JPS6389646A - 電解コンデンサ電極用アルミニウム箔の保管方法 - Google Patents
電解コンデンサ電極用アルミニウム箔の保管方法Info
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- JPS6389646A JPS6389646A JP23535286A JP23535286A JPS6389646A JP S6389646 A JPS6389646 A JP S6389646A JP 23535286 A JP23535286 A JP 23535286A JP 23535286 A JP23535286 A JP 23535286A JP S6389646 A JPS6389646 A JP S6389646A
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Landscapes
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
この発明は、電解コンデンサ電極用アルミニウム箔の保
管方法、更に詳しくは、最終焼鈍を終了して製作された
電極用アルミニウム箔を、その製造後、使用に際して拡
面率を増大するためにエツチング処理を施すまでの間係
管するに際し、該保管中にアルミニウム箔のエツチング
特性が経時的に劣化するのを防止しうる保管方法に関す
る。
管方法、更に詳しくは、最終焼鈍を終了して製作された
電極用アルミニウム箔を、その製造後、使用に際して拡
面率を増大するためにエツチング処理を施すまでの間係
管するに際し、該保管中にアルミニウム箔のエツチング
特性が経時的に劣化するのを防止しうる保管方法に関す
る。
従来の技術
電解コンデンサ用アルミニウム電極材として用いられる
アルミニウム箔は、可及的大きな表面積を有して単位体
積当りの静電容量の大きいものであることが要請される
。このため、一般的に電気化学的あるいは化学的なエツ
チング処理を施してアルミニウム箔の実効表面積を拡大
することが行われており、更にこの拡面率の可及的増大
を目的として、エツチング孔をより多く、深く、太くす
ることに関して材料の組成及びエツチング方法の厳密な
コントロールとともに、箔の製造工程においても非常に
厳しい制御が行われている。
アルミニウム箔は、可及的大きな表面積を有して単位体
積当りの静電容量の大きいものであることが要請される
。このため、一般的に電気化学的あるいは化学的なエツ
チング処理を施してアルミニウム箔の実効表面積を拡大
することが行われており、更にこの拡面率の可及的増大
を目的として、エツチング孔をより多く、深く、太くす
ることに関して材料の組成及びエツチング方法の厳密な
コントロールとともに、箔の製造工程においても非常に
厳しい制御が行われている。
発明が解決しようとする問題点
ところが、厳しい製造条件を経て製造された高品質のア
ルミニウム箔電極材料でありても、それを製造後長期間
の保管状態を経てエツチングを施すと、初期のエツチン
グ特性が劣化している現象の見られることがある。殊に
、異常な高温、高湿下に保管されると、エツチング特性
の相当に著しい劣化現象が見られる。
ルミニウム箔電極材料でありても、それを製造後長期間
の保管状態を経てエツチングを施すと、初期のエツチン
グ特性が劣化している現象の見られることがある。殊に
、異常な高温、高湿下に保管されると、エツチング特性
の相当に著しい劣化現象が見られる。
このようなことから、保管雰囲気中の水分が悪影響を及
ぼしていることはある程度予見されており、この水分に
よる影響を避けるために、従来からアルミニウム箔の包
装容器内にシリカゲル等の吸着乾燥剤を一緒に封入する
ことが一部に行われている。ところが、この乾燥剤を用
いた場合でさえ、上記のエツチング特性の劣化現象の防
止を充分に達成することができなかった。
ぼしていることはある程度予見されており、この水分に
よる影響を避けるために、従来からアルミニウム箔の包
装容器内にシリカゲル等の吸着乾燥剤を一緒に封入する
ことが一部に行われている。ところが、この乾燥剤を用
いた場合でさえ、上記のエツチング特性の劣化現象の防
止を充分に達成することができなかった。
そこで、この発明者らは更に種々研究を重ねたところ、
上記の性能劣化は、アルミニウム箔表面が保管雰囲気に
よって変化することによるものであるところ、その因子
としては、雰囲気中の水分のほか、酸素による影響も大
きいものであることを知見し得た。
上記の性能劣化は、アルミニウム箔表面が保管雰囲気に
よって変化することによるものであるところ、その因子
としては、雰囲気中の水分のほか、酸素による影響も大
きいものであることを知見し得た。
問題点を解決する為の手段
而して、この発明は、上記の知見から、最終焼鈍を終了
したアルミニウム箔の表面が、保管中に水分や酸素と反
応するのを防止するものとなすべく、気化性防錆の技術
を応用するものである。
したアルミニウム箔の表面が、保管中に水分や酸素と反
応するのを防止するものとなすべく、気化性防錆の技術
を応用するものである。
即ち、この発明は、最終焼鈍を終了したアルミニウム箔
を、包装用容器に密封包装して保管するにあたり、上記
包装用容器内にアルミニウムと反応しない気化性防錆剤
を同時装入し、それからの昇華ガスで保管中の箔表面を
保護することを特徴とする電解コンデンサ電極用アルミ
ニウム箔の保管方法を要旨とするものである。
を、包装用容器に密封包装して保管するにあたり、上記
包装用容器内にアルミニウムと反応しない気化性防錆剤
を同時装入し、それからの昇華ガスで保管中の箔表面を
保護することを特徴とする電解コンデンサ電極用アルミ
ニウム箔の保管方法を要旨とするものである。
上記の気化性防錆剤としては、アルミニウムと反応しな
いものであることを要するが、更には可及的昇華性の高
いものであることが望ましい。かかる観点から、好まし
い気化性防錆剤としては、ベンゾトリアゾール、シクロ
ヘキシルアミンカーボネート、ジイソプロピルアミンナ
イトライド、シンクロヘキシルアミンナイトライドを挙
げることができる。これらの物質は、その昇華ガスでア
ルミニウム箔表面を覆い、水分や酸素から遮断して該箔
表面を保護しうる点で均等性を有するものであり、従っ
てそれらのうちの任意の1種または2種以上を選択して
使用することができる。
いものであることを要するが、更には可及的昇華性の高
いものであることが望ましい。かかる観点から、好まし
い気化性防錆剤としては、ベンゾトリアゾール、シクロ
ヘキシルアミンカーボネート、ジイソプロピルアミンナ
イトライド、シンクロヘキシルアミンナイトライドを挙
げることができる。これらの物質は、その昇華ガスでア
ルミニウム箔表面を覆い、水分や酸素から遮断して該箔
表面を保護しうる点で均等性を有するものであり、従っ
てそれらのうちの任意の1種または2種以上を選択して
使用することができる。
また、密封容器の種類は特に限定されるものではなく、
ポリエチレン等の合成樹脂製の袋、あるいは気密性の高
い構造の箱等任意のものを用いることができる。
ポリエチレン等の合成樹脂製の袋、あるいは気密性の高
い構造の箱等任意のものを用いることができる。
発明の効果
この発明は、最終焼鈍後のアルミニウム箔を保管するに
際して、それを密封容器に封入した状態で外気から遮断
して保管するものとなすのはもとより、該容器中に同時
にアルミニウムとは反応しない気化性防錆剤を封入する
ものとしたので、保管中上記気化性防錆剤から昇華する
ガスによって箔表面に水分や酸素が直接接触するのを防
止するバリヤー機能を発現せしめることができ、ひいて
は保管中に箔表面が水分や酸素と反応して変化するのを
防止しうる。従って、通常の製造工程によって最終焼鈍
を終了したアルミニウム箔をこの発明による方法で保管
することにより、長期間の保管によっても当初のエツチ
ング特性を劣化せしめることなく、長期に亘って最終焼
鈍直後の高い品質性能を維持し、保管後エツチングを施
して製作使用する電極材の静電容量の実質的な向上効果
を得ることができる。
際して、それを密封容器に封入した状態で外気から遮断
して保管するものとなすのはもとより、該容器中に同時
にアルミニウムとは反応しない気化性防錆剤を封入する
ものとしたので、保管中上記気化性防錆剤から昇華する
ガスによって箔表面に水分や酸素が直接接触するのを防
止するバリヤー機能を発現せしめることができ、ひいて
は保管中に箔表面が水分や酸素と反応して変化するのを
防止しうる。従って、通常の製造工程によって最終焼鈍
を終了したアルミニウム箔をこの発明による方法で保管
することにより、長期間の保管によっても当初のエツチ
ング特性を劣化せしめることなく、長期に亘って最終焼
鈍直後の高い品質性能を維持し、保管後エツチングを施
して製作使用する電極材の静電容量の実質的な向上効果
を得ることができる。
実施例
純度99.99%、厚さ0.1ttms幅500TrL
、mf150Kgの焼鈍アルミニウム箔のコイルを供試
材として用い、これをいずれも厚さ0゜31Mのポリエ
チレン製の袋に入れ、袋口を粘着テープで封緘して密封
するものとした。
、mf150Kgの焼鈍アルミニウム箔のコイルを供試
材として用い、これをいずれも厚さ0゜31Mのポリエ
チレン製の袋に入れ、袋口を粘着テープで封緘して密封
するものとした。
そして、上記封入にさいし、下記第1表に示すように、
気化性防錆剤をそれぞれ5g同時装入して密封したもの
と、それを装入しないで密封したものとを用意した。
気化性防錆剤をそれぞれ5g同時装入して密封したもの
と、それを装入しないで密封したものとを用意した。
次いで、それらの密封包装物を、いずれも、温度40℃
、湿度80%の外部雰囲気中において保管状態に保持し
、30日経過後及び60日経過後のアルミニウム箔のエ
ツチング特性の変化を調べ、当初の焼鈍直後の状態のそ
れと比較した。結果を下記第1表に示す。
、湿度80%の外部雰囲気中において保管状態に保持し
、30日経過後及び60日経過後のアルミニウム箔のエ
ツチング特性の変化を調べ、当初の焼鈍直後の状態のそ
れと比較した。結果を下記第1表に示す。
なお、エツチング試験は、75℃の5%塩酸水溶液中で
直流10A/d12を印加して5分間行った。そしてエ
ツチング特性は、エツチング後の拡面率によって静電容
量が決まることから、エツチング後5%ホウ酸水溶液中
で200vに化成したときの静電容量で評価した。この
評価の数値は、最終焼鈍直後の表面処理を行わないアル
ミニウム箔のもつ静電容量を100として、それとの相
対指数で他の試料のもつ静電容量をあられした。
直流10A/d12を印加して5分間行った。そしてエ
ツチング特性は、エツチング後の拡面率によって静電容
量が決まることから、エツチング後5%ホウ酸水溶液中
で200vに化成したときの静電容量で評価した。この
評価の数値は、最終焼鈍直後の表面処理を行わないアル
ミニウム箔のもつ静電容量を100として、それとの相
対指数で他の試料のもつ静電容量をあられした。
第 1 表 :静電容量
(エツチング特性)
上記第1表に示すとおり、この発明の方法で保管した電
極用アルミニウム箔は、保管によるエツチング特性の経
時的劣化がほとんどなく、保管後においても焼鈍直後の
状態の高い品質をそのまま維持しうるちのであることを
確認し得た。
極用アルミニウム箔は、保管によるエツチング特性の経
時的劣化がほとんどなく、保管後においても焼鈍直後の
状態の高い品質をそのまま維持しうるちのであることを
確認し得た。
以上
Claims (2)
- (1)最終焼鈍を終了したアルミニウム箔を、包装用容
器に密封包装して保管するにあたり、上記包装用容器内
にアルミニウムと反応しない気化性防錆剤を同時装入し
、それからの昇華ガスで保管中の箔表面を保護すること
を特徴とする電解コンデンサ電極用アルミニウム箔の保
管方法。 - (2)気化性防錆剤として、 ベンゾトリアゾール、 シクロヘキシルアミンカーボネート、 ジイソプロピルアミンナイトライド、 シンクロヘキシルアミンナイトライド のうちから選ばれた1種または2種以上を用いる特許請
求の範囲第1項記載の電解コンデンサ電極用アルミニウ
ム箔の保管方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23535286A JPS6389646A (ja) | 1986-10-02 | 1986-10-02 | 電解コンデンサ電極用アルミニウム箔の保管方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23535286A JPS6389646A (ja) | 1986-10-02 | 1986-10-02 | 電解コンデンサ電極用アルミニウム箔の保管方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6389646A true JPS6389646A (ja) | 1988-04-20 |
JPH0515792B2 JPH0515792B2 (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=16984816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23535286A Granted JPS6389646A (ja) | 1986-10-02 | 1986-10-02 | 電解コンデンサ電極用アルミニウム箔の保管方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6389646A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58512A (ja) * | 1981-06-25 | 1983-01-05 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 大型構造物の渠内建造方法 |
JPS5833103A (ja) * | 1981-08-21 | 1983-02-26 | Nippon Tekutoron Kk | 位置検出方法 |
-
1986
- 1986-10-02 JP JP23535286A patent/JPS6389646A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58512A (ja) * | 1981-06-25 | 1983-01-05 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 大型構造物の渠内建造方法 |
JPS5833103A (ja) * | 1981-08-21 | 1983-02-26 | Nippon Tekutoron Kk | 位置検出方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0515792B2 (ja) | 1993-03-02 |
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