JPS6366784B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6366784B2 JPS6366784B2 JP15263783A JP15263783A JPS6366784B2 JP S6366784 B2 JPS6366784 B2 JP S6366784B2 JP 15263783 A JP15263783 A JP 15263783A JP 15263783 A JP15263783 A JP 15263783A JP S6366784 B2 JPS6366784 B2 JP S6366784B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cement
- granules
- ash
- carbonation
- fly ash
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000008187 granular material Substances 0.000 claims description 42
- 239000004568 cement Substances 0.000 claims description 36
- 239000010881 fly ash Substances 0.000 claims description 22
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 11
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims description 11
- 238000005469 granulation Methods 0.000 claims description 7
- 230000003179 granulation Effects 0.000 claims description 7
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims description 5
- 239000002023 wood Substances 0.000 claims 2
- CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N Carbon dioxide Chemical compound O=C=O CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 24
- 239000002956 ash Substances 0.000 description 22
- 238000001723 curing Methods 0.000 description 17
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 17
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 14
- 229910002092 carbon dioxide Inorganic materials 0.000 description 12
- 239000001569 carbon dioxide Substances 0.000 description 12
- 239000000463 material Substances 0.000 description 10
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 9
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 239000003513 alkali Substances 0.000 description 7
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 6
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 4
- 238000005984 hydrogenation reaction Methods 0.000 description 4
- 238000000746 purification Methods 0.000 description 3
- BVKZGUZCCUSVTD-UHFFFAOYSA-L Carbonate Chemical compound [O-]C([O-])=O BVKZGUZCCUSVTD-UHFFFAOYSA-L 0.000 description 2
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N Silicium dioxide Chemical compound O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 2
- 238000010828 elution Methods 0.000 description 2
- 238000011049 filling Methods 0.000 description 2
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 230000003472 neutralizing effect Effects 0.000 description 2
- KJFMBFZCATUALV-UHFFFAOYSA-N phenolphthalein Chemical compound C1=CC(O)=CC=C1C1(C=2C=CC(O)=CC=2)C2=CC=CC=C2C(=O)O1 KJFMBFZCATUALV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 2
- OYPRJOBELJOOCE-UHFFFAOYSA-N Calcium Chemical compound [Ca] OYPRJOBELJOOCE-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000000712 assembly Effects 0.000 description 1
- 238000000429 assembly Methods 0.000 description 1
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 description 1
- 239000011400 blast furnace cement Substances 0.000 description 1
- 229910052791 calcium Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011575 calcium Substances 0.000 description 1
- 239000003245 coal Substances 0.000 description 1
- 239000011362 coarse particle Substances 0.000 description 1
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 1
- 239000012153 distilled water Substances 0.000 description 1
- 239000000945 filler Substances 0.000 description 1
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 1
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 1
- 230000014759 maintenance of location Effects 0.000 description 1
- 238000006386 neutralization reaction Methods 0.000 description 1
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 230000002250 progressing effect Effects 0.000 description 1
- 239000000377 silicon dioxide Substances 0.000 description 1
- 239000000243 solution Substances 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B18/00—Use of agglomerated or waste materials or refuse as fillers for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of agglomerated or waste materials or refuse, specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
- C04B18/02—Agglomerated materials, e.g. artificial aggregates
- C04B18/021—Agglomerated materials, e.g. artificial aggregates agglomerated by a mineral binder, e.g. cement
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Civil Engineering (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
Description
この発明はフライアツシユ、セメント、クリン
カアツシユよりなる配合物を水添造粒して得た造
粒物を炭酸化する方法に関する。フライアツシ
ユ、セメント、クリンカアツシユの配合物を水添
造粒して人造骨材を製造する方法は、この発明の
属する研究グループが先に特願昭56−106533号と
して提案した。この造粒物は、その後の研究でセ
メント骨材の外、過材や浄化材としても有用な
ことが判明した。しかしながら、この造粒物はフ
ライアツシユ、セメント、クリンカアツシユに含
まれているカルシウムなどによりかなり強いアル
カリ性を呈する。そのため、この造粒物を野外に
積み置きすると雨水によりアルカリ分が溶出し、
いわゆるアルカリ公害をひきおこすおそれがあつ
た。特に、これを過材や浄化材に使用する場合
は、これをそのまま使用することが出来ず、アル
カリの溶出防止処理を施すことが必要とされてい
た。 本願の発明者は、フライアツシユ、セメント、
クリンカアツシユの配合物を水添造粒して得た造
粒物のより広い利用範囲の適用のため、これを中
性化する方法として、炭酸ガスによる炭酸化の方
法を採用したが、必ずしも満足すべき結果が得ら
れなかつた。 即ち、得られたフライアツシユ―セメント造粒
物の中、粒径が5mmφ未満の、骨材でいうと細骨
材では炭酸ガスが粒子の中心部まで浸透して中性
化が充分に行なわれるものの、粒径が5mmφ以上
の粗骨材となると粒子の中心部まで確実に中性化
することが困難で粒子の表面部のみしか中性化が
なされないという問題点が存していた。 フライアツシユとセメントの混合物に、クリン
カアツシユを配合し、これを水添転動造粒する人
造骨材の製造法(前述の特願昭56−106533号)
は、クリンカアツシユを粒度調整材として用いた
もので、これによると、クリンカアツシユの配合
量を変えることによつて細骨材から粗骨材までを
任意に分別して造粒できるが、こうして得られる
フライアツシユセメント造粒物の中の、径の大な
る粗骨材に対する中性化に上記の如き問題点が存
していた。 そこで発明者らは、フライアツシユ―セメント
造粒物の、特にその粗骨材に対するアルカリの溶
出防止について種々の研究をしたものであるが、
その結果、造粒物の含有水分を特定の範囲に調整
後、これを炭酸ガスで炭酸化することによりきわ
めて効果的にアルカリ分を中性化することに成功
し、この発明を完成した。 すなわち、この発明は、フライアツシユとセメ
ントの混合物に外割で1〜10重量%のクリンカア
ツシユを配合して、これを水添転動造粒して造粒
物となし、次に養生後その水分含有量を3〜15%
に調整し、ついでこの造粒物をその内部まで炭酸
化することを特徴とするフライアツシユ―セメン
ト造粒物の炭酸化方法である。以下に、この発明
をさらに説明する。 この発明に用いられるフライアツシユは、石炭
燃焼の際排出されるEP粉(電気集じん灰)を主
とした約100μ以下のもので、好ましくは更に細
かい88μ篩残分10%以下のものがよい。ここに用
いられるフライアツシユの1例を示せば第1表の
如くである。
カアツシユよりなる配合物を水添造粒して得た造
粒物を炭酸化する方法に関する。フライアツシ
ユ、セメント、クリンカアツシユの配合物を水添
造粒して人造骨材を製造する方法は、この発明の
属する研究グループが先に特願昭56−106533号と
して提案した。この造粒物は、その後の研究でセ
メント骨材の外、過材や浄化材としても有用な
ことが判明した。しかしながら、この造粒物はフ
ライアツシユ、セメント、クリンカアツシユに含
まれているカルシウムなどによりかなり強いアル
カリ性を呈する。そのため、この造粒物を野外に
積み置きすると雨水によりアルカリ分が溶出し、
いわゆるアルカリ公害をひきおこすおそれがあつ
た。特に、これを過材や浄化材に使用する場合
は、これをそのまま使用することが出来ず、アル
カリの溶出防止処理を施すことが必要とされてい
た。 本願の発明者は、フライアツシユ、セメント、
クリンカアツシユの配合物を水添造粒して得た造
粒物のより広い利用範囲の適用のため、これを中
性化する方法として、炭酸ガスによる炭酸化の方
法を採用したが、必ずしも満足すべき結果が得ら
れなかつた。 即ち、得られたフライアツシユ―セメント造粒
物の中、粒径が5mmφ未満の、骨材でいうと細骨
材では炭酸ガスが粒子の中心部まで浸透して中性
化が充分に行なわれるものの、粒径が5mmφ以上
の粗骨材となると粒子の中心部まで確実に中性化
することが困難で粒子の表面部のみしか中性化が
なされないという問題点が存していた。 フライアツシユとセメントの混合物に、クリン
カアツシユを配合し、これを水添転動造粒する人
造骨材の製造法(前述の特願昭56−106533号)
は、クリンカアツシユを粒度調整材として用いた
もので、これによると、クリンカアツシユの配合
量を変えることによつて細骨材から粗骨材までを
任意に分別して造粒できるが、こうして得られる
フライアツシユセメント造粒物の中の、径の大な
る粗骨材に対する中性化に上記の如き問題点が存
していた。 そこで発明者らは、フライアツシユ―セメント
造粒物の、特にその粗骨材に対するアルカリの溶
出防止について種々の研究をしたものであるが、
その結果、造粒物の含有水分を特定の範囲に調整
後、これを炭酸ガスで炭酸化することによりきわ
めて効果的にアルカリ分を中性化することに成功
し、この発明を完成した。 すなわち、この発明は、フライアツシユとセメ
ントの混合物に外割で1〜10重量%のクリンカア
ツシユを配合して、これを水添転動造粒して造粒
物となし、次に養生後その水分含有量を3〜15%
に調整し、ついでこの造粒物をその内部まで炭酸
化することを特徴とするフライアツシユ―セメン
ト造粒物の炭酸化方法である。以下に、この発明
をさらに説明する。 この発明に用いられるフライアツシユは、石炭
燃焼の際排出されるEP粉(電気集じん灰)を主
とした約100μ以下のもので、好ましくは更に細
かい88μ篩残分10%以下のものがよい。ここに用
いられるフライアツシユの1例を示せば第1表の
如くである。
【表】
また、セメントは、普通セメント、早強セメン
ト、超早強セメント、白色セメント、ジエツトセ
メント、アルミナセメント、中庸熱セメントの外
に高炉セメント、シリカセメント、フライアツシ
ユセメントが用いられる。クリンカアツシユは、
ボイラ下部節炭器の粗粒灰を主とした100μ程度
以上のものが大部分のものを用いる。フライアツ
シユ、セメントの混合物に外割で1〜10重量%の
範囲で上記クリンカアツシユを配合する。クリン
カアツシユの配合割合1〜10重量%の中でも、小
配合率とすると造粒物の粒径は大きく、また大配
合率として10重量%の近くとすると粒径は小さく
なるので、ここに用いるクリンカアツシユは、造
粒に際して1種の粒度調整材の役割を果すもので
あるが、前述した1〜10%の配合比率とすること
によつて、大体径5mmφ以上の粗骨材相当の造粒
物とすることができる。ここに用いるクリンカア
ツシユの1例を示せば第2表の如くである。
ト、超早強セメント、白色セメント、ジエツトセ
メント、アルミナセメント、中庸熱セメントの外
に高炉セメント、シリカセメント、フライアツシ
ユセメントが用いられる。クリンカアツシユは、
ボイラ下部節炭器の粗粒灰を主とした100μ程度
以上のものが大部分のものを用いる。フライアツ
シユ、セメントの混合物に外割で1〜10重量%の
範囲で上記クリンカアツシユを配合する。クリン
カアツシユの配合割合1〜10重量%の中でも、小
配合率とすると造粒物の粒径は大きく、また大配
合率として10重量%の近くとすると粒径は小さく
なるので、ここに用いるクリンカアツシユは、造
粒に際して1種の粒度調整材の役割を果すもので
あるが、前述した1〜10%の配合比率とすること
によつて、大体径5mmφ以上の粗骨材相当の造粒
物とすることができる。ここに用いるクリンカア
ツシユの1例を示せば第2表の如くである。
【表】
前記クリンカアツシユ以外の配合物であるセメ
ント、フライアツシユの配合比は、特に限定され
るものではない。セメント比を上げることにより
造粒物の点圧強度が上昇するが、一方でコストも
上るので、用途に応じ変更すればよい。通常はセ
メント3〜15%、フライアツシユ75〜97%の範囲
が好適である。 フライアツシユ、セメント、クリンカアツシユ
の配合原料は、次にこれを水添造粒するが、ここ
に用いられる造粒機は、パン型ペレタイザ、ドラ
ム型造粒機、その他公知の転動造粒機が用いられ
る。これによつて水添造粒して得た造粒物は、そ
の径が5mmφ以上の粗粒となるが、その後養生を
行なう。養生期間はフライアツシユ、セメント、
クリンカアツシユの配合呈、使用セメントの種
類、その他得られたものの用途などによつて異な
り一様ではない。1例として、フライアツシユ80
重量部と普通セメント20重量部との混合物にクリ
ンカアツシユ5重量部配合したものをパン型ペレ
タイザーで約20%の水を加えて転動造粒したもの
は、通常20℃、材令28日以上の養生が好ましい。
強度発現を早めるために水蒸気養生、促進剤の添
加、高温養生等を採用してもよい。また、20℃材
令28日以下であつても、使用目的を満足する強度
であれば、それでもよい。使用目的に見合つた強
度が発現するまで養生された造粒物は、次にその
水分含有量を調整する。この方法としては、各種
の方法があつて特に限定されるものではないが、
特定含有水分量を正確に調整する方法として、約
105℃で十分加熱して含有水を除去したのち、新
たに水を加えて特定量の水分含有量にすることが
好ましい。外に、養生後約105℃の温度で加熱し、
特定含水量になつたら加熱を中止する方法、養生
後水に浸漬後、約105℃の温度で加熱し、特定含
有水量になつたら加熱を中止する方法もある。 特定含有水量に調整した造粒物は、最後の炭酸
ガスの処理を施す。炭酸ガスの圧力は常圧でも充
分で、これによつて造粒物の中心部のアルカリま
で炭酸化できて実際上は問題ない。しかし常圧以
上の高圧にするとより短時間で造粒物を炭酸化す
ることができる。また、炭酸化に先立ち、造粒物
を減圧処理すれば、炭酸化はより速く、かつ中心
部まで行なわれる。 以上、本発明によると、石炭火力発電所などで
廃棄物として大量に発生するフライアツシユ、ク
リンカアツシユに小量のセメントを結合材として
用いて造粒物を得、このアルカリ分を炭酸ガスで
炭酸化し無害、中性化される。従つて、この造粒
物は野積み、投棄してもアルカリ公害のおそれは
ないばかりか、過材、浄化材等としても使用が
可能となつた。 以下に実施例をあげてこの発明をさらに説明す
る。 実施例 1 フライアツシユ80重量部、普通セメント20重量
部を混合したものに対し、クリンカアツシユを外
割で5%添加し、約20%の水を加えてパン型ペレ
タイザで5〜25mmφの造粒物を得た。なお、用い
たフライアツシユ、クリンカアツシユは第1表、
第2表に示したものである。また、セメントにつ
いては第3表に示す普通セメントを用いた。
ント、フライアツシユの配合比は、特に限定され
るものではない。セメント比を上げることにより
造粒物の点圧強度が上昇するが、一方でコストも
上るので、用途に応じ変更すればよい。通常はセ
メント3〜15%、フライアツシユ75〜97%の範囲
が好適である。 フライアツシユ、セメント、クリンカアツシユ
の配合原料は、次にこれを水添造粒するが、ここ
に用いられる造粒機は、パン型ペレタイザ、ドラ
ム型造粒機、その他公知の転動造粒機が用いられ
る。これによつて水添造粒して得た造粒物は、そ
の径が5mmφ以上の粗粒となるが、その後養生を
行なう。養生期間はフライアツシユ、セメント、
クリンカアツシユの配合呈、使用セメントの種
類、その他得られたものの用途などによつて異な
り一様ではない。1例として、フライアツシユ80
重量部と普通セメント20重量部との混合物にクリ
ンカアツシユ5重量部配合したものをパン型ペレ
タイザーで約20%の水を加えて転動造粒したもの
は、通常20℃、材令28日以上の養生が好ましい。
強度発現を早めるために水蒸気養生、促進剤の添
加、高温養生等を採用してもよい。また、20℃材
令28日以下であつても、使用目的を満足する強度
であれば、それでもよい。使用目的に見合つた強
度が発現するまで養生された造粒物は、次にその
水分含有量を調整する。この方法としては、各種
の方法があつて特に限定されるものではないが、
特定含有水分量を正確に調整する方法として、約
105℃で十分加熱して含有水を除去したのち、新
たに水を加えて特定量の水分含有量にすることが
好ましい。外に、養生後約105℃の温度で加熱し、
特定含水量になつたら加熱を中止する方法、養生
後水に浸漬後、約105℃の温度で加熱し、特定含
有水量になつたら加熱を中止する方法もある。 特定含有水量に調整した造粒物は、最後の炭酸
ガスの処理を施す。炭酸ガスの圧力は常圧でも充
分で、これによつて造粒物の中心部のアルカリま
で炭酸化できて実際上は問題ない。しかし常圧以
上の高圧にするとより短時間で造粒物を炭酸化す
ることができる。また、炭酸化に先立ち、造粒物
を減圧処理すれば、炭酸化はより速く、かつ中心
部まで行なわれる。 以上、本発明によると、石炭火力発電所などで
廃棄物として大量に発生するフライアツシユ、ク
リンカアツシユに小量のセメントを結合材として
用いて造粒物を得、このアルカリ分を炭酸ガスで
炭酸化し無害、中性化される。従つて、この造粒
物は野積み、投棄してもアルカリ公害のおそれは
ないばかりか、過材、浄化材等としても使用が
可能となつた。 以下に実施例をあげてこの発明をさらに説明す
る。 実施例 1 フライアツシユ80重量部、普通セメント20重量
部を混合したものに対し、クリンカアツシユを外
割で5%添加し、約20%の水を加えてパン型ペレ
タイザで5〜25mmφの造粒物を得た。なお、用い
たフライアツシユ、クリンカアツシユは第1表、
第2表に示したものである。また、セメントにつ
いては第3表に示す普通セメントを用いた。
【表】
得られた粒状物を28日間、温度20℃、湿度95%
以上で湿空養生した。次に、これを105℃の乾燥
器の中に入れ24時間加熱乾燥し絶乾状態にした。
絶乾状態とした粒状物を5〜10mmφ、15〜20mm
φ、20〜25mmφの粒度の3種に篩分け、その各々
に別々水を加え、その含水率を0〜20%の範囲と
なるようにした。粒度別、含水別に調整した試料
約1Kgをそれぞれ炭酸化養生器に充填後、蓋をし
て外気とのしや断を行つた。この後炭酸化養生器
内を真空ポンプで約50mmHgまで減圧し、この圧
力を10分間保持し、後すみやかに炭酸ガスを養生
器内に封入した。炭酸ガスは市販液化炭酸ガスを
使用して養生器内圧力を3Kg/cm2(ゲージ圧)ま
で加圧し24時間養生して粒状物を炭酸化した。 第1図は、径の異なる粒状物の含水量を変化さ
せて炭酸化したときの、CO2反応量の測定値を示
したものである。CO2反応量は永井式カルシメー
タを用いJIS1211に準じて求めた。また第2図は、
粒状物を28日間、温度20℃、湿度95%以上で湿空
養生後含水率の調整について次の三通りで行つた
ものの、PH値、CO2反応量を示したものである。
即ち、第2図のは、造粒、養生、乾燥、水分調
整、炭酸化の順、は造粒、養生、水没、表乾、
乾燥しながら水分調整、炭酸化の順、は造粒、
養生、乾燥しながら水分調整、炭酸化の順で行つ
たものである。なお、PH値は炭酸化粒状物5gを
ビーカに入れ、蒸留水100c.c.を加え充分撹拌した
のち、30分経過後測定したものである。図2から
粒度および含水率調整方法が変つても含水率が5
〜10%付近でPH値が極小となり、CO2反応量が極
大となり、炭酸化が進行していることがわかる。 造粒物の内部についての炭酸化程度を調べた。
含水率1%、7%、20%の3種につき、それぞれ
上記と同様に炭酸化した15mmφの大きさの造粒物
を半分に割り、フエノールフタレイン指示薬を1
〜2滴破断面に滴下し、内部の炭酸化状況を観察
し、その結果を説明図として第3図に示した。同
図でみられるように、含水率が過少のときはイに
示されるように炭酸化が全体に抑制される。また
含水率が過剰となると、ハの如く内部より表面が
炭化されやすい。いずれも本発明の範囲外では炭
酸化の進行は不充分であることがわかる。 実施例 2 フライアツシユ、セメント、クリンカアツシユ
の混合割合を下記の3通りに変え、パン型ペレタ
イザで5〜10mmφに造粒した。これを実施例1と
同様に炭酸化したものの、含水率とCO2反応量を
第4図に示す。
以上で湿空養生した。次に、これを105℃の乾燥
器の中に入れ24時間加熱乾燥し絶乾状態にした。
絶乾状態とした粒状物を5〜10mmφ、15〜20mm
φ、20〜25mmφの粒度の3種に篩分け、その各々
に別々水を加え、その含水率を0〜20%の範囲と
なるようにした。粒度別、含水別に調整した試料
約1Kgをそれぞれ炭酸化養生器に充填後、蓋をし
て外気とのしや断を行つた。この後炭酸化養生器
内を真空ポンプで約50mmHgまで減圧し、この圧
力を10分間保持し、後すみやかに炭酸ガスを養生
器内に封入した。炭酸ガスは市販液化炭酸ガスを
使用して養生器内圧力を3Kg/cm2(ゲージ圧)ま
で加圧し24時間養生して粒状物を炭酸化した。 第1図は、径の異なる粒状物の含水量を変化さ
せて炭酸化したときの、CO2反応量の測定値を示
したものである。CO2反応量は永井式カルシメー
タを用いJIS1211に準じて求めた。また第2図は、
粒状物を28日間、温度20℃、湿度95%以上で湿空
養生後含水率の調整について次の三通りで行つた
ものの、PH値、CO2反応量を示したものである。
即ち、第2図のは、造粒、養生、乾燥、水分調
整、炭酸化の順、は造粒、養生、水没、表乾、
乾燥しながら水分調整、炭酸化の順、は造粒、
養生、乾燥しながら水分調整、炭酸化の順で行つ
たものである。なお、PH値は炭酸化粒状物5gを
ビーカに入れ、蒸留水100c.c.を加え充分撹拌した
のち、30分経過後測定したものである。図2から
粒度および含水率調整方法が変つても含水率が5
〜10%付近でPH値が極小となり、CO2反応量が極
大となり、炭酸化が進行していることがわかる。 造粒物の内部についての炭酸化程度を調べた。
含水率1%、7%、20%の3種につき、それぞれ
上記と同様に炭酸化した15mmφの大きさの造粒物
を半分に割り、フエノールフタレイン指示薬を1
〜2滴破断面に滴下し、内部の炭酸化状況を観察
し、その結果を説明図として第3図に示した。同
図でみられるように、含水率が過少のときはイに
示されるように炭酸化が全体に抑制される。また
含水率が過剰となると、ハの如く内部より表面が
炭化されやすい。いずれも本発明の範囲外では炭
酸化の進行は不充分であることがわかる。 実施例 2 フライアツシユ、セメント、クリンカアツシユ
の混合割合を下記の3通りに変え、パン型ペレタ
イザで5〜10mmφに造粒した。これを実施例1と
同様に炭酸化したものの、含水率とCO2反応量を
第4図に示す。
【表】
第4図から、原料配合比を変えても同様の傾向
にあることがわかる。 実施例 3 実施例1と同様にして得られた造粒物の炭酸化
工程につき検討した。即ち、湿空養生後ただちに
炭酸ガスを封入する場合、養生後真空ポンプで約
50mmHgまで減圧したのち炭酸ガスを封入する場
合の各々につき、炭酸ガス封入時間とPH値、CO2
反応量との関係を求めた。その結果を第5図に示
す。なお、図中真空有りとは、真空ポンプで約50
mmHgまで減圧し、この圧力で10分間保持したこ
とを意味する。第5図から、減圧による前処理及
び炭酸ガス封入圧力の増大は炭酸化に効果的なこ
とが明らかである。
にあることがわかる。 実施例 3 実施例1と同様にして得られた造粒物の炭酸化
工程につき検討した。即ち、湿空養生後ただちに
炭酸ガスを封入する場合、養生後真空ポンプで約
50mmHgまで減圧したのち炭酸ガスを封入する場
合の各々につき、炭酸ガス封入時間とPH値、CO2
反応量との関係を求めた。その結果を第5図に示
す。なお、図中真空有りとは、真空ポンプで約50
mmHgまで減圧し、この圧力で10分間保持したこ
とを意味する。第5図から、減圧による前処理及
び炭酸ガス封入圧力の増大は炭酸化に効果的なこ
とが明らかである。
第1図はフライアツシユ―セメント造粒物の含
水率とCO2ガス測定量の関係を示す線図、第2図
は造粒物の含水率とPH及びCO2ガス測定量の関係
を示す線図、第3図は、造粒物の内部の炭酸化を
示した説明図、第4図は造粒物の含水率とCO2ガ
ス測定量の関係を示す線図、第5図は造粒物の
CO2ガス封入保持時間とCO2ガス測定量の関係を
示す線図。
水率とCO2ガス測定量の関係を示す線図、第2図
は造粒物の含水率とPH及びCO2ガス測定量の関係
を示す線図、第3図は、造粒物の内部の炭酸化を
示した説明図、第4図は造粒物の含水率とCO2ガ
ス測定量の関係を示す線図、第5図は造粒物の
CO2ガス封入保持時間とCO2ガス測定量の関係を
示す線図。
Claims (1)
- 1 フライアツシユとセメントとの混合物に外割
で1〜10重量%のクリンカアツシユを配合して、
これを水添転動造粒して造粒物となし、次に養生
後その水分含有量を3〜15%に調整し、ついでこ
の造粒物をその内部まで炭酸化することを特徴と
するフライアツシユ―セメント造粒物の炭酸化方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15263783A JPS6046955A (ja) | 1983-08-22 | 1983-08-22 | フライアッシュ−セメント造粒物の炭酸化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15263783A JPS6046955A (ja) | 1983-08-22 | 1983-08-22 | フライアッシュ−セメント造粒物の炭酸化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6046955A JPS6046955A (ja) | 1985-03-14 |
JPS6366784B2 true JPS6366784B2 (ja) | 1988-12-22 |
Family
ID=15544747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15263783A Granted JPS6046955A (ja) | 1983-08-22 | 1983-08-22 | フライアッシュ−セメント造粒物の炭酸化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6046955A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL8801506A (nl) * | 1988-06-13 | 1990-01-02 | Aardelite Holding Bv | Werkwijze voor het vervaardigen van een kolenas bevattend hardbaar mengsel; werkwijze voor het vervaardigen van kolenasbevattende geharde korrels en kolenas bevattend bouwelement. |
JP6347575B2 (ja) * | 2013-02-28 | 2018-06-27 | デンカ株式会社 | 骨材およびその製造方法 |
JP6418602B2 (ja) * | 2015-02-27 | 2018-11-07 | 太平洋セメント株式会社 | セメント質硬化体およびその製造方法 |
GB2550170B (en) | 2016-05-11 | 2022-10-05 | Carbon8 Systems Ltd | Improved production of aggregates |
-
1983
- 1983-08-22 JP JP15263783A patent/JPS6046955A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6046955A (ja) | 1985-03-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4770709A (en) | Process of pretreating a pozzolanic material for increasing the pozzolanic properties of said material | |
HU219303B (hu) | Kalcium-hidroxid-szemcsék, eljárás e szemcsék elõállítására, valamint e szemcsék alkalmazása | |
US4919722A (en) | Method of manufacturing a granular building material from refuse | |
US4490178A (en) | Granulated material | |
RU2224007C1 (ru) | Угольный брикет, обладающий повышенной прочностью, а также способ его изготовления | |
CN110790541A (zh) | 一种利用再生微粉制备人造骨料的方法 | |
US3760051A (en) | Method of forming granules | |
GB2211836A (en) | Process for converting refuse into a material in pellet form | |
JPS6366784B2 (ja) | ||
CN111617730B (zh) | 一种粉煤灰复合材料、其制备方法及应用 | |
CN114007997B (zh) | 生产碳酸盐粘合的压实制品的方法 | |
EP0003665A1 (en) | A method of producing cold agglomerates for use in iron making | |
US5364572A (en) | Process for making high-strength synthetic aggregates | |
US1333524A (en) | Absorbent | |
JP2757074B2 (ja) | 焼却場からの含塩ダストの処理方法 | |
JPH03192194A (ja) | 焼結法における硫黄放出を減少させる方法 | |
US4398956A (en) | Process for treating moist compositions containing pollution-causing substances | |
JPS6114099B2 (ja) | ||
JP4259633B2 (ja) | 排煙処理剤の製造方法 | |
RU2118561C1 (ru) | Способ гранулирования твердых отходов синтеза органохлорсиланов | |
JPS5819729B2 (ja) | セイコウロヘキヨウキユウスルニ テキスル キヨウカカイジヨウタイノ セイコウミルハイキブツダストカラノ セイゾウホウ | |
JPH11221432A (ja) | 石灰石系脱硫剤およびその製造方法 | |
JPH11349317A (ja) | 高強度、高吸着能を有する活性コークスの製造方法 | |
JP4372810B2 (ja) | 建設材料およびその製造方法 | |
JPS6114100B2 (ja) |