JPH04273895A - ステロイド誘導体 - Google Patents

ステロイド誘導体

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JPH04273895A
JPH04273895A JP3056159A JP5615991A JPH04273895A JP H04273895 A JPH04273895 A JP H04273895A JP 3056159 A JP3056159 A JP 3056159A JP 5615991 A JP5615991 A JP 5615991A JP H04273895 A JPH04273895 A JP H04273895A
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steroid
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Sunao Nakagawa
直 中川
Yoshinori Ando
由典 安藤
Soichi Sakane
坂根 壮一
Manzo Shiono
万蔵 塩野
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Kuraray Co Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は式(1)
【0002】
【化3】
【0003】式中、Rは水素原子または水酸基の保護基
を表し、Yは
【0004】
【化4】
【0005】を表す、で示されるステロイド誘導体に関
する。
【0006】本発明により製造される上記式(1)で示
されるステロイド誘導体は、骨代謝調節剤および高カル
シウム血症治療薬として有効であることが知られている
24,25−ジヒドロキシコレカルシフエロールの合成
中間体として有用である。
【0007】
【従来の技術】従来、24,25−ジヒドロキシコレカ
ルシフエロールの製造方法としては、ステイグマステロ
ールを出発物質として用いて製造する方法(特開昭52
−108960号公報参照)、コレン酸−3β−オール
を出発物質として用いる方法(特開昭54−36249
号公報、特開昭55−73700号公報、特開昭55−
167299号公報、特開昭55−131000号公報
、特開昭56−22763号公報および特開昭56−3
4665号公報参照)等が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、24,
25−ジヒドロキシコレカルシフエロールの製造方法は
いくつか知られているが、24,25−ジヒドロキシコ
レカルシフエロールを製造するに際し、合成中間体とし
て使用できる化合物を多くの化合物のなかから選択する
ことができれば、原料事情に応じてその製造プロセスを
適宜変更することが可能となり好ましい。
【0009】しかして、本発明の目的は、24,25−
ジヒドロキシコレカルシフエロールの合成中間体として
有用な化合物を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、前記式(1)で示されるステロイド誘導体を提
供することにより達成される。
【0011】前記式(1)においてRによつて表されう
る水酸基の保護基としては、水酸基の保護基の目的が達
成されるかぎり、通常用いられる任意の保護基であるこ
とができ、具体的には、アセチル基、プロピオニル基、
ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリ
ル基、4−メチルバレリル基、ピバロイル基、ベンゾイ
ル基、モノクロルアセチル基、トリフルオロアセチル基
等のアシル基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基、イソプロポキシカルボニル基、アリロキシカル
ボニル基、ベンジロキシカルボニル基、p−ニトロベン
ジロキシカルボニル基、p−メトキシベンジロキシカル
ボニル基、フエノキシカルボニル基等のアルコキシカル
ボニル基;トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、
トリイソプロピルシリル基、tert−ブチルジメチル
シリル基、tert−ブチルジフエニルシリル基等の三
置換シリル基;メトキシメチル基、メトキシエトキシメ
チル基、1−(エトキシ)エチル基、メトキシイソプロ
ピル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニ
ル基等の置換基を有していてもよいアルコキシメチル基
等が挙げられる。
【0012】式(1)で示されるステロイド誘導体は、
例えば以下に述べる方法により製造することができる。
【0013】まず、池川らの方法(特開昭54−128
557公報参照)に従つて製造することができる式(2
【0014】
【化5】
【0015】式中、R1は水素原子または水酸基を保護
基を表し、R2は低級アルキル基を表す、で示されるス
テロイド誘導体に還元剤を作用させることにより、式(
3)
【0016】
【化6】
【0017】式中、R3は水素原子または水酸基の保護
基を表す、で示されるステロイド誘導体を製造する。
【0018】上記式(2)の化合物の還元に使用しうる
還元剤には、エステルをアルコールに変える際に通常使
用される還元剤が包含され、具体的には例えば、水素化
アルミニウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジ
イソブチルアルミニウム、水素化トリメトキシアルミニ
ウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム等が挙げられる
。これらの還元剤の使用量は、用いる還元剤によつて異
なるが、式(2)のステロイド誘導体1モルに対して通
常0.5〜200モルの範囲内が適当である。この反応
は塩化アルミニウム、エタンジチオール、フツ化ホウ素
等の触媒の存在下に行うことも可能である。該触媒の使
用量は特に制限されるものではないが、式(2)のステ
ロイド誘導体1モルに対して、通常0.05〜1モルの
範囲内とすることができる。反応は溶媒中で行うのが好
ましく、溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジエチル
エーテル、ベンゼン、トルエン、キシレン、メタノール
またはエタノール等の中から還元剤に応じて反応に悪影
響を及ぼさない溶媒を選択して用いることができる。 溶媒の使用量は制限はないが、通常、式(2)のステロ
イド誘導体に対して約5〜200倍重量の範囲内で用い
るのが好都合である。反応は通常約−100℃〜50℃
の範囲内の温度で行われる。
【0019】このようにして得られる式(3)のステロ
イド誘導体の反応混合物からの単離・精製は、有機化合
物の単離・精製において通常用いられる方法と同様にし
て行うことができる。例えば、反応混合液に氷冷下に塩
化アンモニウム水溶液を加え、上澄の有機層を乾燥後濃
縮して粗生成物を得るか、もしくは反応混合物を氷水に
あけ、ジエチルエーテル等の有機溶媒で抽出し、抽出液
を塩化アンモニウム水溶液、水および食塩水で順次洗浄
し、乾燥後濃縮して粗生成物を得る。得られる粗生成物
を再結晶、クロマトグラフイー等により精製することに
より式(3)のステロイド誘導体が得られる。
【0020】式(3)のステロイド誘導体は必要に応じ
て3位の水酸基の保護反応に付される。その保護反応は
通常の水酸基の保護反応と同様にして行なうことができ
る。次いで式(3)のステロイド誘導体を酸化反応に付
し、必要に応じて3位の水酸基の脱保護反応に付するこ
とにより、式(4)
【0021】
【化7】
【0022】式中、R4は水素原子または水酸基の保護
基を表す、で示されるステロイド誘導体を得ることがで
きる。
【0023】式(3)のステロイド誘導体から式(5)
のステロイド誘導体への変換は、アルコールをアルデヒ
ドに変換するのに通常用いられる方法、例えば、ジメチ
ルスルホキシド、二酸化マンガン、クロム酸類、4−メ
チルモルフオリン−N−オキシドもしくは金属塩等を用
いる方法により行うことができる。例えば、式(3)の
ステロイド誘導体は4−メチルモルフオリン−N−オキ
シドおよびテトラプロピルアンモニウムパールテネート
を用いて反応させることにより式(4)のステロイド誘
導体に変換することができる。4−メチルモルフオリン
−N−オキシドの使用量は、式(3)のステロイド誘導
体1モルに対して通常1〜200倍モルの範囲内とする
ことができる。また触媒として使用されるテトラプロピ
ルアンモニウムパールテネートの使用量は特に制限され
ないが、通常式(3)のステロイド誘導体1モルに対し
て0.01〜1モルの範囲内が適当である。この反応を
モレキユラーシーブス(4A、粉末)の存在下に行うこ
とも可能である。モレキユラーシーブスの使用量は、式
(3)のステロイド誘導体に対して通常約1〜10倍重
量とすることができる。反応は溶媒中で行うのが好まし
く、溶媒としてはクロロホルム、塩化メチレン等の反応
に悪影響を及ぼさない溶媒が用いられる。溶媒の使用量
は制限されないが、通常式(3)のステロイド誘導体に
対して約5〜200倍重量の範囲内が好都合である。反
応は通常約10〜50℃の範囲内の温度で行われる。
【0024】このようにして得られる式(4)のステロ
イド誘導体の反応混合物からの単離・精製は、例えば次
のようにして行われる。反応混合液をセライトを用いて
濾過し、得られた溶液を減圧下に濃縮する。得られる粗
生成物をクロマトグラフイー等により精製することによ
り式(4)のステロイド誘導体が得られる。
【0025】式(4)のステロイド誘導体は、イソプロ
ペニルグリニヤール試薬と反応させることにより、Yが
【0026】
【化8】
【0027】である本発明の前記式(1)のステロイド
誘導体、すなわち式(1−1)
【0028】
【化9】
【0029】式中、Rは前記の意味を有するで示される
ステロイド誘導体に導くことができる。使用しうるイソ
プロペニルグリニヤール試薬としては、例えばイソプロ
ペニルマグネシウムクロリド、イソプロペニルマグネシ
ウムブロミド、イソプロペニルマグネシウムヨージド等
が挙げられる。イソプロペニルグリニヤール試薬の使用
量は、式(4)のステロイド誘導体1モルに対して通常
約1〜100倍モルの範囲内とすることができる。反応
は通常不活性なガスの雰囲気下で行われる。 反応は溶媒中で行うのが好ましく、溶媒としては例えば
テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジエチルエー
テル、ジオキサンおよびこれらの混合溶媒などが使用さ
れる。溶媒の使用量は制限されないが、通常式(4)の
ステロイド誘導体に対して通常約5〜200倍重量の範
囲内が適当である。反応は通常約−80℃〜50℃の範
囲内の温度で行われる。
【0030】このようにして得られる式(1−1)のス
テロイド誘導体の反応混合物からの単離・精製は通常の
有機化合物の単離・精製において用いられる方法と同様
にして行うことができる。例えば、反応混合物を塩化ア
ンモニウム水溶液または水にあけ、ジエチルエーテル、
塩化メチレン、酢酸エチル等の有機溶媒で抽出する。抽
出液を食塩水で洗浄したのち、硫酸ナトリウム上で乾燥
後、濃縮して粗生成物を得る。該粗生成物を再結晶、ク
ロマトグラフイー等により精製することにより、式(1
−1)のステロイド誘導体の24R−ヒドロキシ体およ
び24S−ヒドロキシ体をそれぞれ単離することができ
る。
【0031】得られる式(1−1)のステロイド誘導体
は必要に応じて水酸基の保護基の交換または脱保護反応
に付すことができる。水酸基の保護基の交換または脱保
護は、通常の水酸基の脱保護反応および保護反応を組み
あわせることにより行なうことができる。
【0032】このようにして得られる式(1−1)のス
テロイド誘導体は、エポキシ化することにより、Yが

0033】
【化10】
【0034】である本発明の前記式(1)のステロイド
誘導体、すなわち式(1−2)
【0035】
【化11】
【0036】式中、Rは前記の意味を有する、で示され
るステロイド誘導体に導くことができる。
【0037】式(1−1)のステロイド誘導体のエポキ
シ化は、オレフインをエポキシドに変換するのに通常用
いられる方法、例えば、過酸化水素−金属触媒、有機過
酸、アルキルハイドロパーオキシド−金属錯体触媒等を
用いる方法で行うことができる。例えば、式(1−1)
のステロイド誘導体を、バナジウム(III)アセチル
アセトネート、ヘキサカルボニルモリブデン、トリ−t
−ブトキシアルミニウムまたはテトライソプロポキシチ
タン等の金属錯体触媒の存在下に、t−ブチルハイドロ
パーオキシド等のアルキルハイドロパーオキシドを作用
させることにより、式(1−2)のステロイド誘導体に
導くことができる。アルキルハイドロパーオキシドの使
用量は式(1−1)のステロイド誘導体1モルに対して
通常約1〜200モルの範囲内とすることができる。ま
た、金属錯体触媒の使用量は特に制限されないが、通常
式(1−1)のステロイド誘導体1モルに対して約0.
01〜5モルの範囲内が適当である。反応は溶媒中で行
うのが好ましく、溶媒としては例えばクロロホルム、塩
化メチレン、四塩化炭素、1,2−ジクロルエタン、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等反応に悪影響を及ぼさな
い溶媒が用いられる。溶媒の使用量は制限されないが、
通常式(1−1)のステロイド誘導体に対して約5〜2
00倍重量の範囲内で用いるのが好都合である。反応は
通常約−100℃〜50℃の範囲内の温度で行われる。
【0038】このようにして得られる化学式(1−2)
のステロイド誘導体の反応混合物からの単離・精製は、
有機化合物の単離・精製において通常用いられる方法と
同様にして行われる。例えば、反応混合液に水を加え、
酢酸エチル等の有機溶媒を抽出し、抽出液をチオ硫酸水
溶液、重曹水溶液、水および食塩水で順次洗浄し、乾燥
後濃縮して粗生成物を得る。得られた粗生成物を再結晶
、クロマトグラフイー等により精製することにより(1
−2)のステロイド誘導体が得られる。
【0039】このようにして製造された式(1−2)の
ステロイド誘導体は、例えば、次の反応式Aに示す方法
により、骨代謝調節剤および高カルシウム血症治療薬と
して有用な下記式(7)で示される24,25−ジヒド
ロキシコレカルシフエロール誘導することができる。
【0040】
【化12】
【0041】式中、Rは前記の意味を有する。
【0042】式(1−2)のステロイド誘導体を必要に
応じて脱保護反応に付しステロイド誘導体(1−2a)
とし、次いでエポキシ環を開きプロビタミンD3誘導体
(5)を得る。得られたプロビタミンD3誘導体(5)
に公知の方法に準じて紫外線照射し、次いでその生成物
を熱異性化させることにより、24,25−ジヒドロキ
シコレカルシフエロール(7)を得ることができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。
【0044】
【参考例1】窒素雰囲気下に水素化アルミニウムリチウ
ム533mgをテトラヒドロフラン73.8mlに懸濁
させた。得られた混合液に、3β−(t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)−24,25,26,27−テトラキ
スノルコレスト−5,7−ジエン−23−カルボン酸メ
チル4.69gをテトラヒドロフラン20mlに溶かし
た溶液を氷冷下に滴下し、冷却したまま20分間撹拌し
た。ジエチルエーテル150mlを加え、硫酸ナトリウ
ム水溶液を滴下して加え室温で30分間撹拌した。得ら
れた反応混合物をセライト濾過し、減圧下に濃縮した。 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイーにより精製
し、3β−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−25
,26,27−トリスノルコレスト−5,7−ジエン−
24−オール2.6gを得た。
【0045】
【参考例2】窒素雰囲気下に水素化アルミニウムリチウ
ム652mgをテトラヒドロフラン90mlに懸濁させ
た。 得られた混合液に、3β−メトキシメトキシ−24,2
5,26,27−テトラキスノルコレスト−5,7−ジ
エン−23−カルボン酸エチル5.1gをテトラヒドロ
フラン25mlに溶かした溶液を氷冷下に滴下し、冷却
したまま20分間撹拌した。ジエチルエーテル150m
lを加え、硫酸ナトリウム水溶液を滴下して加え室温で
30分間撹拌した。得られた反応混合物をセライト濾過
し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフイーにより精製し、3β−メトキシメトキシ−
25,26,27−トリスノルコレスト−5,7−ジエ
ン−24−オール2.8gを得た。
【0046】
【参考例3】3β−(t−ブチルジメチルシリルオキシ
)−25,26,27−トリスノルコレスト−5,7−
ジエン−24−オール2.6gをアルゴン雰囲気下に塩
化メチレン26mlに溶かし、得られた溶液にN−メチ
ルモルホリン−N−オキシド970mgおよびモレキユ
ラーシーブス(4A、粉末)3.25gを加え室温で撹
拌した。15分撹拌後テトラプロピルアンモニウムパー
ルテネート100mgを加え、室温で2時間撹拌した。 反応混合液をセライトを用いて濾過し、減圧下に濃縮し
た。 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイーにより精製
し、3β−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−25
,26,27−トリスノルコレスト−5,7−ジエン−
24−アール2.25gを得た。
【0047】
【参考例4】3β−メトキシメトキシ−25,26,2
7−トリスノルコレスト−5,7−ジエン−24−オー
ル1gをアルゴン雰囲気下に塩化メチレン10mlに溶
かし、得られた溶液にN−メチルモルホリン−N−オキ
シド440mgおよびモレキユラーシーブス(4A、粉
末)1.5gを加え室温で撹拌した。15分撹拌後テト
ラプロピルアンモニウムパールテネート45mgを加え
、室温で5時間撹拌した。反応混合液をセライトを用い
て濾過し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフイーにより精製し、3β−メトキシメト
キシ−25,26,27−トリスノルコレスト−5,7
−ジエン−24−アール835ミグgを得た。
【0048】
【参考例5】3β−(t−ブチルジメチルシリルオキシ
)−25,26,27−トリスノルコレスト−5,7−
ジエン−24−アール305mgをテトラヒドロフラン
10mlに溶かし、テトラブチルアンモニウムフロリド
のテトラヒドロフラン溶液(1.0mol/l)1.5
mlを加えて室温で15時間撹拌した。反応混合液を水
に注ぎ、ジエチルエーテルにて抽出した。抽出液を水、
食塩水で洗浄し、乾燥したのち、減圧下に濃縮した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイーを用いて精製
し、3β−ヒドロキシ−25,26,27−トリスノル
コレスト−5,7−ジエン−24−アール188mgを
得た。
【0049】
【実施例1】3β−(t−ブチルジメチルシリルオキシ
)−25,26,27−トリスノルコレスト−5,7−
ジエン−24−アール2.25gを乾燥したテトラヒド
ロフラン45mlに溶かし、アルゴン雰囲気下に−60
℃で撹拌した。得られた溶液にイソプロペニルマグネシ
ウムブロミド19mlを滴下して加え、冷却したまま2
0時間撹拌した。反応混合液に塩化アンモニウム水溶液
を加え、室温にまでもどし、水、酢酸エチルを加え抽出
した。抽出液を重曹水、水、食塩水で洗浄し、硫酸ナト
リウム上で乾燥したのち、減圧下に濃縮した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフイーおよび高速液体クロ
マトグラフイーを用いて精製し、3β−(t−ブチルジ
メチルシリルオキシ)コレスト5,7,25−トリエン
−24S−オール0.49gおよび下記の物性値を有す
る3β−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)コレスト
−5,7,25−トリエン−24R−オール0.56g
を得た。
【0050】1H−NMRスペクトル(90MHz)C
DCl3,TMS,δ: 0.07(s,6H)、 0.62 (s,3H)、 0.89 (s,9H)、 0.93 (s,3H)、 3.50〜3.67 (m,1H)、 3.95〜4.09 (m,1H)、 4.83 (s,1H)、 4.93 (s,1H)、 5.38 (m,1H)、 5.54 (m,1H)
【0051】
【実施例2】3β−メトキシメトキシ−25,26,2
7−トリスノルコレスト−5,7−ジエン−24−アー
ル1.1gを乾燥したテトラヒドロフラン25mlに溶
かし、アルゴン雰囲気下に−60℃で撹拌した。得られ
た溶液にイソプロペニルマグネシウムブロミド11ml
を滴下して加え、冷却したまま15時間撹拌した。反応
混合液に塩化アンモニウム水溶液を加え、室温にまでも
どし、水、酢酸エチルを加え抽出した。抽出液を重曹水
、水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥したの
ち、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフイーおよび高速液体クロマトグラフイーを用い
て精製し、3β−メトキシメトキシコレスト5,7,2
5−トリエン−24S−オール0.26gおよび下記の
物性値を有する3β−メトキシメトキシコレスト−5,
7,25−トリエン−24R−オール0.25gを得た
【0052】1H−NMRスペクトル(90MHz)C
DCl3,TMS,δ: 0.62(s,3H)、 0.91 (s,3H)、 3.33 (s,3H)、 3.22〜3.53 (m,1H)、 3.92〜4.07 (m,1H)、 4.48〜4.76 (m,2H)、 4.84 (s,1H)、 4.93 (s,1H)、 5.38 (m,1H)、 5.55 (m,1H)
【0053】
【実施例3】3β−ヒドロキシ−25,26,27−ト
リスノルコレスト−5,7−ジエン−24−アール1g
を乾燥したテトラヒドロフラン26mlに溶かし、アル
ゴン雰囲気下に−60℃で撹拌した。得られた溶液にイ
ソプロペニルマグネシウムブロミド23mlを滴下して
加え、冷却したまま20時間撹拌した。反応混合液に塩
化アンモニウム水溶液を加え、室温にまでもどし、水、
酢酸エチルを加え抽出した。抽出液を重曹水、水、食塩
水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥したのち、減圧下
に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイ
ーおよび高速液体クロマトグラフイーを用いて精製し、
コレスト5,7,25−トリエン−3β,24S−オー
ル0.17gおよび下記の物性値を有するコレスト−5
,7,25−トリエン−3β,24R−ジオール0.1
9gを得た。
【0054】1H−NMRスペクトル(90MHz)C
DCl3,TMS,δ: 0.63(s,3H)、 0.91 (s,3H)、 3.57〜3.66 (m,1H)、 3.91〜4.07 (m,1H)、 4.83 (s,1H)、 4.92 (s,1H)、 5.38 (m,1H)、 5.56 (m,1H)
【0055】
【実施例4】3β−(t−ブチルジメチルシリルオキシ
)コレスト−5,7,25−トリエン−24R−オール
84.1mlをトルエン5mlに溶かし、バナジウム(
III)アセチルアセトネート5mgおよびt−ブチル
ハイドロパーオキシド(80%)0.2mlを加え、室
温で1時間撹拌した。反応混合液に水を加え、酢酸エチ
ルを用いて抽出した。抽出液をチオ硫酸水溶液、重曹水
溶液、水、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し
たのち、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイーを用いて精製し、下記の物性値を有す
る3β−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−25,
26−エポキシコレスト5,7−ジエン−24R−オー
ル75.6mgを得た。
【0056】1H−NMRスペクトル(90MHz)C
DCl3,TMS,δ: 0.06(s,6H)、 0.64 (s,3H)、 0.89 (s,9H)、 0.94 (s,3H)、 1.33 (s,3H)、 2.61 (d,1H)、 2.92 (d,1H)、 3.45〜4.08 (m,2H)、 5.38 (m,1H)、 5.53 (m,1H)
【0057】
【実施例5】3β−メトキシメトキシコレスト−5,7
,25−トリエン−24R−オール100mgをトルエ
ン7mlに溶かし、バナジウム(III)アセチルアセ
トネート7mgおよびt−ブチルハイドロパーオキシド
(80%)0.3mlを加え、室温で1時間撹拌した。 反応混合液に水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。 抽出液をチオ硫酸水溶液、重曹水溶液、水、食塩水で洗
浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥したのち、減圧下に濃縮
した。 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイーを用いて精
製し、下記の物性値を有する25,26−エポキシ−3
β−メトキシメトキシコレスト−5,7−ジエン−24
R−オール80.5mgを得た。
【0058】1H−NMRスペクトル(90MHz)C
DCl3,TMS,δ: 0.63(s,3H)、 0.92 (s,3H)、 1.34 (s,3H)、 2.60 (d,1H)、 2.91 (d,1H)、 3.33 (s,3H)、 3.25〜4.09 (m,2H)、 4.48〜4.77 (m,2H)、 5.38 (m,1H)、 5.54 (m,1H)
【0059】
【実施例6】コレスト−5,7,25−トリエン−3β
,24R−ジオール85.5mgをトルエン7mlに溶
かし、バナジウム(III)アセチルアセトネート7m
gおよびt−ブチルハイドロパーオキシド(80%)0
.3mlを加え、室温で1時間撹拌した。反応混合液に
水を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。抽出液をチオ
硫酸水溶液、重曹水溶液、水、食塩水で洗浄し、硫酸ナ
トリウム上で乾燥したのち、減圧下に濃縮した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフイーを用いて精製し、
下記の物性値を有する25,26−エポキシコレスト−
5,7−ジエン−3β,24R−ジオール71.2mg
を得た。
【0060】1H−NMRスペクトル(90MHz)C
DCl3,TMS,δ: 0.63(s,3H)、 0.93 (s,3H)、 1.34 (s,3H)、 2.60 (d,1H)、 2.92 (d,1H)、 3.36〜4.09 (m,2H)、 5.38 (m,1H)、 5.55 (m,1H)
【0061】
【参考例6】窒素雰囲気下に3β−(t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)−25,26−エポキシコレスト−5
,7−ジエン−24R−オール5.6mgを乾燥したテ
トラヒドロフラン5mlに溶かし、水素化アルミニウム
リチウム5mgを加えて室温で5分間撹拌した。反応混
合液を氷冷し、ジエチルエーテル10mlを加え、次い
で過剰の水素化アルミニウムリチウムを硫酸ナトリウム
水溶液で処理した。得られた混合液をセライトを用いて
濾過し、減圧下に濃縮した。3β−(t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)コレスト−5,7−ジエン−24R,
25−ジオール74.5mgを得た。
【0062】
【参考例7】窒素雰囲気下に3β−(t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)コレスト−5,7−ジエン−24R,
25−ジオール44.8mgをテトラヒドロフラン5m
lに溶かし、テトラブチルアンモニウムフロリド(1m
ol/l、テトラヒドロフラン溶液)1mlを加え、室
温で2.5時間撹拌した。反応混合液を水に注ぎ、酢酸
エチルで抽出した。抽出液を重曹水、水、食塩水で洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥したのち、減圧下に濃縮し
た。シリカゲルカラムクロマトグラフイーを用いて精製
し、コレスト−5,7−ジエン−3β,24R,25−
トリオール43.0mgを得た。
【0063】
【参考例8】コレスト−5,7−ジエン−3β,24R
,25−トリオール43.0mgをエタノール300m
lに溶かし、氷冷下に窒素を通して撹拌させた。得られ
た混合液に、バイコールフイルターを用い高圧水銀灯で
5分間紫外線照射した。反応混合液を2時間撹拌させ、
減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイー次いで高速液体クロマトグラフイーを用いて精
製し、24R,25−ジヒドロキシコレカルシフエロー
ル6.9mgを得た。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、24,25−ジヒドロ
キシコレカルシフエロールに容易に誘導することができ
る式(1)で示されるステロイド誘導体を工業的に有利
に製造することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式(1) 【化1】 式中、Rは水素原子または水酸基の保護基を表し、Yは
    【化2】 を表す、で示されるステロイド誘導体。
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