JPS6396193A - 新規なリポソーム - Google Patents

新規なリポソーム

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JPS6396193A
JPS6396193A JP24216586A JP24216586A JPS6396193A JP S6396193 A JPS6396193 A JP S6396193A JP 24216586 A JP24216586 A JP 24216586A JP 24216586 A JP24216586 A JP 24216586A JP S6396193 A JPS6396193 A JP S6396193A
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JP
Japan
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drug
solvent
egg yolk
phospholipid
solution
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JP24216586A
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Saburo Senoo
三郎 妹尾
Koji Abe
康次 阿部
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規なりボンームに関するもカで、さらに詳
しくは、医薬ならびに化粧品などの朶AIJ組成物とし
てリポソームが用いられる際に、広い範囲のPH変化に
対して安定なリポソーム、膜の外部流動性を調節可能な
リポソーム、ならびにリポソーム間の融合が可能な新規
なリポソームを提供するものである、 (従来の技術) 最近、水に溶は難い薬物を生体内で吸収可能にしたり、
薬物の生体内での代謝、吸収、排泄を制御したり、薬物
の安定性を改善したり、薬物放出の徐放化、持続比など
を目的として、リン111質などを利用したり、リポソ
ームが注目されている。
(発明が解決しようとする間頂点) しかし、リポソームはリポソーム自体の安定性が悪いこ
と、およびリポソーム膜形成材料に、例えば、ジパルミ
トイルホスファチジルコリンなどを用いた場合は、価格
が高いこと、ならびに工業化された場合の供給量に不安
があることなどが問題である。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、上記の問題点を、解決するため・税意研
究を重ねた結果、精製卵黄リン脂質および/または卵黄
リン脂質から分離したホスファチジルコンを水素添加し
、しかも、水素添加度を調節したものを適切に選択し、
あるいはこれらを混合したものからリポソームを製造す
れば、種々の問題のないリポソームが得られろことを見
出し、本発明を完成するに至った。
以下に、本発明の詳細な説明する。
天然の卵黄リン脂質は、不飽和脂肪酸残基を分子中に含
んでいるが、本発明においては、上記天然卵黄リン脂質
の不飽和脂肪酸残基な水素で一部または全部飽和した水
素添加リン脂質が、リポソーム皮膜形成材料として使用
される。
本発明に用いられる精製卵黄リン脂質は、卵黄から抽出
したリン脂質を精製したものであり、リン脂質純度93
係以上のものである。そのリン脂質は、次のような各種
リン脂質の混合物であり、コレステロールも2妬前後含
まれている。含まれるリン脂質は、分析方法にもよるが
、ホスファチジルコリン64〜83係、ホスファチジル
エタノールアミン22〜14幅、リゾホスファチジルコ
リン僅少、スフィンゴミエリン僅少である。
また、本発明に用いられろ卵黄ホスファチジルコリンは
、上記卵黄リン脂質から常法により活性アルミナもしく
はシリカゲルなどを用い、クロロホルム−メタノールな
ど卵黄リン脂質を溶解する有機溶媒を用い、カラムクロ
マトグラフィーまたはバッチ法で、卵黄リン脂質と活性
アルミナもしくはシリカゲルなどを撹拌混合し、分離す
ることにより得られる、純度は分析方法にもよるが、ホ
スファチジルコリン97係以上であり、僅かばかりのス
フィンゴミエリン、リゾホスファチジルコリン、中性脂
質トリグリセライドを含む。そして、このものは異なっ
た種類の脂肪酸残基(炭素数、不飽和結合数、不飽和結
合位置)を分子中に言む混合物である。
本発明において用いる水素添加リン脂質は、上記精製卵
黄リン脂質または卵黄ホスファチジルコリンを、特開昭
58−201948号や特開昭60−105686号に
開示されている方法にしたがって水素添加したものであ
る。水素添加度は、水素圧、触媒量、反応時間、反応温
度により調節可能であり、ヨウ素価により判別される。
なお、本発明の膜形成材料には、常法にしたがって膜安
定化剤としてコレステロールなどのステロール類を、荷
電物質としてジセチルホスフエート、ホスファチジン酸
等を、さらに、酸化防止剤としてα−トコフェロール等
を加えてもよい一本発明のリポソームに含有保持される
薬剤としては、リポソームの形成を阻害しない限り、特
に制限はないが、シトシンアラビノシド、メトトレキセ
ートに代表される制癌剤、ネオマイシンに代表される抗
生物質、インシュリンに代表される蛋白質、水溶性ビタ
ミン、脂溶性ビタミンなど医薬品、医薬部外品、化粧品
に通常使用されている薬剤であれば、水溶性でも脂溶性
でも使用することができる、 本発明のリポソームは、それ自体公知の方法によって製
造される。例えば、水素添加v!v製卵黄リン脂質およ
び所望によりステロール、電荷を与える物質ヲクロロホ
ルム、エタノール等の適当す溶媒に溶解し、得られた溶
液から溶媒を留去してリン脂質の膜を調製する。得られ
た膜をクロロホルム、エーテル等の適当な溶媒に溶解し
、この溶液に薬剤の水溶液(薬剤が水溶性の場合)を加
え、得られた混合液を激しく振盪し、好ましくは超音波
処理を行ない、薬物水溶液を均一に分散させる。
分散液から溶媒を留去して薬剤保持リポソームを得る。
薬剤が排水溶性の場合は、リポソーム皮膜形成材料(リ
ン脂質)と薬剤とを有機溶媒に溶解し、次いで、該溶媒
を留去して脂質薄膜を形成させた後、水または水溶性溶
液(バッファー水浴故を倉む)を加え、振盪攪拌し、さ
らに超音波処理を行ない、薬剤保持リポソームを得る。
(発明の効果) 本発明のリポソームは、広いPH範囲において安定なも
のを得ることができろ、また、弱酸性領域の特定のPH
で膜流動性が高まるものを得ることができる(正常m織
よりややPHの低い腫瘍、炎症、感染部位で薬物を有効
に放出するターゲテインク製剤として用いることが考え
られる)、、さらに、リポソーム膜の流動性を大きく変
化させうる高分子に対し、安定なものを得ることができ
る。
そして、リポソーム同志の融合が促進されろものを得る
ことができる。
(実施例) 本発明をさらに実施例および試験例により説明する。
実施例1〜4 天然の精製卵黄リン脂質(ヨウ素価=78)およびヨウ
素価の異なる水素添加精製卵黄リン脂質(ヨウ素価=2
7.20.1)を、各々クロロホルムに溶解させ(17
q/m)、この溶液25−とスピンラベル剤である5−
ドキシルステアリン酸のメタノール溶液(lXl0″″
’ ml/l ) 3μtを混合し、2分間超音波処理
後、30分間水浴上で冷却した。さらに、窒素ガス下で
加熱せずにエバポレイジョンし、溶媒を留去した。この
後、ジエチルエーテル20 mlと蒸留水10−を添加
し、1分間超丘波処理し、窒素ガス下、エバポレイジョ
ンの操作を行ない、精製卵黄リン脂質を薄層とする。そ
の後、25m1の蒸留水を加え、10分間超音波処理し
、ユニラメラのジャイアントリポソームを得た。
試験例1 実施例1〜4で得られたリポソーム溶液なHClあるい
はNa OHでPHを調節しく 2<PH<12)、電
子スピン共鳴装置で膜の流動性を測定したところ、第1
図に示すようなオーダーパラメーター(S)とPHの関
係が得られた。
(ここで、”S値″とは、膜を構成しているリン脂質の
流動性を示すパラメーターであり、一般にオーダーパラ
メーターと称せられる。この値は、0≦S≦1の範囲の
値を取り、S=0の場合は、スピンラベル剤が自由に、
しかも極めて早く回転していること?:意味し、S=1
の場合は、結晶のように完全に動きが固定されているこ
とを意味している。すなわら、S値が大きいほど膜中の
リン脂質力動きは制限され、膜全体の流動性が低下して
いること、安定していることを意味している。)二重結
合が少ない方がS値が大きく、膜の流動性が低いことを
示している。また、飽和リン脂質はPH依存性がほとん
どないのに対し、不飽和度が増すにしたがい、低PH側
でS値が減少し、膜の流動性が増している、 実施例5〜7 卵黄から抽出した卵黄ホスファチジルコリン(ヨウ素1
iI[1=67)および水素化卵黄ホスファチジルコリ
ン(ヨウ素価=20.2)を、上記実施例1〜4と同様
の方法によりリポソーム溶液を作成した。
試験例2 実施例5〜7で得られた試料を試験例1と同様に、電子
スピン共鳴を用いてj莫流動性を測定したところ、第2
図に示すようなS値とPI(の関係が得られた。
リン脂質の組成にかかわらず、試験例1と同様の結果と
なった。
試験例3 実施例3のヨウ素価20の精製卵黄リン脂質からなるリ
ポソーム溶液(PH=6.0、S=0.63)に、一般
的に、このようなリポソームと強く相互作用し、)漠の
流動性を大きく変化させうる高分子として知られている
ポリカチオン(連鎖内にカチオン席を有する高分子、本
実施例ではポリ〔(ジメチルイミニオ)エチレン(ジメ
チルイミニオ)メチレン−バラフェニレン・ジクロライ
ド〕)をo、oos〜10重i%の範囲内で添加したと
ころ、S値は±0.02Lか変化しなかった。膜の流動
性はあまり変化せず、安定であることを示している。
試験例4 実施例1.3.4のリポソーム同志のホモ融合に対する
水溶性高分子ポリエチレングリコールジアミン10 (
PGD 10 ’)の効果を調べた。結果を第3図に示
す。リボホーム融合は、フルオレスカミン(ケイ党則)
とトリニトロベンゼンスルホン酸(消光剤)をラベルし
たリポソームを用いてのケイ元消光法より、消光率EQ
で評価した。
最大消光率はリン脂質中の二重結合が減少するにつれ増
加する。すなわち、リン脂質中の二重結合を飽和すると
、融合は促進されることが判った。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明のリポソームの膜流動性と
PHの関係を示すグラフ、第3図は融合率とポリエチレ
ングリコールジアミン(PGD)10の濃度との関係を
示すグラフである。 第1図 ・   ヨウ素イ油=78(ヲピカ也1デ」4)莞2図 ム 二Jつ刃(イM−2 0ヨウ素価−20 ・ ヨウ素価=67 第3図 ・ EL−1 ム EL−20 o  EL−刀

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)膜形成材料が水素添加精製卵黄リン脂質であり、
    水素添加度によりPH安定性を増加したリポソーム。
  2. (2)水素添加精製卵黄リン脂質が水素添加卵黄ホスフ
    アチジルコリンである特許請求の範囲第1項記載のリポ
    ソーム。
  3. (3)水素添加度が高度であり、広いPH範囲で安定な
    特許請求の範囲第1項記載のリポソーム。
  4. (4)水素添加度が部分的であり、酸性領域で膜流動性
    の増加した特許請求の範囲第1項記載のリポソーム。
JP24216586A 1986-10-14 1986-10-14 新規なリポソーム Granted JPS6396193A (ja)

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JP24216586A JPS6396193A (ja) 1986-10-14 1986-10-14 新規なリポソーム

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JPS6396193A true JPS6396193A (ja) 1988-04-27
JPH0512352B2 JPH0512352B2 (ja) 1993-02-17

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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000247987A (ja) * 1998-12-28 2000-09-12 Ymc Co Ltd 高度水素添加レシチン
JP2007176820A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Nippon Fine Chem Co Ltd 粉末状リン脂質組成物

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JPS60155109A (ja) * 1984-01-23 1985-08-15 Terumo Corp リポソ−ム製剤

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