JPS6366274B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は生ゴミ等の破砕物を選別する選別機に
関するものである。

一般に、生ゴミの破砕物を選別機にて選別した
場合、選別されたビニールシートや発砲スチロー
ル、ゴミ袋、紙等は焼却し、一般厨芥は堆肥化を
行い肥料として利用している。

ところで、生ゴミを選別機に掛けて、この選別
物を堆肥化させる場合に、第１図に示す如く従来
の選別機では多数の骨部材ａ，ａ……を斜下方に
かつ放射状に回転軸ｂから突設して傘骨状とした
傘状スクリーンｃのみで行つていたので、第２図
に示す如く骨部材ａ，ａ……間の幅は、基部が狭
くて、周端へ行く程広くなつており、選別された
破砕物の大きさがまばらで、選別された一般厨芥
の中に骨部材ａ，ａ……間より落下した発砲スチ
ロール、ゴミ袋、紙等の比較的大きい破砕物ｄ，
ｄ……が混じることがあり、生ゴミを堆肥化した
場合、肥料に発砲スチロール、ゴミ袋、紙等の不
純物が混ざるので、再度選別しなければならない
という欠点があつた。

本発明は前記の如き欠点を解消するもので、多
数の主骨部材を斜下方にかつ放射状に突設して傘
骨状となし、前記主骨部材間には、一方の主骨部
材と略平行なる補助骨部材を他方の主骨部材に配
設して、第４図に示す如く各部材間の幅を略一
定にした傘状スクリーンをケーシング内に回転可
能に設けて、この傘状スクリーンでもつて生ゴミ
等の破砕物を選別して、発砲スチロール、ゴミ
袋、紙等、比較的大きい破砕物が混入しない一般
厨芥を得るようにしたものである。

以下実施例を図面にして説明すると、第３図は
本発明の選別機断面を示し、この選別機は上方に
投入口１を有するコーン部２と、上下方向に第１
排出口１６、第２排出口１７、第３排出口１８を
有する円筒部３とを連接してケーシング４を形成
している。ケーシング４内の中心には、電動機５
により回転駆動される回転軸６を立設してある。

回転軸６の上方、すなわちコーン部２内には、
多数の骨部材７，７……を斜下方にかつ放射状に
回転軸から突設して傘骨状とした撹拌部８を形成
し、前記骨部材７，７……は長い骨部材７ａ，７
ａ……と短い骨部材７ｂ，７ｂ……とを適宜に組
合わせて、投入口１より投入した生ゴミをコーン
部２全体に散らばるようにしてある。

回転軸の６の中間、すなわち円筒部３の上部に
は多数の第１主骨部材９，９……を斜下方に、か
つ放射状に回転軸６から突設して傘骨状とし、第
５図に示す如く第１主骨部材９ａ，９ｂ間には、
一方の第１主骨部材９ａと略平行となる１本の第
１補助骨部材１０を他方の第１主骨部材９ｂに配
設して、略一定の幅Ｌを大きくして形状の大きい
ゴミ袋等を選別できるようにした第１傘状スクリ
ーン１１を設けてあり、該第１傘状スクリーン１
１の周端は、円筒部３の内径に近接するように形
成されている。

回転軸６の下方、すなわち円筒部３の中間には
多数の第２主骨部材１２，１２……を斜下方にか
つ放射状に突設して傘骨状となし、第５図に示す
如く第２主骨部材１２ａ，１２ｂ間には、一方の
第２主骨部材１２ａと略平行なる複数の第２補助
骨部材１３，１３……を他方の第２主骨部材１２
ｂに配設して、略一定の幅を小さくして、形状
の小さい一般厨芥等を選別できるようにした第２
傘状スクリーン１４を付設してあり、該第２傘状
スクリーン１４の周端は、円筒部３の内径に近設
するように形成されている。

回転軸６の底部、すなわち円筒部３の下部には
第２傘状スクリーン１４を通過した一般厨芥を第
３排出口１８へ導く円錐形状の排出用デイスク１
５が設けられている。

１６は円筒部３の上部に開設されており、第１
傘状スクリーン１１を通過しないビニールシー
ト、ゴミ袋等の粗い破砕物を排出する第１排出
口、１７は円筒部３の中間に開設され、第２傘状
スクリーン１４を通過しない発砲スチロール、ゴ
ミ袋、紙等の破砕物を排出する第２排出口、１８
は円筒部３の下部に開設され第２傘状スクリーン
１４を通過した一般厨芥を排出用デイスク１５に
より排出する第３排出口である。

ところで本実施例の傘状スクリーン１１，１４
の主骨部材９，９……１２，１２……及び補助骨
部材１０，１０……１３，１３……の横断面は角
型であるが、丸型でもよく、帯板状のものを縦に
配設しても同様な効果が得られる。又、骨部材９
……１０……１２……１３……間の基部と周端で
は、回転時、周速が異なるので、基部の幅より周
端の幅を多少広げて取付けても同様の効果が得ら
れる。

本発明は、前記の如き構成で次に作用について
説明すると、まず電動機５により回転軸６を回転
させる。

次にコーン部２上方に開口した投入口１より生
ゴミの破砕物を投入すると、破砕物は長い骨部材
７ａ，７ａ……と短い骨部材７ｂ，７ｂ……とを
適宜に組合せてある撹拌部８によつて撹拌されコ
ーン部２全体に散らばつて、円筒部３内の第１傘
状スクリーン１１上へ落下する。第１傘状スクリ
ーン１１の第１主骨部材９，９……及び第１補助
骨部材１０，１０……は斜下方に周端が傾斜して
いると共に回転円心力も加わつている為、ビニー
ルシート、ゴミ袋等の粗い破砕物は、第１傘状ス
クリーン１１上を摺動しつつ周端に導かれ、そこ
に開口する第１排出口１６より排出される。他
方、形状の比較的大きい発砲スチロール、ゴミ
袋、紙や、形状の小さい一般厨芥の破砕物は、第
１主骨部材９，９……及び第１補助骨部材１０，
１０……間を通過して円筒部３中間の第２傘状ス
クリーン１４上に落下する。第２傘状スクリーン
１４の第２主骨部材１２，１２……及び第２補助
骨部材１３，１３……は斜下方に周端が傾斜して
いると共に回転遠心力も加わつている為、形状の
比較的大きい発砲スチロール、ゴミ袋、紙等の破
砕物は、第２傘状スクリーン１４上を摺動しつつ
周端に導かれ、そこに開口する第２排出口１７よ
り排出される。他方、形状の小さい一般厨芥は、
第２傘状スクリーン１４の第２主骨部材１２，１
２……及び補助骨部材１３，１３……間を通過し
て円筒部３下部の排出用デイシユ１５の円錐面上
へ落下する。排出用デイシユ１５は斜下方に周端
が傾斜していると共に回転遠心力も加わつている
為、円錐面上に落下した一般厨芥は、排出用デイ
シユ１５の上を摺動しつつ周端に導かれ、そこに
開口する第３排出口１８へ定量的に排出される。

ここで第１排出口１６及び第２排出口１７より
排出されるビニールシート、発砲スチロール、ゴ
ミ袋、紙等は焼却される。又第３排出口１８より
排出される一般厨芥は堆肥化され、肥料として利
用するのであるが、第２傘状スクリーン１４より
排出用デイシユ１５へ落下してきた破砕物は、第
２主骨部材１２，１２……及び第２補助骨部材１
３，１３……間が略一定の幅ｌで、略均一の破砕
物を選別できるようになつているので、形状の比
較的大きい破砕物の混ざらない一般厨芥を得るこ
とができる。なお、本実施例は、撹拌部で撹拌
し、第１傘状スクリーン１１で粗い破砕物を取り
出すようにしているが、これらが無くても効率は
落ちるが、直接第２傘状スクリーン１４の上へ生
ゴミの破砕物を投入してもよい。又一般の振動篩
機で生ゴミの粗い破砕物を取り除いた破砕物をこ
の第２傘状スクリーン１４で選別しても実施例と
同様な効果が得られる。

以上の如く本発明によれば多数の主骨部材を斜
下方にかつ放射状に突設して傘骨状となし、前記
主骨部材間には、一方の主骨部材と略平行となる
補助骨部材を他方の主骨部材に配設して、第４
図、第５図に示す如く各部材間の幅を略一定にし
て、略均一の大きさの破砕物が選別できる傘状ス
クリーンをケーシング内で回転駆動する回転軸に
付設した選別機でもつて、選別された一般厨芥
は、発砲スチロール、ゴミ袋、紙等を含まないの
で再度選別することなく、そのまま堆肥化でき、
肥料として利用できるようにしたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の選別機の断面正面図、第２図は
従来の選別機の要部斜視図、第３図は本発明の実
施例を示す断面正面図、第４図、第５図は本発明
の傘状スクリーンの一部拡大図。 １は投入口、４はケーシング、６は回転軸、
９，１２は主骨部材、１０，１３は補助骨部材、
１１，１４は傘状スクリーン、１６は第１排出
口、１７は第２排出口、１８は第３排出口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 上方に投入口を有し、下方の上下方向に複数
   の排出口を有するケーシングを形成し、該ケーシ
   ング内には、回転駆動される回転軸を立設し、該
   回転軸には、多数の主骨部材を斜下方にかつ放射
   状に突設して傘骨状となし、前記主骨部材間に
   は、一方の主骨部材と略平行となる補助骨部材を
   他方の主骨部材に配設してなる傘状スクリーンを
   付設してなり、前記傘状スクリーンの周端は、ケ
   ーシングの内径に近接させ、前記排出口のうち、
   上部の排出口は傘状スクリーンを通過しない破砕
   物を排出できるようにし、下部の排出口は傘状ス
   クリーンを通過した破砕物を排出できるようにし
   た選別機。