JPS6361411B2 - - Google Patents

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JPS6361411B2
JPS6361411B2 JP24608585A JP24608585A JPS6361411B2 JP S6361411 B2 JPS6361411 B2 JP S6361411B2 JP 24608585 A JP24608585 A JP 24608585A JP 24608585 A JP24608585 A JP 24608585A JP S6361411 B2 JPS6361411 B2 JP S6361411B2
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明はピツチ繊維の遠心紡糸装置に係り、よ
り詳しくは、石油または石炭のピツチを出発原料
とする等方性またはメソフエース系ピツチを原料
として用い、これを加熱溶融し遠心紡糸すること
により炭素繊維の前駆体であるピツチ繊維を製造
するピツチ繊維の遠心紡糸装置の紡糸スピンナー
装置に関する。 (従来の技術) ピツチ繊維の遠心紡糸装置用の紡糸スピンナー
装置は、一般的に、頂壁、底壁、及び複数の紡糸
ノズル孔が形成された側壁からなるスピンナーデ
イスクを備え、該スピンナーデイスク内に溶融ピ
ツチを供給しながら、このスピンナーデイスクの
底壁の中心部に取付けられた回転駆動軸を回転さ
せてスピンナーデイスクを高速回転することによ
り、溶融ピツチを紡糸ノズル孔を通してピツチ繊
維へと紡糸するようになつている。すなわち、溶
融ピツチはスピンナーデイスクの高速回転により
生じる遠心力で紡糸ノズル孔より吐出され、吐出
された溶融ピツチはスピンナーデイスクの高速回
転によりその周囲に生じる空気摩擦により延伸さ
れ、繊維化され、ピツチ繊維となる。 このような遠心紡糸装置用の紡糸スピンナー装
置においては、一般的に、スピンナーデイスクの
側壁は概ね平面的な外周面になつており、その外
周面に紡糸ノズル孔を開口させており、その一例
が特開昭58−203105号公報の第1図に示されてい
る。 (発明が解決しようとする問題点) 石油または石炭のピツチを出発原料とする等方
性ピツチは、第9図に示すように温度変化に対す
る粘性変化が大きく、温度が低下すると急速に粘
性が増大するという傾向を示す。このことはメソ
フエース系ピツチについてもほぼ同様である。従
つてこのようなピツチを原料として上記従来の遠
心紡糸装置用の紡糸スピンナー装置で紡糸した場
合は、スピンナーデイス側壁の紡糸ノズル孔から
吐出された後溶融ピツチは急速に低温化し高粘性
となり、空気摩擦による充分な延伸を受けないう
ちに固化してしまうことがある。このためピツチ
はビーズ状のかたまり(シヨツトという)になつ
たり、繊維状になつても太い径で繊維とは言えな
いようなものが得られたりする。 本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消
し、スピンナーデイスク側壁の紡糸ノズル孔から
吐出された直後の溶融ピツチの急速な低温化を防
止し、充分な延伸を受けることがで、従つて充分
に繊維化された高品質のピツチ繊維を製造するこ
とのできるピツチ繊維の遠心紡糸装置用の紡糸ス
ピンナー装置を提供することである。 (問題点を解決するための手段) 本発明におけるピツチ繊維の遠心紡糸装置用の
紡糸スピンナー装置は、上記目的を達成するた
め、スピンナーデイスクの側壁に、該側壁の円周
方向に沿つて延在すると共に、前記紡糸ノズル孔
から吐出される溶融ピツチを挟むように互いに対
向して位置決めされた熱輻射面を設けたことを特
徴とする構成となつている。 (作用) スピンナーデイスク側壁の紡糸ノズル孔から吐
出された直後の溶融ピツチは、熱輻射面からの上
下の熱輻射により温められるので、急速に冷却さ
れることが防がれることになる。スピンナーデイ
スク側壁の熱輻射面の間の空間ではスピンナーデ
イスクの高速回転により生ずる空気摩擦が多少弱
められることになるが、熱輻射面の外方には依然
として高い空気摩擦が発生する。従つて吐出直後
の溶融ピツチは低粘性を保ちながら周囲空気の空
気摩擦により引つぱられて充分に延伸され、繊維
化されながら接線方向に飛ばされることになる。 (実施例) 以下図面を参照して本発明の好適実施例を説明
する。 第1図は本発明のピツチ繊維の遠心紡糸装置用
の紡糸スピンナー装置100の要部を断面で示
し、紡糸スピンナー装置100は、第4図に示す
遠心紡糸装置2のスピンナーデイスク6の側壁6
cに、この側壁6cの円周方向に沿つて延在する
と共に、側壁6cにあけられた紡糸ノズル孔8か
ら吐出される溶融ピツチPを挟むように互いに対
向して配置された上下の熱輻射面102a,10
2bを設けた構成になつている。 第1図の実施例では、熱輻射面102a,10
2bは、スピンナーデイスク6側壁6cに紡糸ノ
ズル孔8が底部102cに開口する円周溝102
を形成し、その円周溝102の側面で構成されて
いる。 また熱輻射面102a,102bは、第2図に
示す紡糸スピンナー装置100Aのように、スピ
ンナーデイスク側壁6cに紡糸ノズル孔8の出口
の上下に位置する例えば真鋳でできた1対のつば
102A,102Bを、ボルト止め又は溶接など
の適当な手段で一体に固設し、その1対のつば1
02A,102Bの対向面で構成するようにして
もよい。 なお第1図及び第2図の実施例においては、紡
糸ノズル孔8はスピンナーデイスク側壁6cに円
周方向に一列にあけられた場合のものであるが、
第3図の紡糸スピンナー装置100Bに示すよう
に、スピンナーデイスク側壁6cに円周方向に三
列の紡糸ノズル孔8a,8b,8cをあけたもの
に紡糸直後の溶融ピツチPa,Pb,Pcを挟むよう
に熱輻射面102a,102bを設けてもよい。 第4図は本発明の紡糸スピンナー装置100を
含む遠心紡糸装置2の全体を示す。遠心紡糸装置
2は、中央開口4を有する頂壁6a、底壁6b、
及び頂壁6aと底壁6bとの間に位置しかつ複数
の紡糸ノズル孔8と前述した本発明による熱輻射
面102a,102bを備えた側壁6cからなる
スピンナーデイスク6と、スピンナーデイスク6
の底壁6bの中心部にボルトなどで取付けられた
中空の回転駆動軸(以下中空回転軸という)10
とを備えている。頂壁6a、底壁6b、側壁6c
は例えば真鋳でできている。 スピンナーデイスク6の頂壁6a及び底壁6b
の外表面には、Ni−Cr合金などの通電発熱材料
からなる面状発熱体12a,12bを接触固定状
態に取付けられている。図示実施例では、面状発
熱体12a、12bのその取付けは、面状発熱体
12a,12bをステンレスなどでできたカバー
プレート14a,14bで覆い、頂壁6a及び底
壁6bとカバープレート14a,14bとの間を
適当数のボルト16a,16b(第5図及び第6
図参照)で締着することよりなされている。なお
面状発熱体の取付けはこれに限られるものではな
い。下側カバープレート14bの中央部には中空
回転軸10の中央孔10aより大きめの開口18
があけられている。 中空回転軸10はベアリング20a,20bを
介して中空固定軸22内に回転自在に軸持されて
いる。中空回転軸10の頂部にはプーリ24が取
付けられ、第7図に示すようにこのプーリ24と
モータ26の出力軸に取付けられたプーリ28と
の間に巻掛けられたベルト29を介して、モータ
26により中空回転軸10を回転駆動するように
なつている。 固定中空軸22の下端部は、半径方向外方に突
出した円周フランジ22aが形成され、この円周
フランジ22aは、スピンナーデイスク6の頂壁
6aの開口縁部にわずかの隙間を持つてその中央
開口4を閉じ、それに対する上ぶたの役割をして
いる。また円周フランジ22aには溶融ピツチの
供給管30が取付けられ、その出口がスピンナー
デイスク6内に配置されている。 面状発熱体12a,12bにはそれぞれ1対の
電流供給端子32a,32b,34a,34bが
接続され、かつスピンナーデイスク6には温度検
出手段として熱電対36が接続されている。電流
供給端子32a,34aはリード線38aに接続
され、電流供給端子32b,34bはリード線3
8bに接続され、熱電対36はリード線38c、
38dに接続されており、これらリード線38a
〜38dは中空回転軸10の中央孔10aを通つ
て上方に延びている。 中空回転軸10及び中空固定軸22の上方部分
には、中空固定軸22の外側から中空回転軸10
内のリード線38a〜38dに電流が供給できる
ようこれらリード線に電気的に接続された回転通
電機構40が設けられている。 回転通電機構40は、図示実施例では、中空回
転軸10の外周に装着された、それぞれ導電部4
2a,42b,42c,42dを有する通電リン
グ44a,44b,44c,44dと、中空固定
軸22に装着された絶縁材料でできた保持器46
a,46b,46c,46d内に収納され、通電
リング44a〜44d導電部42a〜42dに押
圧接触するようばねにより半径方向内方に付勢さ
れている通電ブラシ48a,48b,48c,4
8dとを備えた通電ブラシ機構からなつている。
中空回転軸10及び通電リング44a〜44dの
導電部42a〜42dに対応する位置には導電部
42a〜42dを中空回転軸10の中央孔10a
に露出させる横孔50a,50b,50c,50
dがあけられており、前述したリード線38a〜
38dがこの横孔50a〜50dを通して通電リ
ングの導電部42a〜42dに接続されている。
通電ブラシ48a〜48dにはそれぞれ図示ない
リード線が接続され、保持器46a〜46dの外
側に引き出され、それぞれ必要な機器に接続され
ている。なお回転通電機構40はこの構造に限ら
れるものではない。 遠心紡糸装置2は第7図に示すようなピツチ繊
維紡糸システムの中で用いられる。このシステム
は溶融部Mと紡糸部Sとよりなり、紡糸部Sに遠
心紡糸装置2が配置されている。 溶融部Mはホツパー52を有し、このホツパー
52の中に、材料である石炭あるいは石油のピツ
チを出発原料とする等方性またはメソフエース系
の固形ピツチが投入される。ホツパー52は固形
ピツチ投入後、内部の空気を追い出し、窒素ガス
を注入し、固形ピツチを窒素ガスにさらすように
なつている。 ホツパー52の底部には加熱スクリユー54a
を内蔵したスクリユー式加熱融装置54が接続さ
れ、加熱スクリユー54aはモータ54bによつ
て回転駆動される。ホツパ52に投入された固形
ピツチは加熱スクリユー54aの回転により300
〜350℃の温度に加熱溶融されながら、一定の速
度でスクリユー先端の出口54cに送られる。ス
クリユー先端の出口には溶融タンク56が接続さ
れており、加熱溶融されたピツチは溶融タンク5
6に流入し一定のヘツドに貯められる。溶融タン
ク56の下部にはモータ56aによつて駆動され
るギヤポンプ56bが設けられ、溶融ピツチはこ
のギヤポンプ56bによつて前述した供給管30
に送られる。供給管30に達した溶融ピツチはそ
こから遠心紡糸装置2のスピンナーデイスク6内
に流入する。 固形ピツチの溶融は、不活性雰囲気中であれ
ば、溶融タンク56の中で直接行なつてもよく、
この場合はバツチ式となる。 ホツパ52及びスクリユー式加熱融装置54の
使用により固形ピツチの連続溶融が可能となる。 溶融部Mにおける固形ピツチの溶融はピツチが
熱分解を起さない程度の温度で行なわれる。 遠心紡糸装置2により溶融ピツチの遠心紡糸は
次のように行なわれる。まず供給管30からスピ
ンナーデイスク6内への溶融ピツチの流入に先立
ち、供給管30から窒素ガスをスピンナーデイス
ク内に供給しその中の空気を出し窒素雰囲気にす
る。図示しない電流供給源から、回転通電機構4
0の通電ブラシ48a,48bを通じて、これら
ブラシにリード線38a,38bを介して接続さ
れている端子32a,34a及び32b,34b
に電流が供給され、面状発熱体12a,12bは
発熱し、スピンナーデイスク6の頂壁6a及び底
壁6bさらには側壁6cを加熱する。スピンナー
デイスク6の側壁6c近傍の紡糸部分の温度は熱
電対36によつて検知され、その電流がリード線
38c,38dを介して回転通電機構40の通電
ブラシ48c,48dから図示しない制御部に送
られ、端子32a〜34dに対する電流供給量を
制御し、スピンナーデイスク6の側壁6c近傍の
紡糸部の温度を例えば約300〜360℃の一定の温度
に制御する。 このようにしてから供給管30から溶融ピツチ
をスピンナーデイスク6内に供給すると同時に、
プーリ24,28及びベルト29を介してモータ
26で中空回転軸10を回転することによりスピ
ンナーデイスク6を約1400〜2500rpmの高速度で
回転する。これによりスピンナーデイスク6内に
流入した溶融ピツチは側壁6cの紡糸ノズル孔8
に達し、ここから遠心力により外部へ吐出され、
スピンナーデイスク6の高速回転により誘起され
るその周囲の空気摩擦により繊維化され、ピツチ
繊維へと紡糸される。 上述したように面状発熱体12a,12b及び
熱電対36によりスピンナーデイスク6の側壁6
c付近の紡糸部分の温度は約300〜360℃の一定の
温度に制御されるが、面状発熱体12a,12b
はスピンナーデイスク6の頂壁6a及び底壁6b
に接触固定状態にあるので、頂壁6a、底壁6
b、側壁6cの温度が低下しようとすると、面状
発熱体12a,12bより瞬時に熱が供給され、
その温度を正確に約300〜360℃の一定の温度に制
御する。従つて側壁6c付近の紡糸部分の温度は
溶融ピツチの温度の影響を受けず、側壁6cの紡
糸ノズル孔8に達するまでの溶融ピツチの温度を
低温に保持しても、紡糸ノズル孔8を通る時瞬時
にその部分の温度即ち約300〜360℃の一定の温度
に加熱され、紡糸ノズル孔8を通る溶融ピツチの
温度が正確に制御される。従つてスピンナーデイ
スク6内では溶融ピツチの発泡、分相などの変質
を生じることなく、紡糸ノズル孔8を通して形成
されたピツチ繊維の繊維化が良好に行なわれ、か
つそのバラツキもなく、また炭素繊維とした後の
断面構造の制御も容易に行なえる。このことは紡
糸ノズル孔8からの溶融ピツチの吐出量が変動し
たり吐出量を増加させた場合も同様であり、吐出
量を増加させた場合にはピツチ繊維の生産性を高
めることができる。 また上記遠心紡糸装置2においては、電流供給
端子32a〜34b、及び熱電対36に対するリ
ード線38a〜38dを中空回転軸10の中央孔
10aを通し、それを中空回転軸10及び中空固
定軸22に設けた回転通電機構40に接続して中
空固定軸の外側に連絡するようにしたので、全体
構造が極めてコンパクトであり、広い設置スペー
スを必要としない。 なお遠心紡糸装置2のスピンナーデイスク6に
対する加熱手段しては、面状発熱体12a,12
bを設ける代りに、スピンナーデイスク6の頂壁
6a、底壁6b、側壁6c自体をNi−Cr合金な
どの通電発熱材料で作つてもよく、この場合も上
述したものと同様な直接加熱効果やスペース節約
効果を得ることができる。 このような遠心紡糸装置2によるピツチ繊維の
紡糸の際、本発明の紡糸スピンナー装置100に
おいては、熱輻射面102a,102bもスピン
ナーデイスク6の側壁6cの温度に加熱されてい
るので、紡糸ノズル孔8から吐出された直後の溶
融ピツチP(第1図参照)はこの熱輻射面102
a,102bからの上下の熱輻射により温めら
れ、急速に冷却されることが防がれることにな
る。また熱輻射面102a,102b間の空間す
なわち円周溝102内では、スピンナーデイスク
6の高速回転により誘起される空気摩擦は少し弱
められるが、円周溝102の外側では強い空気摩
擦が生じるので、吐出した溶融ピツチPはこの空
気摩擦により引つぱられる。従つて吐出直後の溶
融ピツチPは低い粘性を保ちながら周囲空気摩擦
により引つぱられて延伸され、充分に繊維化した
状態で接線方向に飛ばされる。 遠心紡糸装置2に第2図及び第3図の実施例の
紡糸スピンナー装置100A,100Bを設けた
場合も、上述したのと同様の作用が得られること
は明らかであろう。 以下に本発明の紡糸スピンナー装置を備えた遠
心紡糸装置によりピツチ繊維を紡糸した場合の実
験例及び比較例を示す。全ての実験において、遠
心紡糸装置としては第4図に示す型のものを用
い、紡糸スピンナー装置として(1)第1図の実施
例、(2)第2図の実施例、(3)第3図の実施例を使用
し、(4)の比較例では側壁に円周溝が形成されてい
ない平坦な外周面を備えたスピンナーデイスクの
みからなる紡糸スピンナー装置を用いた。原料と
しては第9図に示すような温度−粘性特性をもつ
等方性ピツチを用いた。 下記の表から分かるように、本発明による場合
は、シヨト率が30%から3〜5%に激減した。ま
た繊維径偏差も2.4〜3.0%の範囲にあり、繊維径
の均一性は大幅に向上した。
【表】 (発明の効果) 以上明らかなように、本発明のピツチ繊維の遠
心紡糸装置用の紡糸スピンナー装置によれば、紡
糸ノズル孔から吐出された溶融ピツチを挟むよう
に対向位置する熱輻射面を設けたので、吐出直後
の溶融ピツチは熱輻射面からの上下の熱輻射によ
り温められ、急速に冷却されることが防がれるこ
とになり、スピンナーデイスクの高速回転によつ
て誘起される空気摩擦により低粘性の状態で充分
に延伸され、繊維化され、従つてシヨツト率を極
めて小さくすることができ、かつ繊維径を均一に
することができ、高品質のピツチ繊維を製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一好適実施例によるピツチ繊
維の遠心紡糸装置用の紡糸スピンナー装置の要部
の断面図であり、第2図及び第3図は本発明の他
の実施例による紡糸スピンナー装置の第1図と同
様な断面図であり、第4図は第1図に示す紡糸ス
ピンナー装置を備えた遠心紡糸装置の全体を示す
縦断面図であり、第5図は第4図に示したスピン
ナーデイスクの左半分の拡大図であり、第6図は
第4図に示したスピンナーデイスクの底面図であ
り、第7図は第4図に示した遠心紡糸装置を含
む、紡糸部及び溶融部からなる全体システムを示
す概略図であり、第8図は比較例のため、本発明
の遠心紡糸装置とは、側壁に円周溝が形成されて
いないことを除いて全く同じであるスピンナーデ
イスクからなる紡糸スピンナー装置によるシヨツ
ト状物形成時の紡糸状態を示す断面図であり、第
9図は原料として使用されるプリメソフエース系
ピツチの温度−粘性特性を示すグラフである。 図中、符号2……遠心紡糸装置、6……スピン
ナーデイスク、6c……側壁、8,8a,8b,
8c……紡糸ノズル孔、10……回転駆動軸、1
00,100A,100B……紡糸スピンナー装
置、102……円周溝、102A,102B……
つば、102a,102b……熱輻射面、102
c……底部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 頂壁、底壁及び複数の紡糸ノズル孔のあけら
    れた側壁からなるスピンナーデイスクを備え、該
    スピンナーデイスク内に溶融ピツチを供給しなが
    ら、該スピンナーデイスクの底壁の中心部に取付
    けられた回転駆動軸でスピンナーデイスクを高速
    回転させることにより、溶融ピツチを前記紡糸ノ
    ズル孔を通してピツチ繊維へと紡糸するピツチ繊
    維の遠心紡糸装置用の紡糸スピンナー装置におい
    て、 前記スピンナーデイスクの側壁に、該側壁の円
    周方向に沿つて延在すると共に、前記紡糸ノズル
    孔から吐出される溶融ピツチを挟むように互いに
    対向して位置決めされた熱輻射面を設けたことを
    特徴とするピツチ繊維の遠心紡糸装置用の紡糸ス
    ピンナー装置。 2 前記スピンナーデイスクの側壁に前記紡糸ノ
    ズル孔が底部に開口する円周溝を形成し、前記熱
    輻射面をその円周溝の側面で構成した特許請求の
    範囲第1項記載のピツチ繊維の遠心紡糸装置用の
    紡糸スピンナー装置。 3 前記スピンナーデイスクの側壁に前記紡糸ノ
    ズル孔の出口の上下に位置する1対のつばを一体
    に固設し、前記熱輻射面をその1対のつばの対向
    面で構成した特許請求の範囲第1項記載のピツチ
    繊維の遠心紡糸装置用の紡糸スピンナー装置。
JP60246085A 1985-10-29 1985-11-01 ピツチ繊維の遠心紡糸装置における紡糸スピンナ−装置 Granted JPS62110920A (ja)

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