JPS6394222A - コンタクトレンズ中の殺菌剤の中和用具および中和方法 - Google Patents

コンタクトレンズ中の殺菌剤の中和用具および中和方法

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JPS6394222A
JPS6394222A JP24012486A JP24012486A JPS6394222A JP S6394222 A JPS6394222 A JP S6394222A JP 24012486 A JP24012486 A JP 24012486A JP 24012486 A JP24012486 A JP 24012486A JP S6394222 A JPS6394222 A JP S6394222A
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JP
Japan
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contact lens
neutralizing
contact
reducing agent
neutralization
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Application number
JP24012486A
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English (en)
Inventor
Megumi Nozawa
野澤 恵
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TOME SANGYO KK
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TOME SANGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔利用分野〕 本発明は、酸化作用を有する殺菌剤の水溶液でコンタク
トレンズを処理した後、殺菌剤を還元するための中和用
具および中和方法に関する。
〔従来の技術〕
含水性のソフトコンタクトレンズにおいては細菌、かび
などの汚染の可能性があるため、定期的に殺菌、消毒が
義務づけられている。
殺菌、消毒方法としては従来より煮沸する方法が一般的
であるが、一方、煮沸しないで殺菌、消毒を行う所謂「
コールド滅菌」も盛んに研究されている。
近年は、コールド滅菌用の薬剤の中でも簡単に無毒化す
ることができる点で酸化作用を有する殺菌剤の研究が目
立ち始め、特に過酸化物やハロゲン(次亜ハロゲン酸塩
)を用いるものが多く研究されている。
例えば、過酸化水素を用いるもの(特公昭53−142
43)、尿素過酸化物を用いるもの(特公昭58−48
521)、ヨウ素を用いるもの(特公昭6l−1575
16)などがある。
このようなコールド滅菌に際しては、コンタクトレンズ
中に残留する殺菌剤の処理を行う必要があり、その処理
(中和)方法も研究されている。酸化作用を有する殺菌
剤の中和は殺菌剤を還元する方法が多く用いられ、還元
剤には、例えばピルビン酸ナトリウム(特開昭59−1
05457)、亜硫酸ナリトウム(特開昭6O−704
16)、チオ硫酸ナトリウム(特開昭6O−68858
)などがある。
コンタクトレンズ中の殺菌剤を中和するためにはコンタ
クトレンズと還元剤が接触する必要があるが、その方法
としては還元剤の水溶液にコンタクトレンズを浸漬する
方法(特開昭60−70416、特開昭59−1054
57)や殺菌終了後、還元剤の錠剤を殺菌剤の水溶液に
溶解する方法などがあり、さらに特開昭60−6885
8には錠剤を外皮で覆い、最初から殺菌剤の水溶液中に
入れておき、殺菌が完了する頃、錠剤内部の還元剤が殺
菌剤の水溶液中に溶出して、中和が完了する方法が開示
されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、前記のような中和方法はいずれも還元剤の水
溶液(中和液)にコンタクトレンズを浸漬するものであ
り、様々な欠点を有するものであった。
即ち、 (1)あらかじめ中和液のボトルを用意し、毎日該ボト
ルから小分けして使用する方法は最も単純なものである
が、この方法では、使用するたびに中和液が空気に触れ
て徐々に効果が落ちるという問題があり、 (2)この問題を解決するために、あらかじめ1回づつ
小分けしてお(と、かさばるので携帯性に劣り、 (3)還元剤を錠剤で供給し、用時溶解する方法は、還
元剤の溶解用のボトルが必要となるのでやはり携帯性に
劣り、 (4)殺菌剤の水溶液でコンタクトレンズを処理した後
、該溶液中に前記錠剤をいれて溶解させる方法では、錠
剤が溶解するまでに時間がかかるという問題があり、こ
の問題は特開昭60−58858の錠剤を用いても本質
的には解決されないものであった。
従って、携帯性、安全性にすぐれ、処理時間の短いコン
タクトレンズの中和用具および中和方法が望まれていた
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、本発明を完
成するに至った。
即ち、本発明は、吸水性の布に還元剤を含む水溶液を含
浸させてなるコンタクトレンズ中の殺菌剤の中和用具、
およびその中和用具を用いた中和方法を提供するもので
ある。
〔発明の構成〕
本発明の中和用具は吸水性の布と、還元剤を含む水溶液
から構成される。
吸水性の布は、材質としては、例えばポリプロピレン、
ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、セルローズな
どが挙げられるが、耐熱性に優れ、高圧莫気滅菌処理(
オートクレーブ処理)が可能なことからポリプロピレン
、ナイロン、セルローズなどが好ましく用いられる。特
にセルローズは材料自身の吸水性、保水性、耐薬品性な
どに優れ、溶出物等の毒性が小さいことから特に好まし
い。
吸水性の布としては織物または編物でもよいが、保水性
などの点から不織布は好適に用いられる。不織布として
は、接着剤を用いない方が保水性、安全性の点で特に好
ましい。
更に、該布は長繊維の不織布であればコンタクトレンズ
と接触した際にコンタクトレンズ表面に繊維の屑を残さ
ないので好ましい。
また、フィルムのように表面が極端に滑らかなものは例
えば布間にコンタクトレンズを挟んだ時に滑り落ちやす
くなり、後述するコンタクトレンズ表面の洗浄効果に劣
ることから好ましくなく、従って、布を用いることが好
ましい。
該布の大きさは、小さすぎるとコンタクトレンズが拭き
に<<、大きすぎると無駄なばかりか携帯に不便となる
ので4d〜200dが好ましくさらには10d〜100
cflIが最も好ましい。
またこれらの布は1枚で用いるだけでなく、特に、小さ
めの布は2枚用いても良い。
一方、還元剤は酸化作用を有する殺菌剤を十分に還元で
きるような種類および濃度や量を選択する必要がある。
酸化作用を有する殺菌剤としては、過酸化水素、塩素(
次亜塩素酸塩、亜塩素酸塩等)、ヨウ素、尿素過酸化物
など、様々な種類の殺菌剤があるため、−概には言えな
いが、一般にはチオ硫酸ナトリウム、ピルビン酸ナトリ
ウム、亜硫酸ナトリウムなどが用いられ、適当な濃度の
水溶液として前記の布にしみこませて本発明の中和用具
とする。
なお、本発明の中和用具は前記の成分以外にも種々の成
分を任意に配合することができる。
例としてはコンタクトレンズと布とのすべりの改善のた
めのポリビニルアルコールや、防腐剤としての安息香酸
やソルビン酸などを添加することができる。
本発明の中和用具は、液体が蒸発しないように、また使
用時まで無菌の状態を保つように密封されて患者に供給
される。密封の手段としては、通気性が殆ど無い、封入
が容易などの理由から表面をポリプロピレンなどでラミ
ネートしたアルミ箔を用いて袋としたもの(アルミシー
ル)が好適に用いられる。
本発明の中和用具の使用法は簡単で、単に殺菌剤を含ん
だコンタクトレンズを本発明の中和用具と接触させれば
良い。接触の方法としては、折り畳んだ本中和用具の間
に前記のコンタクトレンズを挟み、上から押しつけたり
拭いたりすればよい。その際強い力を加える必要はなく
軽く押しつけたり拭いたりするだけで十分である。
なお、コンタクトレンズを拭(方法は、中和と同時にコ
ンタクトレンズ表面の洗浄が行えるので好ましい。
また、本発明の中和用具は、前述のように使用時まで無
菌の状態に保たれるのが望ましく、従って通常は使い捨
ての中和用具として用いられるが、本発明の中和用具は
、使用材料や製造工程から考えても、十分に安価に製造
できるものである。
〔実施例〕
実施例中、%%は(重量/容量)百分率を、陶は(重量
/容量)百方分率を表す。
(実施例1) セルローズ系不織布(繊維径12〜15μ、空隙率90
%、厚さ約0.5鶴、商品名ベンコツト[F]ソファン
・5P−1;旭化成工業株式会社製)を4+lJX12
cImの大きさに切断し、107G%チオ硫酸ナトリウ
ム水溶液3−をしみこませた。
これを2つ折にし、6cI11×9C11の、表面をポ
リプロピレンでラミネートしたアルミシールを用いて密
封した。
(実施例2〜4) 10vy、%チオ硫酸ナトリウム水溶液のかわりに表1
に示すような成分の水溶液を用いたほかは、実施例1と
同様に操作して中和用具を得た。
(実施例5) 塩素系の殺菌剤で殺菌後のコンタクトレンズを本発明の
中和用具で中和し、残留塩素の定量を試みた。
有効塩素ン農度70wmのホウ酸媛衝液(pH7゜5)
3.5−にポリ−2−ヒドロキシエチルメタクリレート
を主成分とするソフトコンタクトレンズ(商品名メニコ
ンソフトM;東洋コンタクトレンズ株式会社製)2枚を
室温で30分浸漬したのちレンズを取り出し、そのうち
1枚を表面に付着している液を生理食塩水で洗い流した
後、オルトトリジン塩酸水溶液5−に浸漬すると黄色に
発色し、コンタクトレンズ内部に塩素が取り込まれてい
るのを確認した。
残る1枚を実施例2で作製した中和用具の間に挟み、軽
く拭いたのち上記の1枚と同様にオルトトリジン塩酸水
溶液5mlに浸漬したが、全く発色せず無色のままであ
った。
このことから、レンズ内外部の塩素を完全に還元できて
いることがわかる。
(実施例6) 過酸化水素水で殺菌後のコンタクトレンズを本発明の中
和用具で中和し、残留過酸化水素を過マンガン酸カリウ
ムの消費′M(以下単に「消費量」と称す)で定量した
(比較試験〉37v%の過酸化水素水10m1に実施例
5で用いたソフトコンタクトレンズを5分間浸漬した後
、レンズを取り出し、セルローズ系不織布(実施例1で
用いたもの)に水を含ませたもので軽(拭き、水10m
1中に移し希硫酸10m1を加え、0.IN過マンガン
酸ナトリウムで滴定する。
く本試験〉セルローズ系不織布に水を含ませたもののか
わりに実施例1で作製した中和用具を用いたほかはく比
較試験〉と同様に操作した。
〈空試験〉3大%の過酸化水素水10−のかわりに水1
0mを用いたほかはく本試験〉と同様に操作した。
それぞれの結果を第2表に示したが、この結果から本発
明の中和用具を用いた場合は完全に中和されていること
が′わかる。
(実施例7) 〈比較試験〉65膓のヨウ素溶液10−に実施例5で用
いたソフトコンタクトレンズを5分間浸漬した後、レン
ズを取り出し、セルローズ系不織布(実施例1で用いた
もの)に水を含ませたもので軽く拭いたが、コンタクト
レンズは茶褐色のままで、変化はなくヨウ素の残留が確
認された。
〈本試験〉セルローズ系不織布に水を含ませたもののか
わりに実施例1で作製した中和用具を用いたほかはく比
較試験〉と同様に操作したところ、またた(間にコンタ
クトレンズの茶褐色が消え、透明になった0本試験でも
、本発明の中和用具を用いた場合は完全に中和されてい
ることがわかる。
(以下余白) 第1表 (単位は%) 第2表 (単位は―) *表中、「プロノン204」および「プロノン208」
はどちらも日本油脂■製ノニオン界面活性剤の商品名、
rPVA217Jは■クラレ製ポリビニルアルコール(
ケン化度88%、平均重合度1750±5)の商品名で
ある。
〔発明の効果〕
本発明の中和用具は小さく作ることができるため携帯に
便利であり、また1回分ずつ密封して保存できるため、
効果の低下や細菌等の汚染がなく安全性に優れている。
また、本発明の中和方法は、単に本発明の中和用具とコ
ンタクトレンズを接触させるだけでよいため、処理時間
も短く簡便な方法である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)吸水性の布に還元剤を含む水溶液を含浸させてな
    るコンタクトレンズ中の殺菌剤の中和用具。
  2. (2)酸化作用を有する殺菌溶液で処理されたコンタク
    トレンズの中和方法において、あらかじめ吸水性の布に
    還元剤を含む水溶液を含浸させてなるコンタクトレンズ
    中の殺菌剤の中和用具を用意し、前記のコンタクトレン
    ズに、該中和用具を接触させることを特徴とするコンタ
    クトレンズ中の殺菌剤の中和方法。
JP24012486A 1986-10-08 1986-10-08 コンタクトレンズ中の殺菌剤の中和用具および中和方法 Pending JPS6394222A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59105457A (ja) * 1982-11-23 1984-06-18 ク−パ−・ビジヨン・インコ−ポレ−テツド 過酸化水素を用いる殺菌処理およびその残存量の中和
JPS60247616A (ja) * 1984-05-23 1985-12-07 Senjiyu Seiyaku Kk コンタクトレンズ・クリ−ナ−

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59105457A (ja) * 1982-11-23 1984-06-18 ク−パ−・ビジヨン・インコ−ポレ−テツド 過酸化水素を用いる殺菌処理およびその残存量の中和
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