JPS6379911A - 多孔羽口ノズル補修方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は溶鋼中にガスを吹込むことにより溶鋼の攪拌を
行う多孔羽口ノズルの補修方法に関する。

［従来の技術］ 一般に、転炉あるいは取鍋中にガスを吹込み溶鋼の攪拌
を行う羽口ノズルは耐火物で形成されたノズル本体を備
え、このノズル本体内には外部のガス源に連通ずる均圧
室と、この均圧室と炉内とを連通ずる貫通細孔が多数形
成されている。

炉内の溶鋼を攪拌するガスは、炉外のガス源からノズル
背面の均圧室を介して上記の羽口ノズルに形成された多
数の貫通細孔に供給される。このため、羽目ノズルの内
面側の煉瓦あるいは耐火物は溶鋼のバブリングにより損
傷を受は易い。

損傷した羽口ノズルを補修する方法として、吹付材ある
いは焼付材等の補修材を吹付ける熱間補修方法、あるい
は、スラグコーティング等が知られている。

［発明が解決しようとする問題点コ しかし、従来のいずれの補修方法による場合にも炉内側
に窒素ガスを噴出しつつ補修を行っているが、多孔羽口
ノズルの貫通細孔が完全に穿孔されているか否かの確認
ができない。特に、径約１．５１の貫通細孔を均一な間
隔で約１００ないし１３０本配置した多孔羽口ノズルの
場合には、各貫通細孔が小径のため、補修材で閉塞され
る可能性がある。

また、均圧室を介して窒素ガスを噴出させる場合でも、
この均圧室に窒素ガスを供給する導入管から離隔した位
置の貫通細孔には充分な量のガスが流れず、ガス流が不
均一となる。各貫通細孔の窒素ガス流が不均一な場合に
は、ガス流量の少ない一部の貫通細孔が閉塞される。

これらの貫通細孔の全てが閉塞されると溶鋼の攪拌は不
可能であり、部分的に閉塞されて集中孔となった場合に
は溶鋼攪拌機能が大きく低下し、羽目ノズルの先行溶損
の問題がある。

本発明は上記問題を解決するためになされたもので、多
孔羽口ノズルの貫通細孔を閉塞することなく補修可能と
する補修方法を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 本発明による多孔羽口ノズルの補修方法は、炉内の溶鋼
中にガスを噴出して攪拌する多数の貫通細孔を備えた多
孔羽口ノズルの補修方法において、これらの貫通細孔を
複数個のブロックに分割し、各ブロック毎にノズルの背
面側に、貫通細孔に連通するガス圧力室を設け、各圧力
室にガスを供給して各貫通細孔に均一にガスを流通させ
つつ羽口ノズルの損傷面を補修することを特徴とする。

［作用］ 多孔羽口ノズルの背面側に設けられた各ガス圧力室は対
応するブロック内の複数の貫通細孔に連通し、多数の貫
通細孔の全てがガス圧力室に連通される。

各ガス圧力室にはそれぞれ別個の導管を介して窒素ガス
を供給することができる。このため、貫通細孔の位置に
係わりなく均一に窒素ガスが流通され、ノズル内面の損
傷部に吹付けられる補隆材により各貫通細孔が閉塞され
る恐れがなくなる。

［実施例コ 以下添付図面を参照して本発明の詳細な説明する。

図は本発明による補修方法を実施する状態を簡略的に示
す。

炉底１には多孔羽口ノズル２が設けられている。

多孔羽目ノズル２は耐火物で形成された円柱状のノズル
本体３を有し、このノズル本体には径約１．５ＲＩＩｌ
ｌ　１通細孔４が垂直方向に沿って約１００乃至１３０
本はぼ等間隔に形成されている。外周部の貫通細孔はＡ
ｒ、Ｎ２等の冷却ガスを供給し、内側すなわち中間部及
び中央部の貫通細孔はＣＯ２、Ｎ２　、Ａｒ等の攪拌ガ
スを供給するものである。この多孔羽口ノズル２の炉内
側の内面７は溶鋼のバブリングにより損傷されている。

そして、多孔羽口ノズル２には、炉の外側すなわちノズ
ル本体３の背面側に、それぞれ外周部、中間部及び中央
部のブロック毎に分割された貫通細孔４に連通ずるガス
圧力室５ａ、５ｂ、５ｃが設けられ、各ガス圧力室５ａ
、５ｂ、５ｃにはそれぞれ外部の適宜の窒素ガス源から
所定圧力の窒素ガスを供給するガス導入管６ａ、６ｂ、
６ｃが接続されている。

窒素ガスを均等に配分するガス圧力室５ａ。

５ｂ並びに５０は円柱状隔壁８内の仕切板９により分割
された一体構造に形成されている。すなわち、各隔壁８
．１０の上面には多数の貫通細孔４に連絡する連通孔が
形成され、下面にはガス導入管６ａ、６ｂ、６ｃが接続
され、各ガス圧力室５ａ、５ｂ、５ｃに供給された窒素
ガスが全ての貫通細孔４に均等に配分されるようになっ
ている。

なお、各圧力室５ａ、５ｂ、５ｃは図示の実施例に示さ
れる他、羽口ノズルの構造に応じて各貫通細孔に均等に
窒素ガスを供給可能な適宜の構造及び数とすることがで
きる。

上記のように羽口ノズルの背面側に複数個のガス圧力室
を形成した後、各ガス圧力室５ａ、５ｂ。

５Ｃにガス導入管５ａ、５ｂ、５ｃを介して窒素ガスを
供給し、貫通細孔４から窒素ガスを噴出させつつノズル
内面４の損傷部にバーナ等により一定の速度で溶射補修
を行う。

各ガス圧力室５ａ’、５ｂ、５ｃにはそれぞれガス導入
管６ａ、６ｂ、６ｃから窒素ガスを供給されるため、全
ての貫通細孔４に均等に窒素ガスが流通される。このた
め、窒素ガスの噴流の弱い箇所がなくなり、羽口ノズル
の損傷部を溶射補修する場合、溶射被膜の穿孔率が高く
なる。

［効果］ 以上のように、本発明によると、多孔羽口ノズルの全て
の貫通細孔に均等に窒素ガスを流通することにより、多
孔羽口ノズルの貫通細孔を閉塞することなく補修可能と
なり、炉の内壁の耐火物ライニングと多孔羽口ノズルと
の寿命がバランスされ、炉材の原車価を軽減することが
できる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明を実施する説明図を示す。 １・・・炉底、２・・・多孔羽口ノズル、３・・・ノズ
ル本体、４・・・貫通細孔、５ａ、５ｂ、５ｃ・・・ガ
ス圧力室、（３ａ、６ｂ、６ｃ・・・ガス導入管、７・
・・炉内面、８．１０・・・円柱状隔壁、９・・・仕切
板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 炉内の溶鋼中にガスを噴出して攪拌する多数の貫通細孔
   を備えた多孔羽口ノズルの補修方法において、これらの
   貫通細孔を複数個のブロックに分割し、各ブロック毎に
   ノズルの背面側に、貫通細孔に連通するガス圧力室を設
   け、各圧力室にガスを供給して各貫通細孔に均一にガス
   を流通させつつ羽口ノズルの損傷面を補修することを特
   徴とする多孔羽口ノズル補修方法。