JPS637876B2 - - Google Patents

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JPS637876B2
JPS637876B2 JP3584485A JP3584485A JPS637876B2 JP S637876 B2 JPS637876 B2 JP S637876B2 JP 3584485 A JP3584485 A JP 3584485A JP 3584485 A JP3584485 A JP 3584485A JP S637876 B2 JPS637876 B2 JP S637876B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass fiber
refractory
welding
fiber sheet
solid
Prior art date
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Expired
Application number
JP3584485A
Other languages
English (en)
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JPS61195794A (ja
Inventor
Yosha Sakai
Isao Aida
Kazuo Ikemoto
Hidehiko Kanehira
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP3584485A priority Critical patent/JPS61195794A/ja
Publication of JPS61195794A publication Critical patent/JPS61195794A/ja
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  • Nonmetallic Welding Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、ソリツドワイヤ又はフラツクス入り
ワイヤを使つたガスシールドアーク溶接等に使用
される片面溶接用裏当材に関し、特に母材裏面へ
の密着性が良好であるばかりでなく生成ガスの抜
けも良好であり、気孔欠陥やあばた等のない健全
な裏ビードを形成することのできる片面溶接用裏
当材に関するものである。 〔従来の技術〕 片面溶接用の裏当材としては従来より(a)無機質
のガラス繊維成形体(特公昭50−35488号や同59
−4238号等)や(b)耐火物成形体(特開昭59−
137193号等)、或は(c)耐火物成形体の上部にガラ
ス繊維成形体を添装した積層物等が汎用されてい
る。しかしながらこれらの裏当材を用いて片面溶
接を行なつた場合、下記の様な問題を生ずること
が指摘されており、改善策の開発が待たれてい
る。 即ち前記(a)のガラス繊維成形体は、母材裏面へ
の密着性が良好であるという特性は有しているも
のの、比較的低融点あり又構造的にも溶融金属の
保持作用が不十分である為、裏ビードの余盛が過
剰になり易い。また(b)の耐火物成形体の場合は、
成分組成を調整することによつて耐火度を任意に
調整することができ、それにより溶融金属の保持
作用を高めることができるので形状の良好な裏ビ
ードが得られ易い、という利点はあるものの、耐
火物の気密性が高い為生成ガス(水素等)の抜け
が悪く、裏ビード表面に気孔やあばた等の欠陥が
発生し易い。更に(c)の積層裏当材では、耐火物成
形体(b)単独のものに比べて母材裏面への密着性が
向上するという利点を有している反面、冶接冶金
反応で生ずるガスに加えてガラス繊維成形体から
生成したガスまでも溶融金属の下面側へとじ込め
られる為、裏ビードの気孔欠陥等はかえつて著し
くなる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明はこの様な事情に着目してなされたもの
であつて、その目的は、気孔欠陥やあばた等のな
い健全で美麗な裏ビードを形成することのできる
片面溶接用裏当材を提供しようとするものであ
る。 〔問題点を解決する為の手段〕 上記の様な目的を達成し得た本発明裏当材の構
成は、 SiO2:45〜60% Al2O3:25〜38% MgO:3〜15% アルカリ金属酸化物の1種以上:0.3〜3.2%、及
び 水分:0.01〜0.25% を必須成分として含む固形耐火物の上部に、厚さ
が0.05〜2.5mmで水分量が1.5%以下であるガラス
繊維シートを添装してなるところに要旨を有する
ものである。 〔作用〕 上記構成々分の種類及び含有率等を定めた理由
を明らかにしつつ本発明の作用を明確にする。 まず固形耐火物は、主として裏ビードの外観・
形状及び高さ等を良好に保つ為の基材となるもの
であり、必須構成々分の種類及び量を前述の様に
定めた理由は次の通りである。 SiO2:45〜60% 固形耐火物の主構成々分となるものであり、45
%未満では耐火性が不足する為裏ビードが出すぎ
たり、或はアーク熱で溶融物が多量生成してアー
ク不安定を招く。一方60%を超えると生成スラグ
の流動性が過大となり、均一な裏ビードが形成さ
れなくなるばかりでなく、アンダーカツトやスラ
グ巻込み等の欠陥が生じたり耐高温割れ性が悪化
するという難点があらわれる。尚SiO2源として
はシリカ、ろう石、粘土、長石、珪灰石、シヤモ
ツト、コージエライト、ムライト等が使用され
る。 Al2O3:25〜38% 固形耐火物の融点を高め、且つ生成スラグの粘
性も高めて裏ビードの形状を整えるうえで不可欠
の成分であり、特に開先のルート間隔が標準(4
〜5mm程度)よりも広い場合の裏ビードの形状を
整えるのに重要な成分である。こうした機能を有
効に発揮させる為にはAl2O3を少なくとも25%含
有させなければならないが、反面含有量が多過ぎ
ると耐火性が上がり過ぎてガス抜けが悪くなり、
ピツトやブローホール或はあばた等の欠陥が生じ
易くなる他裏ビードも出にくくなるので、こうし
た問題を生じさせない為にはAl2O3量を38%以下
に抑えるべきである。尚Al2O3源としてはアルミ
ナ、長石、マイカ、シヤモツト、コージエライ
ト、ムライト、ろう石等が用いられる。 MgO:3〜15% MgOは耐火性調整材としての機能を有する他
スラグ剥離性を改善する作用があり、こうした効
果を有効に発揮させる為には3%以上含有させな
ければならない。しかし15%を超えると、耐火度
が上がり過ぎて裏ビードが出にくくなる。MgO
源としてはマグネシア、タルク、マグネサイト、
ドロマイト、スピネル、フオルステライト等が挙
げられる。 アルカリ金属酸化物の1種以上:0.3〜3.2% Li2O、Na2O、K2O等は裏当材用耐火物として
要求される最低限の機械的性質(圧縮強さ、曲げ
強さ、衝撃強さ等)及び成形性を得る為に欠くこ
とのできない成分であり、0.3%未満ではこれら
の効果が有効に発揮されず、一方3.2%を超える
とスラグの剥離性及び耐火性が乏しくなるばかり
でなく耐湿性も劣悪になる。アルカリ金属酸化物
として最も一般的なのはLi酸化物、Na酸化物及
びK酸化物であり、Li酸化物源としてはリチウム
水ガラス、リチウムシリケート、リチウムフエラ
イト、リチウムマンガナイト、ペラタイト、炭酸
リチウム等が、又Na酸化物源としてはナトリウ
ム水ガラス、長石、ソーダ灰、無水珪酸ソーダ、
アルミン酸ソーダ等が、又K酸化物としてはカリ
水ガラス、長石、カリガラス、チタン酸カリウム
等が夫々使用される。 水分:0.01〜0.25% 耐火物を構成する上記粉末粒子間に介在して焼
結性を高める作用があり、0.01%未満ではこれら
の効果が有効に発揮されない為機械的性質や成形
性が劣悪になる。但し水分は溶接熱でガス化して
ピツトやブローホール、あばた等を生ずる原因に
なるので、0.25%以下に抑えなければならない。
尚水分源としては水、アルコール、高級脂肪酸、
水酸化アルミニウム、ベントナイト、セルロー
ス、アルギン酸ソーダ等が挙げられる。 本発明で使用される固形耐火物の必須構成々分
は以上の通りであるが、上記構成々分の規定要件
を満足し得る限度で更にZrO2、TiO2、CaO、
SrO、BaO、FeO、Fe3O4、Fe2O3、MnO、
MnO2の酸化物、BaCO3、SrCO3、CaCO3の炭酸
塩、CaF2、SrF2、BaF2、LiF、NaF、K2SiF6
のふつ化物等を適量含有させることも可能であ
る。 この様な構成からなる固形耐火物の上面に添装
されるガラス繊維シートは、固形耐火物に不足す
る可撓性を補足すると共に母材裏面への密着性
(特に曲がり部や目違いを有する開先への適用性)
を高め、更にはガス抜けを良くする為に使用され
るものであり、その構成々分はその種類の如何を
問うものではなく、SiO2、Al2O3、ZrO2、CaO及
びNaやK等のアルカリ金属の酸化物などを主体
とする普通の無機質ガラスが使用されるが、目的
達成の為にはシート材としての厚さが0.05〜2.5
mmであり且つ含有水分量が1.5%以下のものを使
用しなければならない。 しかしてガラス繊維シートが0.05mm未満の薄肉
であると、母材裏面への密着性(特に曲がり部や
目違いを有する開先への適合性)が低下し目標通
りの形状の裏ビードが形成されにくくなるばかり
でなく、生成ガスの抜けが不十分となる為裏ビー
ドに気孔欠陥やあばたが生じ易くなる。但しガラ
ス繊維シートの厚さが2.5mmを超えると、該シー
ト自体の耐火度が低い為に裏ビードが過度に突出
し、或は裏当材からの湯こぼれの危険が生じてく
る。また該ガラス繊維シートの形態は格別限定さ
れるものではなく、単層のシート状物や複数枚を
重ね合わせたもの、或はテープ状、マツト状、更
にはクロス状に編んだもの等として使用すること
ができる。尚ガラス繊維シートは一部が溶接熱で
溶融してスラグの一成分となるが、内部に含まれ
る水分は溶接熱でガス化して気孔欠陥等の原因に
なるので、これを防止する為にはガラス繊維シー
ト中の水分量を1.5%以下に抑えておく必要があ
る。 第1,2図は片面裏当材の基本的な構造を例示
する一部見取り図であり、前述の様な成分組成か
らなる固形耐火物1上にガラス繊維シート2を添
装することにより作成される。尚第1図では固形
耐火物1の上面を平面として形成しており、第2
図では固形耐火物1の上面に余盛りビード形成用
の凹溝3を形成した例を示しているが、固形耐火
物1の断面形状又は凹溝3の有無或はその形状等
は、もとより本発明に如何なる制約を与えるもの
でもない。 第3図は本発明の技術思想を生かしたより実用
的な具体例を示す一部見取り図であり、母材裏面
への添設簡便性を考慮した工夫が加えられてい
る。即ち本例ではガラス繊維シート2の両側縁上
下面に両面接着剤4,4を接着し、この繊維シー
ト2を固形耐火物1の上面に接合する。そして固
形裏当材1の裏面側に支持用シート(例えばアル
ミニウム箔等)5を被装すると共に、該シート5
を固形耐火物の両側縁よりも更に幅方向へ延在せ
しめ、この部分に接着剤6を塗布し、該接着剤6
の上面には取扱い性を考慮して剥離紙7が貼合さ
れている。尚支持用シート5のガラス繊維シート
2側縁に沿つて穿設した細孔8はガス抜き孔を示
す。 この裏当材を片面溶接に適用する場合は、離型
紙7を剥離した後、第4図に示す如く母材M下面
の開先溶接線に沿つて添着した後溶接を行なえば
よい。 〔実施例〕 第1表に示す成分組成を有する固形耐火物及び
同表に示す厚さと含水率のガラス繊維シートを用
いて第4図に示す様な形状の片面裏当材を作製
し、これを母材の裏面に添着した後、下記の条件
で片面溶接実験を行なつた。尚ガラス繊維の成分
は第2表に示した。 (溶接条件) 溶接ワイヤ:炭酸ガスアーク溶接用ソリツドワイ
ヤ、MG−50T、1.2mmφ 母 材:JIS G3106、SM−50A(19t×150w×600
:mm) 開先形状:開先角度50度、ルート幅5mm 溶接電流:250A、直流・ワイヤ(+) 溶接電圧:30V ワイヤ突出し長さ:約25mm シールドガス:CO2、25/min 溶接姿勢:下向き 結果を第3表に示す。
【表】 ※1 水分量は、ガラス繊維シートを大気中で
加熱することにより調整
【表】
〔発明の効果〕
本発明は以上の様に構成されるが、要は固形耐
火物の構成々分を厳密に規定すると共に、該耐火
物の上面に貼装されるガラス繊維シートの厚さ及
び含水率を厳密に規定することによつて、耐気孔
性、外観、形状等の優れた極めて健全な裏ビード
を与える片面溶接用裏当材を提供し得ることにな
つた。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は本発明に係る片面溶接用裏当材の
基本的な形状を例示する一部見取り図、第3図は
実用面からの工夫を加えた実施例を示す一部見取
り図、第4図は母材裏面への設置例を示す概略横
断面図である。 1……固形耐火物、2……ガラス繊維シート、
3……凹溝、4……両面接着剤、5……支持シー
ト、6……接着剤、7……剥離紙、M……母材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 SiO2:45〜60%(重量%:以下同じ) Al2O3:25〜38% MgO:3〜15% アルカリ金属酸化物の1種以上:0.3〜3.2% 及び 水分0.01〜0.25%以下 を必須成分として含む固形耐火物の上部に、厚さ
    が0.05〜2.5mmで水分量が1.5%以下であるガラス
    繊維シートを添装してなることを特徴とする片面
    溶接用裏当材。
JP3584485A 1985-02-25 1985-02-25 片面溶接用裏当材 Granted JPS61195794A (ja)

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JP3584485A JPS61195794A (ja) 1985-02-25 1985-02-25 片面溶接用裏当材

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JP3584485A JPS61195794A (ja) 1985-02-25 1985-02-25 片面溶接用裏当材

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JPS61195794A JPS61195794A (ja) 1986-08-30
JPS637876B2 true JPS637876B2 (ja) 1988-02-18

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JP3584485A Granted JPS61195794A (ja) 1985-02-25 1985-02-25 片面溶接用裏当材

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JP2511674B2 (ja) * 1987-06-30 1996-07-03 川崎製鉄株式会社 片面溶接用裏当材
JP4767580B2 (ja) * 2005-04-15 2011-09-07 武漢天高溶接材料有限公司 ガスシールドアーク溶接用セラミックバックアップ材
FR3005465B1 (fr) * 2013-05-07 2015-04-17 Saint Gobain Isover Dispositif et procede de fabrication de fibres minerales par centrifugation interne

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JPS61195794A (ja) 1986-08-30

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