JPS637261Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 考案の分野 本考案は、パツテイング練習機におけるパター
のガイドの支持構造に関する。

(ロ) 従来技術 従来、一般に使用されているパツテイング練習
機は、単にパツテイング台のみからなり、その台
上にゴルフボールを置いてパタースイングをする
だけのものがあり、また、パタースイングのライ
ンに合せたガイドをスイング部に設けたものもあ
つた。

しかし、前者においては、繰返し練習をして
も、パタースイングの軌跡はスイングの度に変動
し、常に一定方向に定まつた感覚を知得できず、
又後者においてはフリーなスイングが出来ない欠
点があつた。

(ハ) 考案の目的 この考案は、パツテイング練習機の機台上に予
め理想的なパタースイングのラインに合せたガイ
ドを設けて、このガイドに沿つてパタースイング
を繰返し練習してパターのスイングラインを知得
し、簡単にスイング部からガイドを除去して、先
に知得した感覚にもとづいて実際にパターの練習
を行なうことのできるパツテイング練習機におけ
るガイドの支持構造の提供を目的とする。

(ニ) 考案の構成 この考案は、垂直部材２と水平部材１よりなる
少なくとも一対の支持体３をパツテイング練習機
の基台Ｃに設けるとともに、前記垂直部材２の上
部一側面には一端にガイド１０を支持したロツド
支持体６を回動可能に枢着し、かつこのロツド支
持体枢着部の外周部には相対する二つの段部８，
９を形成し、前記垂直部材のロツド支持体に対面
する一側面には、前記段部８，９と係合する突起
を設け、且つ二つの段部と突起との位置は、ガイ
ドが使用位置と非使用位置となる位置に形成され
て、ロツド支持体を前記枢着部を中心として、上
下方向に回動固定できるパツテイング練習機にお
けるガイドの支持構造であることを特徴とする。

(ホ) 考案の作用 この考案を以下図面に基づいて説明する。

第１図に示す如く支持体３は水平部材１と、こ
の水平部材１の一側部から垂直に起立した垂直部
材２とからなる。

垂直部材２には山形スリツト４を刻設し、その
山形スリツト４に囲まれた三角形状の先端部を水
平部材１側に傾斜突出させて突起５を形成してい
る。

そして前記垂直部材２の上部には、ロツド支持
体６の一端を支軸７を介して上下方向に回動可能
に枢着している。

前記ロツド支持体６の枢着部外周には、前記突
起５と係合する相対向する二つの段部８，９を形
成している。

またロツド支持体６内の遊端部側からは、ガイ
ド１０を先端に固定したロツド１１を挿嵌し、第
３図に示す如く矢印ｃ−ｄ方向にスライド及び固
定可能に構成している。

上述した支持体３及びロツド支持体６からなる
ガイド支持体Ａは、パツテイング練習機Ｂの基台
Ｃの一側縁上に適当間隔を置いて水平部材１の貫
通孔１２を介しネジ１３により固定される。

因みに前記一方の段部９は第３図に示す如くロ
ツド支持体６を矢印ａ方向に回転させた場合、ロ
ツド１１が基台Ｃ面と平行な位置で突起５と係止
する位置に設けることが好ましい。

使用に際しては、段部９を突起５に係止させた
位置、即ち、ロツド１１を基台Ｃ面と平行な位置
においてガイド１０を保持し、このガイド１０に
沿いパターを移動させることによりパツテイング
の方向なども練習するのであるが、基台Ｃの巾方
向に対するガイド１０の位置は、ロツド１１をロ
ツド支持体６より出入り方向にスライドさせるこ
とにより選択出来る。

また、ガイド１０を基台Ｃに対してロツド１１
の水平状態よりも更に低い位置に保持したいとき
は、ロツド１１を下方に押すことにより、段部９
が強制的に突起５を乗り越えて回動し、押下げを
停止した位置でガイド１０が固定して任意の高さ
にセツトできる。

ガイド１０を用いないで練習するときは、ロツ
ド１１を第３図矢印ｂ方向に回転させれば、他方
の段部８が突起５に係止し、ガイド１０は斜め上
方に保持された状態にセツトできる。

(ヘ) 考案の効果 この考案によれば、パツテイング練習機の基台
上の所定高さに予め理想的なパタースイングのラ
インに合せたガイドを設けることができる。

従つて、パターの練習者は、まずこのガイドに
沿つてパタースイングの練習を繰返し行なうこと
によつて定まつたパタースイングの軌跡を知得
し、そして理想的なパタースイングの軌跡を知覚
した後、ガイドを基台上のスイング部から簡単に
取り除き、先に知得した軌跡通りのスイングを行
なえば、次第にパタースイングは一定に定まり、
短期間のうちにパタースイングが上達する。

またパタースイングが狂つてきた場合には、再
びガイドを基台上のスイング部に簡単に設けて、
正しいスイングに矯正することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の要部を示す斜視図、第２図イ
は係合部材の平面図、ロはロツド支持体の平面
図、第３図は本考案のロツド支持体の係止関係を
示す側面図、第４図は本考案の構造全体を示す斜
視図、第５図はロツド支持体部分の側面図であ
る。 １……水平部材、２……垂直部材、３……支持
体、５……突起、６……ロツド支持体、７……支
軸、８，９……段部、１０……ガイド、１１……
ロツド、Ａ……ガイド支持体、Ｃ……基台。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 垂直部材２と水平部材１よりなる少なくとも一
   対の支持体３をパツテイング練習機の基台Ｃに設
   けるとともに、前記垂直部材２の上部一側面には
   一端にガイド１０を支持したロツド支持体６を回
   動可能に枢着し、かつこのロツド支持体枢着部の
   外周部には相対する二つの段部８，９を形成し、
   前記垂直部材のロツド支持体に対面する一側面に
   は、前記段部８，９と係合する突起５を設け、且
   つ二つの段部と突起との位置は、ガイドが使用位
   置と非使用位置となる位置に形成されて、ロツド
   支持体を前記枢着部を中心として上下方向に回動
   固定できるパツテイング練習機におけるガイドの
   支持構造。