JPS637918A - スライドコア作動遅延装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は射出成形金型におけるスライドコアの作動タイ
ミングを任意に遅らせる装置に関するものである。

従来の技術 従来、スライドコアの作動タイミングを遅らせる方法と
して、１油圧シリンダーを使用し、油圧の切換えによる
方法、２カムを使用し、カムの形状による方法、３フイ
ンガービン径とスライドコアの逃し穴径のギャップを利
用する方法等があった。

以下図面を参照しながら、上述した従来のスライドコア
作動遅延方法について説明する。第４図は油圧シリンダ
ーを使用する場合の金型断面を示すものである。４は油
圧シリンダーであシ、スライドコアの作動は油圧の切換
えによシ行なわれる方法である。

第５図はカムを使用する場合の金型断面を示すものであ
る。５は上型に取付玲られておシロのカム形状を有した
カムプレートである。スライコアは端部にピン７を有し
、前記カム形状の型開き方向に平行々部分Ａ、Ｂにこの
ピンがある場合は、型開きしてもスライドコアは作動し
ない。つｔｂ、Ａ、Ｂの設定によシスライドコアの作動
タイミングを遅らせる方法である。

第６図はフィンガーピン径とスライドコアの逃し穴径の
ギャップを利用する場合の金型断面を示すものである。

フィンガーピン１と逃し穴のギャップがゼロの時は壓開
きの瞬間にスライドコアは作動するが、逃し穴径をフィ
ンガーピン１の径よシ大きくすることにより、フィンガ
ーピン１のＡ点がスライドコアのＢ点に当接するまでス
ライドコアは作動しなくなる。つまシ、逃し穴径の設定
によりスライドコアの作動タイミングを遅らせる方法で
ある。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような方法では以下の問題点を有し
ていた。まず、油圧シリンダーを使用する場合、１油圧
シリンダーが金型外へ出るため、必要以上に大型化して
しまう。２油圧シリンダ一作動用の油圧ユニットを必要
とするため、成形コストがアップする。３油圧切換えタ
イミングの設定ミスによる金型破損事故が発生しやすい
。

次にカムを使用する場合、１カム形状とスライドコアの
ビンの設定が難しく、スライドコアの作動タイミングが
設定しにくい。２カムプレート。

スライドコアのピンの強度的信頼性が低く、ピンの折れ
２曲シ等が発生しやすい。

最後に、フィンガーピン径とスライドコアの逃し穴径の
ギャップを利用する場合、フィンガーピンの先端凹形状
と逃し穴の面が接触するため、逃し穴径の設定だけでは
スライドコアの作動タイミングが設定できず、フィンガ
ーピンの先端凹形状により変化する。従って、スライド
コアの作動タイミングが確実に設定できない。

本発明は上記問題点に鑑み、確実なスライドコア作動遅
延装置を提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明のスライドコア作動
遅延装置は、上型に設けられた型開き方向に摺動可能で
、かつ型開き方向とは少し傾きを有して設けられたフィ
ンガーピンと、フィンガーピンが摺動可能で、かつ当接
しない程度の大きさの穴を設け、かつ端部に凹形状の穴
部を形成したスライドコアと、前記フィンガーピンの摺
動によシ型開き方向とは略垂直方向に摺動可能で、前記
スライドコアの凹形状の穴部に挿入可能で、かつ型開き
方向とは略垂直方向に摺動可能な凸形状を形成し、型開
き方向とは略垂直方向とは若干すき間を有しているプレ
ートを備えたものである。

作　　用 本発明は上記した構成によって、フィンガーピンが型開
きによってスライドコア端部のプレートを摺動させ、ス
ライドコアの凹形状部とプレートの凸形状部のすき量分
摺動した後、スライドコアに当接することによシ、スラ
イドコア自体が作動する。従って、スライドコアはスラ
イドコアの凹形状部とプレートの凸形状部のすき間分遅
れて作動することになる。

実施例 以下本発明の一実施例のスライドコア作動遅延装置につ
いて、図面を参照しながら説明する。

第１図は本発明の実施例におけるスライドコア作動遅延
機構の金型断面を示すものである。第１図において、１
はフィンガーピン、２はスライドコア、３はプレートで
ある。以上のように構成されたスライドコア作動遅延装
置について、以下第１図、第２図、第３図を用いてその
動作を説明する。

第２図は本発明の主要構成部の型閉等の状態を示すもの
である。第３図は同様に型開時の状態を示すものである
。型開きの瞬間、フィンガーピン１が型開き方向に作動
するとプレート３が型開き方向と略垂直方向に摺動する
。このプレートは凸形状を有しており、スライドコア２
端部の凹形状部内で摺動することになる。スライドコア
２の凹形状部とプレート３の凸形状部にすき間ＣＩ段設
定ておく、プレート３のＡ面がスライドコア２のＢ面に
当接するまでスライドコア２は作動せず、すき間０分だ
けスライドコア２は遅れて作動する。

以上のように本実施例によれば、上型に設けられた型開
き方向に摺動可能で、かつ型開き方向とは少し傾きを有
して設けられたフィンガーピンと、フィンガーピンが摺
動可能で、かつ当接しない程度の大きさの穴を設け、か
つ端部に凹形状の穴部を形成したスライドコアと、前記
フィンガーピンの摺動によシ型開き方向とは略垂直方向
に摺動可能で、前記スライドコアの凹形状の穴部に挿入
可能で、かつ型開き方向とは略垂直方向に摺動可能な凸
形状部を形成し、型開き方向とは略垂直方向とは若干す
き間を有しているプレートを設けることにより、スライ
ドコアの凹形状とプレートの凸形状部のすき聞分だけス
ライドコアの作動タイミングを遅らせることができる。

発明の効果 以上のように本発明は、上記に設けられた型開き方向に
摺動可能で、かつ型開き方向とは少し傾きを有して設け
られたフィンガーピンと、フィンガーピンが摺動可能で
、かつ当接しない程度の大きさの穴を設け、かつ端部に
凹形状の穴部を形成したスライドコアと、前記フィンガ
ーピンの摺動によシ型開き方向とは略垂直方向に摺動可
能で、前記スライドコアの凹形状の穴部に挿入可能で、
かつ型開き方向とは略垂直方向に摺動可能な凸形状部を
形成し、型開き方向とは略垂直方向とは若干すき間を有
しているプレートを設けることによシ、スライドコアの
作動タイミングを任意の寸法で確実に遅らせることがで
き、スライドコア内に二重アンダーカット処理を必要と
する形状を有する製品の離型に適用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例におけるスライドコア作動遅延
装置の金型断面図、第２図は第１図の主要構成部の型閉
時の断面図、第３図は同型開時の断面図、第４図は従来
の油圧シリンダーを使用した場合の金型断面図、第６図
は従来のカムを使用した場合の金型断面図、第６図は従
来のフィンガーピン径とスライドコアの逃し穴径のギャ
ップを利用した場合の金型断面図である。 １・・・・・・フィンガーピン、２・・・・・・スライ
ドコア、３・・・・・・プレート、４・・・・・・油圧
シリンダー、６・・・・・・カムプレート、６・・・・
・・カム形状、７・・・・・・カムピン。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名／−
−−フィン７７＝ヒ゛ン Ｚ−一−ヌライ）°コア Ｊ−−−フ・レー） 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 上型に設けられ型開き方向に摺動可能で、かつ型開き方
   向とは少し傾きを有して設けられたフィンガーピンと前
   記フィンガーピンが摺動可能で、かつ当接しない程度の
   大きさの穴を設け、かつ端部に凹形状の穴部を形成した
   スライドコアと、前記フィンガーピンの摺動により型開
   き方向とは略垂直方向に摺動可能で、前記スライドコア
   の凹形状の穴部に挿入可能で、かつ型開き方向とは略垂
   直方向に摺動可能な凸形状部を形成し、型開き方向と略
   垂直方向とは若干すき間を有しているプレートにより構
   成されたスライドコア作動遅延装置。