JPS6359964A - 紫外線吸収性眼内レンズ用材料の製造法 - Google Patents

紫外線吸収性眼内レンズ用材料の製造法

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JPS6359964A
JPS6359964A JP61205555A JP20555586A JPS6359964A JP S6359964 A JPS6359964 A JP S6359964A JP 61205555 A JP61205555 A JP 61205555A JP 20555586 A JP20555586 A JP 20555586A JP S6359964 A JPS6359964 A JP S6359964A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は紫外線吸収性を有する眼内レンズ用材料に関す
る。
〔従来の技術〕
従来より白内障の手術により水晶体を摘出した眼の視力
を矯正する手段として眼内レンズがある。
水晶体を有する眼においては、おもに角膜と水晶体によ
り紫外線を吸収するが、実際水晶体により340nm〜
4001) mのほとんどの紫外線が吸収される為、水
晶体摘出後は紫外線が生体組織(特に網膜)への損傷及
び眼内レンズ材の変性を惹起する原因であることが立証
されている。
そこで米国特許公報箱4,390,676号では、眼内
レンズに紫外線吸収性モノマーを共重合することにより
紫外線を除去する方法が使用されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
紫外線吸収性モノマーを共重合した眼内レンズは前記の
ように優れた特性を有するものではあるが、通常、未反
応状態の紫外線吸収性モノマーが残り、それが眼内に溶
出しやすいという問題を有している。
前記溶出の問題を解決する為に、特開昭61−5287
3号公報では紫外線吸収性モノマーとメチルメタクリレ
ートを共重合し、ついでメチルメタクリレートと混合し
てプレポリマー溶液を形成した後同化することにより眼
内レンズを形成している。
しかしながら上記公報に開示されたプレポリマーは重合
基を有しない為、やはり紫外線吸収性モノマーを有する
プレポリマーが溶出する恐れがある。
本発明は、前記のごとき従来の眼内レンズが有していた
紫外線吸収性モノマーが眼内に溶出することのない眼内
レンズをうるためになされたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち本発明は、分子内に紫外線吸収性基および少なくと
も1個の重合性基を有する(メタ)アクルレート系ポリ
マー1〜40重量部と、(メタ)アクルレート系千ツマ
ー60〜99重量部とを合計量が100重量部になるよ
うに配合したものを主成分とする共重合体からなる紫外
線吸収性眼内レンズ用材料に関する。
本発明においては、紫外線吸収性成分である(メタ)ア
クリレート系ポリマーが、分子内に紫外線吸収性基およ
び少なくとも1個の重合性基を有するために、前記(メ
タ)アクリレート系モノマーと良好に共重合させること
ができ、えられた共重合体は眼内においてもマクロな相
分離を招来することがないので、透明性の優れた紫外線
吸収性を有する眼内レンズ用材料かえられる。
〔発明の構成〕
本発明で用いる分子内に紫外線吸収性基および少なくと
も1個の重合性基を有する(メタ)アクリレート系ポリ
マーは、眼内において紫外線吸収性成分を溶出しにくく
するための成分である。
前記(メタ)アクリレート系ポリマーは、たとえば骨格
を形成するためのモノマーであるアルキル(メタ)アク
リレート系モノマー(a)、分子内に紫外線吸収性基を
導入するためのモノマーである紫外線吸収性基含有(メ
タ)アクリレート系モノマー(b)、および少なくとも
1個の重合性基を導入するためのモノマーである分子内
に少なくとも2個の重合性基を有するモノマー(c)を
共重合させることによりえられる。
前記アルキル(メタ)アクリレート系モノマー(a)、
紫外線吸収性基含有(メタ)アクリル系モノマー(b)
および分子内に少なくとも2個の重合性基を有するモノ
マー(C)について以下に示す。
アルキル(メタ)アクリレート系モノマー(a)とは、
該千ツマー中のアルキル基が直鎖状、分岐鎖状、環状で
あるアルキル基、あるいはこれらのアルキル基がフッ素
などのハロゲン原子で置換されたアルキル基であるアル
キル(メタ)アクリレート系モノマーであり、たとえば
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)
アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシ
ル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アク
リレート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、
ヘキサフルオロイソプロピル(メタ)アクリレートなど
のアルキル(メタ)アクリレートが具体例としてあげら
れる。なかでも従来より眼内レンズ用材料として使用さ
れ安全性・安定性の面で実績のあるメチルメタクリレー
トが好ましい。これらは単独で用いてもよく、2種以上
併用してもよい。
紫外線吸収性基含有(メタ)アクリレート系モノマー(
b)とは、ベンゾフェノン基またはその誘導体、または
ベンゾトリアゾール基またはその誘導体のごとき紫外線
吸収性基を含有する(メタ)アクリル系モノマー(b)
であり、その具体例としては、ベンゾフェノン基または
その誘導体を有するモノマーとして2−ヒドロキシ−4
−メタクリロイルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−アクリロイルオキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−メタクリロイルオキシ−5−t−ブチルベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−アクリロイルオキ
シ−5−t−ブチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−
4−メタクリロイルオキシ−2”、4゛−ジクロロベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−アクリロイルオキシ
−2゛、4” −ジクロロベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキ
シプロポキシ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4=
(2−ヒドロキシ−3−アクリロイルオキシプロポキシ
)ベンゾフェノンなど2−ヒドロキシベンゾフェノン基
を有するモノマーなどがあげられる。
ベンゾトリアゾール基またはその誘導体を有するモノマ
ーとしてたとえば2−(2’ −ヒドロキシ−5” −
メタクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾ
トリアゾール、2−(2“ −ヒドロキシ−5“ −ア
クリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリ
アソール、2−(2’ −ヒドロキシ−5°−メタクリ
ロイルオキシエチルフェニル)−5−クロロ−2H−ベ
ンゾトリアゾール、2− (2’ −ヒドロキシ−5゛
 −アクリロイルオキシエチルフェニル)−5−クロロ
−2H−ベンゾトリアソール、2− (2’ −ヒドロ
キシ−5”−メタクリロイルオキシプロピルフェニル)
−2H−ベンゾトリアゾール、2− (2’  −ヒド
ロキシ−5” −アクリロイルオキシプロピルフェニル
)−2H−ベンゾトリアゾール、2− (2’ −ヒド
ロキシ−5′−メタクリロイルオキシプロピル−3゛−
t−ブチルフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリ
アゾール、2−(2’ −ヒドロキシ−5” −アクリ
ロイルオキシプロピル−3’−t−ブチルフェニル)−
5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾールなど2−ヒドロ
キシフェニルベンゾトリアゾール基を有するモノマーな
どがあげられる。これらのモノマーは、単独で用いても
よ(,2種以上併用してもよい。
分子内に少なくとも2個の重合性基を有するモノマー(
C)の具体例としては、たとえばエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、
ビニル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レートなどがあげられる。
これらは単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい
以上の(a)成分、(b)成分および(C)成分を共重
合させることによって、本発明に用いる分子内に紫外線
吸収性基および少なくとも1個の重合性基を有する(メ
タ)アクリレート系ポリマーがえられるが、重合性基を
導入するために用いられる(C)成分の全てが共重合に
係わらないように(架橋反応に供されないように)重合
条件を制御する必要がある。それゆえ重合方法としては
溶液重合が好ましい。該溶液重合の溶媒としては、各共
重合成分を良好に溶解し、かつ重合を阻害しないもので
あればよく、たとえばベンゼン、アセトンなどがあげら
れ、単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
使用する溶媒の量は重合条件により異なり、必要に応じ
て適当量使用すればよい。また、重合温度および重合時
間のそれぞれの間には相関関係があり、−概に重合条件
を決定することはできないが、比較的低温度(50〜8
0℃)で数分〜数時間共重合させるのが実用的には好ま
しい。
重合に際しては通常の重合開始剤、たとえばアゾビスイ
ソブチロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル、
t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパ
ーオキサイド、過酸化ベンゾイルなどが使用でき、その
使用量は全重合用モノマー100部に対して約0.00
1〜5部、好ましくは約0.01〜2部の範囲である。
本発明に用いる(メタ)アクリレート系ポリマーをうる
際の各モノマーの仕込み量を調整することによって、ポ
リマーの組成、すなわち重合性基および紫外線吸収性基
の量を制御することが可能であり、本発明においては、
(b)成分(紫外線吸収性基)の割合を(a)成分およ
び(b)成分の仕込み量の合計に対して約1〜50wt
%、(C)成分(重合性基)の割合を(a)成分および
(b)成分の合計に対して約0゜2〜5モル%の範囲に
することが好ましい。
重合性基の割合を重合性基の数として見たばあい、重合
性基の数は溶出を最低限にするために前記(メタ)アク
リレート系ポリマー1分子内に少なくとも1個必要であ
り、該ポリマーの数平均分子量が1oooo〜5000
0の範囲において5個程度までが好ましい。
本発明に用いる(メタ)アクリレート系ポリマーとして
、たとえば一般式(■): (以下余白) (式中、R+ 、R2、R3は同一または異種で水素原
子またはメチル基、R4はC,−C,のアルキル基、X
はベンゾフェノン基またはその誘導体、またはベンゾト
リアゾール基またはその誘導体などの紫外線吸収性基、
Aはたとえばメタクリロイルオキシエチル基、アリル基
などの重合性基、p、q、rはアルキル(メタ)アクリ
レート、紫外線吸収性基および重合性基の含有率を表す
ための数であり、 0.002≦ −−−−m=−−≦ 0.05p+  
q を満足する整数を表す)で示される化合物があげられる
本発明に用いる(メタ)アクリレート系ポリマーをうる
ために、前記方法では(a)成分、(b)成分、(C)
成分を用いたが、(C)成分を用いなくとも以下の方法
で重合性基を導入することにより、(メタ)アクリレー
ト系ポリマーを合成することができる。
■たとえばグリシジル(メタ)アクリレートのようなエ
ポキシ基含有(メタ)アクリレートと前記(a)成分お
よび(b)成分とを共重合し、エポキシ基と反応する化
合物、たとえばメタクリル酸、ヒドロキシスチレンなど
を反応させて重合性基を導入する。
■前記(a)成分、(b)成分に加え、重合性基を導入
するためにヒドロキシル基含有アルキル(メタ)アクリ
レートを用いて共重合させ、そののち所望量の(メタ)
アクリル酸り0ライドのような重合性基を有する酸ハラ
イドと反応させて重合性基を導入する。
■(メタ)アクリル酸を前記(a)成分および(b)成
分と共重合させたのち、グリシジル(メタ)アクリレー
トのようなエポキシ基および重合性基を有する化合物を
反応させて重合性基を導入する。
前記の■〜■の方法はずべて2段階反応であり、本発明
に用いるポリマーを工業的に住産性よく製造するという
観点から、1段階反応でえられる前記(a)成分、(b
)成分および(C)成分の共重合による合成法が好まし
い。
かくして合成される(メタ)アクリレート系ポリマーは
溶媒に溶解した状態で淡黄色透明であり、乾燥状態では
淡黄色粉末である。分子量をゲル浸透クロマトグラフィ
ー(以下、GPCという)により測定すると、ポリスチ
レン換算による数平均分子量が約5000〜50000
の範囲にある。
本発明に用いる共重合体は、以上のべたようにしてえら
れた(メタ)アクリレート系ポリマーと(メタ)アクリ
レート系モノマーとが、共重合せしめられて製造される
前記(メタ)アクリレート系モノマーとしては、たとえ
ばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリ
レート、プロピル(メタ)アクリレ−1−、ブヂル(メ
タ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘ
キシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)
アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレー
ト、ヘキサフルオロイソプロピル(メタ)アクリレート
などのアルキル(メタ)アクリレートが具体例としてあ
げられる。なかでも従来より眼内レンズ用材料として使
用され安全性・安定性の面で実績のあるメチルメタクリ
レートが好ましい。これらは単独で用いてもよく、2種
以上併用してもよい。
一ト記必須成分である(メタ)アクリレート系モノマー
と前記(メタ)アクリレート系ポリマーとの使用比率は
、重量比で約99: 1〜60 F 40であり、好ま
しくは約99: 1〜75 : 25である。
本発明に用いる分子内に紫外線吸収性基および少なくと
も1個の重合性基を有する(メタ)アクリレート系ポリ
マーは眼内レンズ用材料に紫外線吸収性を付与するため
に使用される成分であり、上記2成分の合計量100部
中に1部以上必要であり、また本発明の眼内レンズ用材
料の光学性(透明性)を維持するためには40部以下に
することが必要である。
本発明に用いる共重合体の製造に際しては、本発明の眼
内レンズ用材料を生産性よくうるために通常の塊状重合
法が好ましい。そして昇温方式、たとえば約35〜50
℃にて数〜数」〜時間加温重合させたのち、約り0℃/
数時間の割合にて昇温させ、重合を完結させるのが好ま
しい。
重合に際しては本発明に用いる(メタ)アクリレート系
ポリマーを製造する際に用いた重合開始剤を全重合用モ
ノマー100部に対して約0.001〜5部、好ましく
は約0.01〜2部の範囲で使用するのがよい。
〔実施例〕
つぎに本発明の紫外線吸収性眼内レンズ用材料を実施例
にもとづき説明する。
参考例1 三つ口火底フラスコに、メチルメタクリレ−) 76.
5g (85重量%(以下−t%と称す))、2−ヒト
ロキシー4−メタクリロイルオキシベンゾフェノン13
.5g(15wt%)、エチレングリコールジメタクリ
レート2.0g(1,25モル%)、ベンゼン350m
 j!を入れ攪拌しながら80℃付近まで加熱する。そ
こへ、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0
.67g(0,5モル%)を少量のベンゼンに溶解して
加え、所定の時間還流し重合させる。その後、エタノー
ル47!を攪拌しながら重合液を滴下して重合を沈澱さ
せ、濾過段減圧乾燥し、さらに該重合物をベンゼンに溶
解してエタノール47!中に投入し、再沈精製して減圧
乾燥し、分子内に紫外線吸収性基および重合性基を有す
る(メタ)アクリレート系ポリマーをえた。
えられた(メタ)アクリレ−1−系ポリマーの組成およ
び分子量を下記方法により測定した結果は、メチルメタ
クリレート80−t%、2−ヒドロキシ−4−メタクリ
ロイルオキシベンゾフェノン20−t%、エチレングリ
コールジメタクリレート0.77モル%であり、数平均
分子量(Mn) 3.3×104、重量平均分子!(M
w) 9.7X10’ 、Mn/Mw= 2.9.1分
子中の平均重合基数は2.2個であった。
(組成) JNM−FX90G  (日本電子側型)を用イア’l
(−NMRスペクトルを測定し、そのシグナルの面積比
から計算。
(分子量) Trirotar m型GPC分析装置(日本分光工業
側型) 5hodex RI 5E−31(昭和電工側
型の検出器) 、5hodex  PAKGPC用八−
804へ(昭和電工側型のカラム)溶媒としてテトラヒ
ドロフランを用い、流量1.0m j! /I!Iin
、カラム温度40℃で測定。
実施例1 参考例1でえられた(メタ)アクリレート系ポリマー5
部、メチルメタクリレート95部、エチレングリコール
ジメタクリレート3部、アゾビスイソブチロニトリル0
.1部を配合した混合液を、内径18m+nのポリプロ
ピレン製試験管中に入れ、35℃で40時間、50℃で
8時間、そののち10℃/90分の割合で1)0℃まで
昇温させて重合させた。該重合物をポリプロピレン製試
験管より取り出し、1)0℃で2時間キユアリングした
のち、えられた棒材を直径14.5mm、厚み0.5m
mのプレートに切削加工した。
該プレートを肉眼で観察したところ無色透明であった。
さらに、プレート1枚をエタノール3mlに35℃で4
日間浸漬して、得られた溶出液の吸光度を紫外可視分光
光度計(UV−240,■島津製作所製)にて波長19
0〜400n+1)の範囲で測定したところ、2−ヒド
ロキシ−4−メタクリロイルオキシベンゾフェノンの吸
収がなく、溶出がないことがわかった。
比較例1 2−ヒドロキシ−4−メタクリロイルオキシベンゾフェ
ノン1部、メチルメタクリレ−1・99部、エチレング
リコールジメタクリレート3部、アゾビスイソブチロニ
トリル0.1部を配合した混合液を用いたほかは、実施
例1と同様にしてプレートをえた。
該プレートを肉眼で観察したところ無色透明であった。
さらに、プレート1枚をエタノール3mAに35℃で4
日間浸漬して、得られた溶出液の吸光度を紫外可視分光
光度計(uv−240、■島津製作所製)にて波長19
0〜400nmの範囲で測定したところ、2−ヒドロキ
シ−4−メタクリロイルオキシベンゾフェノンが268
nmと328r+n+に吸収がみられ、溶出が認められ
た。
実施例2 参考例1でえられた(メタ)アクリレート系ポリマー1
5部、メチルメタクリレ−1・85部、エチレングリコ
ールジメタクリレート3部、アゾビスイソブチロニトリ
ル0.1部を配合した混合液を用いたほかは、実施例1
と同様にしてプレートをえた。
えられたプレートは無色透明であった。また実施例1と
同様にして求めた溶出液の吸光度は、2−ヒドロキシ−
4−メタクリロイルオキシベンゾフェノンの吸収がなく
、溶出がないことがわかった。
実施例3 本発明の眼内レンズ用材料からえられたフィルムの紫外
線吸収効果について説明する。
実施例1と比較例1にてえられたフィルムとポリメチル
メタクリレート(以下PMMAと称す)製フィルムの各
試験片(厚さ0.5n+m 、直径14.5mm)を紫
外可視分光光度計(UV−240,fi島津製作所製)
にて波長300〜700 nmの範囲で光線透過率を測
定した結果を表1に示す。
以上のことから本発明の紫外線吸収性眼内レンズ用材料
は、従来の紫外線吸収性眼内レンズ用材料と同等な紫外
線吸収性を有するにもかかわらず、紫外線吸収性成分の
溶出がなく安全性に優れたものであることがわかる。
糞−よ 〔発明の効果〕 本発明に用いる共重合体は、分子内に紫外線吸収性基お
よび少なくとも1個の重合性基を有する(メタ)アクリ
レート系ポリマーを(メタ)アクリレート系モノマーと
共重合させてえられるため、紫外線吸収性を有し生体組
織(特に網膜)への損傷及び眼内レンズ材の変性を防止
するとともに、紫外線吸収性成分の溶出がなく安全性に
優れた紫外線吸収性眼内レンズ用材料である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)分子内に紫外線吸収性基および少なくとも1個の
    重合性基を有する(メタ)アクリレート系ポリマー1〜
    40重量部と、(メタ)アクリレート系モノマー60〜
    99重量部とを合計量が100重量部になるように配合
    したものを主成分とする共重合体からなる紫外線吸収性
    眼内レンズ用材料。
  2. (2)紫外線吸収性基がベンゾフェノン基またはその誘
    導体である特許請求の範囲第1項に記載の紫外線吸収性
    眼内レンズ用材料。
  3. (3)紫外線吸収性基がベンゾトリアゾール基またはそ
    の誘導体である特許請求の範囲第1項に記載の紫外線吸
    収性眼内レンズ用材料。
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