JPS6387484A - エレベ−タの群管理制御方法 - Google Patents

エレベ−タの群管理制御方法

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JPS6387484A
JPS6387484A JP61231265A JP23126586A JPS6387484A JP S6387484 A JPS6387484 A JP S6387484A JP 61231265 A JP61231265 A JP 61231265A JP 23126586 A JP23126586 A JP 23126586A JP S6387484 A JPS6387484 A JP S6387484A
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JP
Japan
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control
degree
car
rule
floor
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JP61231265A
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Inventor
亨 山口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Priority to US07/102,587 priority patent/US4760896A/en
Priority to KR1019870010877A priority patent/KR900006377B1/ko
Priority to GB8723025A priority patent/GB2195792B/en
Publication of JPS6387484A publication Critical patent/JPS6387484A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B1/00Control systems of elevators in general
    • B66B1/02Control systems without regulation, i.e. without retroactive action
    • B66B1/06Control systems without regulation, i.e. without retroactive action electric
    • B66B1/14Control systems without regulation, i.e. without retroactive action electric with devices, e.g. push-buttons, for indirect control of movements
    • B66B1/18Control systems without regulation, i.e. without retroactive action electric with devices, e.g. push-buttons, for indirect control of movements with means for storing pulses controlling the movements of several cars or cages

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Elevator Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、エレベータの群管理制御に係り、各種の群制
御においてそれぞれの目標値に良好に追従させる群管理
制御方法に関するものである。
(従来の技術) エレベータの群管理制御は、ホール呼びに対する割当の
制御と、高需要に対する特殊オペレージj  ヨン制御
が中心となっている。ホール呼びに対する割当制御にお
いては、従来は到着時間など、各種の予測演算データを
利用した評価によって割当:  を行なっていた。この
ため予測の失敗により、割1  当の失敗が発生するこ
ともあった。このようなことをなくすために、日々の交
通の流れを学習したり、また、その予測データの信頼性
を求めるものなどがあった。
また、その予測演算処理にかなりの処理時間を要してい
た。
(発明が解決しようとする問題点) 学習を行なう群管理制御においても確率的に発生するホ
ール呼びゃ、派生するかご呼びを完全に予測することは
不可能である。ホール呼びゃ派生するかご呼びを完全に
予測することができないにもかかわらず、従来はホール
呼びゃ派生するかご呼びの予測を100%正しいものと
して到着時間などの予測演算を行っているため、この予
測演算にもとづく各種制御における評価の決定に誤りが
生じる。
そこでこの発明の目的とするところは、設計者すなわち
、群管理制御の専門家の知識を直接的に制御に利用し、
きめ細かい制御を実現し、同時にその制御の基本となっ
ている条件のあいまいさを加味して割当て制御の失敗を
少なくすることが出来るようにするとともに、群管理制
御の高速処理が可能なエレベータの群管理制御方法を提
供することである。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 複数のサービス階に対して複数のエレベータを就役させ
エレベータの運行をコントロールする群管理制御方法に
おいて、条件と指示とによって表わされ重み付けされた
複数の制御規則を用いて第1の推論機能にて複数の制御
指令から制御指令の候補を決定し、この第1の推論機能
により決定された制御指令の候補に基づいて専門家の制
御戦略を条件と指示とによって表わした複数の制御規則
を用いて、第2の推論機能にてこの制御規則の条件の成
立する度合い及び指示の重み付けを制御規則毎に決定し
、この制御規則毎に重み付けされた指示より制御指令の
決定を行う。
(作 用) 専門家の制御戦略とはエレベータの群管理について熟知
したエレベータの群管理の専門家が経験的に得た効率の
高い群管理制御の実際的な知識である。
条件と指示とによって表わされ重み付けされた複数の制
御規則とは一般的に「もしAならばB」という形で表現
されたものであり、さらにこの制御規則には重み付けが
なされる。これらの制御規則を用いて第1の推論機能に
よって複数の制御指令から制御指令の候補を決定する0
例えば、ホール呼びの割当て制御において、制御指令は
rAA号機割り当てる。」、rBD号機割り当てる。」
、「C号機に割り当てる。」及び「D号機に割り当てる
。」である。
上述の4種類の制御指令はエレベータの台数が増えれば
、それにともなって制御指令も設けられる。また割当制
御においては上述の各制御指令を割当指令という。第1
の推論機能においては、複数の割当指令から割当指令の
候補を決定する。
次に第2の推論機能にて用いられる制御規則は一般形と
して「もしAならばB」という形で表現された規則であ
る。例えば、ホール呼びの割当て制御においては、専門
家の制御戦略を条件と指示とによって表わした制御規則
の一規則として[もし長持ちになるならば割当てを行わ
ない。」というように表わされる。このように専門家の
制御戦略を「もしAならば8)という形で表現した規則
が複数用意されている。
第2の推論機能においては、第1の推論機能によって候
補として限定された制御指令を用いた際の制御規則に示
される条件の成立する度合いを予測し、この度合いから
制御規則に示される指示の重み付けを行う。たとえば、
制御規則が「もし長待ちになるならば割当てを行わない
。」であるとする、そのときに、複数あるエレベータ号
機の内の一台のエレベータたとえばA号機に割当指令と
してrAA号機乗場呼びを割当てる。」を与えた場合、
制御規則に示す条件である「長持ちになる」が成立する
度合いを予測する。すなわち、乗場呼びを割当てたこと
によって長待ちになる度合いを予測する。この予測され
た度合いより「割当てを行う」という指示に重み付けを
決定する。
上述の推論機能にて制御規則の条件の成立する度合い及
び指示の重み付けを決定することを各制御規則毎に行い
、最終的に重み付けされた指示より制御指令を決定する
(実施例) 以下本発明の一実施例に係るエレベータの群管理制御方
法を第1図を参照して説明する。
第1図において、1は群管理制御装置で群管理コントロ
ール部IA、知識工学応用部IB、補助記憶部ICから
なり、エレベータ制御装置2、伝送コントローラ3、エ
レベータ監視モニタ4と、シリアル伝送による伝送専用
LSIによるシステムバスで結合されている。ホールゲ
ート、ランプ、センサ、ディプレイとのI10コントロ
ーラ5との結合は伝送専用LSIと汎用の伝送ソフトウ
ェアによるシリアル伝送により行われている。かご内コ
ントローラー6とエレベータ制御装置2もシリアル伝送
により結合されている。ビル管理コンピュータ7のデー
タや、OA用コンピュータ8のデータ、タイムレコーダ
9Aのデータ六方装置7.報知データや入口カウンタI
OAのデータのI10コントローラ1oは伝送コントロ
ーラ3のインタフェースにより結合され、シリアルシス
テムバスに伝送される。
本システムは最大仕様に近い例であり、このため一部分
がないシステムであっても、本発明を用いることが出来
る(入力されるものに対して行なう)、尚、7A、 8
A、 4AはCRT端末、キー人力等の操作表示系であ
る。
次に第2図を参照してそのソフトウェア構成の説明を行
なう。
第2図において、群管理制御装置1(第1図)がスター
ト(S)後、タスク管理プログラム2oにより、どのタ
スクを起動するかが決定される。タスクは機能別ソフト
ウェアモジュールであり、条件により起動される。
ここで各タスクの説明を簡単に行なう。
32はRAMやCPUのレジスタのイニシャライズ及び
各LSIのイニシャライズを行なうイニシャライズタス
クであり、初期状態や動作のモードが切りかわった場合
に起動される。
21はCCT (カーコンデジョンテーブル)、KCT
(かごコンデジョンテーブル)、)IcT (ホールコ
ンデジョンテーブル)等の外部入力をRAM上にセット
する外部入力タスクである。この外部入力タスク21は
優先度が高く、100m5ec程度ごとに再起動が行な
われる。ここで、HCTはホールコンディションテーブ
ルの略名で、エレベータ制御装置によりホール呼び登録
されそのデータが入力される。
ここで仮に群中号機をA−Dの4台として、1〜8フロ
アと仮定すると、上記HCT、 CCT、 KCTはそ
れぞれ第3図、第4図、第S図のようなビット構成とな
っている。すなわち、第3図に示したホール状態を表わ
すHCTにおいて、0〜13のホールサブインデックス
(H3)に対して8階の下降(8D)から7階の上昇(
7U)まで各8ビツトの情報が格納されている。各階毎
のホール状態を具体的に説明する0例えば5階のエレベ
ータホールにて上昇スイッチが押されるとH511(5
U)の7ビツトが1となり、このホール呼びに対応する
サービスエレベータが後述する手法でA号機と決定する
と、H3IIのOビットおよび6ビツトが1となる。そ
して、上記A号機が5階に到着するとH311の0゜6
.7ビツトがすべて0にリセットされる。すなわち、0
〜3ビツトは各エレベータの号機セットを示し、6ビツ
トはホール呼びに対するエレベータの割付の有無を示し
、さらに7ビツトはホール呼びの有無を示す。
第4図のかご状態を表わすCCTにおいて、0〜3のイ
ンデックスに対して、エレベータA号機からD号機まで
各16ビツトの情報が格納されている。
すなわち、0〜3ビツトにはかごの荷重状態が2′進法
で示されている。これら0〜3ビツトの意味は、“00
01”0010”0011” ”0100”0101”
“0110”0111”1000”1001”  “1
010”“1011”1100”に対してそれぞれ0−
10%、11〜20%、21〜30%、31〜40%、
41〜50%、51〜60%、61〜70%、71〜8
0%、81〜90%、91〜100%、101〜110
%、111%以上を示す。
5ビツトはかごの走行状態を示し、パ1″′は走行中、
′0”は減速中を示す。7ビツトは扉の開閉状態を示し
、“′1″は開放中、“0″は閉鎖中を示す。8〜13
ビツトはがご位置を2進法で示したものである。14.
15ビツトはかごの移動方向を示し、“10″は上昇中
 II Q I 11は下降中、さらに“oo”は無方
向、すなわち停止中を示す。
第5図のかご呼び状態を表わすKCTにおいて、第3図
のHCTと同様に、0〜3ビツトがエレベータA−D号
機に対するかご呼びの有無を示す。
以上によりエレベータやホール呼びの状態が入力された
ことになる。
第2図において、22は割付を行なう割付タスクである
。この割付タスク22は100m5ec程度ごとに新発
生ホール呼びをチェックし、もし発生があれば、予測未
応答時間演算サブルーチン24、満員等、ダメージ予測
サブルーチンz5及び評価サブルーチン23により、予
測未応答時間、満員等のダメージに対する評価を行ない
、評価の最良な号機を決定する。
26は割付見直しタスクであり、この割付見直しタスク
26は約1秒に1回程度起動されるレベルの低いタスク
で、長持ち・や満員となったり、予測されたりするホー
ル呼びに対して、割付変更を行なうものである。28は
各単体エレベータ交信用タスクであり、サイクリックに
行なわれるデータの伝送の他に、必要に応じてコントロ
ールの出力やデータ要求など割付、割付キャンセル等、
乗車人数。
降車人数、新発生かと呼び等が行なわれる。これらはバ
ッファを利用して行なわれ、第6図に示すような内容の
データが第7図に示すようなフォーマットで伝送されて
くる。
29は年間タイマ、各種タイマであり、10m5゜10
0 +ms、1秒等の各種のインターバルタイマと、そ
れらと組み合わされた年間タイマのルーチンである。ま
た、これらのデータは外部タイマにより補正される。
年間タイマには月、日付、曜日、休日、六曜、その他の
行事等情報があり、第2のI10タスク31のフロッピ
ディスクや第1のI10タスク30のCRT等により情
報が更新される。
第1のI10タスク30のCRT伝送インプットアウト
プット、キャラクタディスプレイターミナル用のタスク
は、外部の端末や他のコンピュータ等との情報の伝送に
使用される。このタスク30は他の群管理タスクを害さ
ないように低いレベルでタイムスライスされて起動する
また、第2のI10タスク31の(フレキシブル)フロ
ッピーディスクコントロール用は、外部のフロッピーデ
ィスクに学習データ等を記憶するときに起動される。第
1のI10タスク30と同様に低いレベルで起動される
。学習データ処理タスク27は、外部入力や単体からの
データにより、その時点の状態のデータテーブルにセッ
トしていき、また次の状態に変化する時などそのデータ
の入れかえを行なうタスクであり、データの変化時や状
態の変化時に起動される。また低いレベルのタスクであ
り、高い群管理タスクを害さないように起動される。た
だし、特別のフラグや優先順の変更等が行なわれた場合
は変化する。ここで、学習データは第8図(a) (b
) (c) (d) (e)に示すように月、日付、曜
日、六曜、休日、時間帯(タイムバンド)などの要素に
よりいくつかの同等の交通モードに分類され、そのモー
ド別に第9図及び第10図に示すようなデータをもつ。
第9図及び第10図にそれらの例を示しである。
第9図及び第10図において記号は以下である。
)1cT$RAT : 15分間の平均ホール呼び発生
個数。
KCT$RAT :平均かご呼び発生個数。
IN$RAT S乗車人数平均。
0uTIRAT :降車人数平均。
KCT$SET :各階に対するかび呼び発生率。
HCT$RAT〜OUT本RATは方向付階床のインデ
ックスH3(ホールサブインデックス)によって示され
る。
KCT$RATはA階からBNへというA、Bのマトリ
クスにより示されている。
また、高需要時はそれらの変化がこまかいインタバルで
学習されている。これはAV$MEN$P (H3・t
)で各HSとtについて示される。ただしtは時刻であ
る。
その他のタスクとしては、第2図において、1秒おきに
起動され、外部のビル管理コンピュータトとデータの入
力、出力のデータ交信やそれによるデータ収集を行なう
タスク34や、そのデータを利用して需要の先取りを行
ない、交通需要を予測し、運転モデルを決定する交通需
要予測タスク33があり、これらタスク33.34は、
 100m seeごとに起動する。また、これらによ
って起動される運転モデルのタスクとして各種運転タス
ク35がある。
次に、本発明に基づく群管理制御方法におけるホール呼
びに対する割当て制御について説明する。
割当て制御は第1図に示す群管理制御装置1内の群管理
実コントロール部IA及び知識工学応用部IB等により
行なわれる。第11図に割当制御のフローチャートを示
す、また、説明の便宜上4台のエレベータ(A号機、B
号機、C号機及びD号機)が群管理制御されるものとす
る。
上述の構成の説明においては8階床の場合について説明
したが、以下の説明においては便宜上12階床ある場合
について説明する。
エレベータの群管理制御におけるホール呼びに対する割
当制御について説明する0割当制御はエレベータの運行
モードによってその制御の方法が異なる。
一例として各階の交通の流れがバランス状態にある場合
の運行モードにおける割当制御について説明する。
割当制御においては、制御の目標として下記に示すもの
がある。
ω 長持ち呼びを減らす。
■ 良好な呼びを増す。
■ 高需要階のサービスを良好に保つ。
(イ)満貫通過を減らす。
上述の目標は専門家の持っている知識によるものであり
割当制御における専門家の制御戦略である。第2の推論
機能において上述のそれぞれの制御戦略に対応して条件
と指示とによって表わされた制御規則が用意される0例
えば「長持ち呼びを減らす、」に対応する制御規則は「
長持ちになるならば割当てを行わない、」である、[良
好な呼びを増す、」に対しては「良好な呼びならば割当
てる。」などであり、他の制御戦略についても同様に「
もしAならばB」の形式の制御規則が用意される。
本発明においては、第1の推論機能にて複数の割当指令
から割当指令の候補を決定し、候補となった割当指令に
基づいて上述の制御規則に示される条件の成立する度合
い及び指示の重み付けを第2の推論機能によって各制御
規則毎に決定する。
上述の条件の成立する度合いとは条件が「長持ちになる
ならば」であれば、長持ちになる度合いのことである。
この度合いが高いということは非常に長待ちになること
を意味し、度合なる度合いのことである。この度合いが
高いということは非常に長待ちになることを意味し、度
合いが低いことは多少長持ちになることを意味する。
上述の第2の推論においては、第1の推論機能により候
補として選ばれた割当指令に対応したエレベータ号機に
仮割当てを行うことによって長待ちになる度合いを予測
し、その度合いより指示の重み付けを行う、すなわち、
第1の推論機能により候補として選ばれた割当指令が「
A号機に割当てる。」、rBB号機割当てる。」及び「
C号機に割当てる。」であれば、それぞれA号機、B号
機にC号機に仮割当てを行う、仮割当てを行った際に長
待ちになりそうならば割当てを行なわない方向に指示の
重み付けを行う、各制御規則毎に決定された指示の重み
付けを総合的に評価し、割当て制御においては「割当て
る」という制御指令の強さを決定する。
以上の制御指令の強さの決定を各エレベータ号機につい
てそれぞれ行い、最も制御指令の強いものに対して割当
てを行う。
すなわち、最も制御指令の強いエレベータがA号機、B
号機、C号機の内A号機である場合はA号機に対して「
A号機に割当てる。」という制御指令を与えることによ
ってA号機に割当てを行うことになる。
割当てを決定する際に、上述の目標をすべてに対して完
全に満たすエレベータ号機に割当てを行おうとすると、
割当てを行うことができなくなる。
そこで目標を最も高い度合いで満たすエレベータ号機に
割当てを行う。
そのために、上述の制御戦略に基づいて制御規則を用意
しその条件の成立する度合い及び指示の強さを求めて制
御指令の強さを決定する。
次に割当制御について説明する。第11図に示されるフ
ローチャートを用いて割当制御における割当ての決定に
ついて説明する。ステップ1においては故障中、郡外運
転中等で割当制御を行えないエレベータ号機を割当制御
の対象外とする0次のステップ2においては以後のステ
ップ4における推論演算に必要なデータの予測演算を行
う。ステップ3においてはステップ2で得られた各種デ
ータをステップ4の推論演算を行うのに適した形に変換
するための前処理が行われる。ステップ4では推論演算
が行われる。この推論演算においては第1の推論演算及
び第2の推論演算が行なわれる。
第1の推論演算においては、割当制御における制御指令
である複数の割当指令をいくつかの候補に限定する。次
に第2の推論演算においては第1の推論演算によって候
補として選ばれた割当指令に基づいて演算を行う。この
第2の推論演算は専門家の制御戦略を条件と指示とによ
って表わした各々の制御規則の条件の成立する度合い及
び指示の重み付けを行う、制御規則毎に重み付けされた
指示より制御指令の強さを決定する。この制御指令とは
A号機に対してはrホール呼びをA号機に割当てる。」
であり、B号機に対しては「ホール呼びをB号機に割当
てる。」であり、C号機に対してはrホール呼びをC号
機に割当てる。」である。
上述のステップ2からステップ4までの各演算が各号機
について行われる。以下、説明の便宜上指示の重み付け
の度合いを指示の強さと言う、ステップ5において各号
機の制御指令の強さを比較して、最も制御指令の強い号
機に最終的に新しく発生したホール呼びを割当てる指令
を出力する0以上で、新しく発生したホール呼びにどの
号機を割当てるのかが決定され割当制御が完了する。
上述のステップ4においては、各制御規則毎に条件の成
立する度合い及び指示の強さの決定が行なわれるが、以
下制御規則の一つである「長持ちになるならば割当てを
行なわない、」の条件の成立する度合い及び指示の強さ
の決定について説明する。従って上述の制御規則に対応
してステップ2においては、各号機の予測未応答時間、
最小予測未応答時間、最大予測未応答時間及び予測未応
答時間の確信度の演算が行われる。この確信度とは所定
の時間内にかごが到着する可能性を示すものである。
上述の予測演算について第12図に示すフローチャート
を用いて説明する。
ステップ2aにおいて現在かどのいるホールサブインデ
ックスIIsをセットする。第13図にホールサブイン
デックスH5を示す、ホールサブインデックスH5は、
現在かどのいる階床とかごの運転方向とを考慮したもの
である。12階床にあるエレベータについて説明すると
12階にかごがいて、下降運転を行う場合は、このかご
のホールサブインデックスH3は′0′となる。12階
より下降するに従って第13図に示すようにホールサブ
インデックスH3の値は大きくなる。また、1階にかご
があり上昇運転を行う場合はそのかごのホールサブイン
デックスH3は′11′ となり1階から上昇するに従
って大きくなる。例えば、A号機のかごが11階にて下
降を行う場合は、このかごのホールサブインデックスH
3は′1′となる。また、かごのホールサブインデック
スH5が15′であるということはかごが7階にいて運
転方向が下降であることを意味する。
このホールサブインデックスH3の値は以下のステップ
で行われる各階への予測未応答時間の演算の開始点を示
す。
次にステップ2bが行われる。ステップ2bにおいては
すでに登録されているホール呼びに対する派生かご呼び
を学習データ等に基づいて発生させる。
この派生かと呼びはホール呼びに対して模擬的に発生さ
せた呼びであり実在の呼びとは異なることもある。第1
4図にホール呼び及びその派生呼びの様子を示す、たと
えば、ホール呼びが9階及び4階にあるとすると、それ
らの派生かと呼びは、9階のホール呼びに対して7階で
あり、4階のホール呼びに対して2階である0以上のよ
うに派生かご呼びの発生完了後、ステップ2Cが行われ
る。
ステップ2cにおいては、各階の予測未応答時間Txの
演算を行う、説明の便宜上、ホール呼びにのみ着目しか
と呼びは無いものとして演算を行う。
第15図の各階の予測未応答時間Txを示す、ここで1
階床間を上昇あるいは下降するのに要する時間を1秒と
し、ホール呼びあるいはかと呼びのある階にかごが到着
した際にその階で乗客の乗降りにより損失時間を10秒
とする。
かごが11階にいて下降する場合を考える。11階(ホ
ールサブインデックスH3は′1′)から10階(ホー
ルサブインデックスH5は′2′)まで走行時間として
1秒を要する。また11階から9階(ホールサブインデ
ックスH5’3’)まで走行時間として2秒を要する。
9階ではホール呼びがあるため損失時間としてlO秒費
やされる。したがって11階から8階(ホールサブイン
デックスH3は14′である)まで13秒を要すること
になる。同様にして11階から4階ホールサブインデッ
クスHSは′8′である。)までは27秒を要する。1
1階にあるかごが1階まで下降して、次に1階から12
階まで上昇し、再び11階にもどるのに62秒を要する
。この時間は、9階及び4階にホール呼びが存在する場
合であり、ホール呼びの′数が増せばそれに従って各階
への予測未応答時間も大きくなる。
ホールかご呼びのある階の予測未応答時間RESPT(
H5)は次の式で表わせる。
RESPT (H5) =ΣRANT (Stab、 
EndJi!11 + p LOST (Endi) + KEIKAT (H5)      ・・・■RA
NT (Stab、 Endl)は停止階から次の停止
階までの走行に要する走行時間である。
また、LOST (Endl)は停止予定階での損失時
間である。 KEIKAT (H3)はホール呼びが発
生したホールサブインデックスIsに対し1割付けがセ
ットされてからの経過時間を示す。KEIKAT (H
3)は′0′と考えてもさしつかえないので無視する。
悲は予測未応答時間を求めようとする階までの呼びの数
を示す、(予測未応答時間を求めようとする階の呼びも
含む、) 第14図の場合、例えばホール呼びのある9階の予測未
応答時間RESPT■は次式で表わされる。
RESPT■= RANT (Sta、、 End、)
 ’42 (秒)11階と9階との間においては呼びが
ないのでかごは10階に停止しないため、損失時間は′
0′である。また同様に4階の予測未応答時間RESP
TQ3)は次式で表わされる。
RESPTe = RANT (Sta、、 Endj
 + RANT (Sta、、 EndJ+ RANT
 (Staa、 End、)+ LOST (End、
) + LOST (End、)RANT (Sta、
、 End2)は9階から7階までの走行時間であるa
 RANT (Sta3* Ends)は7階から4階
までの走行時間である。この場合、 RANT (St
a、。
End、 )は2秒であり、RANT (Sta、、 
End、)は3秒である。 LOST (Endよ)は
9階での損失時間であり、LOST (Enda)は7
階での損失時間である。従ってRESPT(8)は27
秒である6以上で、第15図に示す各階の予測未応答時
間が求められる。
次にステップ2d及びステップ2eが行われる。ここで
は、ホール呼びのある階についてのみ最小予測未応答時
間Twin、最大予測未応答時間子max及び予測未応
答時間の確率分布モードを決定する。
予測未応答時間Txは、実際のホール呼びに対して派生
呼びを発生させ、実際のホール呼びとその派生呼びとか
ご呼びとを考慮した際の各階の予測未応答時間である。
この予測未応答時間Txに対して最小予測未応答時間T
winは実際のホール呼び及びかご呼びのみを考慮した
際の各階の予測未応答時間である。また、最大予測未応
答時間Tmaxはすべての階にホール呼びが発生した際
の各階の予測未応答時間である。最小予測未応答時間T
+iin及び最大予測未応答時間Tmaxは上述の第0
式により求められる。
次に、予測未応答時間の確率分布モードを求める。ホー
ル呼びのあるかごが所定時間内に到着する可能性を求め
るために各ホール呼びのある階の確率分布モードを設定
する。第16図にホール呼びのある階の予測未応答時間
の確率分布モードとして2種類のモード第16図(a)
及び(b)を示す、この分布モードは予測未応答時間T
xを中心に分布する。
また、この分布モードは最小未応答時間Ta+in、予
測未応答時間Tx及び最大未応答時間T■axの値にょ
り分布状態は異なる。しかし、この分布モードは必ず、
最小未応答時間Twinと最大未応答時間Tmaxとの
間に在存し、Sよ部と82部の面積が等しくかつ両者の
面積の和は1となり、TLIとTL2が等しくなる様に
設定される。第16図に示される2つの確率分布モード
の選択は、ある階のホール呼びに対して学習データ等に
より発生させた派生かご呼びと実際のかご呼びどの一致
する可能性の大小によって決定される。すなわち、学習
データ等により発生させた派生かご呼びが実際に発生す
るかご呼びと一致する可能性の低い場合は第17図(a
)に示されるパターンの確率分布モードが選択される。
第17図(b)は5階の上昇ホール呼びに対して12階
に派生かご呼びが発生した場合を示す。この場合、3階
にいるかごの8階及び7階への未応答時間の確率分布モ
ードは第16図(a)に示されるモードとなる。
一方、学習データ等により発生させた派生がご呼びが実
際に発生するかご呼びと一致する可能性の高い場合は第
16図(b)に示されるパターンの確率分布モードが選
択される。
すなわち、第17図(b)に示される場合は、ホール呼
びに対して基準階の1階にかご呼びが実際に発生する可
能性が高いため、かごが1階に行く可能性は高くなる。
従って、10階にいるかごの3階の予測未応答時間の確
率分布モードは第16図(b)に示される分布モードと
なる。
上述のように求められた予測未応答時間の確率分布より
予測未応答時間の確信度を求める。この確信度とは所定
の時間内にかごが到着する可能性を示すものである。第
18図において、横軸は予測未応答時間、縦軸は確率値
を示す。かごが30秒以内で到着する可能性すなわち確
信度TPOはA部分の面積を求めることにより得られる
。また同様に31秒以上60秒未満でかごが到着する確
信度TPIはB部分の面積により求めることができ、6
0秒以上の場合の確信度TP2についてはC部分の面積
により求めることができる。確率分布モーiは面積が1
になるように正規化されているために、面積を求めるこ
とで各予測未応答時間の確信度が求められる。この確信
度は確率として表わされる。
以上、第12図に示すステップ2c、ステップ2d及び
ステップ2eによって予測未応答時間とその確信度が求
められる。ステップ2c以下ステツプ2gまでを各階ご
とに繰り返し行うことによって各階の予測未応答時間及
びホール呼びのある階の予測未応答時間の確信度を求め
る。以上で、第11図のステップ2による予測未応答時
間の演算を終了する。
第11図に示されるステップ4の割当制御の推論演算に
ついて説明する。
ステップ4の推論演算では第1の推論演算及び第2の推
論演算が行なわれる。第1の推論演算では、複数の割当
指令から第2の推論演算で用いられる割当指令の候補の
決定を行う演算が行なわれる。これらは各エレベータ号
機の現状の演算データたとえば割付けられた呼び個数、
かご状態、予測未応答時間等の値を使用するために高速
で演算が行なわれる。
次に、第2の推論演算では、第1の推論演算で候補とし
て選ばれた割当指令から最終的にどの割当指令を用いる
か決定する。すなわち、どのエレベータ号機に割当てを
行うか決定する。この第2の推論演算では仮割当による
演算が行なわれ、その演算に必要な予測演算が繰返し行
なわれるため、かなりの処理時間を費やす。
推論演算を第19図に示すフローチャートを用いて説明
する。
ステップ4aでは第1の推論演算が行なわれる。
第1の推論演算により割当指令の候補の決定を行う、こ
こではステップ4bからステップ4fにわたって行なわ
れる。第2の推論演算で用いられる割当指令の候補を決
定する。
第1の推論演算に際しては、条件と指示とによって表わ
され重み付けされた複数の制御規則が用いられる。これ
らの制御規則は第20図に表わされており、すでに用意
されている−通りの演算データが使用される。−例とし
て三種類の制御規則について説明する。規則1は「割付
けられた呼び個数が平均以下であれば割当ての候補とす
る。」であり、この規則に対する重み付けとしてclが
与えられる、また同様に規則2は「かごがフリーかどな
らば割当の候補とする。」であり、この規則に対する重
み付けとしてC2が与えられる。規則3は「予測未応答
時間の平均値が60秒以内であれば割当の候補とする。
」であり、この規則に対する重み付けとしてC3が与え
られる。
次に具体的に第1の推論演算について説明する。
第1の推論演算においては、上述の規則1、規則2及び
規則3に基づいて各エレベータ号機の評価を行って割当
指令の候補を決定する。A号機、B号機、C号機及びD
号機について説明する。初めにA号機について次式を用
いて評価値E^を求める。
評価値EA= EAR=EA、 十E^3=β1・A1
・C1+β2・A2・C2+β3・A3・C3・・・■
ここで β1.β2及びβ3はそれぞれ規則1、規則2
及び規則3に示される条件の確信度である。
A1、A2及びA3はそれぞれ規則1.規則2及び規則
3に示される指示の強さであり、説明の便宜上AI=A
2=A3=1とする。 C1、C2及びC3はそれぞれ
規則1、規則2及び規則3に対する重み付けである。
ここでは重み付けの一例としてC1=0.7、C2=0
.9及びC3=0.4とする。
A号機に割付けられた呼び個数が平均呼び個数以下の場
合においては確信度β1=1であり、平均呼び個数より
多い場合においては確信度β1=Oとなる0割付けられ
た呼び個数のデータは第3図に示すホールコンデジョン
テーブルより得る。
すなわち、A号機の規則1に対する評価値EAtは、割
付けられた呼び個数が平均呼び個数以下の場合はEAx
=0.7となる。また割付けられた呼び個数が平均呼び
個数より多い場合はEAよ=0となる。
次に規則2について説明する。A号機のかごがフリーで
ある場合は確信度β2=1であり、 フリーかごでない
場合は確信度β2=oである。かごがフリーであるか否
かは第4図に示すカーコンデションテ、−プルより求め
る。
すなわち、A号機の規則2に対する評価値EAzはかご
がフリーかとであればEA2=0.9であり、フリーか
ごでなければEAz == Oである。
規則3について説明する。A号機の予測予測未応答時間
の平均値が60秒以内となる可能性が条件の確信度β3
となる。この予測未応答時間の平均値は第11図のステ
ップ2の予測演算の結果より求める。また予測予測未応
答時間の平均値が60秒以内となる可能性は第11図の
ステップ2において行なわれる。予測未応答時間の確率
分布より予測未応答時間の確信度を求める方法と同様の
方法で求めることができる。たとえば、予測未応答時間
の平均値が60秒以内となる可能性が0.6であれば条
件の確信度β3=0.6となる。エレベータA号機の規
則3に対する評価値EA3= 0,6 x C04= 
0.24となる。
以上に述べた様に各規則に対するA号機の評価値を求め
て、最終的に評価値EAを上述の0式より求める。
上述の方法と同様にしてB号機、C号機及びD号機の評
価値EBp Eat Eoを求める。
次に最終的に評価値の大きい値の順で上位3台のエレベ
ータ号機を選び、そのエレベータ号機に対応した割当指
令を割当指令の候補とする。たとえば、上述の演算で4
台のエレベータからA号機、B号機及びC号機が選ばれ
たとすると、それに対応した割当指令rAA号機割当て
る。」、「B号機に割当てる。」及び「C号機に割当て
る。」が割当指令の候補として選ばれる。
上述の第1の推論演算においては複数の制御規則を用い
て各エレベータ号機の状態により割当指令の候補の決定
を行う、すなわち、各エレベータの状態たとえば割付け
られた呼び個数、かご状態、予測未応答時間等の値から
割当制御の対象として適当と思われるものを選択する。
上述の説明では規則を3種のものとしているがより多く
の規則を用いてもよい、これらの各規則は条件と指示と
によって表わされ、さらに各規則には規則に対する重み
付けがなされている0条件と指示は専門家の制御戦略に
基づいて決定され、また指示の強さ及び規則に対する重
み付けも専門家の制御戦略により決定される。
第1の推論演算では最終的に4つの割当指令がら割当指
令の候補として評価値の大きいエレベータ号機の3台に
対応する割当指令を選択しているが、台数を3台に限定
されるものでない。上位何台を候補として選択するかは
専門家の制御戦略により決定される。
次に第2の推論演算について説明する。この第2の推論
演算においては、第1の推論演算で候補として選択した
3つの割当指令に基づいて推論演算を行う。
第2の推論演算では割当制御の演算を行う、この割当制
御においては、「長持ち呼びを減らすこと」すなわち、
「60秒以上の長待ち呼びを“0′とすることを目標と
して、新しく発生したボール呼びを仮に割当てた際に、
長待ちになる可能性が高くなる号機に対しては割当てに
くくする。すなわち、仮割当てを行ったことにより[長
待ち呼びを減らす、」という目標との偏差(以下、エラ
ーと言う、)E及びエラー増分ΔEによってrホール呼
びに割当てる。」という指示の強さを数値で表わす、こ
の指示の強さを3種の割当指令に対応した各エレベータ
号機について求める。すなわち、A号機、B号機及びC
号機について演算を行う。
割当制御の推論演算を第19図に示すフローチャートを
用いて説明する。
ステップ4bにおいて、A号機、B号機及びC号機の内
の初めにA号機に「新しく発生したホール呼びを仮割当
てする。」という制御指令を与える。
次にステップ4cが行われる。目標がらのエラーEとエ
ラー増分ΔEを次式より求める。
エラーE=ε 「予測未応答時間TxJ X r確信度
」 ・・・■i*を 確信度; かごが60秒以上で到着する確信度TP。
n  ;仮割当てを含むすべてのホール呼び数上述の■
式よりA号機に仮割当てをする前と、仮割当てをした後
でのエラーEa□の値及びエラーE□の増分ΔEaを求
める。仮割当てする前のエラーEの値をFaxとし、仮
割当て後のエラーEti−E□とすると、エラーEの増
分ΔEaは次式により求める。
ΔEa = Eaz  Eat          ・
・−に次に帰属度関数を用いてエラーEat及びエラー
の増分ΔEaの値の評価を行う。ここで帰属度関数につ
いて説明する。
一般に、ある対象が集合Aの要素であるか否かを考える
際に、厳密に分けるのではなく、集合Aの要素である度
合いを考慮するために帰属度関数を用いる。第21図に
示す帰属度関数において、横軸は上述のエラーE、エラ
ーの増分ΔEであり、縦軸は帰属度を示す、第21図に
は集合として集合zO1集合PM及び集合PBのそれぞ
れの帰属度関数を示す。集合zOはエラーE及びエラー
の増分ΔEが「だいたい零」である集合、集合PM+よ
エラーE及びエラーの増分ΔEが「正で中くらい」であ
る集合、集合PBはエラーE及びエラーの増分ΔEが「
正で大きい」である集合を示す、それぞれの帰属度関数
はすべてのエラーEあるいはエラーの増分ΔEにそれぞ
れの値が集合zO1集合PM及び集合PBに含まれる度
合いを与える。この度合いとは集合に属する度合いを示
すものであり、帰属度と言い0.0から1.0までの間
の数で示される。帰属度が1.0である場合は対象が集
合Aの完全に要素であることを示し、帰属度がOoOで
ある場合は対象が集合Aの完全に要素でないことを示す
例えば、エラーEがeである場合について′、その帰属
度を考える。第21図からもわかるようにエラー〇に対
しての集合PHの帰属度は0.7であり、集合PMの帰
属度は0.3である。すなわち、エラーeは0.7の帰
属度で「正で大きい」という集合PBに属し、0.3の
帰属度で「正で中くらい」という集合PMに属する。
次に、制御規則の条件の成立する度合いを求める。すな
わち、この条件は「長持ちになるならば」であるので長
待ちになる度合いを求める。この度合いはエラーE及び
エラーの増分ΔEの帰属度で表わされる。従ってエラー
E及びエラーの増分ΔEの帰属度を求めることによって
条件の成立する度合いを求める。
仮割当てした後のエラーEazとその際の増分ΔHaの
帰属度を第21図に示す帰属度関数より求める。第21
図よりエラーEazの集合PMに対する帰属度は0.9
であり、集合ZOに対する帰属度は0.1である。また
エラー増分ΔEaの集合PMに対する帰属度は0.5で
あり、集合ZOに対する帰属度は0.5である。
以上のように、エラーE及びエラーの増分ΔEの値が集
合20. PM、 PBのどの集合に属するのかを帰属
度をも考慮して求めた。この帰属度関数はエラーE及び
エラーの増分ΔEの値に対してその値が大きいかあるい
は小さいかの評価を与えることになる。すなわち、エラ
ーEの値が集合PBに属することはその値が大きいこと
を意味し、なおかつ集合PBに対する帰属度が大きいほ
どエラーEの値が大きいことを意味する。エラーの増分
ΔEの値についても同様である。長持ちになる度合いは
エラーE及びエラーの増分ΔEの属する集合及びその帰
属度によって表わされるので、エラーE及びエラーの増
分ΔEが大きいということは長待ちになる度合いが大き
いことである。
第21図に示すように、エラーEa!は集合PMに帰属
度0.9で属し、エラーの増分ΔEaは集合PM及び集
合zOに帰属度0.5で屈するのでやや長待ちになるこ
とを意味する。
上述したエラーE、エラーの増分ΔEの評価結果より上
述の制御規則に示される指示の強さを決定する。この評
価結果とはエラーE及びエラーの増分ΔEが集合20.
 PM、 PBの内どの集合にどのくらいの帰属度で属
するかということである。
第19図のステップ4eの条件−指示テーブルを第22
図に示す、第22図はエラーE及びエラーの増分ΔEに
対応した指示ΔUを示すものである。例えばエラーEが
「だいたい零」(集合Zo)、エラー増分ΔEが「正で
大きい」(集合PB)という場合、指示ΔUとして「割
当てる必要はない」を得る。
指示ΔUとしては5種類あり、Poは「割当てる」、P
Sは「割り当ててもよい」、zOは「ふつう」、NSは
[割当てる必要はないJ、NEは「割当てない」である
、エラーEとしての集合の数は集合PB、集合門及び集
合NEの3種類であり、エラー増分ΔEの場合も同様に
3種類であり、エラーEとエラー増分ΔEとの組み合せ
により9種類の規則がある。従って9種類の規則を考え
、その規則を第23図に示す、規則1はエラーEが「正
で大きい、」、エラーの増分ΔEが「正で大きい、」と
きは指示ΔUを「割当てない、」とすることを意味し、
規則2以下同様である。
第22図に示すように条件−指示テーブルはエラーE及
びエラーの増分ΔEの値が属する集合を条件として指示
ΔUを決定するものである。したがって第22図に示さ
れる条件−指示テーブルは「もしAならばBJ型で表わ
されたプロダクション・ルールをマトリクス化したもの
である。また条件に対する指示は人為的に決定されるも
のであり、専門家の知識に基づく制御戦略によるもので
ある。
次に、第22図よりエラーEaz及びエラーの増分ΔE
aの評価より指示ΔUを求める。エラーEa2は集合P
M及び集合zOに属し、エラーの増分ΔEaは集合PM
及び集合ZOに属する。従ってエラーEam及び増分Δ
Eaの属する集合と条件として指示ΔUを求めると次に
示す4通りがある。
(イ) エラーEa2が集合PMに属し かつ増分ΔE
aが集合PMに属するならば指示ΔUはNE (割当て
ない、)となる。
(ロ) エラーHa□が集合PMに属し かつ増分ΔE
aが集合ZOに属するならば指示ΔUはzO(普通に割
当てる。)となる。
(ハ) エラーEatが集合zOに属し かつ増分ΔE
が集合PMに属するならば指示ΔUはNS (割当てる
必要はない、)となる。
(ニ) エラーE!、が集合ZOに属し、 かつ増分Δ
Eaが集合zOに属するならば指示ΔUはPO(割当て
る。)となる。
以上によりエラーEa2の属する集合と増分ΔEaの属
する集合との組合せ(イ)〜(ニ)により4つの規則が
上述の9種類の規則から抽出される。
この抽出された規則は第23図に示す規則5.規則6、
規則8及び規則9である。エラーEa2及び増分ΔEa
に対して4つの規則に示される4つの指示ΔUを得たが
、これらの4つの指示ΔUを同じ強さでエレベータ号機
に与えることはできない。すなわち、4つの規則のうち
強く適用できるものと弱くしか適用できない規則がある
。そこで各々の規則が出した指示を、その規則の条件が
満たされている程度によって比較する。すなわち、各々
の規則の指示に重み付けをして、この重み付けされた指
示を重み付き平均をして指示の強さUを決定する。
第24図を用いて各々の規則の指示の重み付は及び重み
付き平均して得られる指示の強さについて説明する。第
24図において各規則に対するエラーE及び増分ΔEの
グラフの横軸はエラーEあるいは増分ΔEの値であり、
縦軸は帰属度である。また指示ΔUを示すグラフの横軸
の正の方向は割当てる方向を示し、負の方向は割当てな
い方向を示し、縦軸は帰属度を示す。
第24図に示される規則5に関していえばエラーEに対
し集合PMは、0.9の度合いで満たされ、エラー増分
ΔEに対し集合PMI±0.5の度合いで満たされる。
規則5の満たされる度合いは2つの集合が満たされる度
合いのうち、小さい値となる。従って規則5は0.5の
度合いで満たされることになる。指示ΔUを示す集合は
この0.5という度合いで制限される。以下、同様に規
則6.規則8.規則9について指示ΔUを示す集合を求
める1以上でステップ4dを終了する。
次にステップ4fが行われる。ステップ4fにおいては
ステップ4dで得られる各規則に対する指示の集合の論
理和をとり、これを集合に属する度合いで重み付き平均
し、最終的に指示の強さUを求める。ここでは第25図
に示されるように指示の強さUは−0,69となる。上
述の指示の強さUは制御規則「長持ちになるならば割当
てを行わない、」に示される指示「割当てを行わない、
」に対する重み付けの度合いを示す。
以上により「長持ちになるならば割当てを行わない」と
いう制御規則に基づいて条件の成立する度合い及び指示
の重み付けの決定について説明したが、同様にして推論
演算を行って他の制御規則についても条件の成立する度
合い及び指示の重み付けを決定する。各制御規則毎に求
めた指示の重み付け、すなわち指示の強さUより制御指
令の強さを決定する。ここで言う制御指令とは「ホール
呼びをA号機に割当てる。」ことである。同様にして、
B号機に対してはrホール呼びをB号機に割当てる。」
という割当指令の強さの決定を行い、またC号機に対し
ては「ホール呼びをC号機に割当てる。」という割当指
令の強さの決定を行う。
以上でステップ4fが終了するとともに第11図に示さ
れるステップ4が完了する。
次に、ステップ5においては、ステップ4で各号機につ
いて求めた制御指令の強さより最終的にどの号機に割当
てを行うかを決定する。新しく発生したホール呼びに対
してどの号機を割当てるかを決定後、その号機にr割当
てる。」という制御指令を出力する。
ステップ5を終了することによってポール呼びに対する
割当制御が完了する。
ステップ4において、第2の推論演算を行う前に、第1
の推論演算によって割当指令を選択するためにすべての
エレベータ号機に対して第2の推論演算を行なう必要が
ないため推論演算を高速に行うことができる。
割当制御の推論演算で用いられる第21図に示される帰
属度関数及び第22図に示されるエラーEとその増分Δ
Eと指示ΔUとの関係は人為的に決定されるものである
すなわち、帰属度関数は専門家の経験則を用いて決定さ
れる。また第22図に示すエラーEとその増分ΔEに対
してどの指示を用いるのかをも専門家の経験則を用いて
決定される。従って割当制御において専門家の経験則の
直接的表現による推論を行うことができるので、正確な
割当てを行うことができる。ホール呼びなどは確率的に
発生するものであり、その確率を考慮し数学的な公式で
割当て演算を正確に行うことは非常に難しいが、上述の
推論演算に示すように各種データに重み付けをし人間の
経験則の直接的表現を用いることによって正確な割当制
御を行うことができる。
また、割当制御において、予測未応答時間の「確信度」
を考慮しているため、同一の予測未応答時間でもその値
の「確信度」の高い号機に割当てることができるので長
待ち呼びの発生を減少することができる。
制御指令を決定する際に複雑な評価式を用いず専門家の
直接的なアルゴリズム表現を用いるため、予報精度の向
上が容易に行え、またアルゴリズムの表現である規則の
追加、変更が容易に行えるため交通需要の異なる各種ビ
ルに容易にまた迅速に適応できる。エレベータの群管理
制御においては、下記の目標が考えられる。
(υ 長持ち呼びを減らす。
■ 良好な呼びを増す。
■ 最長待ち呼びを減らす。
に)高需要階のサービスを良好に保つ。
■ 満貫通過を減らす。
0 かと呼び先着を減らす。
■ 早い呼びを増す。
上記の群管理制御の割当制御における目標毎に上述の推
論演算のルーチンがリスト形式で表現されている。その
ため各ルーチンの追加、変更が容易に行うことができる
6 エレベータの群管理制御においては交通需要に対応して
運行モデルを決定することにより輸送力の増強を行う、
この運行モデルには発散モデル、集中モデル及び複合モ
デル等があるが、これらの運転モデルの切換の決定にお
いても、本発明による推論演算を用いることができる。
上述の運転モデルに対してそれぞれ所定の割当制御が行
われる。
この割当制御においても推論演算が用いられるが、各割
当制御の目標はそれぞれ上記の■〜■の目標から選ばれ
る。
また、アップピークや昼食時に起きる周期的な集中、発
散の高需要や、会議室等のある階への一時的な高需要に
対し、それらのミクロ、マクロの交通の流れをモデル化
し、その高需要に対応できるような運行モードの決定に
おいても本発明を適用することができる。
〔発明の効果〕
専門家の制御戦略を条件と指示とによって表わした複数
の制御規則の条件が成立する度合い及び指示の重み付け
を制御規則毎に決定し、この制御規則毎に重み付けされ
た指示より群管理制御における制御指令を決定すること
により、効率の高い群管理制御を行うことができ、エレ
ベータの利用者へのサービスを向上することができる。
しかも第1の推論機能にて第2の推論演算を行う前に制
御指令の候補を決定することによって推論演算を高速化
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に基づく一実施例のエレベータの群管理
制御装置のシステム構成図、第2図は同実施例を実現す
るソフトウェア構成図、第3図乃至第10図は同実施例
を実現するためのメモリデータを示す図、第11図は同
実施例の割当制御のフローチャート図、第12図は割当
制御に用いられる予測演算のフローチャート図、第13
図は予測演算で用いられるかごのホールサブインデック
スを示す図、第14図はホール呼びに対する派生がご呼
びの状態を示す図、第15図は予測未応答時間の演算結
果を示す図、第16図は予測未応答時間の確率分布モー
ドを示す図、第17図はホール呼びに対する派生かご呼
びの状態を示す図、第18図は予測未応答時間の確信度
を求めるための図、第19図は推論演算のフローチャー
ト、第20図は第1の推論演算で用いられる制御規則を
示す図、第21図は帰属度関数を示す図、第22図及び
第23図は条件−指示を示す図、第24図、第25図は
制御指令を求めるための図である。 1・・・群管理制御装置、 2・・・エレベータ制御装置、 3・・・伝送コントローラ、 4・・・エレベータ監視モニタ、 5・・・ホールゲート、ランプ、センサ、ディスプレイ
I10コントローラ、 6・・・かご内コントローラ。 代理人 弁理士  則 近 憲 佑 同  三俣弘文 第2図 第6図 Xたゑ上へ科勲4S。 テ°°−7え信ハ、、7゜ 第7図 (e−) 第8図 第9図 A:(:rJ sEr  Cx、”)/ )第10図 第11図 第12図 第13図     第14図 第15図 (噌             <b)第16図 第17図 第18図 第11!図 −?イ愕 第22図 第23図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数のサービス階に対して複数のエレベータを就
    役させエレベータの運行を制御する群管理制御方法にお
    いて、 条件と指示とによって表わされ重み付けされた複数の制
    御規則を用いて第1の推論機能にて複数の制御指令より
    制御指令の候補を決定し、この第1の推論機能により決
    定された制御指令の候補に基づいて専門家の制御戦略を
    条件と指示とによって表わした複数の制御規則を用いて
    、第2の推論機能にてこの制御規則の条件の成立する度
    合い及び指示の重み付けを制御規則毎に決定し、この制
    御規則毎に重み付けされた指示より制御指令を決定する
    ことを特徴とするエレベータの群管理制御方法。
  2. (2)条件の成立する度合いを予測未応答時間の確率分
    布より求めることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載のエレベータの群管理制御方法。
JP61231265A 1986-10-01 1986-10-01 エレベ−タの群管理制御方法 Pending JPS6387484A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61231265A JPS6387484A (ja) 1986-10-01 1986-10-01 エレベ−タの群管理制御方法
US07/102,587 US4760896A (en) 1986-10-01 1987-09-29 Apparatus for performing group control on elevators
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