JPH01244187A - 一軸偏心ネジポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一軸偏心ネジポンプに関する。

〔従来技術〕

一軸偏心ネジポンプは、断面長円形で長手方向の入口か
ら出口に向って漸次回転する形状に形成された雌ネジ型
の内孔を有する弾性材料からなるステーターと、断面円
形で長手方向が前記ステーター内孔の一部に対応する波
形に形成され同内孔内に装着されて同内孔内の全ての断
面においてポンプ空間を形成する雄ネジ型のローターを
備えている。

この種形式のネジポンプにおいては、前記ローターを偏
心軸センターを中心に回転させてステーター〇内孔内で
回転させつつ内孔の長手方向に往復動させると、これら
両者間の密閉空間が入口側から出口側へ切れ目なく移動
し、これにより入口側の流体を吸引して出口側へ吐出す
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、この種形式のネジポンプにおいては、ステー
ターの内周とローターの外周との接触面は相対的に摺動
することなく移行するためこれら両者間での摩耗は少な
いが、取扱う流体の特性例えば砂等微粒子状固形物が混
入している液体、粉流体等の場合には、先ずステーター
の内周が早期に摩耗、損傷するとともにローターの外周
も摩耗、損傷するおそれがある。従って、本発明はかか
る摩耗、損傷に対処しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明のネジポンプは上記した形式の一軸偏心ネジポン
プにおいて、前記ステーターがその内周側に耐摩耗性の
無機質または有機質繊維からなる可撓性の布帛を一体的
に備え、同布帛が前記ステーターの内周全面に露出して
いることを特徴とするものであり、またかかるネジポン
プにおいてローターがセラミック質からなることを特徴
とするものである。

本発明で用いる繊維としては耐摩耗性で布帛にされた状
態で可撓性であることが必要であり、炭素繊維、炭化ケ
イ素繊維等の無機質繊維、ポリオレフィン系、ポリエス
テル系、ポリアミド系繊維等の有機質繊維等が好ましく
、これらの繊維は織物、編物、不織布等の状態で、かつ
シート状、筒状で使用される。これらの布帛はステータ
ーの形成時、例えば未加硫ゴムの加硫時にステーク−本
体の内周側に一体化され、または合成樹脂による成形時
に一体化される。

〔発明の作用・効果〕

かかる構成のネジポンプにおいては、ステーターが弾性
を損われることな（耐摩耗性を付与されていてローター
の外周に対する密接性が損われていないため、ポンプ性
能を低下させることなく耐久性を向上させることができ
て取扱い可能な流体の種類を大幅に拡大することができ
る。また、ローターをセラミック質にて形成している場
合にはローターの耐摩耗性が向上してポンプの耐久性が
向上するとともに、ローターの外周面を極めて滑らかに
し得てステーターの内周面との密接性を向上させ、ポン
プ性能を向上させることができる。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明するに、第
１図には本発明に係る一軸偏心ネジポンプが示されてい
る。当該ネジポンプにおいては、ステーターおよびロー
ターが本発明の主要部をなすもので、その他の構成は公
知のものである。

しかして、当該ネジポンプにおいては、ポンプケーシン
グ１１の一端に軸受ケーシング１２が組付けられかつそ
の他端に本発明の主要部をなすステーター２０ａが組付
けられており、またポンプケーシング１−１の上部には
吸入ボートｌｌａを備えている。軸受ケーシング１２に
はドライブシャフト１３が同軸的に貫通していて、液密
的かつ回転可焼に軸支されている。ドライブシャフト１
３はその外端部にて図示しない電動モータに連結されて
いて、同モータの駆動により回転するもので、その内端
部がポンプケーシング１１内に臨んでいる。

一方、ステーター２０ａはポンプケーシング１１に同軸
的に組付けられていて、後述する内孔内に本発明の主要
部をなすローター２０ｂが装着されている。ローター２
０ｂはセラミック質からなるもので、長手方向が所定ピ
ッチの波形に形成されていて、その内端がポンプケーシ
ング１１内に臨みかつその外端がステーター２０ａの外
端に組付けた接合パイプ１４内に臨んでいる。ローター
２０ｂとドライブシャフト１３との内端部は各・ユニバ
ーサルジヨイント１５．１６を介してコネクティングロ
ツド１７に連結されている。

第２図〜第４図にはステーター２０ａおよびローター２
０ｂが示されている。ステーター２０ａはゴム等弾性材
料からなるステーター本体２１と、同本体２１の外周を
被覆する金属製外筒２２と、同本体２１の内周面に一体
の筒状の布帛２３とにより構成されている。ステーター
本体２１は断面長円形で長手方向の入口から出口に向っ
て漸次回転する形状に形成された雌ネジ型の内孔２１ａ
を備えている。本実施例においては、内孔２１ａは長円
形が入口から出口まで３６０°回転する形状でローター
２０ｂの２倍のピッチで、かつ長円形の寸法がローター
２０ｂ径の２倍になっている。

布帛２３は炭素繊維からなる織布をバイアス状に使用し
て形成した筒体であって、長手方向および径方向に所定
の伸縮性を備えている。かかる布帛２３はローター２０
ｂに対応する形状の芯金の外周に被覆されて型にセント
され、この型内に未加硫のゴムを注入し加硫を行うこと
によりステーター本体２１の形成と同時にその内周面に
一体化される。従って、ステーター２０ａの内孔２１ａ
は布帛２３が露出する極めて滑らかな内周面になってお
り、またこれに対応するローター２０ｂはジルコニアセ
ラミック等高硬度のセラミックにて形成され、極めて滑
らかな外周面になっている。ステーター２０ａの内孔２
１ａ内にはローター２０ｂとにより、ステーター２０ａ
の内周とロークー２０ｂの外周との接線により密閉され
て長手方向に延びる螺旋状のポンプ室Ｒが形成されてい
る。

かかる構成のネジポンプにおいては従来のネジポンプと
同様、図示しないモータの駆動によりドライブシャフト
１３が回転してローター２０ｂを偏心軸センターを中心
に回転させ、ローター２０ｂを長円形の内孔２１ａ内に
て内孔２１ａの長手方向に往復動させる。これにより、
ポンプ室Ｒにおけるステーター２０ａの内周とローター
２０ｂとの接線であるシール線は切れ目なく移動壁、ス
テーター２０ａの内端からポンプ室Ｒ内に順次吸引され
た液体はステーター２０ａの外端から高い圧力で吐出さ
れる。

ところで、当該ネジポンプのステーター２０ａは布帛２
３の作用により弾性を損うことなく耐摩耗性を付与され
ていて、ローター２０ｂに対する密接性が良好である。

このため、当該ネジポンプにおいては、ポンプ性能を損
うことなく耐久性が向上されていて、摩耗性の高い流体
をも支障なく取扱うことができる。また、ローター２０
ｂも耐摩耗性が高いとともにその外周面を極めて滑らか
にすることができるため、ステーター２０ａの内周面と
の密接性を向上させてポンプ性能を一層向上させること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るネジポンプの断面図、
第２図はステーターの一部切欠斜視図、第３図はロータ
ーの斜視図、第４図はローターをステーターに装着した
状態の断面図である。 符号の説明 １１・・・ポンプケーシング、１３・・・ドライブシャ
フト、２０ａ・・・ステーター、２１・・・ステーター
本体、２２・・・外筒、２３・・・布帛、２０ｂ・・・
ローター。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）断面長円形で長手方向の入口から出口に向って漸
   次回転する形状に形成された雌ネジ型の内孔を有する弾
   性材料からなるステーターと、断面円形で長手方向が前
   記ステーターの内孔の一部に対応する波形に形成され同
   内孔内に装着されて同内孔内の全ての断面においてポン
   プ空間を形成する雄ネジ型のローターを備えてなる一軸
   偏心ネジポンプにおいて、前記ステーターがその内周側
   に耐摩耗性繊維からなる可撓性の布帛を一体的に備え、
   同布帛が前記ステーターの内周全面に露出していること
   を特徴とする一軸偏心ネジポンプ。
2. （２）前記ローターがセラミック質からなることを特徴
   とする一軸偏心ネジポンプ。