JPS636818A - ギヤツプ付鉄心形リアクトル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明はギャップ付鉄心形リアクトルに係り、特にヨー
ク鉄心の改良に関する。

（従来の技術） 分路リアクトル等に用いられるリアクトルは、従来−般
にギャップ付鉄心形リアクトルが用いられている。この
ギャップ付鉄心形リアクトルは、けい素鋼帯・を積層し
て形成した複数個のブロック鉄心を複数個の磁気的ギャ
ップを介して積み重ねて鉄心脚を構成し、この鉄心脚に
巻線を巻装して。

このような主脚すなわち鉄心脚あるいはこの鉄心脚と側
脚とを上下に同じくけい素鋼帯を積層して形成したヨー
ク鉄心を配置して構成される。主脚の鉄心脚のギャップ
部分には一般に絶縁物からなるギャップ部材が介在され
る。

ところで、このように構成されたギャップ付鉄心形リア
クトルでは、騒音が大きな問題の一つである。騒音の要
因としては機械的振動によるものと磁気歪によるものと
に大別することができる。

機械的振動によるものとは、ギャップを通過する磁束に
よりギャップ上、下のブロック鉄心間に磁気吸引力が作
用し、これによる振動のため騒音が発生する現象である
。これに対してはギャップを介してヨーク鉄心と主脚の
鉄心脚あるいは側脚を一体的に強固に締付けることが必
要である。

磁気歪によるものとは、鉄心内に磁束が流れるために生
ずる磁歪騒音とその時に鉄心的鋼板に無理な曲げ応力を
加えた結果、さらに増加する磁歪騒音とからなり、特に
後者の影響が大きい。これに対しては、磁束密度を適切
に設定し、鉄心締付時及び運転中に鉄心的鋼板に無理な
曲げ応力が加わらないように締付構造を十分検討する必
要がある。

（発明が解決しようとする問題点） このギャップ付鉄心形リアクトルの各主脚には。

それぞれ同量の磁束が流れるが、種々の条件により、運
転中に各主脚間に熱膨張による伸びの差が生じる。この
時、主脚と上部のヨーク鉄心は機械的振動を抑制するた
め強固に締付けられているので、各主脚間の熱膨張によ
る伸びの差により上部のヨーク鉄心は押し曲げられ、そ
の結果上部のヨーり鉄心中の磁気歪が大きくなり磁歪騒
音が経時的に増加するという不具合が発生する場合があ
る。

この防止案の一つとして上部のヨーク鉄心の各主脚間、
あるいは側脚を有する場合は各主脚間のほかにさらに側
脚近辺に継ぎ目部を設けて各分割ヨーク鉄心が相対的に
移動できる構造として前に説明した押し曲げを緩和する
場合があるが、上部のヨーク鉄心に設けた積層方向締付
スタットの締付力管理が難しく、上部のヨーク鉄心の押
し曲げ緩和効果を阻害するおそれがあった。

本発明は上記の点を考慮してなされたもので。

その目的とするところは、運転中の各主脚間あるいは側
脚間の伸びの差による上部のヨーク鉄心の押し曲げを防
止する締付構造とし、騒音特性に関する品質を向上させ
たギャップ付鉄心形リアクトルを提供することにある。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段と作用）　　′かかる目
的を達成するために本発明によれば、例えば３相３脚、
３相５脚、単相２脚、単相４脚鉄心形などのような複数
個の主脚登有するもの。

あるいは主脚と側脚を有するものにおいて、上部のヨー
ク鉄心の主脚間あるいは主脚間及び側脚間にラップ接合
の継ぎ目部を設け、かつこの継ぎ目部近辺に設けた積層
方向の締付スタットは、熱膨張係数が被締付部のけい素
鋼板よりも大きい例えばアルミ材で形成し、運転中に温
度上昇により、継ぎ目部の締付力を緩和し各主脚間ある
いは各主脚間及び側脚間に熱膨張による伸びの差が生じ
た時に分割ヨーク鉄心が相対的に移動して上部のヨーク
鉄心の押し曲げを緩和することを特徴とする。

（実施例） 以下、本発明のギャップ付鉄心形リアクトルの一実施例
を第１図ないし第４図を参照して説明する。

第１図において、けい素鋼帯を積層して形成した複数個
のブロック鉄心１を磁気的なギャップ２を介して積み重
ねて主脚すなわち鉄心脚１ａ＋　１ｂ＋１゜を形成し、
これら鉄心脚１ａ、　１．、１ｃには夫々巻線３が巻装
されている。この鉄心脚１ａ、　１．、　ｌ、の上下に
は、これを挟むようにけい素鋼板を積層して形成したヨ
ーク鉄心４，５が配置されており。

締付板８を介して締付タイロッド７によって鉄心脚ｉ、
、　ｉｂ、　１ｃを締付けている。

そしてヨーク鉄心４，５のうち一方例えば上部のヨーク
鉄心５は、抜板が交互にラップした継ぎ目部６によって
各分割ヨーク鉄心５ａ、　５ｂ、　５゜に分割され、各
分割ヨーク鉄心５．．５．、５゜が相対的に移動できる
構造としており、組立時の有効締付及び運転時の各主脚
間の熱膨張による伸びの差によるヨーク鉄心の押し曲げ
緩和の効果がある。ここで継ぎ目部６の近辺に設けた積
層方向締付スタット９をけい素鋼板よりも熱膨張係数の
大きな金属部材例えばアルミ材で構成しておけば、運転
時には、温度の上昇によって、第２図に示すようにヨー
ク鉄心５の締付を適切に緩めることになり、各主脚間に
熱膨張による伸びの差が生じた時に分割ヨーク鉄心５ａ
、　５ｂ、　５゜が相対的に移動し易くなる。

なお３相５脚、単相２脚、単相４脚鉄心形等に関しても
基本的には上記の実施例と同じである。

次に本発明の他の実施例を第３図及び第４図に示す。第
１図及び第２図と同一部分あるいは１司−機能を有する
部分は同符号を付しである。けい味鋼帯を積層して形成
した複数個のブロック鉄心１を磁気的なギャップ２を介
して積み重ねて主脚すなわち鉄心脚１ａを構成し、巻線
３が巻装されている。この鉄心脚１ａの上下には、これ
を挟むようにけい素鋼板を積層して形成したヨーク鉄心
４，５が配置されており、締付板８を介して締付タイロ
ッド７によって鉄心脚１８を締付けている。そして主脚
すなわち鉄心脚１．の両側に側脚１２を設け１例えば上
部のヨーク鉄心５は抜板が交互にラップ接合した継ぎ目
部６によって分割ヨーク鉄心５ａと分割ヨーク鉄心５ｂ
ｙ分割ヨーク鉄心５゜とに分割されており、相対的に移
動し、組立時の有効締付及び運転時の側脚１２の伸びに
よるヨーク鉄心５の押し曲げ緩和の効果かあ・るに こで、上部のヨーク鉄心５の継ぎ目部６の近辺の積層方
向締付スタット９を例えばアルミ材のようなけい素鋼板
よりも熱膨張係数の大きな金属で構成しておけば運転時
には油温の上昇によって上部のヨーク鉄心５の締付を適
切に緩めることになり、　倒＃１２が伸びた時に分割ヨ
ーク鉄心５１．が相対的に移動し易くなる。なお鉄心の
外側に締付スタットを配置する場合及び３相５脚鉄心形
に関しても基本的には同じである。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、主脚あるいは主脚
と側脚との間、例えば上部のヨーク鉄心にラップ接合の
継ぎ目部を設け、かつヨーク鉄心［積層方向の締付スタ
ットを例えばアルミ材のようなけい素鋼板よりも熱膨張
係数の大きい金属部材を使用することにより、運転時に
上部のヨーク鉄心の締付を適切に緩め、側脚の伸びによ
るヨーク鉄心の押し曲げを緩和して騒音特性上、品質の
向上したギャップ付鉄心形リアクトルを提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のギャップ付鉄心形リアクトルの正面図
、第２図は第１図の平面図、第３図は本発明の他の実施
例の正面図、第４図は第３図の平面図である。 ｌ・・・ブロック鉄心、　　１ａ、　１ｂ、　１゜・・
・主脚、２・・・ギャップ、　　　　　３・・・巻線、
４．５・・・ヨーク鉄心、 ５ａ、　５ｂ、　５．−・・分割ヨーク鉄心。 ６・・・継ぎ目部、　　　　７・・・締付タイロッド、
８・・・締付板 ９・・・積層方向締付スタット １０・・・締付スタット、１１・・・当て板。 １２・・・側脚、 代理人　弁理士　　井　上　−男 第　　１　図 第　　２　図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数のブロック鉄心を磁気的なギャップを介して
   積み重ねて主脚を形成し、この主脚の周囲に巻線を巻装
   し、このように形成された主脚あるいは主脚と側脚とを
   ヨーク鉄心を介して締付けるようにしたギャップ付鉄心
   形リアクトルにおいて、一方のヨーク鉄心の主脚間ある
   いは主脚と側脚間にラップ接合の継ぎ目部を設け、かつ
   この継ぎ目部近辺に設けた積層方向の締付スタットをけ
   い素鋼板より熱膨脹係数の大きい金属部材で形成したこ
   とを特徴とするギャップ付鉄心形リアクトル。
2. （２）けい素鋼板より熱膨脹係数の大きい金属部材がア
   ルミ材からなる特許請求の範囲第１項記載のギャップ付
   鉄心形リアクトル。