JPS6386680A - テレビジヨン信号の音声復調装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、インターキャリア方式を採用したテレビジョ
ン信号の音声復調装置に係り、特に、信号成分に起因す
るバズ妨害を、復調後の出力から除去するようにしたテ
レビジョン信ｉ）の音声復調装置に関する。

（従来の技術） インターキャリア方式受像機において、映像信号の音声
への妨害成分１ユバズ雑音と称され、この種の受８１機
特有の雑音である。インターキャリア方式は、映像ＩＦ
キャリアと音声ＩＦキャリアが混合した映像中間周波信
号より、両キャリアのビートである４、５［Ｍｌ−１ｚ
］の信号を取出し、この信号の周波数変化を振幅変化に
変換することにより音声信号を得るもので、今日のテレ
ビジョン受＠曙には殆とんどこの方式が採用されている
。

しかして、上記バズ雑音は、４．５　［ＭＨｚ　］のビ
ート信号が映像ＩＦキャリアの直交成分によっ、て位相
変調を受けることに起因して、この位相変調成分が復調
過程で復調されてバズ雑音として発生するものである。

したがって、ビート信号を生成でる回路に入力づるＩＦ
倍信号中映像ＩＦキャリアの直交成分が存在しなければ
バズ妨害は生じないわけであるが、周知のようにテレビ
ジョン信号は残留側帯波で伝送されるため、上下側帯波
のアンバランスによる直交成分が存在づる。したがって
、バズ雑音の発生を避けることはできない。

上記のような直交成分を含むＡＭ変調信号より、同相成
分のみを取出す復調器は、同期検波器であるが、このよ
うな検波器を使用づることは回路が極めて複雑化するの
で、テレビジョン受像機のような機器には不適当である
。

また、バズ妨害の発生しないテレビジョン受像機として
、音声キャリアをチューナにおいてまったく別の周波数
変換回路で受信するスプリットキャリア方式のテレビジ
ョン受像機が提供されているが、映像ヂャンネルの切換
とａ声チャンネルの切換とを正確に連ｆＪ＋させること
が困難であり、また、音声用の周波数変換回路に音声検
波のためのＡＦＣを掛ける等回路構成が複雑になる。

（発明が解決しようとする問題点） インターキャリア方式を採用した従来のテレビジョン受
像機は、バズｌ　ｉ）の発生を阻止することは本質的に
困難であり、方式を変更づる以外に積極的な解決策は開
示されていなかった。

本発明は上記問題点を解決し、バズ妨害雑音を音声復調
の後に積極的に除去づるようにしたプレビジョン信号の
音声復調装置の提供を目的とする。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 本発明は、音声復調手段からの音声信号を原信号として
入力し、この原信号の特定の周波数帯域の信号のみ映像
フィールド周期若しくはフレーム周期遅延した遅延信号
を出力づる選択遅延手段と、この手段からの信号を原信
号より減わする回路手段とを具備し、原信号に生じた映
像信号の位相変調成分にすづくバズ音を軽減したことを
特徴とする。

（作用） 映像信号のスペクトルはフィールド周波数の間隔で整数
法高調波が山形に広がった特性である。

したがって、映像キャリアと音声キレリアのビート成分
よりＦＭ復調を行って取出された音声信号中に発生りる
バズ成分も上記フィールド周波数の整数倍にスペクトル
が位置する雑音となるが、これが実際に妨害として強く
感じられるのは、音声周波数域の主要周波数帯において
である。本発明は、この主要周波数帯に対し櫛形フィル
タによるバズ除去効果が働くようにすることで、音声信
号の音質にＩＩるなく、バズ雑音を除去づることができ
る。

（実施例） 以下、本発明を図示の実施例について説明づる。

第１図は本発明に係るテレビジョン信号の音声復調装置
置の一実施例を示タブロック回路図である。

第１図において、アンテナ１に誘起した高周波信号は、
チューナ２．映像中間周波増幅回路３を介して中間周波
信号（以下ＩＦ倍信号となる。ＩＦ倍信号、図示しない
映像検波回路に導かれるものと、音声ビート検波回路４
に導かれるものとに分岐し、音声ビート検波回路４では
、映像キャリアと音声キャリアのビート信号を取出す。

このビート信号は、音声検波回路５に供給され、ベース
バンドの音声信号となる。

本実施例は、上記音声検波回路５からの音声信号を、フ
ィールド周期の遅延時間を持つ櫛形フィルタ構成のバズ
除去フィルタ６に供給している。

上記バズ除去フィルタ６は、前記音声検波回路５からの
原信号を、減算回路９に直接導入する経路と、所定期間
の遅延時間を右する遅延回路７及び周波数選択回路８か
らなる直列接続を介して導入する経路とを持ち、両経路
からの信号を前記減算回路９で合成することで、第６図
に示すような信号通過特性に設定される。この場合、遅
延回路７の遅延時間と１周波数選択回路８の持つ遅延時
間との合計は、映像信号のフィールド周期と等しくなる
ように設定される。そして、この櫛形バズ除去フィルタ
６からの出力を増幅回路１０を介してスピーカ１１に供
給している。

第２図は上記周波数選択回路８の具体例を示す回路図で
ある。端子２１には遅延回路７からの信号が導かれてお
り、この遅延信号は、直列接続された４段の遅延素子２
２．２２．２２．２２に順次転送されるようになってい
る。各遅延素子２２は、音声信号のサンプリングに適し
たクロック周波数をｆＳにて表記した場合、１／ｆＳ時
間の遅延時間を持っている。ｆｓは、テレビジョン音声
信号の場合、通常ｆ１１　（水平周波数）の２倍に設定
されるので、各遅延素子２２の遅延ＩＢを定めるクロッ
ク信号は、水平周波数の信号を２逓倍して得ている。そ
して、初段の遅延素子２２に入力する前の信号、２段目
の遅延素子２２からの信号。

及び最終段の遅延素子２２を経た信号のそれぞれを所定
の係数値が設定された係数１２３．２４゜２５を介して
加算回路２６に供給している。このような構成のフィル
タは、有限インパルス応答形フィルタと称されており、
群遅延時間を定量にすることができるので、遅延回路７
の遅延時間に対する周波数選択回路８群遅延時間を正確
に設定でき、遅延回路７と周波数選択回路８とを含めた
合計の遅延時間を１フイ一ルド周期に合せることがきる
。これにより、バズ除去フィルタ６は１フイ一ルド周期
遅延形の櫛形フィルタとなる。なお、加算回路２６の出
力は減σ回路９への入力となる。

このような構成において、周波数選択回路８が無い場合
を考える。即ち、この場合の櫛形バズ除去フィルタ６の
周波数特性は、第３図のようになる。第３図において、
横軸は周波数であり、ｌｌｉ軸のレスポンスが大きくな
る領域は信号が通過される領域であり、通過レスポンス
の小ざくなるポイント（以下ディップと称する）は、信
号が阻止される領域である。このディツプ点は、遅延回
路７及び周波数選択回路８の遅延時間を映像信号のフィ
ールド周期（１／ｆＶ　”）に設定したことにより、フ
ィールド周波数ｆＶのせい数倍周波数の間隔となる。

一方、第４図は音声検波回路５で発生するバズ雑音のス
ペクトル特性を示すスペクトル図である。

縦軸はレベル、横軸は周波数を示す。一般に映像信号の
スペクトルは、フィールド周波数ｆＶの整数法高調波と
その周囲に山形に広がった特性を持っている。したがっ
て、バズ雑音もｆＶの＾調波成分が主体の特性を有する
ことが予想される。実際に第４図に示すように、バズ雑
音は、ｆＶ間隔の線スペクトルが音声の全帯域に広がっ
た特性となる。また、バズ雑音は、白画面時に顕著にな
る。

これは映像信号のスペクトルがｆＶの近辺に集中するた
め、バズ雑音も強調されることによる。

上述したバズ雑音の線スペクトルの間隔と、ディツプ点
の間隔との位置関係より、第３図の特性と第４図の特性
を比較すると明らかなように、通過レスポンスの小さく
なるディップがバズ雑音の線スペクトルの位置に一致す
る。このため、バズ雑音を除去することができることが
分る。

しかし、上記のように、周波数選択回路８を右しない構
成では、出力される音声信号に遅延成分が合成されるこ
とになる。このように遅延成分が原信号に合まれると、
聴感上エコーとして感じられ、音質が不快なものとなる
場合がある。音声信号の内容が、音楽ソースの場合は、
もともと原信号がエコー成分を含んでいるので殆とんど
不快音としては感じられないが、アナウンス音声のよう
に、スペクトルの拡がりが少なく残響の極めて少ないソ
ースでは、音質が著しく損われ、バス除去フィルタを通
したことによる弊害が大きい。

上記のような音質の変化は、バズ除去フィルタにディッ
プが存在することに起因する。本実施例では、第３図の
ような櫛形特性に対し、第５図のようなバンドパスフィ
ルタ形の選択特性を付加している。ここで、ｆｓは周波
数特性選択回路８におけるサンプリングパルスと同じで
あり、第５図の選択域は０−ｆＨとなり、Ｏ〜１５．７
３４［ＫＨｚ　］の可可聴間の音声を選択づる。

このような特性と第３図の特性とが重ねられた周波数選
択回路８での出力の周波数特性は、第６図に示すように
、１フ一ルド周期遅延時間による櫛形特性が、周波数選
択回路８のレスポンスが大ぎくなる領域では生かされ、
その両端部領域では櫛形特性は減ぜられることになる。

一般に音声信号の音質を決定する領域は、２００［ト１
２　］〜２［ＫＨ２］（主要周波数領域）の範囲とされ
ており、音声信号が第６図のような特性を通過すること
で、周波数選択回路８からは特に上記主要周波数領域に
対して櫛形特性で制限された遅延８川信号が減０＠路９
に供給されることになる。これにより、減０回路９から
は同主要周波数領域で発生するバズ成分が除去された、
正確には、主要周波数領域中の櫛形特性で制限を受ける
周波ｒＩｌ域が除かれた音声信号が出力される。

これにより、アナウンス音声のようにスペクトルの広が
りの少ないソースに対しては、その周波数帯域を選択し
てバズ除去効果を働かせることができ、明瞭麿を追うこ
となく視聴させることができる。この場合、音楽ソース
等の場合は、周波数選択回路８と減口回路９との間にス
イッチを挿入してバズ除去動作を解除できるようにして
も良い。

なお、周波数選択回路８の特性を上記のように設定する
ためには、係数５２３．２４．２５の各係数ＣＯ、Ｃ２
、Ｃ４を所定の値に設定すれば良い。

本実施例では、Ｇｏ　＝　［１／４］、Ｃ２＝　Ｍ／２
］、Ｃ４−［−１／４コに設定しである。

第７図は本発明の他の実施例を示づ回路図であり、第１
図における櫛形バズ除去フィルタ６のみを示す。第７図
の櫛形バズ除去フィルタ６の特徴は、第２図における加
算回路２６と第１図における減算回路９とを一つにまと
めて加咋回路２７として構成したものである。本来加ｎ
回路２Ｇと減口回路９とは同一の回路的性質を持つもの
で、順序を入替えても良いものである。そこで、各係数
器２３，２４．２５からの出力のそれぞれを原信号と同
格の信号として扱ったものである。

このように本発明は、音声復調回路の後段で、音質に与
える影響が少なくバズ雑音を除去することができるもの
である。

上記の説明では、櫛形バズ除去フィルタ６の遅延時間は
フィールド周期であるが、バズ雑音の性質を考虞した場
合、フレーム周期に設定しても良い。バズ雑音の線スペ
クトルは、上述したように、フィールド周波数の整数倍
に位置しているが、フレーム周波数ｆＶ　／２の整数倍
の位置にも存在している。

特に、水平周波数ｆ　１１近傍のバズ成分は、他の位置
の成分より大きい（第４図参照）。このような場合、遅
延時間をｆＶ　／２に設定すれば、上記水平周波数ｆ’
　＋１位置でのバズ成分が、フィールド周ｉｌＱの場合
より除去できるものである。

また、周波Ｔ１．選択回路８の特性はバス低減効果と音
質変化との兼合いより適当な値に設定すれば、バズ低減
効果とともに、音質に特徴付けを行うことができる効果
がプラスされる。

また、遅延回路７は、ガラス等の遅延線で６良いが、と
くに遅延素子２２はＣＯＤ、ＢＢＤ等のアナログ形遅延
素子を用いると、タップの取出しが簡単なり遅延時間を
正確に設定することができる。ざらに、各遅延質素はデ
ジタル回路に属するシフトレジスタ、ランダムアクセス
メモリを用いることもでさる。この場合には、アナログ
デジタル変換器、及びデジタルアナログ変換器が必要と
なり、デジタル処理化に適する。

また、本発明ｔよインターキャリア方式のテレビジョン
受像様への適用に限らず、バズ雑音の性質を持つ周期的
なノイズに対する除去に適用することができる。この場
合には遅延時間は混入ノイズの周期に合せるものである
。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、音声復調後の出力
よりバズ成分を音質に悪形費を及ぼづことなく除去する
ことができ、従来のように、８声キｔｌリアと映像キャ
リアのレベル副路のための回路が不要となり、且つ構成
が簡素なため経詩的な負担が少ない。また、デジタル化
への変更が容易であるという利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るテレビジョン信号の音声復調装置
の一実施例を示すブロック図、第２図は本発明に用いた
周波数選択回路の一例を示す回路図、第３図は一般的櫛
形特性を示１ｅｒｒ性図、第４図はバズ雑音の周波数特
性を示す特性図、第５図は上記周波数選択回路の特性を
示寸特性図、第６図は本発明による櫛形バズ除去フィル
タの特性を示す特性図、第７図は本発明の他の実施例を
示す回路図である。 ５・・・名声検波回路、 ６・・・櫛形バズ除去フィルタ、 ７・・・遅延回路、 ８・・・周波数選択回路。 ２２・・・遅延素子。 第１図 第２図 １）　　　。 第３図 第４図 第５図 第６図 第７図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 インターキャリア方式により音声信号を復調出力するテ
   レビジョン信号の音声復調装置において、 前記復調動作を行うＦＭ検波手段と、 このＦＭ検波手段からの音声信号を原信号として入力し
   、出力として前記原信号の特定の周波数帯域の信号のみ
   映像フィールド周期若しくはフレーム周期遅延した遅延
   信号を出力する選択遅延手段と、 この選択遅延手段からの信号を原信号より減算する回路
   手段とを具備し、原信号に生じた映像信号のＦＭ成分に
   基づくバズ音を軽減したことを特徴とするテレビジョン
   信号の音声復調装置。