JPS636310Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は内径の小さい狭い場所にスペースを有
効に利用して数個のポンプを設置することが出来
る上下設置型ポンプユニツトに係り、さらに詳し
くはポンプ室内に起立固定された一本の吐出管に
複数個のポンプを夫々上下に配設してこれ等の複
数個のポンプをポンプ取付用吐出管を介して相互
に連結して構成したことを特徴とした上下設置型
ポンプユニツトに関するものである。

従来のポンプユニツトは例えば第１図に示す如
く、ポンプ室１の底部に設置されたポンプ取付台
２に数個のポンプ３を水平状に並列して設置固定
していたが、小径のポンプ室１の場合には取付台
２に数個のポンプを水平に並列して設置するスペ
ースを確保することが困難であり、かつこれ等の
ポンプ３の夫々に吐出管を取付けなけれぱならな
いので、ポンプ室１内が複雑化すると共に作業性
が悪くコスト高になる等の欠点があつた。

本考案に係るポンプユニツトは従来のこれ等の
欠点に鑑み開発された技術であつて、特に複数個
のポンプを上下に亘つて配列して一本の吐出管に
取付固定し、かつポンプ取付用吐出管を介してこ
れ等のポンプを夫々連結して構成したことを特徴
とした全く新規な技術に関するものである。

図により本考案に係るポンプユニツトの一実施
例を具体的に説明すると、第２図乃至第４図に於
いて、ポンプ室１には１本の吐出管５が上下に亘
つて配管されると共にその１本の吐出管５には２
個のポンプ取付用吐出管６ａ，６ｂを夫々介して
２個のポンプ３ａ，３ｂが夫々上下方向でかつ垂
直方向に重合しないように左右に振り分けて配設
されて取付固定されている。又図中４ａ，４ｂは
吐出管５の周りに配設された２対のガイドパイプ
である。更にこれ等のポンプ３ａ，３ｂは夫々ポ
ンプ取付用吐出管６ａ，６ｂを介して前記吐出管
５に連結され、かつポンプ取付用吐出管６ｂと吐
出管５との接合管７内には切換弁８が支点９を中
心にして回動し得る如く軸着されている。又吐出
管５の上部には逆止弁１０が設けられている。図
中１１はポンプ３ａ，３ｂとポンプ取付用吐出管
６ａ，６ｂとの間に設けられた自動着脱フランジ
である。上記実施例に於いては２個のポンプを上
下に配設した実施例について説明したが、ポンプ
は更に増加することが可能である。

本考案に係るポンプユニツトは上述の如く、数
個のポンプをポンプ室内に於いて上下に配置して
取付け固定したので、小径のポンプ室に数個のポ
ンプを設置することが出来、従つて下方のポンプ
が故障して水位が上昇した場合にも上方のポンプ
を稼動させることが出来、かつ上下に配設したポ
ンプは一本の吐出管の上下に夫々ポンプ取付用吐
出管を介して連結することが出来、吐出管とポン
プ取付用吐出管との接合部に切換弁を設けること
によつて各ポンプから吐出される流水が他のポン
プへ逆流するのを防ぐことが出来、更にポンプ室
に設置された各ポンプで夫々異る起動水位
（HWL）と停止水位（Ｌ，Ｗ，Ｌ）を設定する
ことにより、ポンプ室内に貯留された水量によつ
て各ポンプを使い分けすることが出来、しかも複
数個のポンプは垂直方向に重合しないように左右
に振り分けて配設したので、夫々のポンプを個々
に独立して地上に引き上げて補修することが出来
る等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のポンプユニツトを示す説明図、
第２図乃至第４図は本考案のポンプユニツトの実
施例を示し、第２図は縦断面図、第３図及び第４
図はその要部の説明図である。 １はポンプ室、２はポンプ取付台、３ａ，３ｂ
はポンプ、４ａ，４ｂはガイドパイプ、５は吐出
管、６ａ，６ｂはポンプ取付用吐出管、８は切換
弁、１０は逆止弁、１１はフランジである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 地中に埋設したポンプ室内に起立固定された
   一本の吐出管に複数個のポンプを夫々上下方向
   でかつ垂直方向に重合しないように左右に振り
   分けて配設し、更にこれ等の複数個のポンプを
   ポンプ取付用吐出管を介して相互に連結して構
   成したことを特徴とした上下設置型ポンプユニ
   ツト。 (2) 吐出管とポンプ取付用吐出管との接合管内に
   切換弁を切り換え自在に軸着して構成した実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の上下設置型ポ
   ンプユニツト。