JPS6366114A - 歯磨組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 −Ｉ　上の１　　野 本発明は雲母チタンを配合した透明性を有する（透明乃
至半透明）歯磨組成物に関し、更に詳述すれば、雲母チ
タンの分散性が良く、それ故良好なパール感が得られる
上、液分離が生じ難く、安定性に優れた歯磨組成物に関
する。

従来の技術及び発明が、シようとする問題を従来、透明
歯磨に真珠光沢を有する薄片（雲母チタン、真珠貝片な
ど）を配合し、独特のきらきら光る外観（パール感）を
与えることが知られている（特開昭４７−２８９（１１
号公報、特公昭５９−５０６４４号公報）。

この場合、雲母チタン等の配合で良好なパール感を与え
、優れた外観を得るためには、雲母チタン等を歯磨組成
物中に均一に分散させる必要があるが、雲母チタン等を
単に配合しただけでは十分な分散性を与えることができ
ず、このため雲母チタン等を良好に分散させることがで
きる分散剤が望まれる。またこの場合、雲母チタン等を
単に歯磨組成物に配合しただけでは、保存により液分離
が生じ、安定性が低下する。このため、雲母チタン等を
分散させる分散剤は、雲母チタン等を安定に分散させ、
液分離を生じさせず、歯磨組成物を安定化させるものが
望まれる。

なお、二酸化チタンを配合した歯磨組成物において、二
酸化チタンの分散性、歯磨組成物の安定性を向上させる
ため、二酸化チタンに脂肪酸エタノールアミドを併用す
ることが知られている（特開昭６０−７５４２０号公報
）が、雲母チタンの場合には、後述する実験にも示した
ように、単に脂肪酸エタノールアミドを配合しただけで
は雲母チタンの分散性、歯磨組成物の安定性を十分向上
させることはできない。

本発明は上記事情を改善するためになされたもので、雲
母チタンが十分均一に分散し、良好なパール光沢を与え
ると共に、長期間保存しても液分離が生じ難く、安定性
に優れた透明性の歯磨組成物を提供することを目的とす
る。

問題点を　決するための毛圀及μ券罪一本発明者らは、
上記目的を達成するため種々検討を行なった結果、研磨
性シリカをこの研磨性シリカと実質的に同じ屈折率を有
するビヒクルに練合し、かつ雲母チタンを配合してなる
透明性を有する歯磨組成物において、雲母チタンとして
粒度が１０μｍ以上のものを使用し、かつ該雲母チタン
の配合量を組成物全体の０．５重量％以上にすることに
より、優れたパール感を与え得ることを知見した。しか
し、このような雲母チタンを単に歯磨組成物に配合した
だけでは分散性が悪く、液分離も生じ易いものであり、
またこれに脂肪酸アルカノールアミドを配合しても十分
な分散性、液分離防止効果を与えることができず、この
ため雲母チタンの分散剤につき更に検討を進めた結果、
雲母チタンの分散剤として脂肪酸アルカノールアミドと
増粘性シリカとを併用すると、雲母チタンの分散性が高
まり、このため良好なパール感を与えると共に、歯磨組
成物を高温下で長期間保存しても液分離が生じ難く、雲
母チタンを配合した歯磨組成物の安定性が非常に高まる
ことを知見し、本発明をなすに至ったものである。

以下、本発明につき更に詳しく説明する。

本発明の歯磨組成物は、透明乃至半透明に調製されたも
ので、パール化剤として雲母チタンを配合すると共に、
この雲母チタンの分散剤として脂肪酸アルカノールアミ
ドと増粘性シリカとを使用したものである。

ここで、雲母チタンとしては、粒度１０μｍ以上、特に
１０〜１００μｍのものが使用される。

粒度が１０μｍより小さいとパール光沢性が低下する。

また、雲母チタンの配合量は組成物全体の０．５％（重
量％、以下同じ）以上、特に０．５〜５％であり、配合
量が０．５％より少ない場合もパール光沢性が低下する
。

また、脂肪酸アルカノールアミドとしては、脂肪酸基の
炭素数が８〜１８であり、かつアルカノール基の炭素数
が２又は３である脂肪酸アルカノールアミドが好適に用
いられる。この場合、脂肪酸は飽和でも不飽和でもよく
、また直鎖でも分枝鎖を有するものでもよく、更に混合
脂肪酸であってもよい。具体的には、カプリン酸モノエ
タノ−ルアミド、ラウリン酸ジェタノールアミド、ミリ
スチン酸ジェタノールアミド、パルチミン酸ジェタノー
ルアミド、ヤシ油脂肪酸ジェタノールアミド、牛脂脂肪
酸ジェタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパツー
ルアミド等、中でもラウリン酸ジェタノールアミド、ミ
リスチン酸ジェタノールアミドが好適に用いられる。

なお、脂肪酸アルカノールアミドの配合量は。

組成物全体の０．１〜２％、特に０．２〜１％とするこ
とが好ましい。この場合、雲母チタンと脂肪酸アルカノ
ールアミドとの配合比率は重量比として１：０．０４〜
２とすることが好適である。

更に、増粘性シリカとしては、エロシル［Ｆ］、Ｃａｂ
−０−８ｉｌ［Ｆ］などの大成性シリカが好ましく用い
られる。

増粘性シリカの配合量は、組成物全体の０．５〜１０％
、特に１〜５％とすることが好ましく、また雲母チタン
とこの増粘性シリカとの配合比率は重量比として１：０
．２〜１０とすることが好ましい。

本発明はこのように雲母チタンに脂肪酸アルカノールア
ミドと増粘性シリカとを併用したことにより、透明性を
有する歯磨組成物中に雲母チタンを均一に分散して配合
でき、このため雲母チタンによる優れたパール感を与え
ることができると共に、歯磨組成物の安定性を向上させ
ることができ、長期間保存した後でも液分離が生じ難い
ものである。

この場合、透明性を有する歯磨組成物は、研磨剤として
研磨性シリカを使用すると共に、この研磨性シリカが練
合分散されるビヒクルを研磨性シリカと実質的に同じ屈
折率に調製することにより製造することができる。

ここで、研磨性シリカとしては、無水ケイ酸、アルミノ
シリケート、ジルコノシリグー１〜．シリカゲル、カル
シウムシリケート等、透明性を有する歯磨組成物の製造
に通常使用されているものが用いられる。具体的には、
Ｚｅｏｄｅｎｔ　１１３　。

ＺｅＯ４９（ヒユーバー社）　、５ｙｌｏｉｄ　６３　
（ブレース社）　、５ｉｄｅｎｔ　３　（デグサ社）　
、Ｚ、Ｔ、Ｌ。

（多本化学）などを好ましく用いることができる。

研磨性シリカの配合量は、必ずしも制限されるものでは
ないが、組成物全体の３〜６０％、特に５〜４０％とす
ることが好ましい。

なお、本発明においては、必要により透明性を顕著に損
なわない範囲で研磨性シリカ以外の研磨剤を配合するこ
ともできる。

また、ビヒクルは、脂肪酸アルカノールアミドに加えて
、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシ
エチルセルロース、カラギーナン。

アルギン酸ナトリウム等の粘結剤、ソルビット。

グリセリン、プロピレングリコール等の粘稠剤、更に必
要に応じ甘味剤、香料、防腐剤、色素、各種有効成分な
どを用いて調製し得る。この場合、ビヒクルには脂肪酸
アルカノールアミド以外の他の界面活性剤を配合しても
差支えない。

発明の効果 本発明の歯磨組成物によれば、雲母チタンが分散性良く
配合されるので、優れたパール感を有し、外観が良好で
あると共に、歯磨組成物が安定で、高温下で長期間保存
しても液分離が生じ難いものである。

次に、実験例により本発明の効果を具体的に示す。

〔実験例１〕 粒度１０〜４０μｍの雲母チタンを第１表に示す配合量
で配合した下記組成の透明歯磨を調製し、そのパール光
沢を下記基準に従って評価した。結果を第１表に示す。

祖−威 研磨性シリカ（ジルコノシリケート）　　　　１５．０
％ポリエチレングリコール　　　　　　　　　５．０６
０％ソルビット　　　　　　　　　　　５０．０カルボ
キシメチルセルロースナトリウム　　１．０ラウリル硫
酸ナトリウム　　　　　　　　　１．５サツカリンナト
リウム　　　　　　　　　　０．１パラベン　　　　　
　　　　　　　　　　　０．１香　　料　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　１．０色　　素　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　０．００２ラウリン酸ジ
ェタノールアミド　　　　　　０．２火成性シリカ（エ
ロシル［Ｆ］）３．Ｏ水　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　残１００．０％ 遣］」県Ｊ匹 Ｏ：　パール光沢が優れている Δ　：　　　　〃　　か弱い Ｘ　：　　　〃　　がないか非常に弱い第　　１　　表 第１表の結果より、雲母チタンの配合量はパール光沢を
発揮させる点から０．５％以上、特に０．７％以上とす
ることが必要であることが認められる。

〔実験例２〕 実験例１に示した組成において、雲母チタンの配合量を
２％とし、その粒度を種々変えた透明歯磨を調製し、下
記の基準に従ってパール光沢を評価した。結果を第２表
に示す。

評価基準 ○　：　パール光沢が優れている Ｑ′：〃　　　がある Δ　：　　　〃　　か弱い ×：〃　　　がない 第　　２　表 第２表の結果より、雲母チタンの粒度はパール光沢の点
から１０μｍ以上、特に１０〜１００戸の範囲とするこ
とが必要であることが認められる。

〔実験例３〕 第３表に示す分散剤を用いた下記組成の透明歯磨を調製
し、雲母チタンの分散性（パール光沢）及び歯磨を５０
℃で１力月保存した後の安定性（液分離）を下記基準に
より評価した。結果を第３表に示す。

紙−戊 研磨性シリカ（ジルコノシリケート）　　　　１５．０
％ポリエチレングリコール　　　　　　　　　５．０６
０％ソルビット　　　　　　　　　　　５０．０カルボ
キシメチルセルロースナトリウムラウリル硫酸ナトリウ
ム　　　　　　　　　１．５サツカリンナトリウム　　
　　　　　　　　　０．　１パラベン　　　　　　　　
　　　　　　　　０．１香　　料　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　１．０色　　素　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　０．００２分散剤　　　　　　　
　　　　　　第３表に示す量水　　　　　　　　　　　
　　　　　　　残１００、０％ 評価基準 分散性 ○　：　雲母チタンが十分均一に分散され、光沢が良い Δ　：　雲母チタンの分散性が若干低下し、光沢が若干
低下している。

Ｘ　：　雲母チタンの分散性が悪く、光沢が低下してむ
らがある。

安定性 ○　：　液分離がなく、安定。

Δ　：　若干液分離が見られる。

×　：　液分離が見られる。

−１２＝ 第３表の結果より、分散剤として脂肪酸アルカノールア
ミドと増粘性シリカ（大成性シリカ）とを併用すること
によって雲母チタンの分散性が向上して優れたパール光
沢を与えると共に、液分離を生じさせず、歯磨を安定化
することが認められる。

以下、実施例を示す。

〔実施例１〕 研磨性シリカ（アルミノシリケート）　　　　２５．０
％ラウリン酸ジェタノールアミド　　　　　　０．２火
成性シリカ（エロシル［Ｆ］）３．０８５％グリセリン
　　　　　　　　　　　５．０６０％ソルビット　　　
　　　　　　　　５０．０ポリエチレングリコール　　
　　　　　　　３．０カルボキシメチルセルロースナト
リウム　　１．０モノフルオロリン酸ナトリウム　　　
　　　　０．７ラウリル硫酸ナトリウム　　　　　　　
　　１．５サツカリンナトリウム　　　　　　　　　　
　Ｏ０］−パラベン　　　　　　　　　　　　　　　　
０．１香　　料　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　１．０色　　素　　　　　　　　　　　　　　　　　
　０．００２水　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　残１００．０％ 〔実施例２〕 研磨性シリカ（ジルコノシリケート）　　　　１５．０
％ラウリン酸ジェタノールアミド　　　　　　　１．０
火成性シリカ（エロシル■）１．０ ６０％ソルビット　　　　　　　　　　　７０．０ポリ
エチレングリコール　　　　　　　　　４．０カルボキ
シメチルセルロースナトリウム　　０．５力ラギナン　
　　　　　　　　　　　　　　０．５ラウリル硫酸ナト
リウム　　　　　　　　　］−８０サッカリンナトリウ
ム　　　　　　　　　　　０．１パラベン　　　　　　
　　　　　　　　　　０．２香　　料　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　１．０色　　素　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　０．００２水　　　　　　　
　　　　　　　　　　　残１００．０％ 〔実施例３〕 研磨性シリカ（ジルコノシリケート）　　　　２０．０
％酸化アルミニウム　　　　　　　　　　　　３．０ラ
ウリン酸ジエタノールアミド　　　　　　０．５火成性
シリカ（エロシル［Ｆ］）２．０６０％ソルビット　　
　　　　　　　　　６０．０ポリエチレングリコール　
　　　　　　　　３．０カルボキシメチルセルロースナ
トリウム　　１．０トラネキサム酸　　　　　　　　　
　　　　　０．０５ラウリル硫酸ナトリウム　　　　　
　　　　１．５サツカリンナトリウム　　　　　　　　
　　　０．１パラベン　　　　　　　　　　　　　　　
　０．１香　　料　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　１．０色　　素　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　０．００２水　　　　　　　　　　　　　　　　
　　残１００．０％ 〔実施例４〕 研磨性シリカ（アルミノシリケート）　　　　２５．０
％ミリスチン酸ジェタノールアミド　　　　　１．０大
成性シリカ（エロシル＠）　　　　　　　　　５．０二
酸化チタン　　　　　　　　　　　　　　１．０８５％
グリセリン　　　　　　　　　　１０．０６０％ソルビ
ット　　　　　　　　　　　４０．０ポリエチレングリ
コール　　　　　　　　　４．０カルボキシメチルセル
ロースナトリウム　　０．５力ラギナン　　　　　　　
　　　　　　　　０．５ラウリル硫酸ナトリウム　　　
　　　　　　１．０サツカリンナトリウム　　　　　　
　　　　　０．１パラベン　　　　　　　　　　　　　
　　　０．２香　　料　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　１．０色　　素　　　　　　　　　　　　　　
　　　　０．００２水　　　　　　　　　　　　　　　
　　　残１００．０％ 実施例１〜４の透明及び半透明歯磨は、雲母チタンが均
一に分散され、外観（パール感）が良好であると共に、
５０℃で１力月保存した後も液分離がなく、安定であっ
た。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、研磨性シリカをこの研磨性シリカと実質的に同じ屈
   折率を有するビヒクルに練合し、かつ雲母チタンを配合
   してなる透明性を有する歯磨組成物において、雲母チタ
   ンとして粒度が１０μｍ以上のものを使用し、かつ該雲
   母チタンの配合量を組成物全体の０．５重量％以上にす
   ると共に、該雲母チタンに脂肪酸アルカノールアミドと
   増粘性シリカとを併用したことを特徴とする歯磨組成物
   。 ２、脂肪酸アルカノールアミドの配合量が組成物全体の
   ０．１〜２重量％である特許請求の範囲第１項記載の歯
   磨組成物。 ３、増粘性シリカの配合量が組成物全体の０．５〜１０
   重量％である特許請求の範囲第１項又は第２項記載の歯
   磨組成物。