JPS639347Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は三月節句の雛段や平飾台に極まり物の
雛人形と共に飾りつけられる雛具として機能する
節句用桜橘に関するものである。

以下、本考案の一実施例を図面について説明す
ると、図中Ａは桜橘本体１の支持井垣を示し、該
井垣Ａの底板ａ上において桜橘本体１が支立、固
定する。桜橘本体１は高背の主幹２と低背の短幹
５等より大略、形成されていて、主幹２は白梅、
紅梅４等の造花をつけた枝３を備え、主幹２およ
び枝３は、第３図に示すように多数本のわら材６
を中芯７にして、その外周を紙テープ８で巻回し
て外皮９を形成し、外皮９の表面に茶褐色等の暗
調色塗膜層１４を形成し、該塗膜層１４の適処に
苔を形象する薄緑色を呈するスポンジ等の小塊１
７を付着する。

本考案の重要な構成要素となる短幹５は、内部
を中空状１２とする軟質製ゴム管等の変形筒体１
３により形成されていて、上端の切口１０を斜目
の切裂形状１１に形成し、白梅、紅梅等の造花を
つけた小枝５ａを添設するように形成する。

前記、主幹２の下方部外周と短幹５の外周は第
４図に示すように紙テープ１６によつて一体的に
巻回結束されていて、前記、短幹５の小枝５ａは
主幹２と短幹５とを紙テープ１６により巻回結束
する際に一緒に巻き込むことにより添設できる。
１５は前記主幹２の下方部外周と短幹５の外周と
を一体に巻回結束する紙テープ１６の表面に形成
した茶褐色等の暗調色塗膜層、１７は該塗膜層１
６の適処に付着した苔を形象する薄緑色を呈する
スポンジ等の小塊であり、主幹２の下方端および
短幹５の下方端は夫々、前記支持井垣Ａの底板ａ
上に支立、固定される。

従来公知の節句用桜橘の主幹とこれから分岐す
る枝部は、単にわら材を中芯とし、その外周を紙
テープで巻回結束したものであるから変化にとぼ
しく漸新さに欠ける。

これに対して本考案の桜橘は、高背の主幹より
分岐する低背の短幹を、内部を中空状とし、上端
切口を斜目の切裂形状に形成した水道栓に接続す
る太さ程度の軟質ゴム管等を適宜寸法に切断して
得られる変形自在筒体をもつて製作したから短幹
部分の製作費が低廉であり、従来の桜橘の短幹に
比して意外性があり、しかも軟質ゴム管の弾力変
形性を利用して、短幹の幹ぶりを任意形状に変形
製出できるし、さらに主幹と一体となつて巻回結
束する短幹外周の紙テープの外表面に茶褐色等の
暗調色塗膜層が塗布され、該塗膜層の適処に苔を
形象する薄緑色を呈するスポンジ等の小塊が付着
することで、短幹に自然感を付与でき、装飾効果
の向上に役立つ等、従来の節句用桜橘に比して格
別の効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は全体
の斜視図、第２図は主幹部と短主幹部との巻回状
態を示す側面図、第３図は第２図Ａ−Ａ線断面
図、第４図は第２図Ｂ−Ｂ線断面図である。 Ａ……支持井垣、１……桜橘本体、２……主幹
部、３……枝部、４……白梅、紅梅、５……短主
幹部、１０……短主幹部の上端切口、１１……切
裂形状、１２……中空状、１３……筒体、１５…
…塗膜層、１６……紙テープ、１７……スポンヂ
等の小塊。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 三月節句の雛段や平飾台上に添置される桜橘で
   あつて、高背の主幹より分岐する短幹を、内部を
   中空状とし、上端切口を斜目の切裂形状に形成し
   た軟質ゴム管等の変形自在な筒体をもつて製作
   し、幹と一体となつて巻回結束する短幹外周の紙
   テープの外表面に暗調色塗膜層を形成し、該塗膜
   層の適処に苔の形象体となるスポンジ等の小塊を
   付着形成してなる節句用桜橘。