JPS6390731A - 磁歪式トルクセンサ - Google Patents

磁歪式トルクセンサ

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JPS6390731A
JPS6390731A JP23533986A JP23533986A JPS6390731A JP S6390731 A JPS6390731 A JP S6390731A JP 23533986 A JP23533986 A JP 23533986A JP 23533986 A JP23533986 A JP 23533986A JP S6390731 A JPS6390731 A JP S6390731A
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excitation
torque sensor
detection
shaft
magnetic flux
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Chiki Kubota
窪田 智気
Kazuteru Maekawa
和輝 前川
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Aisin AW Co Ltd
Shinsangyo Kaihatsu KK
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Shinsangyo Kaihatsu KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁歪式トルクセンサに係わり、好適には自動
車の動力伝達シャフトの捩じれを検出することによりシ
ャフトに作用するトルクを測定する磁歪式トルクセンサ
に関する。
〔従来の技術〕
近年、4輪駆動車においては、旋回半径の差に応じて前
輪と後輪の回転数差を吸収する機構、すなわちセンター
デフ機構を備えたフルタイム式4輪駆動車が開発されて
いる。しかしながら、このセンターデフ機構は、前輪と
後輪のトルクを均等な比率に分配する機能を存するため
、駆動力伝達限界は、前輪あるいは後輪のうちの駆動力
の低い方の値にバランスすることとなる0例えば、前輪
の一方が空転すると、駆動エネルギーはそこに逃げてし
まい、後輪の駆動力は極めて小さくなってしまう、この
ため、例えば加速時のように大きな駆動力を発生させた
時に、駆動力を充分に路面に伝達できず、前輪あるいは
後輪のスリップ(空転)などの現象として表れる。
このような悪影響を防止するために、従来、前輪と後輪
間の動力伝達をセンターデフを介することなく直結させ
るロック機構を設け、加速時或いは悪路走行時のような
大きな駆動力を必要とする時は、センターデフ機構を手
動でロックさせ、大きな駆動力を必要としない通常走行
時には、手動でロックを解除していた。
しかしながら、センターデフ機構をロックして走行して
いる場合、コーナリング時、旋回半径が小さいと、前輪
側の回転数が後輪側の回転数よりも大きくなりすぎ、そ
の結果、前輪側に負トルクが発生し、あたかも前輪側の
みにブレーキがかかるというタイトコーナブレーキング
現象が生じる。
この現象のため、車速か大きく、旋回による遠心力が大
きい場合、タイヤが遠心方向に横滑りし、前後輪の回転
数差は、タイヤの滑りで吸収されることになり、コーナ
リング時の走行安定性に悪影響を及ぼすという問題を生
じていた。
このように、センターデフ機構をロックして走行してい
る場合、タイトコーナブレーキング現象が生じるが、こ
れを確実に回避するためには、駆動軸に作用するトルク
を絶えず監視し、例えば負トルクが発生した場合に、自
動的にセンターデフ機構のロックを解除してやる必要が
あり、そのため、駆動軸に作用するトルクを正確に測定
する必要が生じる。
従来、トルク伝達シャフト等に作用するトルクを測定す
るために磁歪式トルクセンサが用いられている。これは
、強磁性材料よりなるトルク伝達シャフトの円周方向に
磁化コイルを、シャフトの長手方向に検出コイルを配管
し、磁化コイルに高周波電流を供給してシャフトを長手
方向に交番磁化させておき、トルクが加わった際にシャ
フトに生じる円周方向の磁束の変化を検出コイルにより
電圧に変換して取出すようにしている。しかしながら、
測定しようとするシャフトが回転する際に、シャフトの
磁気特性が不均一であるため、その出力に乱れが生じる
という問題を有している。これを解決するために、検出
コイルの数を増加させる方法が特開昭53−77572
号公報に示されている。
これを第10図ないし第12図により説明すると、第1
θ図において、トルクセンサ61はトランスミッション
62内のトルク伝達軸63に軸受64を介して装着され
ている。該トルクセンサ61は、第11図に示すように
、励磁コイルアラシイ65と該励磁コイルアラシイ65
の両側に配置される検出コイルアンシイ66.67から
なり、これらコイルアラシイ65.66.67には、リ
ング状部分6日と該リング状部分68から半径方向に向
かって伸びる複数のコア69.69、・・・が設けられ
、これらコイルアンシイ6!5.66.67がトルク伝
達軸63を取囲んで配置されたとき、前記複数のコア6
9.69、・・・は、トルク伝達軸63の外周面に近接
する。さらに、コイルアンシイ65.66.67の複数
のコア69.69、・・・には、それぞれ電気巻線70
.70、・・・、71.71、・・・および72.72
、・・・が設けられ、第12図に示すように、一方のコ
イルアンシイ65の電気巻線70.70、・・・はトル
クセンサ61の1次巻線を形成し、該1次巻線は中央タ
ップを接地した直列結線とされている。他方のコイルア
ンシイ66.67の電気巻線71.71、・・・および
72.72、・・・は、直列に結線され2次巻線を形成
し、その両端は信号処理回路73内の減算増幅器75に
接合されている。減算増幅器75は伝達軸63のトルク
に関する出力信号を検知回路76に供給し、フィルタ回
路77を通りトルク指示装置78においてトルクを表示
するものである。
また、特開昭59−5930号公報に開示されるトルク
センサは、第13図に示すようにトルク伝達軸80に対
して平行に4本の検出コア813181b、81c、8
1dを4角形の基体82の隅部に配置させ、4角形の基
体82の中心に励磁コア83を設けると共に、励磁コア
83の先端部をトルク伝達軸80に直角に配置し、4本
の検出コア81の先端部をトルク伝達軸に対して上下左
右45度の角度になるよう配置している。
そのトルク検出方式を第14図および第15図により説
明すると、励磁コア83のコイルeに高周波電流を流す
と、励磁コア83と各検出コア81 a、 8 l b
、 81 c、 81 d間のそれぞれに伝達軸80を
介して磁界の閉ループが形成される。
例えば励磁コア83の先端部がN極のときには、検出コ
ア81a、81b、81c、81dの先端部はS掻とな
り開示矢印方向の磁束の流れが生じ、この磁束の流れに
より各検出コア81a、81b、81C,81dのコイ
ルに起電力が発生する。このとき4本の検出コアのコイ
ルa、b、c、dは、第14図に示すように、隣接する
検出コアのコイルの巻方向が互いに逆方向となるように
巻いているため、隣接するコイルa −、b s C%
 dに発生する起電力の極性は互いに異なる。
この状態から伝達軸80の右側に右回転のトルクが、伝
達軸80の左側に左回転のトルクTが作用した場合には
、伝達軸80の軸回りに軸方向に対して右斜め45度の
角度で引張応力が生じ、左斜め45度の角度で圧縮応力
が生じ、透磁率は引張応力により増加し、圧縮応力によ
り減少する。
このため、図示の如くコイルa、Cを流れる磁束の流れ
の強さは減少し、コイルb、dを流れる磁束の流れの強
さは増加する。各コイルa、b、c、dに発生する出力
電圧は第15図(イ)に示すようになり、これら出力電
圧を信号処理回路にて加算することにより同図(ロ)の
如くトルク信号が得られる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来のトルクセンサのうち特開昭53−77572
号公報に示される例においては、センサと伝達シャフト
の位置決めを正確に行うために、軸受をシャフトに通し
てから組付けを行っているため、組付は工数の増加や組
付けが困難であるという問題を有し、また、リング状の
磁気コアアンシイに各々内側半径方向に巻線を有する構
造のため、巻線を巻く工程に時間を要し作業性が悪いと
共に、所定の巻数を巻くには大きさに制限が出て極数を
増やすことができない上、径方向に大きなサイズとなる
等の問題を有している。
また、磁歪式トルクセンサは磁気を使用する性質上ヒス
テリシスを有している。これはシャフトを飽和領域まで
磁化しその後反転磁化させるように交流励磁すれば打ち
消すことができるが、上記特開昭59−5930号公報
に示される例においては、1つの励磁コイルしか有して
おらず、ヒステリシスを打消すに十分な磁束を発生させ
るには大電流を発生させる励磁回路およびその電流に耐
える巻線が必要となるという問題を有している。
シャフトにメッキやアモルファス加工を施工することに
より、ヒステリシスを打消すことが可能であるが、加工
法や耐久性に問題を生じる。さらに、このセンサは比較
的小型の物があるが、検出コイルが複数であるため巻線
の巻き数が増えると共に、信号処理回路において加算処
理などの工程が増え・高精度を維持するためには信号処
理回路が複雑で高価になるという問題を有していた。と
くに車両のように伝達シャフトが高速回転する場合には
、位置決めを正確に行うことが困難であると共に、セン
サと伝達シャフトのギャップを一定に保つにはセンサー
の寸法精度を高める必要があり、加工が困難で時間がか
かり、コストも萬くなるという問題を有している。
さらに、通常、シャフトはケースの中(例えば、モータ
ー、エンジン、トランスミッション、トランスファー)
にあるため、センサも当然ケース中に組付けねばならず
、−皮紐付けた後トラブルが発生した場合センサを取り
出すのに、ケースを分解する必要があり、補修が困難で
あった。また、ケース自体に取付ける場合でも、ケース
の精度を上げる必要があり設計・加工が困難となり、ケ
ースに取付けた場合、取付は性は改善されるものの、ギ
ャップを一定に保つのが困難となるという問題を有して
いた。
本発明は上記問題を解決するものであって、センサの小
型化を図り、高精度でかつソフトを簡単にすることがで
きると共に、センサおよびトルク伝達ケースの寸法精度
を必要以上に高める必要がなく、また、伝達シャフトと
センサのギャップが常に一定に保持し、トルクを正確に
検出することができる磁歪式トルクセンサを提供するこ
とを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
そのために本発明の磁歪式トルクセンサは、1つの検出
要素と4つの励磁要素とを備え励磁要素が励起する磁束
により発生する起電力を検出要素により検出する磁歪式
トルクセンサにおいて、前記1つの検出要素はシャフト
上に配設され、前記4つの励磁要素は該検出要素を中心
にして直交する対角線上に父設されるとともに、隣接す
る励磁要素は励起されたときに生じる磁束の方向が互い
に逆方向になるように形成することを特徴とし、さらに
は、前記シャフトを内装するケースを備え、該ケースに
設けられた取付は孔を介して磁歪式トルクセンサをスプ
リングにより固定することを特徴とするものである。
〔作用および発明の効果〕
本発明においては、例えば第2図に示すように、シャフ
ト5の右側に右回転のトルクが、シャフトの左側に左回
転のトルクTが作用した場合には、シャフト5の軸回り
に軸方向に対して右45度の角度で引張応力が生じ、こ
れと直角方向に圧縮応力が生じ、透磁率は引張応力によ
り増加し、圧縮応力により減少する。このため、図示の
如く励磁極2a、2Cを流れる磁束の流れの強さは減少
し、励磁極2b、2dを流れる磁束の流れの強さは増加
し、各磁束により生じる起電力が加算されて検出コイル
6に現れる。
従って、本発明によれば、巻数を多く必要とする検出コ
イルが1極であるため全体で巻数が減少できその分小型
化できると共に、コアの大きさ断面積などの条件を同一
で制作し、従来の1捲励磁4極検出方式と比較した場合
、巻数が減少できた分だけスペースが確保でき、このス
ペースを検出コイルの増加分にあてることにより、より
高出力を出すことが可能となる。
また、検出信号は磁気的に加算され1つのコイル又はホ
ール素子にそのまま現れるため、磁束のロスがなくまた
信号処理回路が非常に簡単な構成になると共に、高精度
の測定が可能となり、全体でかなりのコストダウンがで
きる。
さらに、励磁コイルを並列接続した場合には、大電流を
必要とせず少ない電流で多くの磁束を発生させるため、
ノイズの影響を受けずに高精度のセンサが可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面を参照しつつ説明す
る。
第1図は本発明の磁歪式トルクセンサの1実施例を示す
斜視図、第2図および第3図は本発明のトルク検出方法
を説明するための図、第4図(イ)は従来例による検出
結果を示す図、同図(ロ)は本発明による検出結果を示
す図、第5図はシャフトに捩れ応力が作用した場合に発
生する主応力を説明するための図、第6図は本発明に適
用される制御B系のブロック構成図、第7図および第8
図は本発明に適用されるコイルの他の実施例を示す図、
第9図は本発明の磁歪式トルクセンサをトランスファに
取付けた縦断面図である。
図中、1は検出極、2a、2b、2c、2dは励磁極、
3は天板、5はトルク伝達シャフト、6は検出コイル、
7a、7b、7c、7dは励磁コイル、21はシートコ
イルを示す。
第1図において、磁歪式トルクセンサは、1本の検出極
1と該検出極1を中心にして直交する対角線上に4本の
励磁極2a、2b、2c、2dを有し、これら検出極l
と励磁極2を天板3に圧入して構成されている。検出極
1、励磁極2および天Fi、3は、鉄系材料、ケイ素鋼
板材等のラミネート構造、フェライト等に代表される焼
結構造等により製造される。検出極lおよび4本の励磁
極2は互いに平行であり、検出極1の先端部はシャフト
5の軸中心に垂直になるように配設され、がっ各種の先
端部はシャフト5の円形断面と平行になるように形成さ
れると共に、4本の励磁極2の先端部をトルク伝達軸に
対して上下左右45度の角度になるよう配置している。
また、検出極1には検出コイル6が巻回され、励磁極2
a、2b、2c、2dには励磁コイル7a、7b、7c
、7dが巻回されている。該励磁コイル7a、7b、7
C17dの結線は直列または並列に接続されると共に、
第2図に示すように、隣接する励磁極のコイルの巻方向
が互いに逆方向になるように巻かれている。なお、励磁
コイルの結線は好ましくは並列接続がよく、大電流を必
要としないため巻線を細くすることができ、また、少な
い電流で多くの磁束を発生させるため、ノイズの影響を
受けずに高精度のセンサが可能となる。
次にその動作について説明する。第5図に示すようにシ
ャフト5の右側に右回転のトルクが、シャフト5の左側
に左回転のトルクTが作用した場合には、シャフト5の
軸回りに軸方向に対して右斜め45度の角度で引張応力
+σが生じ、左斜め45度の角度で圧縮応力−σが生じ
、各主応力の大きさは軸の中心からの距離に比例する。
そして、シャフトに捩れ応力が加わると、磁性材料の磁
気特性に変化が生じ、とくに透磁率は引張応力により増
加し、圧縮応力により減少する。
一方、第2図に示すように、励磁コイル7a、7b、7
C17dに交流を流すと、各励磁極2as2b、’lc
、’ldと検出極1の間のそれぞれにシャフト5を介し
て磁束の閉ループが形成される。
このとき4本の励磁コイル7a、7b、7C17dは、
隣接するコイルの巻方向が互いに逆方向となるように巻
いているため、コイルにより発生する磁束の方向は隣接
する励磁極で互いに異なる。
例えば、励磁極2aの先端部がS極のときには、対角線
上の励磁極2Cの先端部がS極、他の励磁極2b、2d
の先端部はN極となり図示矢印方向の磁束の流れが生じ
、この磁束の流れは隣接する磁束の方向が互いに逆方向
になっているために、検出コイル6には磁束の方向に対
応して極性が異なる起電力が発生する。
そして、シャフト5にトルクが作用していない場合には
、各磁束により住じる起電力は同一レベルで相殺されて
出力信号は0となる。この状態からシャフト5の右側に
右回転のトルクが、シャフトの左側に左回転のトルクT
が作用した場合には、シャフト5の軸回りに軸方向に対
して右斜め45度の角度で引張応力が生じ、これと直角
方向に圧縮応力が生じ、i3磁率は引張応力により増加
し、圧縮応力により減少する。このため、図示の如く励
磁極2a、2cを流れる磁束の流れの強さは減少し、励
磁極2b、2dを流れる磁束の流れの強さは増加し、各
磁束により生じる起電力が加算されて検出コイル6に現
れるため、第3図に示す出力電圧波形が得られる。
第6図は本発明に適用される制御系のブロック図であり
、発振器10、増幅器11で出力される交流は励磁コイ
ル?a、7b、7c、7dに送られる。一方、検出コイ
ル6に生じる起電力信号は、位相補償回路12の制御下
でバイパスフィルタl3にかけられ、次いで交流増幅器
15、整流回路16、平滑回路17、増幅回路18、ロ
ーパスフィルタ19を経て出力される。なお、温度セン
サとその処理回路よりなる温度補償回路や、CPU演算
器による直線性などの補償回路などを付加してもよい。
第4図(イ)は従来の特開昭59−5930号公報で示
された1極励磁4極検出方式の測定結果で、第4図(ロ
)は本発明による4極励磁l極検出方式の測定結果であ
り、本発明が従来方式に比較して出力特性が向上するこ
とがわかる。
次に第7図および第8図により、本発明に適用される励
磁コイルおよび検出コイルの他の実施例について説明す
る0本実施例においては、検出極1および励磁極2を形
成するコア20にシートコイル21を積層して構成され
る。該シートコイル21は第8図に示すように、シート
22の表裏にフォトマスクパターンにより励磁コイル7
および検出コイル6をプリント形成し、シート22を積
層する際、各層のコイルの表裏の接続をスポット溶接に
より行うものである。
この方式によれば、コイルの導体占有率が大きくできる
ためセンサをさらに小型化できると共に、巻線コイルの
ように巻むらがないためセンサの固体歪をなくすことが
できる。また、巻線機等の設備を必要とせず、最初にフ
ォトマスクパターンを作成すればすむので投資効果およ
び生産性を上げることができる。さらに、信号処理回路
の基板もシート化することにより、センサと一体化し高
精度化ができる。
なお、以上の実施例においては、検出要素をコイルによ
り形成しているが、コイルの代わりにホール効果素子セ
ンサを採用してもよい、ホール効果センサは半導体材料
を使用し、その中を電流が流れるとき磁気の影響により
半導体材料内の電界が変化して出力電圧を検出するもの
である。
第9図は本発明の磁歪式トルクセンサを取付けたセンタ
ーデフ付4輪駆動車の動力伝達系を示す図である0図中
、30はトランスファ、Aはセンターデフ機構、Bはフ
ロントデフ機構、31はリングギヤ、32はフロントデ
フケース、33はセンターデフ用クラッチ、34は円錐
コロ軸受、35は第一中空シャフト、36はデフキャリ
ヤ、37はデフビニオン、38.39はサイドギヤ、4
0は第2中空シヤフト、41はデフキャリヤ、42はデ
フピニオン、43.44はサイドギヤ、45は左前輪駆
動軸、46は駆動シャフト、49は右前輪駆動軸、50
はセンターデフケース、51は後輪駆動用リングギヤ、
52はギヤ、53はドライブピニオンシャフト、55は
トランスファケース、56は取付孔、57はボルト、2
5はトルク検出装置、26は本発明による磁歪式トルク
センサ、27はセンサアラシイ、28はスプリングを示
す。
一般に、センターデフ付4輪駆動車において、エンジン
をフロント側に載置した場合には、第9図に示すような
駆動力伝達機構となる0mち、エンジンの回転は、自動
変速機構(図示せず)を介して適宜変速され、トランス
ファ30内に配置されたリングギヤ31を介してフロン
トデフケース32に伝達される。そして、通常の走行時
においてはセンターデフ用クラッチ33は解放状態にあ
り、この状態ではフロントデフケース32の回転は第一
中空シャフト35を介してセンターデフ機構Aのデフキ
ャリヤ36に伝達され、更にデフピニオン37から左右
のサイドギヤ38.39に伝達される。そして、左サイ
ドギヤ38の回転は第2中空シヤフト40を介してフロ
ントデフ機構Bのデフキャリヤ41に伝達され、更にデ
フビニオン42から左右のサイドギヤ43.44に伝達
され、そして、左サイドギヤ43から左前輪駆動軸45
へ伝達され、右サイドギヤ44からは、駆動シャフト4
6を介して右前輪駆動軸49へ伝達される。
一方、センターデフ機構Aの右サイドギヤ39の回転は
該ギヤとスプライン結合しているセンターデフケース5
0に伝達され、更に、後輪駆動用リングギヤ51及びギ
ヤ52を介してドライブピニオンシャフト53に伝達さ
れ、そして図示しないプロペラシャフト及びリヤデフ装
置を介して左右の後輪駆動軸に伝達される。
また、雪路、砂道等で大きな駆動力を必要とする場合、
また車輪がスリップを生じる虞れがある場合には、セン
ターデフ用クラッチ33を係合させ、センターデフ機構
Aをロックさせる。この状態ではフロントデフケース3
2の回転はセンターデフ用クラッチ33を介して直接、
フロントデフ機構Bのデフキャリヤ41に伝達され、更
にデフビニオン42から左右のサイドギヤ43.44に
伝達されてそれぞれ左右の前輪駆動軸44.49に伝達
される。これと同時に、フロントデフケース32及びデ
フキャリヤ41とそれぞれ中空シャフト35.40を介
して一体となっているセンターデフ装置Aのデフキャリ
ヤ36及び左サイドギヤ38が差動運動することなく一
体に回転され、更にこの回転はセンターデフケース50
に伝達される。これにより、前輪駆動用のデフキャリヤ
41と同速度の回転が後輪駆動用リングギヤ51に伝達
されて、左右の後輪駆動軸が駆動される。
上記トランスファ30のトランスファケース55には、
駆動シャフト46と対向する位置に取付孔56が設けら
れ、該取付孔56にトルク検出装置25を挿入し、ボル
ト57により固定している。
トルク検出装置、25は、磁歪式トルクセンサ26をセ
ンサアンシイ27内に樹脂によりモールド固定し、セン
サアンシイ27をスプリング28或いはゴム、エアーに
より付勢するようにして構成されている。
また、上記実施例においては、磁歪式トルクセンサ26
は、伝達シャフト46の外周面と一定のギャップが設け
られるようにセンサアンシイ27内にモールド固定され
ていて、伝達シャフト46が直接センサアンシイ27を
受けているが、伝達シャフト46にベアリングを嵌合し
、該ベアリングにセンサアンシイ27を乗せるようにし
てもよい。
上記のように磁歪式トルクセンサをトランスファに取付
けた場合においては、磁歪式トルクセンサが伝達シャフ
トに対して浮動式のため、ケースの精度を必要以上に高
める必要がなく、簡単に組付けを行うことができる。ま
た、トルクセンサを樹脂によりモールド固定するため、
伝達シャフトとセンサのギャップを簡単に一定に保持す
ることができ、トルクを正確に検出することができると
共に、ギャップを一定に保持するためにセンサの寸法精
度を低くすることが可能となる。
また、磁歪式トルクセンサをケースの外部から取付は可
能であるため、簡単に取付けることができると共に、ト
ラブル発生時においても、ケースを分解する必要がなく
、センサ部分のみを交換するだけで簡単に補修が可能と
なる。
以上説明したように本発明によれば、巻数を多く必要と
する検出コイルが1極であるため全体で巻数が減少でき
その分小型化できると共に、コアの大きさ断面積などの
条件を同一で制作し、従来の1極励磁4極検出方式と比
較した場合、巻数が減少できた分だけスペースが確保で
き、このスペースを検出コイルの増加分にあてることに
より、より高出力を出すことが可能となる。
また、検出信号は1つのコイル又はホール素子に現れる
ため信号処理回路が非常に簡単な構成になると共に、高
精度の測定が可能となり、全体でかなりのコストダウン
ができる。
また、励磁コイルを並列接続した場合には、大電流を必
要とせず少ない電流で多くの磁束を発生させるため、ノ
イズの影響を受けずに高精度のセンサが可能となる。
また、従来の上記特開昭53−77572号のトルクセ
ンサと比較してコイルを巻く軸が同方向であるため、コ
イルが巻き易くなると共に、シートコイルを採用した場
合にはさらにコイルの製造工程が簡単となり、作業性を
向上させることができる。
さらに、磁歪式トルクセンサをトルク伝達シャフトを収
納するケースに取付けた場合には、ケースの精度を必要
以上に高める必要がなく、簡単に組付けを行うことがで
きる、また、トルクを正確に検出することができると共
に、センサの寸法精度を低くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の磁歪式トルクセンサの1実施例を示す
斜視図、第2図および第3図は本発明のトルク検出方法
を説明するための図、第4図(イ)は従来例による検出
結果を示す図、同図(ロ)は本発明による検出結果を示
す図、第5図はシャフトに捩れ応力が作用した場合に発
生する主応力を説明するための図、第6図は本発明に適
用される制御系のブロック構成図、第7図および第8図
は本発明に適用されるコイルの他の実施例を示す図、第
9図は本発明の磁歪式トルクセンサをトランスファに取
付けた縦断面図、第10図、第11図および第12図は
従来のトルクセンサを説明するための図、第13図、第
14図および第15図は他の従来のトルクセンサを説明
するための図である。 1・・・検出極、2a、2b、2C12d ・・・励磁
極、3・・・天板、5・・・トルク伝達シャフト、6・
・・検出コイル、7a、7b、7c、1d−励磁コイル
、21・・・シートコイル、25・・・トルク検出装置
、26・・・磁歪式トルクセンサ、27・・・センサア
ラシイ、28・・・スプリング、(1,6・・・検出要
素、2.7・・・励磁要素)。 出願人 アイシン・ワーナー株式会社(外1名)代理人
弁理士 白 井 博 樹(外2名)第2図 C・  コイルの暮方向 第3図 第4図 (イ) (ロ) 第5図 り専赴りの方向j 第6図 第7図 第8図 第10図 第11図 第12図 gl 第13図 第14図

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)1つの検出要素と4つの励磁要素とを備え励磁要
    素が励起する磁束により発生する起電力を検出要素によ
    り検出する磁歪式トルクセンサにおいて、前記1つの検
    出要素はシャフト上に配設され、前記4つの励磁要素は
    該検出要素を中心にして直交する対角線上に配設される
    とともに、隣接する励磁要素は励起されたときに生じる
    磁束の方向が互いに逆方向になるように形成することを
    特徴とする磁歪式トルクセンサ。
  2. (2)上記検出要素はホール効果素子により形成するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁歪式トル
    クセンサ。
  3. (3)上記検出要素および励磁要素は磁極と該磁極に巻
    かれるコイルからなり、隣接する励磁要素のコイルは互
    いに逆方向に巻くことにより形成することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の磁歪式トルクセンサ。
  4. (4)励磁要素のコイルを並列に接続することを特徴と
    する特許請求の範囲第3項記載の磁歪式トルクセンサ。
  5. (5)検出要素および励磁要素の磁極は別体に形成され
    天板に圧入して形成されることを特徴とする特許請求の
    範囲第3項記載の磁歪式トルクセンサ。
  6. (6)上記検出要素および励磁要素は磁極と該磁極に積
    層されるシートコイルからなり、コイルをシートの表裏
    にプリント形成することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の磁歪式トルクセンサ。
  7. (7)上記検出要素を中心にして直交する対角線は、シ
    ャフトの軸方向に対して45度の角度であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の磁歪式トルクセンサ
  8. (8)1つの検出要素と4つの励磁要素とを備え励磁要
    素が励起する磁束により発生する起電力を検出要素によ
    り検出する磁歪式トルクセンサにおいて、前記1つの検
    出要素はシャフト上に配設され、前記4つの励磁要素は
    該検出要素を中心にして直交する対角線上に配設される
    とともに、隣接する励磁要素は励起されたときに生じる
    磁束の方向が互いに逆方向になるように形成するととも
    に、前記シャフトを内装するケースを備え、該ケースに
    設けられた取付け孔を介して磁歪式トルクセンサをスプ
    リングにより固定することを特徴とする磁歪式トルクセ
    ンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5038690A (en) * 1989-12-21 1991-08-13 Hideo Aono Waste combustion system
CN111148976A (zh) * 2017-06-12 2020-05-12 特拉法格股份公司 负载测量方法、负载测量装置和负载测量配置

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CN111148976B (zh) * 2017-06-12 2022-03-25 特拉法格股份公司 负载测量方法、负载测量装置和负载测量配置

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