JPS638933Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は半透光性の散乱反射面を具えた光表示
装置に関する。

電球等の光源を具え、該光源を点灯ないし消灯
して所定の情報を伝達するようにした光表示手段
が知られている。

本考案はこのような光表示手段の前方に、膜面
の前方と後方との明るさの差によつて透光ないし
不透光となつて見える半透光性の金属薄膜を基材
の凹凸粗面上に形成して、該金属膜境界面を半透
光性散乱反射面とすることにより、反射光の方が
明るい場合には、一般の金属製ないし合成樹脂製
物品の表面と何ら変らない外観を呈する半透光性
の表示パネルを具えた光表示装置に係り、以下、
図面に示す光表示装置の実施例に従つて本考案を
詳細に説明する。

図示した実施例において、１は半透光性の散乱
反射面を片面に具えた表示パネルで、すなわち、
アクリル樹脂あるいはガラス等の透光性基材２の
片面に、ヘヤーライン状，梨地状，シボ状等の概
略25μ程度以下の凹凸を常法により形成し、望ま
しくはさらにこの表面に艶消し剤として周知の固
体粒子を分散混入した有機塗料によるアンダーコ
ートを施して、凹凸粗面３となし、該粗面上に常
法により、銅，錫，アルミニウム，クロム等の単
一金属あるいはそれらの組合せからなる合金の
200〜300Åの薄膜４を形成して半透光性散乱反射
面としたものである。なお、該表示パネルには、
所望によりさらに、有機透明塗料によるトツプコ
ートまたはバツクコートが施される。５は該金属
薄膜の後面に、シルクスクリーン印刷等の方法に
より、表示窓部分６を残して形成された半透光性
ないし不透明な塗膜によるマスク面で、前方から
の光の入射を防止、または制限して、該マスク面
の後方を十分暗くする。したがつて、該マスク面
のマスク部分が対応する前記金属薄膜部分の透光
性は該マスク部分との組合せにおいて、実質的に
失われている。該表示窓部分の後方には公知の光
表示手段７、すなわち、該マスク面の表示窓部分
の形状が文字，記号，図形等の所望のパターンを
表示するものである場合には、光源（望ましくは
乳白色透光板を介して平均化された面光源）のみ
が、該マスク面が表示窓部分と周辺部とを区画す
るだけの形状のものである場合には、他の表示マ
スク面と光源もしくは自発光表示体のみが設けら
れている。８は該光表示手段７を収容し、前記パ
ネル以外からの外部光の入射を遮蔽する筐体であ
る。

上記表示装置において、光表示手段７が点灯さ
れれば、この光が半透明性散乱反射膜に投影さ
れ、該散乱反射面をスクリーンとする光表示が表
示パネルに浮き出て見える。一方、光表示手段が
点灯されていないときには該パネルは艶消し状な
いし半光沢状の不透光散乱反射面となつて見え
る。

本考案は以上のように構成されているから、ハ
ーフミラーと見えない散乱反射面であるに拘ら
ず、光表示手段が点灯されれば、パネル上に該光
表示が明瞭に浮き出て見えるという意外性に富ん
だ装飾的効果の高い光表示装置を提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る光表示装置の一実施例の
正面図、第２図は第１図の拡大縦断面図である。 １……表示パネル、３……凹凸粗面、４……金
属薄膜、７……光表示手段。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 半透光性金属薄膜面４を具えた表示パネル１
   と、該表示パネルの後方に設けられた光表示手
   段７と、該表示パネルの後方へ該表示パネル以
   外から外部光が入射することを防止する手段８
   とからなり、前記半透光性金属薄膜面が前記表
   示パネルの凹凸粗面３上に形成されたものであ
   ることを特徴とする光表示装置。 (2) 前記凹凸粗面３が艶消し剤として周知の固体
   粒子を分散混入した有機透明塗料の塗布により
   形成されたものである実用新案登録請求の範囲
   第１項記載の光表示装置。