JPS639420A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPS639420A
JPS639420A JP61152684A JP15268486A JPS639420A JP S639420 A JPS639420 A JP S639420A JP 61152684 A JP61152684 A JP 61152684A JP 15268486 A JP15268486 A JP 15268486A JP S639420 A JPS639420 A JP S639420A
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endoscope
treatment instrument
insertion channel
conductive layer
instrument insertion
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JP61152684A
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光夫 近藤
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Fujinon Corp
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明は、挿入部に鉗子、電気メス等の処置具を挿通案
内する処置具挿通チャンネルを備えた内視鏡に関するも
のである。
[従来の技術1 一般に、内視鏡は、食道、胃、十二指腸、大腸等の体腔
内の観察・診療及び簡単な治療行為を実行・するための
医療用や、また航空機エンジンや原子炉等の機器内を観
察及び簡単な修理行為を実計するための工業用の各分野
において、広く用いられている。
以下においては、医療用内視鏡として構成したものにつ
いて説明するが、工業用の内視鏡においても同様の構成
を採用することもできることはいうまでもない。
而して、第5図及び第6図に従来技術による内視鏡を示
す0図中において、1は内視鏡、2は光源ユニットをそ
れぞれ示し、内視鏡1は体腔内に挿入される挿入部3と
、該挿入部の基端側に接続した手許操作部4と、該手許
操作部4から延出されて、前記光源ユニット2に着脱可
能に接続されるユニバーサルニード5とから概略構成さ
れている。挿入部3は、ヘッド部6.アングル部7.及
び軟性部8の3部分からなり、ヘッド部6はヘッド部と
なって、その先端面には照明用窓、観察用窓が形成され
ると共に、鉗子等の処置具を導出する処置具出口が形成
されている。また、アングル部7は天然ゴム等の部材か
らなる被覆体17内に被装された関節リング9a 、 
9b 、 9c 、 9cm・・を相互に傾動可能に軸
着接続し、一端をアングル部6の先頭部位に固着し、前
記軸着部に関して位相を90°ずらせた部位を通り、手
許操作部4に他端が導出された一対の操作ワイヤ10a
 、 10bを択一的に牽引操作することによって、第
5図の上下方向に湾曲動作させることができるように構
成されている。また、軟性部8は最内側に薄い帯状部材
を螺旋状に形成したフレックス11と、その外側に被着
した網管12と、最外周を構成する外皮体13とからな
り、体腔内への挿入経路に沿って自在に曲ることができ
るようになっている。さらに、前記ユニバーサルコード
5は前述の軟性部と略同様の構成、即ち、内側からフレ
ックス14 、 、lq管15.外皮体16の順に積層
することによって構成されている。
以丘のようにして外郭体が構成された内視鏡lには、そ
のユニバーケルコ−152手許操作部4及び挿入部3内
に引き通された光学ファイババンドル(光学tafa束
)からなるライトガイド19を介し、光源ユニット2内
の光源ランプ20よりの照明光を前記ヘッド部6の照明
用窓から体腔内の必要部位を照射するように構成されて
いる。この照明用窓を介して照明された観察対象部に対
する観察を行うために、ヘッド部6において、観察用窓
には対物レンズが装着されて、該対物レンズに接続され
た光学ファイババンドルからなるイメージガイド21が
アングル部7及び軟性部8を介して手許操作部4内にま
で延在せしめられて、該手許操作部4に装着した接眼部
22に接続され、これによって観察光学系を構成してい
る。
さらに、前記内視鏡1には、体腔内の診断の確度を向上
せしめるための組織片の採取を行う両開き鉗子9片開き
鉗子等の鉗子類や体腔内の温度や圧力を測定するための
測定・検出部材、さらに患部等の切除を行うための電気
メス等からなる処置具を体腔内の所望部位に挿入案内す
るための処置具挿通チャンネル23を備えている。この
処置具挿通チャンネル23は、出口が前述したようにヘ
ッド部6の端面に配され、処置具挿入口23aが手許操
作部4に配設されている。
ここで、絶縁被覆されたヘッド部6や挿入部3の関節リ
ング9a 、 9b 、 9c 、 9d・・・、フレ
ックス11及び網管12.さらに手許操作部4の外郭ハ
ウジング体、接眼部鏡筒、ユニバーサルコード5のフレ
ックシ14及び網管15はステンレス等の導電性を有す
る金属材料によって形成されている。
前述のように構成される内視鏡には、以下に示すようの
問題点がある。
即ち、この内視鏡1を使用し、体腔内の患部を切除する
ために、電気メス装置が使用されるが、この経内視鏡的
電気メス装置は、一般に、針状またはループ状に形成し
た電気メスを前記処置具挿通チャンネル23内を通して
体腔内に導入し、この電気メスと患者の体皮に広く面接
触させた電極プレートとの間に高周波電源装置から高周
波電力を供給して患者を介して高周波電流を流し、電気
メスの先端接触部付近に集中する電流によるジュール熱
によって処置を施すようにするが、この電気メスには数
百KHz程度の高周波電流を流すために、安全確保上に
おいてテフロン(商品名)等の絶縁被覆を施してはいる
ものの、この絶縁被覆や前述と同様にテフロン等の絶縁
材で形成されている処置具挿通チャンネル23を透過し
て、挿入部3を構成するフレックス11等の導電性部材
にリークすることがある。従って、前述した構成を有す
る内視鏡1にあっては、挿入部3の外皮体13にピンホ
ールや亀裂等があると、その部位を通して導電性を有す
る、例えばフレックス11.網管12等の部材が体腔内
壁に触れた場合に、その接触部位にリーク電流が集中し
、電気メスのメス作用と同等の作用が生じて、この接触
部にいわゆる火傷を負わせるおそれがある。
そこで、前述のような不都合を防止するために、内視鏡
1の挿入部3を構成するフレックス11及び網管12を
電極プレート側に電気的に接続し、フレックス11及び
網管12に流れるリーク電流を高周波電源装置の他方の
端子に流れるように構成したものが用いられている。こ
のようにリーク電流を患者よりインピーダンスの小さい
良導体を通して帰還させるようにすると、前述した接触
部にリーク電流が集中することがなく、患者に対しては
極めて安全となる。
[発明が解決しようとする問題点1 ところで、前述したように構成した内視鏡は患者にとっ
ては安全であるものの、医師等内視鏡を実際に操作を行
う者にとっては必ずしも安全ということができない。即
ち、前述した内視鏡1は挿入部3のみならず、各部に導
電性金属材が使用されており、この導電性金属材からな
る部材に内視鏡の操作者が触れた場合には、この操作者
側にリーク電流が流れてしまうおそれがある。従って、
これを防止するためには、全ての導電性を有する部材を
何らかの形態で前述の端子と電気的に接続する必要があ
る。ここで、近年においては、内視鏡の軽量化を図るた
め等の見地から、その構成部材を可能な限りにおいて絶
縁性を有するプラスチックで形成する傾向にあるが、こ
のプラスチックはその材質等の制約上、なお導電性を有
する金属材で形成しなければならない部分も相占あり、
このためにプラスチック材からなる部材の間に金属材で
形成した部材がランダムに介在した状態に組付けられる
ようになっており、これらの金属部材の全てに導線を引
き廻して、リーク電流帰還用の端子に接続することは、
その製造・組み付けを著しく面倒とする欠点がある。
また、内視鏡のうち、COD等の固体撮像素子を装着し
、この固体撮像素子によって内祝対象部の映像を電気信
号に変換して、この信号を処置具挿通チャンネルと並列
に設けた信号ケーブルを介してプロセッサに伝送し、該
プロセッサにおいて画像処理を行うことによりCRT等
の外部モニタ装置によって表示するようにした固体撮像
素子を用いた内視鏡が実用化されているが、かかる形態
の内視鏡にあっては、前述した電気メス等の処置具から
のリーク電流によって信号ケーブルを介して伝送される
信号に乱れが生じ、外部モニタ装置における画像が安定
しなくなるという不都合もある。
而して、前述の欠点や不都合等を解消するために、処置
具挿通チャンネルの表面に゛導電層を形成することによ
って、この処置具挿通チャンネル自体に導電性を持たせ
るようにしたものが、本出願人によって開発されている
。かかる構成を採用すれば、電気メス等の高周波電流の
リーク電流を該処置具挿通チャンネルの導電層を介して
帰還せしめることができるようになり、操作上安全であ
るだけでなく、この導電層によって、電磁シールド効果
を発揮させることができるようになって、処置具挿通チ
ャンネルを介して挿入される体腔内の温度、圧力等を測
定するための測定・検出部材のように微弱な電気信号を
処理する場合において、信号の乱れがなく、正確な測定
が可能となるという利点もある。さらに、固体撮像素子
を用いた内視鏡のように、挿入部に挿通した信号ケーブ
ルを介して電気的な信号を伝送するようにしたものにお
いては、前述したリーク電流を前記導電層を介して帰還
させるようにすると、このリーク電流によるノイズの発
生を確実に防止することができるようになり、安定した
画像が得られる等極めて優れた効果がある。
然るに、処置具挿通チャンネルに導電性を持たせるよう
にすれば、前述したような著しい効果があるものの、な
お問題点がないわけではない、即ち、処置具挿通チャン
ネルに導電性を付与するようにすると、この処置具挿通
チャンネルの柔軟性が損なわれることになる。ここで、
内視鏡の操作を行うに上で、アングル部7は90″以上
に旦って湾曲操作されることがあり、従って該アングル
部7における内装部材としての処置具挿通チャンネルが
柔軟性に乏しいと、それが湾曲操作時における抵抗とな
って、その操作性が悪くなるといった問題点を含むこと
になる。
本発明は叙上の点に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、処置具挿通チャンネルにおけるリーク電
流の帰還及び電磁シールド効果を十分に発揮させ、しか
もその柔軟性を保持させることができるようにした内視
鏡を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 前述の目的を達成するために、本発明は、観察対象部へ
の挿入部に鉗子、電気メス等の処置具を挿通案内する処
置具挿通チャンネルを備えた内視鏡において、前記処置
具挿通チャンネルの表面に導電層を形成し、該導電層の
うち、少なくとも前記挿入部におけるアングル部に位置
する部分を螺旋状となす構成としたことをその特徴とす
るものである。
[作用1 而して、前述の構成を有する内視鏡を体腔内に挿入し、
各種の検査、治療等を行うに当って、例えば体腔内の温
度や圧力等を測定するために、測定・検出部材を処置具
挿通チャンネルに挿通させ、この測定・検出部材によっ
て選られる測定信号を伝送する場合においては、導電層
が電磁シールド機能を発揮し、この信号が外部の電磁気
ノイズに阻害されることなく正確に測定できる。また、
この電磁シールド機能によって、放射線を照射する処置
具をこの処置具挿通チャンネルに通した場合において、
必要外の放射線被爆、例えば光学ファイババンドルに被
爆による劣化等を防止することができる。さらに、内視
鏡に電気メス等の処置具を処置具挿通チャンネルを介し
て挿入し、これに高周波電流を流すと、この高周波電流
がリークすることがあるが、このリーク電流を帰還させ
るように構成しておけば、処置具挿通チャンネルに形成
した導を層を介してリーク電流が流れることになり、内
視鏡を構成する他の部材のうち、導電性を有する金属で
形成したものに向けて流れることはなく、この内視鏡を
安全に操作することができるようになる。そして、この
導電層を高周波電源装置において、患者の体皮に接触さ
せる電極プレートに電気的にM続される端子に接続させ
る等、導電層を電極プレートと同じ電位に保持するよう
にすれば、前述のリーク電流によって、患者の体腔のう
ち患部以外の部位に火傷等を生じさせることはない。
また、この導電層によってリーク電流を帰還させるよう
にすることにより、固体撮像素子を用いた内視鏡におい
て、該固体撮像素子からの信号ケーブルを処置具挿通チ
ャンネルと共に内視鏡内に装着されていても、この処置
具挿通チャンネルを介して挿通される電気メスからのリ
ーク電流によってこの信号ケーブルを介して伝送される
信号にノイズを発生させて、画像の乱れを生じさせたり
する不都合は生じない。
然るに、内視鏡のアングル部を湾曲操作したときにおい
ては、処置具挿通チャンネルのうちこのアングル部内に
位置する部分は螺旋状となっているので、円環状に近い
形の導電層非形成部分が存在することになり、この部分
が自由に曲がることができるようになって、手許操作部
で操作されるアングル部の湾曲操作を軽い操作力で容易
に行うことができるようになり、内視鏡の操作性が良好
となる。ここで、前述のように螺旋状の導電層を形成す
るには、例えば螺旋状のマスキングテープを処置具挿通
チャンネルの表面に装着した状態でその表面に導電層を
形成し、然る後に、該マスキングテープを剥離する等の
手段で容易に形成することができる。この場合において
、導電層を形成しない部分を多くすると、前述したリー
ク電流を帰還させたり、電磁シールドを発揮させたりす
る機能が劣るようになるが、この導電層の非形成部分の
幅は処置具挿通チャンネルの厚み以上に形成する必要が
ないので、かかる導電層非形成部分を設けることによっ
て、前述したリーク電流からの保護機能を格別低下させ
ることはない。
[実施例J 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
本実施例において、従来型内視鏡として説明した第5図
及び第6図のものと同一または均等な部材については、
同一の符号を付してその説明を省略することとする。
而して、第1図乃至第3図に本発明による内視鏡の一実
施例を示す。ここで、同図に示した内視鏡は処置具挿通
チャンネル40を除き、その基本構成は第5図及び第6
図に示したものと同様である。また、第1図において、
挿入部3は1手許操作部4の外郭ハウジング体31と接
続リング32によって機械的に接続され、その接続部付
近は弾力性を有する折れ止め部材33によって補強する
ように構成している。
このようにして構成される内視鏡30における処置具挿
通チャンネル40は以下に説明するような構成となって
いる。
即ち、処置具挿通チャンネル40は、第3図(a)及び
(b)に示したように、テフロン(商品名)等のように
、滑り性の良好な部材や、このテフロンにフッ素ゴムを
混合させることによってソフトタイプとなした挿通チュ
ーブ41の外周面に銅下ニッケル等の導電性メッキ層4
2を螺旋状に形成することにより構成されている。ここ
で、この導電性メッキ層42は、素材としての挿通チュ
ーブ41の外周面にパインディング層42aを形成し、
このパインディング層42aによって固着されるもので
、この導電性メッキ層42が形成されていない部分は挿
通チーブ41の外表面が露出した状態となっている。ま
た、このように挿通チューブ41が露出した導電性メッ
キ層42の非形成部分の幅は、パインディング層42a
を含めた導電性メッキ層42と挿通チューブ41との合
計の厚みとほぼ同じ程度となっている。
さらに、該導電性メッキ層42の手許操作部4内におけ
る基端部分には、良導電性のリード線48によってユニ
バーサルコード5内を通して端子44に電気的に接続さ
れている。このように構成した内視鏡30は第2図に示
したように、電気メス装置と併用されるようになってい
るが、8この電気メス装置は、一般的に周知の如く、高
周波電源装置51と、この高周波電源装置51の一方の
端子51aに接続された前記処置具挿通チャンネル30
内を通して患者60の体腔内B1に挿入される電気メス
52と、患者60の外表面に広く面接触されて、前記高
周波電源装置51の他方の端子51bに接続される電極
プレート53とから構成されている。
本実施例は前述のように構成されるもので、次にこのよ
うな構成を有する内視鏡30を電気メス装置とを併用す
る場合について、その作用を説明する。
而して、前述の端子44を高周波電源装置51の他方の
端子、即ち電極プレート53側の端子51bと電気的に
接続するようにしておく、このように接続することによ
り、電気メス52と電極プレート53との間に高周波電
源装置51から高周波電力を供給し、その患者60を介
して高周波電流を流せば、電気メス52の先端付近に集
中する電流によるジュール熱によって処置を施すことが
できる。このような処置を行うに際して、高周波電力を
供給することにより、電気メス52を流れる高周波電流
は、途中でリークすることがあるが、このリーク電流は
、処置具挿通チャンネル40に螺旋状に形成した導電性
メッキ層42を介してリード線43から端子44を通っ
て高周波電源装置51の端子51bに還流することにな
り、このようにして形成される電流帰還路以外には流れ
ることはない、従って、従来技術のように、挿入部3の
フレックス11や網管12等の導電性金属を素材とした
構成部品にリーク電流が流れることはなく、たとえ挿入
部3の絶縁性被覆として機能する外皮体13や被覆体1
7等にピンホールがあったとしても、患者60の体腔内
61における必要以外の部分に火傷等を生じさせるおそ
れがなくなり、処置を安全に行うことができるようにな
る。
また、患者の安全のみならず、その他の導電性金属を素
材とした手許操作部4の外郭/\ウジング体31等にも
リーク電流が流れることがないので、内視鏡30を操作
する者の安全性も確保することができるようになる。
而して、軽量化等を図るために、内視鏡30を構成する
適宜の部材をプラスチック材で形成し、導電性を有する
金属材からなる構成部品がプラスチック材からなる部品
の間に散在するような場合においても、これら金属材で
構成される各部品間を電気的に接続したりする面倒もな
くなる。
さらに、体腔内61の映像を電気信号に変換して伝送す
るCOD等の固体撮像素子を用いた内視鏡として形成し
た場合においては、固体撮像素子に接続された信号ケー
ブルが処置具挿通チャンネル40に並列に装着されるが
、この処置具挿通チャンネル40における挿通チューブ
41に形成した導電層42が電気メス装置におけるリー
ク電流帰還路となって、このリーク電流によって信号ケ
ーブルを介して送られる電気信号に影響を与えて、画像
の乱れを生じさせる等の不都合は生じない。
また、導電層42によって処置具挿通チャンネル40は
電磁的にシールドされるようになっているので、該処置
具挿通チャンネル40を介して体腔内の温度や圧力等を
測定する際における微弱な検出信号を外部の電磁気ノイ
ズに阻害されることなく正確に測定することができるよ
うになる。また、患部を放射線治療するために、コバル
ト等の放射線限を処置具挿通チャンネル40に通したと
きに、必要以外の部分に放射線が漏れることがなく、例
えば、該処置具挿通チャンネル40と共に挿入部3内に
挿通される光学ファイババンドルからなるイメージガイ
ドが被爆して、その透過率を低下させることがなくなる
然るに、前述のように、処置具挿通チャンネル40を挿
通チューブ41に導電層42を形成する構成としたこと
により、たとえ挿通チューブ41をテフロンとフッ素ゴ
ムとの混合物からなる所謂ソフトタイプのものとして構
成しても、その全体が硬くなって、湾曲し難い構造とな
ってしまい、挿入部3を体腔内に挿入する際において、
該挿入部3が挿入経路に追従して曲がるときにおける抵
抗が大きくなる。とりわけ、体腔内に挿入した状態で、
挿入部3におけるヘッド部6の先端面を所望の方向に向
けることによって観察視界を得るためには、手許操作部
4に設けたアングルノブを操作して操作ワイヤ10a、
10bを牽引し、アングル部7を湾曲させるようにする
が、このアングル部7は90”以上という大きな曲率で
湾曲させることがあり、処置具挿通チャンネル40が硬
いと、このアングル操作に著しい支障を来たすことがあ
る。
しかしながら、本実施例の如く、導電層42を螺旋状に
形成すると、円環状に近い形の導電層が形成されていな
い柔軟な部分があるために、処置具挿通チャンネル40
はこの部分に沿って容易に曲がることができるようにな
り、従って、前述したアングル部7の湾曲操作を軽い操
作力で円滑に行うことができるようになる。そして、こ
の導電層を形成しない部分は前述したように曲げを良好
にするために設けられるものであるから、その幅は少な
くともパインディング層42aを含めた導電性メッキ層
42の厚み、好ましくは処置具挿通チャンネル40の全
体の厚み程度設けておけばよく、前述した電磁シールド
機能を十分に発揮させるためには、この幅を必要以上大
きくしない方がよい、ここで、挿入部3のうち、敵性部
8は左程大きな曲率で曲げられることがないものである
から、処置具挿通チャンネル40のうち当該軟性部8内
に位置する部分は必ずしも螺旋状に導電層を形成する必
要はなく、アングル部7に位置する部分だけを螺旋状に
形成し、他の部分、即ち、軟性部8に位置する部分は導
電層をその全面に形成するようにしてもよい、而して、
軟性部8内に位置する部分を全面に導電層を形成するよ
うに構成すれば、前述したリーク電流帰還及び電磁シー
ルド機能を十分に発揮させることができるようになる。
次に、処置具挿通チャンネル40における外表面に螺旋
状の導電層42を形成するには、第4図に示したように
マスキングテープ60を使用し、該マスキングテープ6
0を挿通チューブ41に巻着することによってマスキン
グを行った状態でパインディング液槽、メッキ液槽に順
次デツピングさせることニヨって、パインディング層4
2a、導電性メッキ層42を形成し、然る後に該マスキ
ングテープ60を剥離することによって、容易に行うこ
とができるようになる。
[発明の効果] 以上詳述した如く、本発明に係る内視鏡は、処置具挿通
チャンネルに導電層を形成したので、該処置具挿通チャ
ンネルに電磁シールド効果を発揮させることができるよ
うになり、これを介して挿入される測定・検出部材等の
ように電気信号を取り扱う際に有利であり、また放射線
治療を行う際の放射線被爆を最小限にWめることができ
ると共に、この電気メス装置を使用する場合において、
この電気メス装置の高周波電源装置における電極プレー
トと同電位に保持することによって、電気メスからのリ
ーク電流を確実に高周波電源装置側等に帰還させること
ができるようになり、患者及び内視鏡の操作者にとって
安全であり、かつ固体撮像素子を組込んだ場合における
信号の乱れ防止に有効であるだけでなく、前述の導電層
のうち少なくともアングル部に位置する部分を螺旋状に
形成したので、処置具挿通チャンネルに柔軟性を確保で
き、アングル部の湾曲操作を円滑で、しかも小さい操作
力で行うことができるようになり、その操作性が良好で
ある等の諸効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す内視鏡の要部構成説明
図、第2図は電気メス装置と併用した際の作用説明図、
第3図(a)は処置具挿通チャンネルの外観図、第3図
(b)はその拡大断面図、第4図はマスキングテープの
構成説明図、第5図及び第6図は従来技術を示し、第5
図は内視鏡の要部構成説明図、第6図は第5図のA−A
 ’拡大断面図である。 30:内視鏡、40:処置具挿通チャンネル、41:挿
通チューブ、42:導電性メッキ層、42a:パインデ
ィング層。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)観察対象部への挿入部に鉗子、電気メス等の処置
    具を挿通案内する処置具挿通チャンネルを備えた内視鏡
    において、前記処置具挿通チャンネルの表面に導電層を
    形成し、該導電層のうち、少なくとも前記挿入部におけ
    るアングル部に位置する部分を螺旋状となす構成とした
    ことを特徴とする内視鏡。
  2. (2)前記導電層を前記アングル部に位置する部分には
    螺旋状に形成すると共に、他の部分には全面に形成する
    構成としたことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項
    記載の内視鏡。
  3. (3)前記導電層を前記処置具挿通チャンネルの全長に
    旦って形成したことを特徴とする特許請求の範囲第(1
    )項記載の内視鏡。
  4. (4)前記内視鏡には、観察光学系を構成するイメージ
    ガイド用光学繊維束を、前記処置具挿通チャンネルと並
    列に設けたことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項
    記載の内視鏡。
  5. (5)前記内視鏡には、その先端部に固体撮像素子を配
    設し、該固体撮像素子に接続される信号ケーブルを、前
    記処置具挿通チャンネルと並列に設けたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第(1)項記載の内視鏡。
  6. (6)前記導電層を、銅下ニッケルメッキ層によって形
    成したことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載
    の内視鏡。
  7. (7)前記処置具挿通チャンネルにリーク電流帰還用端
    子を接続する構成としたことを特徴とする特許請求の範
    囲第(1)項乃至第(7)項のいずれかに記載の内視鏡
  8. (8)前記リーク電流帰還用端子を、患者の体皮に接触
    させる電極プレートに電気的に接続したことを特徴とす
    る特許請求の範囲第(7)項記載の内視鏡。
JP61152684A 1986-07-01 1986-07-01 内視鏡 Pending JPS639420A (ja)

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