JPS6388189A - トリメチルシリル基を有する2−オキサゾリン類 - Google Patents

トリメチルシリル基を有する2−オキサゾリン類

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JPS6388189A
JPS6388189A JP22949886A JP22949886A JPS6388189A JP S6388189 A JPS6388189 A JP S6388189A JP 22949886 A JP22949886 A JP 22949886A JP 22949886 A JP22949886 A JP 22949886A JP S6388189 A JPS6388189 A JP S6388189A
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JP
Japan
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oxazoline
polymerization
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peak based
oxazolines
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JP22949886A
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English (en)
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Ryuzo Asami
浅見 柳三
Junji Kondo
近藤 順治
Yoshimasa Miura
三浦 義雅
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Toagosei Co Ltd
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Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ)発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規化合物であり、該化合物はグループトラン
スファー重合(以下GTPと略す)やイオン重合におけ
る重合開始剤として、また塗料、接着剤、ゴム、プラス
チックス等の高分子材料や医薬品、農薬品などの精密化
学品の原料、中間体として有用である。
〔従来技術〕
従来、オキサゾリン誘導体としては、2−メチル−2−
オキサゾリン、2−エチル−2−オキサゾリン、2−フ
ェニル−2−オキサプリン等がよく知られており、これ
らは触媒により開環重合してポリ (N−アシルエチレ
ンイミン)を生成する。
しかしこの化合物を出発物質として異種のポリマーセグ
メントを化学結合でつないだブロックポリマーやグラフ
トポリマーを合成するためには、末端基の変換反応など
特殊な反応が必要となり、労力を要する上、ホモポリマ
ーの残存といった問題も多い・ 従ってオキサゾリン重
合体を一成分とするブロックポリマーやグラフトポリマ
ーを合成するためには、分子内に少量のオキサゾリン環
を有するポリマーをあらかじめ合成しておき、このもの
の存在下でオキサゾリン環を開環重合させればよい。
ポリマー中にオキサゾリン環を導入する方法としては、
オキサゾリン環を分子内に含むスチレン誘導体をコモノ
マーとして使用する方法が知られている。しかしこの方
法で得たポリマーは、分子内に複数のオキサゾリン環を
有する成分を不可避的に含有するため、グラフト重合の
際に架橋反応を起こし易く、分子設計が困難であるとい
う欠点を有する。
従って構造の明確に規定されたブロックポリマーやグラ
フトポリマーを合成するためには、分子内、特に分子末
端にオキサゾリン環を1個有するポリマーを合成し、こ
のものをマクロモノマーと ′してオキサゾリン類を共
重合すればよい。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ポリマー末端にオキサゾリン環を1個有するポリマーを
合成する方法としては、連鎖移動法、リビング重合法で
末端に導入した官能基を利用する方法またはリビング重
合における開始剤としてオキサゾリン環を分子内に有す
る化合物を使用する方法が考えられる。前者は低濃度で
かつ定量的に反応を行う必要があり、また副生成物の除
去が新たに必要となる場合が多く実用的には不可能に近
い。後者においては重合の際のオキサゾリン環の安定性
が前提であるが、リビング重合のf類や反応条件を厳密
に設定すれば、ポリマー末端に機能性基を持つ末端官能
性ポリマーが高い割合で得られる可能性がある。従って
重合の際にも安定であり、かつ工業的に有利に利用し得
るオキサゾリン環を分子内に有する化合物が必要とされ
ている。
口)発明の構成 〔問題を解決するための手段) 本発明者らは上記問題点に鑑み、オキサゾリン環を分子
内に有する化合物につき鋭意研究した結果、トリメチル
シリル基を有するオキサゾリン類を見いだし、本発明を
完成した。
即ち本発明はトリメチルシリル基を有する2−オキサゾ
リン類に関するものであり、さらに具体的には下式(1
)または(II)で表わされる。
(以下TMS i−2−Me−2−OX2と略記する)
(以下TMSi−2Et−2−Oxzと略記する)本発
明のトリメチルシリル基を有する2−オキサゾリン類の
製法の一例は次の通りである。
2−メチル−2−オキサゾリンまたは2−エチル−2−
オキサゾリンを出発原料とし、リチウムジイソプロピル
アミド(以下LDAと略す)のテトラヒドロフラン(以
下T HFと略す)溶液に、2−メチル−2−オキサゾ
リンまたは2−エチル−2−オキサゾリンをLDAと等
モル量加えて攪拌下、−20℃〜−78°Cで約30分
間保持し、続いて過剰量のトリメチルクロロシランを添
加して室温に戻し、その後室温で約30分間攪拌し、反
応混合物をろ過し、溶液を濃縮する。これを無水エチル
エーテルで抽出し、抽出液の無水エチルエーテルを除去
して得た油状の液体を蒸留すると、140℃〜145℃
/大気圧の留分としてTMSi−2−Me−2−Oxz
が、または減圧蒸留して75°C/ 50 mm11g
の留分としてTMSi−2−Et−2−Oxzが得られ
る。
これを式で示すと次の通りである。
前記した原料である2−メチル−2−オキサゾリンまた
は2−エチル−2−オキサゾリンは既に知られており、
容易に入手することが出来る。
このようにして得られたTMSi−2−Me−2−Ox
zまたはTMS 1−2−Et−2−Ox2は後記各突
他例で示すように、NMRスペクトル、IRスペクトル
、元素分析により同定される。
〔実施例および応用例〕
以下に実施例および応用例を掲げ本発明をさらに具体的
に説明する。なお部とあるは重量部を表す。
実施例1 (TMS i−2−Me−2−Oxzの合成〕攪拌機、
温度計、滴下ロートおよびジム口−ト冷却器を備えたガ
ラスフラスコを十分窒素置換した後、窒素雰囲気下で8
%LDA/THF溶液268 grをフラスコに入れ、
外部からドライアイスーメタノールスバスにより冷却し
ながら、2−メチル−2−オキサゾリン17.Ogrを
5分間かけて滴下した後、さらに−20℃以下を保った
まま30分間攪拌反応させた。その後同温度で過剰のト
リメチルクロロシラン54.3 grを5分間かけて滴
下した。攪拌しながらゆっくりと液温を室温に戻し、室
温で30分経過した後、反応液をろ過してろ液をロータ
リーエバポレーターで濃縮した。
残査を無水エチールエーテルで洗浄しろ過をする事によ
り、目的物を無水エナールエーテル中に抽出した。次い
でロータリーエバポレーターで無水エチルエーテルを除
去した後、残った油状の液体を蒸留した。主留分として
大気中で140℃〜145°Cの留分13.9grを得
た。収率44.2%であった。
IRスペクトルでは第1図に示すように、Si−〇によ
る吸収ピークが850 cn+”付近に強くででおり、
C=N結合(置換イミン)に由来する吸収ピークが16
00〜1650 cm−”付近に強くでているので、T
MS i−2−Me−2−Oxz構造を持っていること
が十分裏付けられた。
+ H−N M Rスペクトルは第2図に示すように5
i−(CH3)コに基づくピークが0.2δ付近に、5
t−CH2−Cに基づくピークが1.8δ付近に、−0
−CH2−CH2−Nに基づくピークが3.8〜4.0
δ付近にみられる。
13C−N M Rスペクトルによっても第3図に示す
ように5i−(CHコ)3に基づくピークが−6゜2δ
付近に、Si  CH2−Cに基づくピークが18.8
δ付近に、また−〇−CH2−基づくピークが 67.
26に、=N−CH2−に基づ(ピークが54.66に
、−0−C=N−に基づくピークが167.86にそれ
ぞれみられる。
元素分析値はC:53.34%(計算値53゜39%)
、Hl、69%(計算値9.61%)であった。
実施例2 (TMSi−2Et−2−Oxzの合成〕2−メチルー
2−オキサゾリンに代えて2−エチル−2−オキサゾリ
ンを使用した以外は実施例1と同様にして反応を行い、
無水エチルエーテルを除去した後の油状の液体を減圧蒸
留し、75℃/ 50 mm11gで主留分を得た。そ
の収率は20.0%であった。
得られたTMSi−2−Et−2−OxzについてIR
スペクトルを測定しt−結果、第4図に示すように、3
i−Cによる吸収ピークが850 cm−”付近に、C
=N結合に由来する吸収ピークが1600〜1650 
cm−’付近に出ていることを確認した。
また’H−NMRスペクトルは第5図に示す通りであり
、5t−(CHコ)3に基づくピークが06付近に、−
CH2−CHコに基づくピークが1δ付近に、−0−C
H2−CH2−N−に基づくピークが3.5〜4.0δ
付近にあることを確認した。
”C−NMRスペクトルは第6図に示すとおりであり、
St   (CHz)コに基づくピークが−2,86に
、−CH3に基づくピークが12.1δ、−cH2−s
iに基づくピークが23.36に、N−CH2−に基づ
くピークが54,4δ、−CH20−に基づくピークが
67、Oδ、N=C−0−に基づくピークが171.9
6にある事を確認した。
応用例1 乾燥窒素下で100m1の無水THF中に、重合開始剤
TMSi−2−Me−2−Oxzo、133部(1、5
6mmol) 、共触媒トリス(ジメチルアミノ)スル
ホニウムジフルオロトリメチルシリケート(以下TAS
F2 S iMe)と略す)0゜02部(0、078m
mol)およびカルシラムノ1イドライド(CaH2)
中で精製したメチルメタクリレート(以下MMAと略す
)9.70部(0゜097 mol )を加え、室温下
1時間重合させた。
メタノールを入れて反応を停止した後、n−へキサン液
によって再沈$i製したところ、M n = 1870
00、Mw/Mn=2.50の片末端にオキサシリン環
を有するポリM M Aを収率96.2%で得た。開始
効率は3.3%であった。なお、開始効率は下記の式に
よって求められる理論平均分子量を基にして、次の式に
より求められる。
(理論平均分子量)= (単量体の分子it) X (iffi体のモル数)/
(1合開始剤のモル数) (開始効率)(%)= (理論平均分子量)/(合成したポリマーの分子量)×
100 また、このポリマーのタフティシティをIH−N M 
Rで調べたところ、シンジオタクチックが59.1%、
ヘテロタクチックが36.9%、アイソタクチックが4
.0%であった。
応用例2〜6 11 M A単量体と重合開始剤TMSj−2−Me−
2−Oxzとの仕込みモル比、反応温度および時間を第
1表の如(変えて、応用例1と同様な方法で重合した。
その結果を第1表に示す。
応甲例7 乾燥窒素下で100m1の無水T I(F中に、重合開
始剤TMSi−2−Et−2−Oxzo、082部(0
、827mmol)と共触媒TASF2SiMe)0.
02部(0、083mmol)およびCaH2中で軸板
したMMA6.70部(0,067mol )を加え、
0℃で30分間重合させた。メタノールを入れて反応を
停止した後、n−ヘキサン液によって再沈精製したとこ
ろ、Mn=421000、Mw/Mn=1.98の片末
端に牙キサゾリン環を有するポリMMAを収率92.8
%で得た。開始効率は1.9%であった。
応用例8.9 溶媒をTHF−アセトニトリル(CHコCN)混合とし
、第2表の如くの条件で応用例1と同様な方法で重合し
た。得られた結果を第2表に示す。
応用例10 高真空系下、重合開始剤T MS i −2−IνIe
 −20xz0.266部(3,12mmol)の無水
THF 20 mli液と共触媒n−ブチルリチウム(
n−BuLi)01145部(2、26mmol)とを
、ドライアイス−メタノール液中−78℃で数分間反応
させてTMSi  2−Me−2−Oxz−リチウムと
した後、MMAlo、5部(0,105mol )の無
水TI−IF80mlを加えて、−78°Cで18時間
市合反応させた。メタノールを入れて反応を停止した後
、n−へキサン液によって再沈精製したところ、〜in
 = 7360. Mw/Mn=1.66の片末端にオ
キサゾリン環を有するポリMMAを収率100%で得た
。開始効率は44゜1であった。
応用例11〜13 M M A Rffi体と重合開始剤TMSi  2 
 Me−2−Oxz、共触媒n−13uLi(7)仕込
ミモ/l/比、反応温度および時間を第3表の如(変え
て、応用例10と同様の方法で重合した。得られた結果
を第3表に示す。
ハ)発明の効果 本発明のTMS i−2−Me−2−OxzまたはTM
Si−2−Et−2−OX2は、そのトリメチルシリル
基を利用することにより、例えばGTP法、イオン重合
法における重合開始剤として使用する事が出来、例えば
MMAのGTP法における重合開始剤として、共触媒と
してTASF2S i M e 3を用い、室温にてM
 M Aを重合させることにより片末端に反応性の高い
オキサゾリン環を有するポリMMAをつくることができ
る。また例えば末端のオキサゾリン環を加水分解するこ
とにより、カルボキシル基に変換し、これ自身反応性ポ
リマーとして、また機能性ポリマーの原料として有用さ
れる。
さらに上記のようにして得られた種々の重合体は塗料、
ゴム、接着剤等として工業的に有用であり、かつ医薬品
、農薬品等の精密化学品の原料、中間体としても有用で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1.2.3図は実施例1において得られたTMSf 
 2−M6−2−〇X2の■Rスペクトル、+ H−N
 M Rスペクトルおよび13C−NMRスペクトルを
示し、第4.5.6図は実施例2にオイテLlラレタT
MS 1−2−E t −2−Ox zのIR−スペク
トル、’HNMRスペクトルおよび” C−N MRス
ペクトルを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下式( I )または(II)で表わされるトリメチル
    シリル基を有する2−オキサゾリン類。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼(II)
JP22949886A 1986-09-30 1986-09-30 トリメチルシリル基を有する2−オキサゾリン類 Pending JPS6388189A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5106988A (en) * 1989-04-18 1992-04-21 Enichem Synthesis S.P.A. Silanes containing at least two oxazolidinic moieties

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5106988A (en) * 1989-04-18 1992-04-21 Enichem Synthesis S.P.A. Silanes containing at least two oxazolidinic moieties

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