去するこ
とができ、この付加物では、上述のビタミンD3付加物
とは対照的にヒドロキシル化ビタミンD化合物に転位す
る間に立体配置が維持されている。
上述のプレビタミンD化合物は次の一般式2:(式中の
Rは上述のものと同一のものを示す)で表わされる。適
当なプレビタミンD化合物は、プレビタミンD、および
プレビタミンD、と脂肪族または芳香族のカルボン酸と
のエーテル化生成物あるいは適当なエーテル化剤とのエ
ーテル化生成物である。
適当なエーテル化剤は2〜5個の炭素原子を有するアル
キルクロロカーボネート、または芳香族カルボン酸、1
〜4個の炭素原子を有する飽和脂肪族カルボン酸、p−
)ルエンスルホン酸、メクンスルホン酸、トリフルオロ
酢酸、またはエステル化反応に適したこれらの酸の誘導
体である。エーテル形態の不安定な水酸基を保護するに
は、かかる目的に知られているすべてのエーテル化剤、
例えば、トリフェニルメチルハライド、2.3−ジヒド
ロピラン、またはトリアルキルシリルハライドまたはト
リアルキルシリルエトキシメチルハライドでそのアルキ
ル基が1〜6個の炭素原子を有するものが原則として適
当である。この目的に特に適当なのはトリメチルシリル
クロリドブチルジメチルクロリドまたはトリメチルシリ
ル−エトキシメチルクロリドである.この理由はこれら
のエーテル化剤は保護すべき水酸基と直ちに反応してエ
ーテル官能基を生成し、この基は一方では反応雰囲気下
に充分安定であり、他方では容易に脱離してもとの水酸
基に戻すことができるからである。tert−ブチルジ
メチルシリルクロリドが好ましい。この理由はtert
−ブチルジメチルシリル基が保護基として極めて適当で
あることが分ったからである。
rJ. Am. Chem. Soc. J 94 (
17)、第6190〜6191頁(1972)には、t
ert−ブチルジメチルシリル基を用いて水酸基を保護
することが示されている。しかし、ビタミンD化合物ま
たはプレビタミンD化合物中の不安定な水酸基を保護す
るために上記シリル基を用いることは記載されていない
ter t−ブチルジメチルシリルクロリドとの反応は
、上述のrJ.Am. Chem. Soc. J 9
4 (17) 、第6190〜6191頁(1972)
に記載されているように、即ち不活性有機溶媒例えばジ
メチルホルムアミド中で、有機塩基例えばイミダゾール
の存在下に、0°Cと溶媒の沸点との間の温度好ましく
は室温でtert −ブチル−ジメチルシリルクロリド
とアルコールとを互に反応させることにより実施するこ
とができる。
上述のようなプレビタミンD化合物の付加物の1α−ヒ
ドロキシル化は、上述のような種々の方法で、即ちクロ
ム含有酸化剤または二酸化セレンと反応させた後に還元
することにより、あるいは臭素化剤と反応させた後に加
水分解することにより実施することができる。
クロム酸、ピリジンジクロメート、tert  7’チ
ルクロメート、ビス(テトラブチルアンモニウム)ジク
ロメートまたはクロムトリオキシド−3,4−ジメチル
ピラゾール錯体がクロム含有酸化剤として好ましい。正
しい立体配置を得るには、水素化アルミニウムリチウム
と塩化アルミニウムとの反応生成物が還元剤として好ま
しい。酸化は極性有機溶媒、例えばジクロロメタンのよ
うな塩素化脂肪族炭化水素中で、0°Cと使用溶媒の沸
点との間の温度好ましくは室温で行うのが普通である。
上述の還元剤による還元は、溶媒であるエーテル例えば
テトラヒドロフラン中で、−100’C〜0°Cの温度
好ましくは一50°C〜−80°Cの温度で行うのが好
ましい。還元の前に行う酸化により所望の1α一ヒドロ
キシ付加物化合物が満足できる立体化学的純度、即ち約
80%の純度で生成する。
プレビタミンD化合物の付加物とクロム含有酸化剤との
反応ではプレビタミンD化合物の1位にケト基を生成す
ることができるが、この反応は必ずしも容易に進行する
とは限らないので、酸化を行う前に1位をヒドロキシル
化または臭素化するのが好ましいことが多い。このヒド
ロキシル化は臭素化合物と反応させた後に加水分カフを
行うことにより実施するのが最良である。生成する立体
異性体温金物、即ちlα−およびlβ−ヒドロキシプレ
ビタミンD化合物の付加物混合物は酸化することができ
る。かかる酸化は、上述の酸化剤を用いて行うほかに二
酸化マンガンを用いて行うことができる。生成するケト
ンの立体特異的(s tereospecific)還
元により所望の1α−ヒドロキシ付加物化合物が生成す
る。また臭素化プレビタミンD付加物化合物も直接酸化
反応させることができる。
かかる酸化のためには、クロム含有酸化剤が最適で、特
にビス(テトラブチルアンモニウム)ジクロメートまた
はピリジンジクロメートが好ましい。
この臭素化合物は単離する必要がない。臭素化反応の直
後に、中間体として生成した臭素化合物を含有する反応
混合物を酸化反応させることができる。
また、加水分解後に得られる立体異性体混合物から1α
−ヒドロキシ−プレビタミンD化合物の付加物を単離で
きるのは勿論で、この結果上述の酸化および還元を省略
できる。しかし、純粋な1α−立体異性体を良好な収率
で得るには、1−ケト化合物を経由するバイパスが好ま
しい。上述の臭素化には臭素化合物としてN−プロムサ
クシンイミド、N、N’−ジブロムジメチルヒダントイ
ンまたはN−ブロムフタルイミドを用いるのが好ましく
、次いで水と水混和性有機溶媒との混合物を用いて加水
分解を行うのが普通である。臭素化反応はハロゲン化物
を含有する有機溶媒、例えば、塩素化脂肪族炭化水素、
例えば、四塩化炭素中、または脂肪族炭化水素、例えば
n−ヘキサン中、または上述の溶媒の混合物中で、酸捕
捉剤、例えば有機塩基、例えばS−コリジンの存在下に
、照射下あるいは触媒量のラジカル反応開始剤化合物、
例えば過酸化物またはアゾ化合物、例えばα、α′−ア
ゾイソブチロニトリルの存在下に、室温と使用溶媒の沸
点との間の反応温度で、好ましくは溶媒の沸点で行うの
が好ましい。溶媒を留出させた後に、生成した1−臭素
化合物を水と水混和性有機溶媒例えばジオキサンまたは
アセトンとの混合物で加水分解する。この加水分解は、
銀イオンを例えば担体であるセリシト上の炭酸銀の形態
で存在させて行うか、あるいは湿った二酸化ケイ素を用
いて行うことができる。
1α−ヒドロキシル化付加物の保護基の除去はかかる基
を除去するそれ自体既知の方法で行うことができる。例
えば、保護基であるter t−ブチルジメチルシリル
基は、「J、八m、 Chelm、 Soc、 」94
(17) 、第6190〜6191頁(1972)に記
載されているように、不活性有機溶媒例えばテトラヒド
ロフランのようなエーテルの存在下に、弗素化合物例え
ばテトラブチルアンモニウムフルオリドと反応させるこ
とにより除去できる。また、酸、所要に応じて担体例え
ば二酸化ケイ素に吸着させた酸を用いて脱離を行うこと
もできる。保護基であるジェノフィル基は、rLieb
igs Ann、 Chem、 」1978、第745
〜756頁中に4−フェニル−1,2,4−)リアゾリ
ン−3,5−ジオン−1,2−ジイル基の場合について
記載されているようにして、即ち所要に応じて1種また
は2種以上の酸化側の存在下に、プロトン性溶媒、非プ
ロトン性溶媒またはこれらの混合物中で塩基と反応させ
ることにより、好ましくはアルコール例えばメタノール
またはn−ブタノール中で、0°Cと使用アルコールの
沸点との間の温度好ましくはアルコールの沸点でアルカ
リ金属水酸化物と反応させることにより簡単に除去でき
る。またアルカリ金属水素化物例えば水素化アルミニウ
ムリチウムにより、不活性非プロトン性溶媒中で、アル
コール中のナトリウムアルコラードを用いて、あるいは
S−コリジンを用いて脱離を行うことができる。
保護基であるジェノフィル基の除去は適当なそれぞれの
時点、例えば1位に水酸基を導入した後に行うことがで
きる。この場合には立体異性体混合物は好ましくは次の
ようにして純粋な1α−ヒドロキシ−プレビタミンD3
に転換する必要がある:加水分解後に得られた前述の立
体異性体混合物から両保護基、即ちジェノフィル基およ
び例えばシリルエーテル基を除去すると1α−と1β−
ヒドロキシビタミンD3との混合物が生成する。
この混合物を好ましくは二酸化マンガンで酸化すると対
応する1−オキソ−プレビタミンD3が生成し、この化
合物は、1α−ヒドロキシ付加物化合物を製造する場合
について前述したように、所望の1α−ヒドロキシビタ
ミンD化合物に立体特異的に還元することができる。
1α−ヒドロキシ−プレビタミンD3は上述の方法によ
り十分に精製できる結晶質状態で得ることができる。
また、タキステロール化合物、即ち次の一般式: (式中のRおよびR′は上述のものと同一のものを示す
)で表わされる化合物好ましくはタキステロールと、次
の一般式3: (式中のA′およびB′は上述のものと同一のものを示
す)で表わされるジェノフィルとの付加物は原則として
lα−ヒドロキシル化ビタミンDまたはプレビタミンD
化合物の製造に用いることができることが分った。
プレビタミンD化合物は文献において既知である。19
49年という早い時期にVelluz等(rBull。
Soc、 Ch、 Fr、 1949.501 )はプ
レビタミンD。
を発見し、1955年にはKoevoet (rRec
ueil J74(1955)、 788−792 )
はこの化合物を論文に発表した。これらの報文からプレ
ビタミンD、はビタミンD、からエキリプレージョン(
equ i l 1bra t 1on)により得るこ
とができるが、極めて好ましくない構造上の変化の結果
として温度が僅か上昇すると掻めて容易に出発物質に転
化する。しかも、プレビタミンD、は結晶質でなく、従
って純粋な形態で得ることは実質的に不可能である。こ
のような不安定性および取扱いの困難性はおそら(、従
来文献においてプレビタミンD化合物が合成の目的には
ほとんど留意されていなかった理由であろう。
本質的に同じことがプレビタミンD、の立体異性体、即
ちタキステロールに当てはまり、このことはまたrRe
cueil J 74.1955、第788−792頁
においても議論されている。上述の米国特許第4.20
2.829号明細書では、酸化セレンでアリル位置を酸
化する際の出発物質としてプレビタミンD化合物が示さ
れており、この際熱異性化後に所望の1−ヒドロキシル
化ビタミンD化合物を得ることができる。しかし、プレ
ビタミンD化合物が、上記特許明細書において出発物質
として挙げられている他の立体異性体、例えばビタミン
D化合物または5.6−)ランス−ビタミンD化合物よ
り好ましいという印象は得られないので、同様な劣った
立体選択性が予期される。従って、不安定なプレビタミ
ンDまたはタキステロール化合物、例えばプレビタミン
Dまたはタキステロールまたはこれらの化合物の1種の
誘導体と適当なジェノフィル、例えば4−フェニル−1
,2,4−1−リアゾリン−3,5−ジオン、ジエチル
アゾジカルボキシレートまたは1.4−フタラジンジオ
ンとの反応が、再結晶による精製を全く問題なく行うこ
とのできるような安定な付加物を生成することは、驚く
べきことである。
上述のプレビタミンDまたはタキステロール化合物と一
般式3(式中のA′およびB′は上述のものと同一のも
のを示す)で表わされるジェノフィルとの付加物は、関
連する化合物を製造するそれ自体既知である方法で製造
することができる。
例えば、この付加物はビタミンD化合物と4−フェニル
−1,2,4−)リアゾリン−3,5−ジオンとの付加
物を製造するのに既知である方法、例えば上述の文献r
J、 Org、 Chew、 J第41巻、第12号、
第2098〜2101頁(1976)及び’Liebi
gs Ann、 Chem、 J1978、第745〜
756真に記載されている方法で製造できる。このため
には、プレビタミンDまたはタキステロール化合物とジ
ェノフィルとを不活性有機溶媒、例えばエテスル例えば
酢酸エチル、塩素化脂肪族炭化水素例えばジクロロメタ
ン、芳香族炭化水素例えばトルエン、エーテル例えばテ
トラヒドロフラン、ケトン例えばアセトン、またはこれ
らの溶媒の混合物中で、室温またはこれより僅かに低い
温度、好ましくは約0℃で反応させる。
プレビタミンDまたはタキステロール化合物としてはプ
レビタミンDo、タキステール、またはこれらの化合物
の1種と脂肪族または芳香族カルボン酸とのエーテル化
生成物あるいは適当なエーテル化剤とのエーテル化生成
物を選定するのが好ましい。
本発明においては、上述のプレビタミンD化合物と一般
式3で表わされるジェノフィルとの付加物は異なる方法
で、即ち適当な有機溶媒中で対応する7−ジヒドロコレ
ステロール化合物に紫外線を照射し、次いで未転化出発
物質を回収した後に照射生成物とジェノフィルとを反応
させることにより製造することができることを見い出し
た。7−デヒドロコレステロール化合物としては次の一
般式4: (式中のRおよびR′は上述のものと同一のものを示す
)で表わされる化合物、例えば、7−ジヒドロコレステ
ロール、あるいはこれらのエテスルまたはエーテルを用
いるのが好ましい。紫外線照射は、不活性有機溶媒好ま
しくはテトラヒドロフランまたはジエチルエーテルのよ
うなエーテル中で、室温またはこれより僅かに低い温度
で行う。
照射後に未転化の出発物質を、例えば、適当な溶媒から
晶出させた後に濾過することにより回収することができ
る0次に行われる一般式3で表わされるジェノフィルと
の反応はほぼ同じ温度で不活性有機溶媒好ましくはジク
ロロメタンのような塩素化脂肪族炭化水素の溶液中で行
う。
次に本発明を実施例および参考例について説明する。
貴1111 プレビタミンD3−ブチレートと4−フェニル−1,2
,4−トリアゾリン−3,5−ジオンとの付加物の製造 (a)  約O′Cに冷却した乾燥ジクロロメタン90
m lに17.77 gのビタミンD3(式5、R=1
.5−ジメチルヘキシル) 、4.03gの酪酸および
0.656 gのジメチルアミノピリジンを溶解した溶
液に、0°Cにおいて窒素雰囲気下に9.54 gのジ
シクロへキシルカルボジイミドを添加した。0°Cで1
0分間がきまぜた後に反応混合物を室温に達するまで静
置した。このエデスル化反応後に薄層クロマトグラフィ
ーを行った(溶離剤:イソオクタン/酢酸エチル=95
/ 5 )。3〜4時間後に、生成した懸濁液を濾過し
、しかる後に沈澱をジクロロメタンで洗浄した。濾液と
洗液とを一緒にし、0.IN塩酸および飽和NaCl溶
液で順次洗浄した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥
した。減圧下に濃縮した後に、残留物を少量のアセトン
に溶解し、次いで生成した溶液をO″C〜−20’Cの
温度まで冷却した。
所望のブチレート(式6)が晶出した。生成物を濾別し
た。収量18.354 g、融点60°C0(b)  
23.11 gのビタミンD、−ブチレート(式6)を
丸底フラスコに入れ、油浴上で融解させた。
生成したほぼ透明な淡黄色の融成物を110〜120°
Cの温度に45分間維持した。70°Cに冷却後、この
融成物に99m1の冷アセトンを加えた。次いで生成し
た溶液を8°Cまでさらに冷却し、数個のビタミンD、
−ブチレート結晶を種晶として添加した。
この反応混合物を一20°Cで12時間静置した後に結
晶質物質を濾別した。この物質は11.7gの未転化ビ
タミンD、−ブチレートであった。母液を減圧下に最高
20°Cで蒸発させた。残留物は淡黄色樹脂状物質で、
その重量は10.9 gであった。この物質はビタミン
D3−ブチレート(式6)とプレビタミンD、−ブチレ
ート(式7)との混合物であった。111!認は薄層ク
ロマトグラフィーにより行った。
(c)  7.25gの4−フェニル−1,2,4−ト
リアゾリン−3,5−ジオンを90n/!の乾燥ジクロ
ロメタンに溶解した溶液を、窒素雰囲気下にO″Cでか
きまぜながら、ビタミンD!−ブチレート(式6)とプ
レビタミンD3−ブチレート(式7)との混合物18.
8 gを330m j!の乾燥ジクロロメタンに溶解し
た溶液に滴下した。この溶液は反応の終りに淡黄色にな
った。この溶液を減圧下に濃縮し、次いで油状残留物を
少量のアセトンに溶解した。所望のプレビタミンD、l
−ブチレートと4−フェニル−1,2,4−トリ、アゾ
リン−3,5−ジオンとの付加物(弐8)が−10″C
で晶出し、これを濾別し、次いで冷ヘキサンで洗浄した
。濾液を濃縮することにより第2の分量の結晶質の付加
物が生成した。
この結晶質物質を集め、アセトンで再結晶し、冷ヘキサ
ンで洗浄した。収量14.87 g 、物理化学的特性
: UV :λ、、、 =218nm ; Rt (酢
酸エチル/イソオクタン: 3/7 ”) =0.34
 ;  融点=153°c0弐8に示す構造はX線回折
分析により求めた。
1曳炭主 1α−ヒドロキシビタミンD3の製造 (a)  13.675gの付加物(弐8)を200m
 lの乾燥メタノールに溶解した溶液に12gの炭酸カ
ルシウムを8濁させ、次いで45分間還流させた。生成
した懸濁液を減圧下に濃縮し、次いで残留物を水とジエ
チルエーテルとの混合物に溶解した。エーテル相を分離
し、希硫酸(100m lの水中の14m1の濃硫酸)
、炭酸ナトリウム溶液および飽和NaC1溶液で順次洗
浄した。硫酸マグネシウム上で乾燥した後に、有機相の
溶媒を留出させた。残留物を少量のアセトンから晶出さ
せ、10.86 gの所望のアルコール(式9)を得た
。融点:153〜153.5°C0Q))アルコール(
式9 ) 11.79 g、イミダゾール3.58V 
gおよびter t−ブチルジメチルシリルクロリド4
.450 gを200m lのジメチルホルムアミドに
溶解した溶液を窒素雰囲気下に室温で45分間かきまぜ
た。15分後に白色結晶質沈澱が生成した。
45分後に2個の透明相が生成するまでヘキサンを加え
た。ジメチルホルムアミド相をヘキサンで抽出し、集め
たヘキサン相を0.IN塩酸、水、重炭酸ナトリウム溶
液および飽和NaC1溶液で順次洗浄し、次いで硫酸マ
グネシウム上で乾燥した。減圧下に濃縮した後に、油状
残留物を200m lの沸騰アセトニトリルに溶解した
。冷却した際に所望のシリルエーテル(式10)が13
.47gの収量で晶出した。融点137°C0弐8のブ
チレートの’HNMRスペクトルと比較した際の’HN
MRスペクトルの変化:δ=4.93における信号はδ
=3.78に移行した( I H+ m 、Cs −H
)。
参考例2 (b)におけると本質的に同様にして、プレ
ビタミンD3と4−フェニル−1,2,4−トリアゾリ
ン−3,5−ジオンとの付加物のトリメチルシリルエー
テルを75%の収率で得た。融点165〜167’C、
LIV (CH30H) :λ−−− =217nm 
; Rt (ヘキサン/アセトン: 8 / 2 ) 
=0.40゜(c)  592■のN−プロモサクシン
イミドおよびα、α′−アゾイソブチロニトリルの結晶
を、1.50gのシリルエーテル(式10)を20m1
の乾燥四塩化炭素に溶解した溶液に添加した。生成した
溶液を窒素雰囲気下に5〜10分で110〜120°C
まで加熱した。次いでこの溶液を水浴中で冷却し、次い
でセリットで濾過した。溶媒を減圧下に留出させ、次い
で残留物を151IIrのアセトンに溶解した。0.3
mlの水をこの溶液に緩徐に滴下し、次いでセリシト上
の1.3gの炭酸銀を少量ずつ加え、反応混合物を光か
ら遮蔽した。反応後に薄層クロマトグラフィー(溶離液
:ベンゼン/アセトン=971)を行った。10時間後
に反応混合物をセリットで濾過し、次いで溶媒を減圧下
に留出させた。残留物をジエチルエーテルに溶解し、飽
和NaC1熔液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し
た。減圧下に濃縮し、溶離液としてベンゼン/酢酸エチ
ル80/20(v/v)を用いてカラムクロマトグラフ
ィーにより精製した後に、全部で783 mgの生成物
を得た。この生成物は式11および12のアルコールの
混合物502 mgと、式11のアルコール126 m
gと、式12のアルコール155 mgとからなってい
た。全反応生成物中の式11および式12のアルコール
の重量比は3ニアで、NMR分光分析法によりこれを求
めた。
弐11のアルコールのR,値:Rr(ベンゼン/酢酸エ
チル=8/2) : 0.39 ;  Rf (ベンゼ
ン/酢酸エチル=9/1):0.38゜式12のアルコ
ールのR2値:R7(ベンゼン/酢酸エチル=8/2)
: 0.33 i  R,(ベンゼン/酢酸エチル=9
/1): 0.30゜ (d)  式11および式12のアルコールの混合物9
31■を1.5n+j!の乾燥塩化メチレンに溶解した
溶液を、1.015 gのピリジンジクロメートを2.
5m lの乾燥塩化メチレンに溶解した溶液に加えた。
室温で10時間静1した後に、約10+nf!、のジエ
チルエーテルを加えた。生成した懸濁液を濾過し、次い
で沈澱をエーテルで洗浄した。エーテル部分を集め、こ
れから溶媒を減圧下に留出させ、しかる後に残留物をカ
ラムクロマトグラフィーにより精製した。
この際溶離液として容量比9:lのイソオクタンと酢酸
エチルとの混合物を用いた。所望のシリルエーテル−エ
ノン(式13)を702mgの収量で得た。
融点97〜98°C,1″CN呂R−スペクトルにおい
てエノン系の信号が131.1 、149.5および1
95.0 ppmで観察された。
Uv:λmax =222nm ; 240mmにおい
てショルダ(e)  また、式13のシリル−エーテル
エノンは中間体として生成した臭素化合物を単離せずに
直接酸化することにより式10のシリルエーテルから製
造することができた。
参考例2(a)に記載したようにして得た式10のシリ
ルエーテル1.0gを16m2の乾燥ヘキサンに溶解し
た溶液に、0.196mfのコリジン、触媒量のビス(
4tert−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカー
ボネートおよび425 mgのジメチルジブロモヒダン
トインを順次加えた。20分後にこの懸濁液をセリット
で濾過し、乾燥ヘキサンで洗浄した。
濾液を減圧下に濃縮し、10mj2の乾燥クロロホルム
にン容解した。5.8■のビス(テトラフ゛チルアンモ
ウム)ジクロメートを上述の溶液に加え、この反応混合
物を2時間還流させた。室温まで冷却した後に生成した
懸濁液をシリカゲルで濾過し、250m2のジエチルエ
ーテルで洗浄した。濾液と洗液とを一緒にし、これを減
圧下にg縮した。この残留物をカラムクロマトグラフィ
ーにより精製した。
この際溶離液としてヘキサン/アセトン=9515を用
いた。得られた化合物は参考例2(d)に記載したよう
にして製造した化合物(式13)と同一であった。
同様にして上述の付加物のトリメチルシリルエーテルを
対応するシリル−エーテルエノンに転化することができ
た。得られたトリメチルシリルエーテル−エノンをテト
ラヒドロフランに溶解し、さらに精製せずに希釈した(
1.5M)塩酸溶液で処理することにより所望の式14
のアルコール−エノン(物理化学的特性については参考
例2(e)参照のこと)に直接転化した。
(f)  また、式13のter t−ブチルジメチル
シリルエーテル−エノンは下記のようにして製造するこ
とができた。
参考例2(C)に記載したようにして式lOのシリルエ
ーテルの臭素化反応によりl−臭素置換化合物を製造し
た。臭素化後に10gの残留物を60m1のジクロロメ
タンに溶解した。この溶液に10gのピリジンジクロメ
ートを加え、次いでこの反応混合物を室温で18時間か
きまぜた。500m lのジエチルエーテルで希釈した
後に反応混合物を濾別した。
濾液を減圧下に濃縮し、3.5gの化合物を得た。
この化合物は参考例2(d)に従って製造した式13の
化合物と同一であった。
(匂 テトラブチルアンモニウムフルオリドをテトラヒ
ドロフランに溶解した1モル溶液10.2 mlを、7
00■の式13のエノンおよび0.47 ranの酪酸
を10m2のテトラヒドロフランに溶解した溶液に、窒
素雰囲気下に一10°Cで滴下した。室温で3時間かき
まぜた後に、反応混合物を約10II+1のジエチルエ
ーテルで希釈し、飽和重炭酸塩溶液および飽和NaC1
溶液で順次洗浄した。次いで有機相を硫酸マグネシウム
上で乾燥し、減圧下に濃縮した。この残留物をクロマト
グラフィーで精製し、この際溶離液として容量比9:1
のベンゼンとアセトンとの混合物を用いた。所望のアル
コール−エノン(式14)を528 mgの収量で得た
。融点101〜102°C0 山)激しくかきまぜながら、308 mgの塩化アルミ
ニウムを3.86mfの乾燥テトラヒドロフランに溶解
した溶液を、263 ff1gの水素化アルミニウムリ
チウムを20mj2の乾燥テトラヒドロフランにL% 
f3させた懸濁液に室温で滴下した。この懸濁液に3m
lの乾燥テトラヒドロフラン中の弐14のアルコールエ
ノン428 mgを一70°Cで滴下した。−60°C
で1時間かきまぜた後に約2mfのジエチルエーテルを
添加し、次いで5%塩酸を加えた。反応混合物を室温に
した後に、有機相を分離し、次いで5%塩酸、飽和重炭
酸溶液および飽和NaC1溶液で順次洗浄した。硫酸マ
グネシウム上で乾燥した後に溶液を減圧下に濃縮し、次
いでカラムクロマトグラフィーにより精製し、この際溶
離液として容量比8:2のベンゼンとアセトンとの混合
物を用いた。所望のジオール(式15)を421 mg
の収量で得た。融点165〜167°C(ジエチルエー
テル)。Rt(ベンゼン/アセトン=7/3) : 0
.25゜尖旌燃上 1α−ヒドロキシ−プレビタミンD、の製造参考例2Q
1)に記載したようにして得た精製した式15のジオー
ルを500■の分量で25m1のメタノールに溶解した
。25m2の15N KOII水溶液を添加した後に、
反応混合物を油浴内で110°Cで加熱した。次いで反
応混合物を氷と水との混合物上に注ぎ、次いでジエチル
エーテルで抽出した。有機相をNa1lCO=水溶液お
よびNaCl溶液で順次洗浄した。
溶媒、を蒸発させた後に312mgの結晶質生成物を得
た。ジエチルエーテルで再結晶して次式30:(式中の
Rは1.5−ジメチルへキシルを示す)で表わされる1
α−ヒドロキシ−プレビタミンD3を得た。UV (C
11308) :λ@@w =260nm 6構造はそ
のNMRスペクトルにより確定した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次の一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中のRは1,5−ジメチルヘキシル基を示す)で表
    わされる実質的に純粋な結晶質状態の1α−ヒドロキシ
    −プレビタミンD_3。
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