JPS6374636A - 組込み型セラミツクユニツトからなる耐摩内層を有する可撓性ホ−ス機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、粉・粒体などの磨耗性流体を吸引又は圧送
により輸送するための耐磨耗性の環状のセラミックユニ
ットとエラストマーリングとの組合せ体から構成される
組込み型セラミックユニットからなる耐摩内層を有する
可撓性ホース機構に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、この関係のホースは、セラミック材料の小片とゴ
ム材料とを複合化し、セラミック小片とそのバインダー
であるゴム材料とが磨耗性流体に直接接触するタイプの
ものであった。

例えば、仔　実開昭５８−１４２４７４号公報には、補
強層にて補強されたゴムホースの内管ゴムの内周面に耐
摩耗性材料からなる粒状体を埋設した構成、すなわち、
実用新案登録請求の範囲として、「内周面２の表層部に
、耐摩耗性材料からなる粒状体３を埋設したことを特徴
とする耐摩耗性ゴムホース。」が開示されている。

また、（へ）特開昭５５−１２９４３３号公報には、特
許請求の範囲として、［平均粒径が０．０５〜１Ｑｍｍ
であって、モース硬度が７（ヌープ硬度８２０）以上の
硬質焼結金属または焼結磁器の粒子がＪＩＳ−に６３０
１加硫ゴムの物理試験方法に規定するスプリング硬さＡ
形で２０〜９０のゴムに、容積比で１０〜６０％分散混
合せしめられ、上記粒子とゴムとが接着せられた耐摩耗
性ゴムライニング材。」が示されている。

また、（ハ）実開昭６０−３１５７４号公報（考案の名
称−セラミックタイル内張りゴムホース）には、実用新
案登録請求の範囲として、「ゴムホースの内面ゴム層に
セラミックタイルを固着してなるセラミックタイル内張
りゴムホースにおいて、薄肉な略角形のセラミックタイ
ルの一端側面側から他端側に貫通する肖通孔を設け、該
セラミックタイル多数個を可撓性線材に通し、帯状に形
成し、螺旋状に巻回して配置し、内面ゴム層に固着して
なることを特徴とするセラミックタイル内張りゴムホー
ス。」が開示されている。

すなわち、セラミックタイル相互間に相当な間隔を設け
て可撓性線材を通して連結して、心体上に巻き付け、内
面ゴム層を被覆してセラミックタイルを固定する構造で
ある。これは、個々のタイルの離脱落下を防止するため
可撓性線材で連結したものでおる。

以上のとおり、セラミック材料とゴム材料とがホース内
面側に露出される構造体である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記のとあり、ホース構造において、従来の技術で共通
して言える欠点は、いずれも、セラミック材料とゴム質
との両者が磨耗材料と接触するため、セラミック材料の
脱落やゴム質の磨耗による流体への汚染や耐磨耗性不足
による耐久寿命の短縮等の問題点を有するものである。

上記の公報記載の従来技術のホースについて、その問題
点を要約すると、 に）の公報のホースは、一般のホース構造で、比較的汎
用的に使用される形体であり、ある程度の耐磨耗性を有
するが、使用中において、セラミック粒状体の脱落や磨
耗ゴムの流体への汚染などの欠点がある。

に）の公報の耐磨耗性材料では、ωの公報記載のものと
同様の問題点を有するが、さらに、セラミック材料とゴ
ム材料との混練時に、ゴム混合機械を損耗させる欠点が
おる。

（ハ）の公報のホースは、セラミックタイルを可撓性線
材にて連結して、内面ゴムに固着する形体のため、個々
のセラミックタイルの早期脱落は防止されるが、全体的
な垂れ下がり状態を生起する欠点は依然として存在する
が、ゴム部分は、タイル相互間の間隔部であり、流体と
接触するゴム部分が、に）と（へ）に比べて比較的に少
ないため、比較的には耐摩性は向上するが、セラミック
タイルを線材にて固定して螺旋状に巻き付は固定されて
おり、屈曲性が悪く、小さな曲げ半径で使用する場合は
、あらかじめ特定のベント管として制作する必要がある
。また、可撓性線材の腐食と磨耗による耐久性の短縮に
よるセラミックタイルの脱落は依然として解消されない
。

囚って、発明者らは、上記の従来のすべての問題点、す
なわち、セラミック材料の脱落の問題、セラミック材料
以外の物質による流体の汚染の問題、セラミック材料使
用による非可撓性の問題等を解消する構造体を探究した
ものでおる。

なお、セラミック材料は高価であり、また、形状的に複
雑なものが製作し難く、さらに、耐外圧などの特性が出
し難いため、形状の簡易化と、部分的な取り替えを可能
とし、摩耗、損傷部分だけを取り替えるようにしてコス
トダウンを図る必要がある。

囚って発明者らは、従来の機構とは全く異なる構成体機
構を探究したものである。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明は、上記問題点を解消するため、ホース構造を
すべて組合せ機構によってホース形態を構成するもので
、環状のセラミックユニットの相互の端部に段差部を設
けて組込むか、球面部の接合によって組込み、該セラミ
ックユニットの組合せ体にてホースの耐摩内層を構成し
、この外周を、セラミックユニットの組込み部をシール
するように、ユニット相互間を跨いでエラストマーリン
グのシール用突起を、セラミックユ・ニットの溝部に嵌
合して、セラミックユニットの組合せ体をシールするホ
ース機構である。

なお、詳細な機構については、実施例において、例示の
図面に基づいて後述する。

〔作用〕

上記のとおり、環状のセラミックユニットの組込み型で
あるが、ホースを形成した時、内面にセラミックユニッ
トの組合せ体である耐摩内層以外は露出していない構成
であり、環状であるため、脱落および流体を汚染するお
それがない。セラミック部分およびエラストマ一部分が
すべて組込み型であるため、部分的取替えが可能である
。特に組込み型のため、湾曲が容易で、比較的小さな曲
率半径の湾曲が１ｑられる。特に、球面連合の場合、ス
ムーズな湾曲が得られ、良好な耐摩性が得られる。

〔実施例〕

第１図は、この発明の環状のセラミックユニットの組込
み型の一例を示すセラミックユニットの組込み状態を示
す拡大縦断面図である。

図において、ユは環状のセラミックユニットであり、環
状のセラミックユニットユの両端部の側面には、一端に
は、肉厚の約１／２の外周を切欠して外周段差部１ａを
、他端には内周を切欠して内周段差部１ｂを設けた連合
部を形成し、適当なアロワンスの下に外周段差部を内周
段差部に接動状に連合した組合せ体からなる耐摩内層Ａ
ＲＩＬを形成する。この環状のセラミックユニット１は
、溝１Ｃを含む後部ＢＰと溝１Ｃを含まない前部ＦＰと
からなり、この外周に組込むエラストマーリング２は、
ホースの長さにおけるセラミックユニットユの分割長さ
しと同様の長さに分割されて外周に組込み被覆するもの
である。その一方の端部の内側に、セラミックユニット
ユの溝部１Ｃに嵌合するシール用突起２ａが設けられて
いる。このエラストマーリング２の組込みにおいて、セ
ラミックユニットユ相互の連合部をシールするように相
互間を跨いでエラストマーリングの半円状のシール用突
起２ａを、溝部１ｃに嵌合するように連続組込んだ外被
部によって、環状のセラミックユニットの組合せ体から
なる耐摩内層ＡＲＩＬを、可撓性ホースＦＨ形態とする
ものでおる。

上記はエラストマーリングの非接着の場合であるが、一
部接着の場合は、エラストマーリング２を環状のセラミ
ックユニットユの前部ＦＰに接着剤にて接着し、溝部１
ｃを含む後部ＢＰでは非接着状態にて、セラミックユニ
ットの組込み部を跨いで、エラストマーリングのシール
用突起２ａを、溝部１Ｇに嵌合りるように連続組込んだ
外被部によって組合せ体を可撓性ホース形態に形成する
ものである。

なお、内圧および外圧に対して強化の必要の場合は、組
合せ体の外被部の外側に補強体を挿入して２重の外被部
とする。この外側補強体は、エラストマーと補強層とか
らなる１本または複数本の筒状体とし、外被部に沿設状
態に挿入設定する。

この補強体の補強層は、織布またはテキスタイルコード
を主体として補強するものであるが、細い金属コードの
螺旋体を併有することも可能である。

補強体の着脱は圧力空気によって容易に挿入離脱するこ
とが出来る。

第２図は、セラミックユニットとエラストマーリングの
所要数を組み合わせてなるホース形態の縦断面図で、湾
曲状態を示したもので、端部に７ランジ管を設定する場
合の状態の一例を示したものである。

このホース形態の端部にはセラミック端部リング３をフ
ランジ管４の内面に挿入し、フランジ管４の管部には、
セラミックユニットの溝部１Ｇと同様の溝を形成し、エ
ラストマーリングのシール用突起２ａが嵌合される。

第３図は、他の実施例のホースの部分縦断面図を示した
もので、この環状のセラミックユニットＪは、両端部の
側面に球面状の凸部７ａと球面状の凹部７ｂからなる連
合部を形成して、この球面状の凹凸部によって接動状（
自由に摺動可能状体）に連合して組合せ体を形成し且つ
それぞれのユニットの外周部に２個の溝部７Ｃを形成す
る。このユニットの外周に組込むエラストマーリング旦
は、環状のセラミックユニットＬの分割長さＬと同様の
長さに分割され、その両端部内側にそれぞれ、セラミッ
クユニットの溝部７Ｃに嵌合するシール用突起８ａが設
けられている。

このエラストマーリング旦の組込みにおいて、セラミッ
クユニットＪ相互の連合部をシールするように相互間を
跨いで、シール用突起８ａを溝部７Ｃに嵌合するように
連続組込んだ外被部によって、環状のセラミックユニッ
トの組合せ体からなる耐摩内層を可撓性ホース形態とす
るものである。

なあ、第３図のエラストマーリングの一部に代表的に示
すように、エラストマーリング旦の肉厚内に繊維補強材
９を設定してもよい。なお、環状のセラミックユニット
ヱの両端部の側面の球面状の凹凸部には色々な球面形状
が考えられる。

また、内圧および外圧に対し強化の必要の場合は、第１
図の実施例と同様、エラストマーリング旦の外被部９外
側に補強体を挿入して２重の外被部とする。

第４図は、この可撓性ホース機構にフランジ管を連結し
た部分縦断面図で、フランジ管部の管部には、半円状の
溝７Ｇと同様の溝１０８が形成され、フランジ管１旦の
内面にはセラミック端部リング１１が設定され、エラス
トマーリング８のシール用突起８ａが溝１０ａに嵌合さ
れシールされる。また、フランジ管とセラミックユニッ
トとは、セラミックユニットと同様、球面状の凹凸部に
よって連合される。

〔発明の効果〕

この発明の可撓性ホース機構は、従来の一体的ホース溝
成とは異なる環状のセラミックユニットとエラストマー
リングとの組込みによってホース形態を形成する可撓性
ホース機構のため、自由度が大きく、容易に湾曲するこ
とが出来、広範囲な湾曲が容易に得られ、且つ脱落のお
それがなく、広範囲な用途とすぐれた耐摩、耐久寿命が
得られる。また、形状も簡易で、しかも、製作も組込み
によって容易に得られ、特に、高価なセラミックユニッ
トの損傷部分だけを容易に取り替えすることが出来、特
に、大口径の場合は、その経済価値が極めて大ぎい。ま
た、特に、流体を汚染することがないので、高純度の輸
送流体が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の可撓性ホース機構の耐摩内層を形
成する環状のセラミックユニットとエラストマーリング
との組込み型の一例を示す拡大縦断面図、 第２図は、この発明の環状のセラミックユニットとエラ
ストマーリングの所要数を組み合わせた可撓性ホース機
構の部分縦断面図、 第３図は、この発明の他の実施例の環状のセラミックユ
ニットとエラストマーリングとの組込み型の可撓性ホー
ス機構の部分縦断面図、第４図は、第３図の可撓性ホー
ス機構にフランジ管の設定状態を示す部分縦断面図であ
る。 ユ、ヱ・・・環状のセラミックユニット１ａ、・・・外
周段差部　　１ｂ・・・内周段差部１Ｇ、７Ｃ・・・溝
部 ７ａ・・・球面状の凸部　　７ｂ・・・球面状の凹部２
、旦・・畑ラストマーリング ２ａ、８ａ・・・シール用突起 ９・・・繊維補強材

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）環状のセラミックユニットの外周に組込み部とし
   て、エラストマーリングのシール用突起を嵌合する溝部
   を形成し、ホースの全長内部に、環状のセラミックユニ
   ットの組合せ体からなる耐摩内層を構成し、該セラミッ
   クユニット相互の連合部を個別にシールするように、ユ
   ニット相互間の連合部を跨いで、エラストマーリングの
   シール用突起を、環状のセラミックユニットの溝部に嵌
   合するように、一部接着または非接着状態に組込んだ外
   被部によつてセラミックユニットの組合せ体を可撓性ホ
   ース形態に形成した機構を特徴とし、必要に応じて、さ
   らに組合せ体の外被部の外側に外側補強体を挿入した機
   構とする組込み型セラミックユニットからなる耐摩内層
   を有する可撓性ホース機構。
2. （２）環状のセラミックユニットの側面の連合部が、一
   端に外周段差部を、他端に内周段差部を設定した組合せ
   体である特許請求の範囲第１項記載の組込み型セラミッ
   クユニットからなる耐摩内層を有する可撓性ホース機構
   。
3. （３）環状のセラミックユニットの側面の連合部が、一
   端に球面状の凸部を、他端に球面状の凹部を設定した組
   合せ体である特許請求の範囲第１項記載の組込み型セラ
   ミックユニットからなる耐摩内層を有する可撓性ホース
   機構。
4. （４）エラストマーリングが、繊維補強層を有するエラ
   ストマーリングである特許請求の範囲第１項記載の組込
   み型セラミックユニットからなる耐摩内層を有する可撓
   性ホース機構。
5. （５）外側補強体が、エラストマーと補強層からなる１
   本または複数本の筒状体である特許請求の範囲第１項、
   第２項、第３項又は第４項記載の組込み型セラミックユ
   ニットからなる耐摩内層を有する可撓性ホース機構。