JPS6383223A - 表面強化・高靭性鉄鋼部材の製造方法 - Google Patents

表面強化・高靭性鉄鋼部材の製造方法

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JPS6383223A
JPS6383223A JP22807186A JP22807186A JPS6383223A JP S6383223 A JPS6383223 A JP S6383223A JP 22807186 A JP22807186 A JP 22807186A JP 22807186 A JP22807186 A JP 22807186A JP S6383223 A JPS6383223 A JP S6383223A
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less
iron
forging
carburizing
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Shinji Fushimi
伏見 慎二
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、表面が強化されており、しかも高靭性である
鉄鋼部材(鉄鋼素材、鉄鋼部品および製品)を得るのに
適用される表面強化・高靭性鉄鋼部材の製造方法に関す
るものである。
(従来の技術) 従来、鉄鋼材料や鉄鋼部品(製品)の表面を強化する方
法としては、浸炭焼入れ、窒化、軟窒化などがよく知ら
れている。
これらのうち、浸炭焼入れは非常に有効な表面強化方法
であり、全熱処理中の約25%を占め広く普及している
。しかしながら、この浸炭焼入れは処理時間が長いとい
う欠点を有しているため、浸炭時間の短縮は古くからの
課題であり、高周波浸炭、真空浸炭などの高温浸炭(例
えば、特開昭48−101328号公報に記載の技術)
が工業化されつつある。しかし、高温浸炭の欠点は結晶
粒の粗大化による靭性の低下にあり、この対策として結
晶粒粗大化防止元素であるAn、Nb。
Ti、Zr等を添加した鋼を用いるか、あるいは浸炭後
にA1変態点を上下させる処理が必要であリ、コストア
ップの要因となっている。
一方、鉄鋼の強靭化技術の一つとして加工熱処理法があ
り、加工を加える時期によって、■変態前の加工、■変
態途中の加工、■変態後の加工の3種類に分けられる。
そして、従来の加工熱処理法において、安定なオーステ
ナイト域温度で塑性加工を加えて焼入れする鍛造焼入れ
(金属学会誌、Vo132 、No、11 (1968
)第1052頁、金属学会誌Vou31.No、2(1
967)第126頁、金属学会誌70文31 、No、
4 (1967)第347頁)および準安定オーステナ
イト域温度で加工急冷するオースフォーミングならびに
徐冷する制御圧延などは前記■の変態前の加工熱処理に
属し、パーライトまたはベイナイト変態途中で加工を加
えて急冷するアイソフォーミングや、マルテンサイト変
態中に加工を加えるサブゼロ加工などは前記■の変態途
中の加工熱処理に属し、パーライトまたはベイナイト変
態終了後に加工を加えるパテンティングや、マルテンサ
イトに加工を加えるマルフォームなどは変態後の加工処
理に属している。
これらのうち、前記■の変態前の加工熱処理は、焼入性
の向上、結晶粒および析出物の微細化などにより鉄鋼の
強度および靭性が大幅に向上する処理技術として、板材
、棒材および鍛造粗形材を中心に広く普及している。
一方、前記■の変態途中の加工熱処理は、サブグレイン
と析出物の微細化で特に靭性の向上が著しい処理法とし
て研究されているが、現在のところまだ実用化に至って
いない。
ところで、転造や鍛造によって製作された歯車は、従来
の切削によって製作された歯車に比較して次に示すよう
な利点を有しているといわれている。
(1)歯元にきわめてすぐれたファイバーフローが形成
されているため、負荷能力が増大すること。
(2)歯の側面が容易にクラウニングできて、その結果
負荷条件を改善できること。
(3)歯切機械などの機械加工に比べて安価に製作でき
ること。
などである。
このような利点を有している転造による歯車の製造法は
すでに公知である(例えば、特開昭59−225838
号公報)。また、精密鍛造による歯車の製造法もすでに
公知であり、なかには西ドイツのBLW法や、冷間およ
び温間鍛造法等が公知である。
これらのうち、BLW方式による歯車の精密鍛造の考え
方は、歯車の歯形を精密鍛造して黒皮のままで使用せん
とするもので、BLW社独自の技術で精密な歯車を鍛造
することに成功したものであり、ベベルギヤ、スパーギ
ヤなどにおいてかなり実用化されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記の精密鍛造により製作した歯車では
、黒皮のままで使用しているため、このような歯車では
耐摩耗性に限界があり、低荷重城でしか使用できないた
め、浸炭焼入れが必要である。それゆえ、この浸炭焼入
れによって熱処理歪が発生して精密鍛造の意味が薄れて
しまうという問題点がある。
これに対して、冷間鍛造では精度の良い歯車の製造が可
能であるが、歯面の耐摩耗性および歯元強度を確保する
ため、通常は浸炭焼入れや浸炭・窒化処理等の表面硬化
が必要である。しかしながら、冷間鍛造によって強度に
塑性加工を加えた材料を浸炭温度(920℃前後)に加
熱すると、再結晶により結晶粒の粗大化が起る。このと
き、加工率が一定であれば一定の再結晶粒度になるが、
歯車形状の場合には、歯先から歯元にかけて微妙な加工
率の変化があるため再結晶粒が一定せず、混粒となり、
ピッチング、スコーリング等の発生の原因となるので、
歯車として使用できない場合も生じ、歩留りが低下して
コスト上昇の原因となるという問題点があった。
さらに、温間鍛造による精密歯車の製造技術はかなり進
み、一部では実用化した例も発表されている。しかし、
この温間鍛造によって製作した歯車においても高荷重域
で使用する場合には浸炭焼入れや浸炭窒化等の表面硬化
処理が必要であり、せっかく高精度で成形した歯車に対
して熱処理歪を与えてしまうという問題点を有していた
さらに、高強度の歯車を製造する他の考え方として、中
・高炭素鋼(0,4〜0.6%C)を素材としてこれに
歯切加工を施し、次いで浸炭あるいは浸炭窒化処理を行
った後ベイナイト変態温度域(例えば235〜275°
C)に保持するいわゆるオーステンパー処理を行うこと
によって、歯車の芯部をベイナイト組織とし、表面をマ
ルテンサイト組織とする技術が公知である(熱処理技術
協会;第20回学術講演大会予稿集(昭和60年5月2
3日)第49頁)。
しかし、この歯車製造法によれば、歯切加工工程におけ
る素材の切削性が非常に悪く、量産歯車には適用し難い
という問題点を有していた。
本発明者は、かって」−述したような従来の問題点を解
決するために、表面処理効果が大きく、例えば表面硬さ
が大であると共に、6部の靭性が大きく、疲労強度が大
であって長期の使用を可能にし、加えて成形性にも著し
く優れた鉄鋼材料、鉄鋼部品(製品)の表面強化方法を
提案した(特願昭60−165966号)。この方法は
、素形材に対し、オーステナイト状態で浸炭または浸炭
窒化を行い、引き続き、その熱を利用してオーステナイ
トを含む素材に対し鍛造等の加工を施し、その後焼入れ
する方法である。
この方法は上述のようなメリットを有しているが、加工
形状および素材の材質によっては、場所により加工率が
大きく異なるために組織が混粒になることがあり、この
ような鍛造等の加工の後に、直接焼入れを行うと、結晶
粒の大小により焼入れ性が異なるために硬さにむらが生
じ、衝撃値すなわち靭性が低下する可能性があった。
本発明は、このような過去に本発明者が行った提案の一
部改善であり、たとえ温間鍛造域(600〜1100℃
)温度から直接焼入れしたとしても組織が混粒とならな
いように調整した成分組成の鉄鋼素材、特にAlとNの
量を調整した成分組成の肌焼鋼を用いて表面強化するこ
とにより、加工を加えた後に焼入れを行っても硬さにむ
らが生じず、衝撃値が全体的に良好な高靭性の鉄鋼部材
(鉄鋼素材、鉄鋼部品および製品)を得ることができる
ようにすることを目的としている。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明による表面強化・高靭性鉄鋼部材の製造方法は、
重量%で、C:0.10〜0.25%、Si:0.50
%以下、Mn:0.30〜1.8%、P : 0.02
0%以下、S:0.030%以下、A見:0.020%
以下、N:0.020%以下、Cu:0.30%、Ni
:0.25%以下および必要に応じてCr:1.25%
以下、MO:0.30%以下のうちから選ばれる1種ま
たは2種、残部実質的にFeよりなる鉄鋼素材に対して
、A1変態点以上のオーステナイト域温度で表面強化処
理を施したのちオーステナイトを含む素材に加工を加え
、次いで焼入れすることを特徴としているものである。
・ ところで、850℃以上1200℃以下の温度で鍛造後
直接焼入れしても組織が混粒とならないようにした鋼と
して、特開昭60−208414号公報には、 0重量%で、C:0.26〜0.50%、Si:0.5
0%以下、Mn:0.30〜1.8%、P:0.02%
以下、S:0.01〜0.2%。
A立:0.006%以下、N:0.005%以下、残部
実質的にFeよりなるもの、および、0重量%で、C:
 0 、26〜0.50%、Si:0.50%以下、M
n : 0 、30〜1 、8%、およびCr:1.2
%以下、Mo:0.3%以下のうちの1種または2種、
ざらにP:0.02%以下、S:0.01〜0.2%、
A立:0.006%以下、N:0.005%以下、残部
実質的にFeよりなるもの、 の2鋼種が開示されている。この鋼の特徴は、AJJと
N量を規定することにより850〜1200°Cの温度
で鍛造後直接焼入れしても組織が混粒となりがたく、高
強度の部材を得ることができるものである。
従って、強度を確保するために炭素量の下限を0.26
%としている。
しかしながら、本発明では、鉄鋼素材の表面に浸炭また
は浸炭窒化等の表面強化処理を施した後鍛造等の加工を
加え、次いで直接焼入れするようにしているので、C量
は0.1〜0.25%の肌焼鋼とすることが必要である
Stは脱酸のために添加されるが、過多に添加すると延
性を劣化させるので0.50%以下とすることが必要で
ある。
Mnは凝固時の表面割れを防止するため少なくとも0.
30%を添加することが必要である。しかし、1.8%
を超えて添加すると焼入れ性向上元素であるため焼割れ
の危険が出てくるので上限を1,8%とすることが必要
である。
Pは鋼の延性を劣化させ、焼割れを助長するため0.0
20%以下とすることが必要である。
Sは延性を劣化させるため、上限は0.030%とする
必要がある。
Alは強力な脱酸剤として添加されるが、o、o2o%
を超えて添加すると鍛造後の焼入れ時にオーステナイト
粒が混粒となり、焼むら発生の原因となるため上限を0
.020%とする必要がある。
NはAllとの結合力が強いために、鋼中に多量に含有
されると、脱酸剤としてのAMと結合して鍛造後の焼入
れ時にオーステナイトに混粒を生じ、焼むらの原因とな
るため、上限を0.020%以下とする必要がある。
また、耐酸化性、耐候性付与のために、Cuを0.30
%以下、Niを0.25%以下の範囲で添加することも
必要である。
さらに、本発明において用いる鉄鋼素材は、機械的性質
の改善のため、必要に応じてCrまたはMOのうちから
選ばれる少なくとも一種を添加することができる。この
場合、これら元素の」1限は、Crが1.25%、MO
が0.30%である。この理由は、これらの添加量が前
記した上限を超えると焼割れが発生するおそれが出てく
るためである。
本発明による表面強化・高靭性鉄#4部材の製造方法は
、」1記成分の鉄鋼素材に対して、AI変態点以上のオ
ーステナイト域温度、例えば900〜1100℃で浸炭
、浸炭窒化等の表面強化処理を施したのち、当該オース
テナイト組織を少くとも一部含む素材に鍛造等の加工を
加え、次いで例えば800℃以上の温度から焼入れし、
適宜焼もどし等のための低温加熱を行うようにしたこと
を特徴とするものである。
本発明の一実施態様においては、上記成分組成の鉄鋼素
材に対してそのA1変態点以上のオーステナイト域温度
で高温浸炭、普通浸炭、浸炭窒化等の表面強化処理を全
体的あるいは部分的に実施したのち、その熱を利用して
前記オーステナイト状態にある素材に鍛造等の塑性加工
を加え、加工を加えたまま、あるいはその後直ちにMs
点以下まで急冷して焼入れする。
また、本発明の他の実施態様においては、上記成分組成
の鉄鋼素材に対してそのA1変態点以上のオーステナイ
ト域温度で高温浸炭、普通浸炭。
浸炭窒化等の表面強化処理を全体的あるいは部分的に実
施したのち、400〜700℃程度に急冷して前記オー
ステナイトの変態途中で鍛造等の塑性加工を加え、前記
変態が完了する以前より望ましくは50%変態が終了す
る以前に急冷して焼入れする。
本発明のさらに他の実施態様においては、上記成分組成
の鉄鋼素材に対してそのA1変態点以上のオーステナイ
ト域温度で高温浸炭、普通浸炭。
浸炭窒化等の表面強化処理を全体的あるいは部分的に実
施したのち、直ちにもしくは所定の温度まで冷却したあ
と前記オーステナイト状態にある素材に鍛造等の塑性加
工を加え、加工を加えたまま、あるいは加工後にベイナ
イト温度域に保持してベイナイト変態させたのち、冷却
する恒温焼入れを行う。
以下、第1図の恒温変態図(T、T、T、図)をもとに
してさらに詳しく説明する。
第1図に示すパターン■は、前記本発明の成分組成をも
つ鉄鋼素材(部品、製品)等を10000C以上(図で
は約1040’O)に加熱してこの温度で高温浸炭ある
いは高温浸炭窒化等の表面強化処理を全体的もしくは部
分的に施したのち、例えば加工率50%で熱間鍛造を行
い、約900 ’Cで熱間鍛造を終了したのち急冷(例
えば60’Oの油中に投入)して焼入れを行うものであ
る。
また、第1図に示すパターン■は、前記本発明の成分組
成をもつ鉄鋼素材を1000 ’0以上(図では約10
40°C)に加熱してこの温度で高温浸炭あるいは高温
浸炭・窒化等の表面強化処理を全体的もしくは部分的に
施したのち、500〜700°C程度(図では約600
’O)の流動層炉あるいは中性塩浴炉等の恒温保持炉内
に装入し、全体が500〜700℃(図では約600’
O)の温度となったときに温間鍛造を行ってオーステナ
イトからパーライトへの変態途中で加工を続け、加工後
直ちに急冷(例えば60°Cの油中あるいは水中に投入
)して焼入れを行うものである。
さらに、第1図に示すパターン■は、上記本発明の成分
組成をもつ鉄鋼素材に対して800〜960℃で普通浸
炭あるいは浸炭窒化等の表面強化処理を施したのち、パ
ターン■と同様に恒温加熱およびオーステナイトを含む
状態で塑性加工を行い、次いで急冷して焼入れするもの
である。
さらにまた、第1図に示すパターン■は、前記パターン
■または■と同様にして温間鍛造までを行い、温間鍛造
後に200〜300°C(図では約270″C)のベイ
ナイト変態域に保持したのち急冷して、6部をベイナイ
ト化する恒温焼入れを施すものである。
(実施例および比較例) 重量%で、C:0.17%、Si:0.30%、M n
 : 0 、63%、P: 0.015%、S:0.0
08%、Cu:0.01%、Ni:0.09%、Cr:
1.02%、Mo:0.16%、Al:0.019%、
N:0.0155%、残部実質的にFeよりなる鉄鋼素
材(実施例)、およびJIS  S0M420H(比較
例)に対し、オーステナイト域温度である1050℃で
表面強化処理として浸炭処理を施し、引続きその熱を利
用して当該オーステナイト状態にある素材に対し、一部
については1050℃で、また他の一部については85
0°Cで、それぞれ1600トン型鍛造機で鍛造加工(
加工率は第3図参照。)を加えて、シャルピー衝撃試験
片素材の形状に成形したのち直接焼入れを行った。
第2図は、この実施例および比較例で製作したシャルピ
ー衝撃試験片素材1を示すもので、長さくL)=80m
m、幅(W)=50mm、厚さくT) −10mm 、
 Uノツチ部深さくD)=’2mm 、Uノツチ部半径
(R)=5mmのものであり、各加工率の鍛造終了時に
各衝撃試験片素材1の厚さくT)が10mmとなるよう
に鍛造前素材の厚さをあらかじめ調整した。
次いで、前記各シャルピー衝撃試験片素材1から10m
m角に切り出してシャルピー衝撃試験片を製作した。し
たがって、各シャルピー衝撃試験片は、Uノツチ部を形
成している面とその反対側の面にのみ浸炭層が存在する
ものとなっている。
また、加工率O%のものは削り出しにより製作して浸炭
Φ焼入れしたものであり、上記鍛造加ニー焼入れした衝
撃試験片と同様に2面のみに浸炭層が存在するように調
整して条件を合わせるようにした。
そして、前記各シャルピー衝撃試験片を用いてシャルピ
ー衝撃試験を行なったところ、第3図に示す結果となっ
た。
第3図に示すように、一般の肌焼鋼素材SCM420H
(比較例)に1050’0で高温浸炭し、引続き105
0℃または850℃で鍛造加工・焼入れした場合の衝愁
値は、加工率が変化してもほとんど変わっていないこと
が明らかである。これは、第4図(加工率30%:10
50°C加工焼入)および第5図(加工率50%:10
50°C加工焼入)に示すように組織が混粒となってい
るためである。
これに対して、An量およびN量を規制した本発明の鋼
素材に1050°Cで高温浸炭し、引続き1050℃ま
たは850℃で鍛造加工φ焼入れした場合の衝撃値は、
加工率の上昇に比例して衝撃値がかなり増大しており、
加工率30%で加工率0%時の約5倍、加工率50%で
約8倍となることが確認された。
[発明の効果] 以上説明してきた。ように、本発明による表面強化・高
靭性鉄鋼部材の製造方法は、重量%で、C:O,lO〜
0.25%、Si:0.50%以下、Mn:0.30〜
1.8%、P:0.020%以下、S:0.030%以
下、Al、0.020%以下、N:0.020%以下、
Cu+0.30%以下、Ni:0.25%以下、必要に
応じてCr:1.25%以下1M0=0.30%以下の
うちから遼ばれる1種または2種、残部実質的にFeよ
りなる鉄鋼素材に対して、A、変態点以上のオーステナ
イト域温度で表面強化処理を施したのちオーステナイト
を含む素材に加工を加え1次いで焼入れするようにした
から、たとえ温間鍛造域(600〜1100°C)の範
囲から加工・焼入れしたとしても組織が混粒とならない
ため焼入れ後の硬さにむらが生じず、衝撃値が大幅に向
上した高強度e高靭性の鉄鋼部材(素材9部品、製品)
を得ることが可能であるという非常に優れた効果がもた
らされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の浸炭加工焼入れ時のヒートパターンを
示す説明図、第2図は浸炭した鉄鋼素材を鍛造加工して
成形したシャルピー衝撃試験片素材の斜面図、第3図は
浸炭加工焼入品であるシャルピー衝撃試験片の加工率と
シャルピー衝撃値との関係を示すグラフ、第4図および
第5図は従来の肌焼鋼を素材として浸炭加工焼入れした
場合の混粒組織を示すそれぞれ加工率30%(第4図)
および50%(第5図)での金属組織顕微鏡写真である
。 特許出願人  日産自動車株式会社 代月j人弁理士 小  塩   豊 8寺  ral     (Sec) 第4図 (X400) 第5図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で、C:0.10〜0.25%、Si:0
    .50%以下、Mn:0.30〜1.8%、P:0.0
    20%以下、S:0.030%以下、Al:0.020
    %以下、N:0.020%以下、Cu:0.30%以下
    、Ni:0.25%以下、および必要に応じてCr:1
    .25%以下、Mo:0.30%以下のうちから選ばれ
    る1種または2種、残部実質的にFeよりなる鉄鋼素材
    に対して、A_1変態点以上のオーステナイト域温度で
    表面強化処理を施したのちオーステナイトを含む素材に
    加工を加え、次いで焼入れすることを特徴とする表面強
    化・高靭性鉄鋼部材の製造方法。
JP22807186A 1986-09-29 1986-09-29 表面強化・高靭性鉄鋼部材の製造方法 Pending JPS6383223A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006523775A (ja) * 2003-03-18 2006-10-19 ザ ペン ステート リサーチ ファウンデーション オースフォーミングによって粉末金属製歯車を強靭にする方法および装置
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