JPS6358927B2 - - Google Patents

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JPS6358927B2
JPS6358927B2 JP4871180A JP4871180A JPS6358927B2 JP S6358927 B2 JPS6358927 B2 JP S6358927B2 JP 4871180 A JP4871180 A JP 4871180A JP 4871180 A JP4871180 A JP 4871180A JP S6358927 B2 JPS6358927 B2 JP S6358927B2
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JP
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viscose
friction
absorbency
spinning
coefficient
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JP4871180A
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は高い吸収性と高い摩擦係数を具備する
ビスコースレイヨンの提供に関する。 近時、紙オムツや生理用品に使用されている繊
維及び繊維加工品、例えば、ガーゼ、不織布等は
保水性及び吸収性が大きく、かつ、吸収後、強伸
度等の繊維物性の優れた吸収性繊維が要求されて
いる。また、用途によつては、繊維間交絡の強化
が要求され、従来、繊維の摩擦性を大きくするた
めに、増摩加工として、後加工工程で無水硅酸微
粒子、酸化アルミニウム微粒子により、表面加工
を行う方法が数多く提案され、一部について工業
的に行われている。しかし、後加工法で十分な増
摩性を得るためには、多量の増摩剤を使用しなけ
ればならないし、増摩剤の脱落により、増摩性の
低下や用途によつては、衛生上の問題が懸念され
ているのが実状であり、高い吸収性を高い摩擦係
数を兼備した繊維の出現が待たれている。 本発明はこれら市場の要求に答えるべく鋭意研
究を行つた結果、到達した新規な技術である。 すなわち、吸収性(水膨潤度として)170%以
上、摩擦係数、静摩擦0.250以上、動摩擦0.170以
上、を具備することを特徴とする吸収性レイヨン
を大巾な工程の変更なく後処理にもよらずに製造
する方法である。吸収性は高いほど性能的には優
れているが、本発明ではその用途に対応するため
吸収性170%以上を目的とし摩擦係数は繊維の交
絡性に関与するものであり、繊維の交絡性が良好
となる静摩擦係数0.250以上、動摩擦係数0.170以
上を目的とする。 従来の保水性及び吸収性を有するビスコースレ
イヨンの製造法としては、例えば、特公昭38−
17058号に、空気、窒素ガス等の気体をビスコー
スに混合し、また、ビスコース変態剤や気泡安定
剤としての界面活性剤を添加し製造する方法、特
公昭38−26711号に、高アルカリ、低セルロース
濃度のビスコースを低酸高亜鉛浴を用いて、製造
する方法が記載されている。しかし、これらの発
明は吸収性レイヨンに関するものではあるが、本
発明の如き、吸収性の他に増摩性を具備する発明
ではない。また、ビスコースへの炭酸ソーダの混
合による紡糸は、中空ビスコースレイヨンを製造
する目的で種々検討されているが、やはり種々の
ビスコース変態剤を添加したり、ビスコースのア
ルカリ濃度を高くしたりあるいは低くしたりしま
た、紡糸浴の酸濃度及び亜鉛濃度を変えたりしな
いと目的の中空ビスコースレイヨンが得られな
い。炭酸ソーダ混合紡糸により、中空レイヨンを
製造する方法は多くの文献に記載されているが、
レイヨンに吸収性及び増摩性の付与については今
まで文献に記載されていない。 ビスコース変態剤を使用しない炭酸ソーダ混合
紡糸法は、特公昭28−1914、特公昭32−6965、特
公昭48−20165号に、記載されているがいずれも
中空ビスコース繊維を製造する方法であり、ビス
コース組成、炭酸ソーダ添加量及び紡糸浴組成
が、本発明と大きく異なつている。また、これら
の文献には吸収性及び増摩性についての課題は示
されていない、これらの発明は本発明とは、技術
的思想を異にするものである。 本発明は中空ビスコース繊維に関するものでは
なく、高い吸収性と高い摩擦係数を有するビスコ
ースレイヨンに関するもので、製造方法として
は、紡糸浴の酸や亜鉛の濃度を変える必要もな
く、普通レイヨンの製造に使用される普通の紡糸
浴を用いて本発明は達成される。 すなわち、本発明は、ビスコースに炭酸ソーダ
を添加して高い吸収性及び高い摩擦係数を具備す
るビスコースレイヨンを製造するに際し、紡糸原
液中のセルロース濃度を高くし、炭酸ソーダ添加
後のホツテンロート価を高くし、かつ炭酸ソーダ
の添加量を規定する、の3条件を限定することに
よつて高い吸収性及び高い摩擦係数を具備するビ
スコースレイヨンの製造法を提供するもので、詳
しくはビスコースに炭酸ソーダを3〜7%/ビス
コース添加し、セルロース濃度7〜11%、ホツテ
ンロート価(H.Z)6〜15の原液を浴温40〜70℃
の普通紡糸浴に押出し、凝固再生し続いて精練し
切断することを特徴とするものである。この場
合、原液中のセルロース濃度は本発明の重要な要
因の一つであり、7〜11%とすべきで、好ましく
は7.5〜10.5%である。セルロース濃度が11%以
上になると原液の粘度が非常に高くなり、紡糸が
困難となるばかりでなく、得られた繊維は中空状
となり、強度の低い繊維しか得られない、また7
%以下になると炭酸ソーダ及びホツテンロート価
を本発明の範囲にしても吸収性及び摩擦係数の低
い繊維しか得られないし、紡糸性も低下する。炭
酸ソーダ添加後のホツテンロート価を6〜15に規
制することが、また本発明の重要な因子であり、
ホツテンロート価を6より小さくすると、吸収性
の高い繊維が得られない、また16より高いいと得
られた繊維は膠着繊維となり、実用的な繊維は得
られない。好ましくは、ホツテンロート価(H.
Z)7〜15である。 炭酸ソーダの添加量はセルロース濃度及びホツ
テンロート価(H.Z)に大きく影響するが、セル
ロース濃度及びホツテンロート価が本発明の範囲
であれば3〜7%/ビスコースの添加で本発明の
目的は達成される。炭酸ソーダを7%/ビスコー
ス以上添加すると、紡糸時、紡糸浴の酸と炭酸ソ
ーダの反応により、発生する炭酸ガスが非常に多
量となり、単糸切れや虫上りが多発し、品質のよ
い繊維が得られず好ましくない。3%/ビスコー
ス以下であると高い吸収性及び高い摩擦係数を具
備する本発明が目的とする繊維は得られない。炭
酸ソーダの添加は粉末状、スラリー状、水溶液な
ど、添加しやすい形状を採用すればよい。炭酸ソ
ーダは原液のホツテンロート価(H.Z)を低下さ
せる性質があるため、添加する方法としては、イ
ンジエクシヨン装置を用いて、紡糸直前に添加す
ることが原液のホツテンロート価(H.Z)の低下
も小さく、設備的及び製造上簡便であり好まし
い。 本発明に使用する普通紡糸浴とは、ビスコース
レイヨンの製造に通常採用されている紡糸浴であ
り、浴組成は硫酸90〜130g/、芒硝310〜380
g/、硫酸亜鉛10〜20g/である。 本発明の方法により、なぜ高い吸収性と高い摩
擦係数を有するビスコースレイヨンが製造される
か、詳細は不明であるが、吸収性が大きいこと
は、膨潤度が大きいことであり、構造的には非結
晶網目が粗であると考えられ、ホツテンロート価
(H.Z)が高いことと、原液中の炭酸ソーダと、
内部に浸透して来た硫酸との反応による硫酸濃度
の低下による再生の遅れなどの、複雑な凝固再生
反応が行われ、高い吸収性を有する構造が発現す
るものと考えられる。 本発明のレイヨンの繊維の断面は中空でなく分
岐状である。一方繊維側面は竹の節状の凹凸が繊
維軸に沿つて沢山存在し、これが繊維の摩擦係数
を高くしている原因であるが、この構造の発現の
理由については不明である。 本発明の方法によつてその目的どおり、吸収性
170%以上200〜250%程度、静摩擦係数0.250以
上、動摩擦係数0.170以上の純水も塩水も同様に
吸収し交絡性がすぐれたレイヨンが得られる。こ
のものはマツト、不織布に加工しやすく、また他
の材料と組合せて種々の吸収材料の素材として利
用の範囲が広いものである。 以下実施例により本発明を説明する。 実施例 1 常法により得られたセルロース、8.5%、アル
カリ、5.4%、ホツテンロート価(H.Z)、9.0のビ
スコースに粉末状炭酸ソーダ4%/ビスコースを
添加し、溶解後、脱泡したセルロース濃度8.2%、
ホツテンロート価(H.Z)7.3の紡糸原液を、硫
酸100g/、硫酸亜鉛15g/、芒硝370g/
、温度45℃の紡糸浴中に紡糸し、凝固再生し、
続いて、常法により精練、乾燥を行つた。得られ
た繊維を第1表のAとし、同一紡糸原液をホツテ
ンロート価(H.Z)5.5まで熟成して、同一浴で
紡糸し、得られた繊維を第1表のB、炭酸ソーダ
を添加せずに、同様にして得られた繊維を第1表
のCとした繊維の吸収性と摩擦係数を測定した結
果は第1表のとおりである。
【表】 (1) 吸収性; 繊維を25℃でイオン交換水または、1%
NaCl水溶液に15分間浸漬し、5分間金網上で
水切りし、重力の加速度の約1400Gにて、15分
間遠心脱水して秤量(Ag)し、これを105℃
にて3.5時間乾燥して秤量(Bg)し、次式よ
り算出する水膨潤度を測定した。 A−B/B×100(%) (2) 摩擦係数; JIS L−1074記載の方法にて測定。 実施例 2 セルロース、10%、アルカリ、5.7%、ホツテ
ンロート価(H.Z)、12%のビスコースに、30%
炭酸ソーダ水溶液をインジエクシヨンにて、連続
的に炭酸ソーダとして5%/ビスコース添加し、
フラツシユミキサーで混合溶解したセルロース
8.2%、ホツテンロート価(H.Z)9.2%の紡糸原
液を、硫酸120g/、硫酸亜鉛14.5g/、芒
硝330g/、温度50℃の紡糸浴中に紡糸し、凝
固再生し、続いて常法により精練、乾燥し、2.3
デニールの繊維を得た。得られた繊維の吸収性と
摩擦係数を実施例1と同一の方法で測定した結
果、吸収性は水、275%、1%NaCl、260%、摩
擦係数は静摩擦、0.285、動摩擦、0.209であり、
高い吸収性と高い摩擦係数を示した。 実施例 3 セルロース、11.2%、アルカリ、6%、ホツテ
ンロート価(H.Z)、15のビスコースに、50%炭
酸ソーダスラリーを炭酸ソーダとして4.5%/ビ
スコース添加し、溶解したセルロース、10.3%、
ホツテンロート価(H.Z)、11.0の紡糸原液を、
硫酸92g/、硫酸亜鉛10g/、芒硝330g/
、温度65℃の紡糸浴中に紡糸し、凝固再生し、
続いて常法により精練、乾燥し、5.2デニールの
繊維を得た。得られた繊維の水、1%NaCl水溶
液の吸収性を、実施例1と同一の方法で測定した
結果、それぞれ、270%、265%であり、また、摩
擦係数は静摩擦0.302、動摩擦0.212であり、高い
吸収性と高い摩擦係数を示した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 セルロース濃度10〜11%のビスコースに炭酸
    ソーダをビスコースに対して4〜7%インジエク
    シヨン装置を用いて紡糸直前に添加した後、ホツ
    テンロート価(H.Z)が6〜15である間に浴温40
    〜70℃の普通紡糸浴で紡糸することを特徴とする
    吸収性(水膨潤度として)170%以上、摩擦係数、
    静摩擦0.250以上、動摩擦0.170以上を有する優れ
    た吸収性及び繊維交絡性を具備する吸収性ビスコ
    ースレイヨンの製造方法。
JP4871180A 1980-04-15 1980-04-15 Production of viscose rayon with high adsorptivity Granted JPS56148909A (en)

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JP4871180A JPS56148909A (en) 1980-04-15 1980-04-15 Production of viscose rayon with high adsorptivity

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