JPS636806B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は液晶を用いた指示計の駆動回路に係
り、特にバイアスを有する電気信号の変化を上記
電気信号のみを駆動電源として液晶表示素子に表
示させるのに好適な駆動回路に関するものであ
る。

従来の工業計測用の指示計は、第１図に示すよ
うに、伝送器１から送信される電気信号Itを抵抗
器２を用いて電圧信号に変換し、この電圧信号の
大きさを指示計３に指示させるときに、一般に外
部電源４によりサーボモータなどを駆動させるよ
うにし、その駆動制御を上記の電圧信号で行わ
せ、機械的に指針を動かして指示させるようにな
つている。したがつて、伝送器１を動作させる操
作電源５のほかに、別個の電源４を必要としてい
た。そのため、指示計３が電源４から離れている
現場などに設置されている場合は、電源配線を布
設しなければならず、配線コストが高くなるとい
う問題があつた。

本発明は上記に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、指示計として液晶表示素子を
用いたときに、表示する信号がバイアスを有する
電気信号であるときに、特に他の電源を必要とし
ないようにできる液晶を用いた指示計の駆動回路
を提供することにある。

本発明の特徴は、液晶を用いた指示計の駆動回
路を、一定のバイアスを有する表示すべき電気信
号の変化を検出する検出回路と、上記電気信号よ
り定電圧を得る定電圧発生回路と、上記定電圧を
駆動電圧とし上記検出回路の出力を入力として上
記電気信号を液晶表示素子の駆動に適した信号に
変換する信号変換回路とで構成し、この信号変換
回路の出力で、上記液晶表示素子に上記電気信号
の変化を表示させるようにした点にある。

以下本発明を第２図、第３図に示した実施例を
用いて詳細に説明する。

化学プラントなどに用いられている工業計測器
においては、伝送信号として直流電流信号が用い
られており、一般にDC4〜20mAに統一されてい
る。そして、通常はこの電流信号を受信計器側の
負荷抵抗器２（第１図参照）で１〜5Vの電圧に
変換している。ところで、表示装置として液晶を
用いると、液晶表示素子は、他の表示素子に比較
して極めて少ない電力で駆動できるという特徴を
もつているので、この特徴を生かすようにするこ
とが得策である。そこで、本発明においては、上
記した一定のバイアスを有する電気信号の変化を
液晶表示素子に表示させるための駆動回路を上記
電気信号のほかに特に電源を必要としない回路に
した。

第２図は本発明の駆動回路の一実施例を示す回
路図である。第２図において、５は入力直流電流
信号（伝送器などからの伝送信号）Itの変化を検
出する抵抗器５ａよりなる検出回路、６は信号It
より定電圧を得る定電圧発生回路で、実施例では
トランジスタ６ａ、ツエナダイオード６ｂ、抵抗
器６ｃとより構成してあり、ツエナダイオード６
ｂと抵抗器６ｃに常に一定の電流Izを流してお
き、電流信号Itの変化に対して常に定電圧特性に
なるように、トランジスタ６ａに流れるバイパス
電流I_Cを変化させるようにした並列制御形定電圧
回路としてある。７は検出回路５の出力V_INを入
力とし、定電圧発生回路６で得られた定電圧を駆
動電圧として、入力電圧V_INを液晶表示素子８の
駆動に適した信号に変換する信号変換回路で、駆
動電圧V_Cを5V以下とし、消費電流I_Wを1mA以下
とすることは十分可能である。したがつて、電気
信号Itは、信号線に直列に接続してある抵抗器５
ａよりなる検出回路５を通り、信号変換回路７と
定電圧発生回路６のトランジスタ６ａとツエナダ
イオード６ｂにそれぞれ流れる電両I_W、I_C、I_Wに
分岐され、伝送器の操作電源５側に戻る。例え
ば、I_W＝1mA、I_Z＝1mAとすると、Itの変化によ
りI_Cは２〜18mAの範囲で変化する。ここで、電
流信号Itの変化は、抵抗器５ａの両端の電圧変化
となつて現われるが、一方の電圧は、定電圧発生
回路６で定電圧に抑えられているので、信号変換
回路７の入力電圧V_INのみ電流信号Itの変化に比
例した電圧となる。信号変換回路７は、入力であ
るアナログ電圧V_INを液晶表示素子８を動作させ
るのに適したデイジタル信号に変換する回路で、
この回路の出力によつて液晶表示素子８は電流信
号Itの変化に応じた表示を行う。

上記したように、本発明の実施例によれば、バ
イアスを有する電流信号Itのみの電力で液晶表示
素子８に電流信号It、すなわち、伝送信号を表示
させることができ、特にほかの電源を必要としな
いので、電源配線の布設が不必要となり、配線コ
ストの低減をはかることができる。

第３図は本発明の駆動回路の検出回路の他の実
施例を示す回路図で、第３図においては、抵抗器
５ａの両端の電圧を抵抗値Ｒの抵抗器５ｂ〜５ｅ
で分圧して信号変換回路７に入力させるようにし
てあり、第３図によれば、信号変換回路７の入力
インピーダンスが高いときに、抵抗器５ｂ〜５ｅ
の抵抗値Ｒを大きくして、分圧部に流れる電流
I_B1、I_B2を小さくして、Itに比較して無視できる
ようにできる。

以上説明したように、本発明によれば、指示計
として液晶表示素子を用いたときに表示する信号
がバイアスを有する電気信号であれば、特に電源
を必要とすることなく液晶表示素子を動作させる
ことができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の指示計を駆動する場合の回路説
明図、第２図は本発明の液晶を用いた指示計の駆
動回路の一実施例を示す回路図、第３図は駆動回
路の検出回路の他の実施例を示す回路図である。 ５…検出回路、６…定電圧発生回路、７…信号
変換回路、８…液晶表示素子。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一定のバイアスを有する表示すべき電気信号
   の変化を検出する検出回路と、前記電気信号より
   定電圧を得る定電圧発生回路と、該定電圧発生回
   路で得られた電圧を駆動電圧とし前記検出回路の
   出力を入力として前記電気信号を液晶表示素子の
   駆動に適した信号に変換する信号変換回路とより
   なることを特徴とする液晶を用いた指示計の駆動
   回路。