JPS6358772B2 - - Google Patents

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JPS6358772B2
JPS6358772B2 JP54152210A JP15221079A JPS6358772B2 JP S6358772 B2 JPS6358772 B2 JP S6358772B2 JP 54152210 A JP54152210 A JP 54152210A JP 15221079 A JP15221079 A JP 15221079A JP S6358772 B2 JPS6358772 B2 JP S6358772B2
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mol
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glass
glass composition
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  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は照明用着色ガラスグローブ等の着色
ガラス製品の製法に関するものである。 照明用の着色ガラスグローブは、これまでつぎ
のようにして製造されていた。すなわち、第1図
aに示すようにパイプ(吹き竿)1に透明ガラス
(スキ)2を巻きとり(スキとり)、ついで第1図
bに示すようにその巻きとられた透明ガラス2の
上に乳白ガラス(玉)3を巻きとり(球とり)、
さらに第1図cに示すようにその上に着色透明ガ
ラス4を巻きとつて(スキとり)乳白ガラス3を
いわゆるサンドイツチ状にし、その状態でパイプ
1に息を吹き込むことにより第1図dに示すよう
なスキ−玉−スキの3層合わせガラス製の着色ガ
ラスグローブ5が製造されていた。ところが、こ
のような3層合わせガラス製の着色ガラスグロー
ブ5は、その製造に手吹き職人の高度な技能が必
要であつた。すなわち、着色ガラスグローブ5の
品質、特に三層合わせガラスの各層ごとの厚みの
均一性は手吹き職人の技能に依存しているといつ
ても過言ではなく、手吹き職人の高度な技能が不
可欠になるのである。しかしながら、このような
高度な技能をもつ手吹き職人は不足勝ちであり、
さらにそのような職人の不足が予想される将来
は、着色ガラスグローブの品質低下や、人件費の
向上によるコストアツプは避けられないのであ
る。 この発明は、このような事情に鑑みなされたも
ので、透明ガラス基材を準備するとともに、下記
低融点乳白ガラス組成物および低融点着色ガラス
組成物を準備する工程と、この透明ガラス基材の
少なくとも一面に低融点乳白ガラス組成物を付着
させて低融点乳白ガラス組成物層を形成する工程
と、前記透明ガラス基材の少なくとも一面に低融
点着色ガラス組成物を付着させて低融点着色ガラ
ス組成物層を形成する工程と、前記透明ガラス基
材に形成された低融点乳白ガラス組成物層および
低融点着色ガラス組成物層を焼付ける工程を備え
た着色ガラス製品の製法をその要旨とするもので
ある。 すなわち、このようにすることにより、透明ガ
ラスグローブのような透明ガラス基材を自動成形
等によつて予め製造しておき、これに低融点乳白
ガラス組成物および低融点着色ガラス組成物を付
着、焼付けして着色ガラスグローブのような着色
ガラス製品を製造できるようになるため、高度な
技能が全く不要になり、その製造が極めて簡単に
なるのである。また、透明ガラスグローブのよう
な透明ガラス基材に低融点乳白ガラス組成物層ま
たは低融点着色ガラス組成物層を形成する際に、
それらのガラス組成物層に模様を形成することに
より、極めて簡単に模様入り着色ガラスグローブ
のような模様入り着色ガラス製品を製造すること
もできるようになるのである。 つぎに、この発明を詳しく説明する。 この発明で用いる低融点乳白ガラス組成物は、
つぎのような組成に選ばれる。 水を除く組成の98モル%以上の組成が、 SiO2:10〜20モル% Al2O3:24〜30モル% B2O3:20〜30モル% RO:10〜15モル% R2O:15〜22モル% 〔ただし、 RO+R2O:28〜35モル% ROは、CaO,ZnO,BaO,SrOおよびMgOのう
ちの少なくともCaOおよびZnOからなり、かつ CaO≧3モル% ZnO≧3モル% R2Oは、Li2O,Na2OおよびK2Oのうちの少なく
ともLi2OおよびNa2Oからなり、かつ Li2O≧5モル% Na2O≧5モル%〕 からなる母ガラス100モルに対し、ZrO2が3〜10
モル含有され、かつ上記の酸化物(ZrO2も酸化
物のなかに含む)の一部が、F2に換算して母ガ
ラス100モルに対し5〜15モルとなるようにフツ
化物に置換されている低融点乳白ガラス組成物。 このように低融点乳白ガラス組成物の組成が選
ばれるのはつぎのような理由による。すなわち、
SiO2は10モル%(以下「%」と略す)未満であ
るとガラス組成物の耐水性、耐薬品性が低くな
り、特に耐アルカリ性が低下する。また24%を超
えると軟化温度が高くなり低温焼成ができなくな
る。Al2O3は24%未満であると耐水性、耐薬品性
が低くなり、特に耐酸性が低下する。また30%を
超えると軟化温度が上昇する。B2O3は20%未満
であると軟化温度が高くなり、30%を超えると耐
水性、耐薬品性が悪くなる。ROは10%未満であ
ると軟化温度が高くなり、かつ耐アルカリ性が低
くなる。また15%を超えると熱膨張率が大きくな
り過ぎる。ただし、この場合、ROとしてCaOお
よびZnOを必ず用い、かつそれぞれが3%以下に
なるようにすることがガラス組成物の特性向上の
点から好ましいのである。R2Oは15%未満である
と軟化温度が高くなる。また22%を超えると熱膨
張率が大きくなり過ぎる。ただし、この場合、
R2OとしてLi2OおよびNa2Oを必ず用い、かつそ
れぞれが5%以下になるようにすることがガラス
組成物の特性向上の点から好ましいものである。
そして、RO+R2Oは、28%未満であると軟化温
度が高くなり、逆に35%を超えると耐水性、耐薬
品性が低下するか、熱膨張率が大きくなり過ぎる
ため、生地の透明ガラスグローブに合わなくな
る。ZrO2は乳白化成分であり、かつその使用に
より耐アルカリ性を高める。このような作用を充
分発揮させるためには、母ガラス100モルに対し
ZrO2を3〜10モルに選ぶことが好ましい。フツ
化物は軟化温度低下成分であり、ガラス組成物の
軟化温度を低くして低温焼成を可能にする。しか
し、フツ化物が、F2に換算して母ガラス100モル
に対して5モル未満では上記の効果が期待できな
くなり、逆に15モル%を超えると耐酸性が低下し
たり、生成ガラス皮膜が失透したりするようにな
るのである。 上記のような組成をもつ低融点乳白ガラス組成
物は、通常、原材料の混合粉砕→加熱・溶融ガラ
ス化→冷却→微粉砕の工程を経て製造される。 また、この発明で用いる低融点着色ガラス組成
物は、つぎのような組成に選ばれる。 水を除く組成の98%以上の組成が、 P2O5: 5〜20% SiO2: 0〜20% R2O:12〜18% RO: 5〜25% Al2O3:14〜25% B2O3:15〜35% NiO: 0〜10% Fe2O3: 0〜7% V2O5: 0〜7% 〔ただし、 NiO+Fe2O3+V2O5:2〜15% R2Oは、Li2O,Na2OおよびK2Oの少なくとも一
つからなり、 ROは、CaO,MgO,ZnO,BaOおよびSrOの少
なくとも一つからなり、かつ CaO≧3%〕 であり、かつ上記酸化物の酸素の一部がF2に換
算してこれらの酸化物からなる組成全体中の0〜
10%だけフツ素で置換されている低融点着色ガラ
ス組成物。 このように低融点着色ガラス組成物の組成が選
ばれるのはつぎのような理由による。すなわち、
P2O5は、低融点化成分であり、このものが増加
するに従つてガラス組成物が低融点化され、ま
た、ガラス組成物がLi2Oを含むときは、組成物
を焼付けることにより形成される着色ガラスの皮
膜の耐酸性も向上する。しかし、P2O5が20%を
超えると結晶化が著しくなりガラス化しなくな
る。逆に2%未満では使用の効果が発揮されなく
なる。SiO2は、ガラス組成物を焼付けることに
より形成される着色ガラス皮膜の耐アルカリ性向
上成分であり、その使用により生成着色ガラス皮
膜の耐アルカリ性が向上する。しかし、SiO2
反面軟化温度を上げる傾向があり、25%を超える
ようになると軟化温度がおおむね500℃以上にな
つて低温焼成に不向きとなる。そして、SiO2
10〜25%の範囲内では、生成着色ガラス皮膜が市
販のほうろう並の耐アルカリ性を示すようになる
ため、SiO2の量をこの範囲内に選ぶことが好ま
しいのである。なお、耐アルカリ性向上成分とし
てCaOがあるが、CaOはSiO2に比べて生成着色
ガラス皮膜の熱膨張率を大きくする傾向があるた
め、その使用量には制限がある。R2Oは、低融点
化成分であるが、同時に熱膨張率を大きくする。
すなわち、R2Oが12〜18%であると、熱膨張率が
60〜95×10-7/℃となり、ガラス製品等の熱膨張
率に近くなる。したがつて、ガラス製品等のコー
テイングのためには、R2Oを12〜18%に選ぶこと
が必要である。ROは、ガラス組成物を焼付ける
ことにより形成される着色ガラス皮膜の耐アルカ
リ性を向上させるとともに熱膨張率を大きくし、
かつガラス組成物の軟化温度を低める成分であ
る。CaO,MgO,ZnO,BaO,SrOのそれぞれ
の効果はつぎのとおりである。 耐アルカリ性を向上させる作用は、CaO≫
MgO>ZnO≒BaO≒SrOの順になり、 熱膨張率を高める作用は、SrO>BaO>CaO
>ZnO>MgOの順になり、 軟化温度を低下させる作用は、BaO≒SrO≒
ZnO≫MgO>CaOの順になる。 さらにROは、生成着色ガラス皮膜の耐熱水性
も向上させるのである。しかし、ROが5%未満
になると上記の効果が発揮されなくなり、逆に25
%を超えると熱膨張率が大きくなりすぎる。した
がつて、ROは5〜25%の範囲内に設定する必要
がある。ただし、この場合、CaOは、MgO,
ZnO,BaOおよびSrOの少なくとも一方と併用さ
れる場合でも、3%以上ないと耐アルカリ性が悪
くなるのである。Al2O3は、生成着色ガラス皮膜
の耐酸性向上成分であり、それが14%以上になる
と着色ガラス皮膜の耐酸性が向上する。特に
Al2O3が18%以上になると市販のほうろう並の耐
酸性を示すようになる。しかし、Al2O3はSiO2
同様に軟化温度を徐々に上げる傾向があり、25%
を超えるようになると軟化温度が高くなりすぎて
低温焼成に不向きとなる。したがつて、Al2O3
18〜25%に選ぶことが最も好ましいのである。な
お、Al2O3が14%未満になると耐酸性向上効果が
発揮されなくなり、着色ガラス皮膜の光沢もなく
なるようになる。B2O3は、ガラス化成分として
必要な成分であり、焼付けの際に平滑な着色ガラ
ス皮膜を形成する作用をする。しかし、B2O3
10%未満になるとガラス化しなくなり、65%を超
えるとガラス皮膜の表面性能が悪くなる。NiO,
Fe2O3は、きずれもガラス皮膜をアンバー色に着
色する着色成分である。そして、NiOは着色ガラ
ス皮膜の耐煮沸性を向上させ、Fe2O3は耐酸性を
向上させる。しかしながら、いずれも10%を超え
るようになると、ガラス組成物の軟化温度が高く
なりすぎ、さらにそれ以上増加するとガラス化し
にくくなるのである。V2O5もガラス皮膜をアン
バー色に着色する着色成分である。また、V2O5
はガラス組成物の軟化点を低下させる作用を発揮
する。しかしながら、V2O5が7%を超えるよう
になると、着色ガラス皮膜の耐煮沸性および耐酸
性が悪くなる。上記のNiO,Fe2O3,およびV2O5
は、ガラス皮膜をアンバー色に着色するための必
須成分であるため、NiO+Fe2O3+V2O5を2%以
上に選ぶことが必要である。しかしながら、NiO
+Fe2O3+V2O5が15%を超えると、使用による
弊害が大きくなりすぎるのである。Fは軟化温度
低下成分であり、上記の酸化物の酸素の一部と置
換されることによりガラス組成物の軟化温度を低
くして低温焼成を可能にする。しかしながら、
F2に換算して上記の酸化物からなる組成全体中
の10%を超えるように置換されていると、ガラス
皮膜の耐酸性が低下したり、ガラス皮膜が失透し
たりするようになるのである。 上記のような組成をもつ低融点着色ガラス組成
物は、通常、原材料の混合粉砕→加熱・溶融ガラ
ス化→冷却→微粉砕の工程を経て製造される。 この発明は、上記のような組成をもつ低融点乳
白ガラス組成物および低融点着色ガラス組成物を
用い、例えばつぎのようにして着色ガラス製品を
製造する。すなわち、まず、上記の低融点乳白ガ
ラス組成物および低融点着色ガラス組成物を、水
または有機溶媒を用いて塗料化し、これを透明ガ
ラスグローブのような透明ガラス基材の内面、外
面に、スプレイ、浸し掛け、注ぎ掛け等により付
着させて低融点乳白ガラス組成物(以下「乳白
層」と略す)および低融点着色ガラス組成物層
(以下「着色層」と略す)を形成する。この場合
において、乳白層および着色層は、例えば第2図
a〜eに示すように透明ガラス基材6の内面、外
面に形成される。すなわち、第2図aに示すよう
に透明ガラス基材6の内面に乳白層7が形成さ
れ、外面に着色層8が形成されたり、第2図bに
示すように内面に着色層8が形成され外面に乳白
層7が形成される。また、第2図cに示すよう
に、透明ガラス基材6の外面に、乳白層7が形成
され、その上に着色層8が形成されたり、第2図
dに示すように、基材6の外面に着色層8が形成
され、その上に乳白層7が形成されたりする。さ
らに、第2図eに示すように、透明ガラス基材6
の内面に乳白層7が形成され、その上に着色層8
が形成されたりもする。この場合、先に着色層8
が形成され、その上に乳白層7が形成されたりす
ることもあるのである。また、このようにして透
明ガラス基材6に乳白層7および着色層8を形成
する場合、これらの層7,8をそれぞれ複数層重
ねるようにしてもよいのである。以上のようにし
てガラス組成物塗料を付着させて乳白層7および
着色層8を形成する場合において、ガラス組成物
塗料の付着量を、生成乳白ガラス層および生成着
色ガラス層の層厚が、15〜100μ望ましくは40μ前
後になるように選ぶことが、品質(外観、光透過
率、強度等)の点から好ましい。つぎに、層7,
8が形成された透明ガラス基材を焼成炉に入れ、
徐熱徐冷を原則として最高温度550〜630℃程度で
焼付けを行う。その結果、層7,8がガラス化し
て透明基材の内面、外面に乳白ガラス層および着
色ガラス層が形成され、着色ガラス製品が得られ
るのである。 以上のように、この発明は、透明ガラス基材の
内面、外面に、ガラス組成物塗料を付着させて乳
白層および着色層を形成し、これらを焼付けるこ
とにより着色ガラス製品を製造するため、従来の
ように手吹き職人の技能に頼る部分が極めて少な
い。そのため、将来の手吹き職人の不足に対応で
きることはもとより、職人の手作業に起因する乳
白ガラス層等の層厚のばらつきを殆どなくすこと
ができる。したがつて残留杢も少なくなるため、
得られる着色ガラス製品の強度が向上する。特
に、この発明の方法により得られる着色ガラスグ
ローブは、着色ガラス層および乳白ガラス層の層
厚が均一になつているため、光透過率のばらつき
が少なく、かつ光源が乳白ガラス層によつて隠さ
れるため、柔らかい光が得られるようになる。こ
れらを総合すると、この発明の方法により得られ
る着色ガラス製品は、従来の手吹きによる合めせ
着色ガラス製品に比べて品質は、はるかに向上し
ている。また、この発明によれば、乳白層または
着色層の形成の際に、乳白層または着色層に模様
を付けることにより、極めて容易に模様入り着色
ガラス製品を製造できるのである。 つぎに、実施例について説明する。 〔A〕 低融点乳白ガラス組成物塗料の製造 () 原材料配合 第1表のような配合割合により各原材料を配合
した。なお、第1表(その2)は第1表(その
1)における原料配合を酸化物のモル%表示に改
めたものである。
【表】
【表】
【表】 () 低融点乳白ガラス組成物の製造 上記の配合物を混合したのち、温度を1250℃に
保つた電気炉のなかで、その混合物をるつぼに入
れて1時間半〜3時間溶融した。途中で溶融状態
を均一にするために、ステンレス棒で1〜2回撹
拌した。そして、得られた低融点乳白ガラス組成
物を水中に投入して冷却した。 () 低融点乳白ガラス組成物の塗料化 上記のようにして得られた低融点乳白ガラス組
成物を予めボールミルで微粉砕し、325メツシユ
のふるいを通して粗い部分を除去した。つぎに、
これと下記の原料を下記の割合で配合した。 低融点乳白ガラス組成物粉末:100重量部 ニトロセルローズ : 5 〃 酢酸ブチル :80〜100 〃 つぎに、この配合物をポツトミルに入れて12時
間粉砕混合して塗料化した。得られた塗料の粘度
はB型粘度計で、おおむね150〜350cpsであつた。 〔B〕 低融点着色ガラス組成物塗料の製造 () 原材料配合 第2表のような配合割合により各原料を配合し
た。なお、第2表(その2)は、第2表(その
1)における原料配合を酸化物の重量%に改めた
ものである。
【表】
【表】 () 低融点着色ガラス組成物の製造 つぎに、以上の原料配合物を、1100〜1300℃に
設定した電気炉中においてアルミナるつぼを用い
て1〜2時間清澄し、ついで水中に投入して急冷
したのちポツトミルで粉砕しアンバー色をしてい
る低融点着色ガラス組成物を得た。 () 低融点着色ガラス組成物の塗料化 上記のようにして得られた低融点着色ガラス組
成物を予めボールミルで微粉砕し、325メツシユ
のふるいを通して、粗い部分を除去した。つぎ
に、これと下記の原料を下記の割合で配合した。 低融点着色ガラス組成物粉末:100重量部 ニトロセルローズ : 5 〃 酢酸ブチル :80〜100 〃 つぎに、この配合物をポツトミルに入れて12時
間粉砕混合して塗料化した。得られた塗料の粘度
はB型粘度計で、おおむね150〜350cpsであつた。 〔C〕 着色ガラスグローブの製造 上記のようにして得られた低融点乳白ガラス組
成物塗料を透明ガラスグローブの内面に注ぎ掛け
により塗装し、低融点着色ガラス組成物塗料を外
面にスプレー掛けにより塗装した。このとき、そ
れらの塗装量を、生成乳白ガラス層および生成着
色ガラス層の厚みが第3表の厚みになるように調
節した。つぎにこれを焼成炉(ガラスびんへの絵
付け用)に入れて第3表の温度が最高温度になる
ようにして焼付焼成した。その結果、着色ガラス
グローブが得られた。この着色ガラスグローブの
品質を調べた。この結果は第3表のとおりであつ
た。
【表】 第3表の品質はつぎのようにして調べた。 Γ 耐酸性 3%酢酸水溶液を浸透させた3cm×3cm角の
紙3枚を重ねて試料の上に置き、時計皿をかぶせ
て15分間放置したのち、紙を取り除き、水洗
し、乾燥した。そして表面状態の変化を観察し
た。 Γ 耐アルカリ性 10g/100mlのNa2CO3水溶液を浸透させた3
cm×3cm角の紙3枚を重ねて試料の上に置き、
時計皿をかぶせて15分間放置したのち、紙を取
り除き、水洗し、乾燥した。そして表面状態の変
化を観察した。 耐酸性、耐アルカリ性とともに、AAが最も良
好、Aが良好、Bが従来品と同程度を示す。 Γ 耐煮沸性 10cm×10cmの試料を沸とう水中に5時間浸漬し
たのち外観の変化をチエツクし耐酸、耐アルカリ
性と同様の基準で評価した。 Γ 外観 作製した着色ガラスグローブに60Wの電球を入
れて点灯し、外から見て電球が透けてみえるかど
うかを目視により判定した。透けてみえない場合
が良好である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例の説明図、第2図はこの発明に
おける乳白層および着色層の形成状態を説明する
説明図である。 6……透明ガラス基材、7……乳白層、8……
着色層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 透明ガラス基材を準備するとともに、下記低
    融点乳白ガラス組成物および低融点着色ガラス組
    成物を準備する工程と、この透明ガラス基材の少
    なくとも一面に低融点乳白ガラス組成物を付着さ
    せて低融点乳白ガラス組成物層を形成する工程
    と、前記透明ガラス基材の少なくとも一面に低融
    点着色ガラス組成物を付着させて低融点着色ガラ
    ス組成物層を形成する工程と、前記透明ガラス基
    材に形成された低融点乳白ガラス組成物層および
    低融点着色ガラス組成物層を焼付ける工程を備え
    た着色ガラス製品の製法。 (低融点乳白ガラス組成物) 水を除く組成の98モル%以上の組成が、 SiO2:10〜20モル% Al2O3:24〜30モル% B2O3:20〜30モル% RO :10〜15モル% R2O:15〜22モル% 〔ただし、 RO+R2O:28〜35モル% ROは、CaO,ZnO,BaO,SrOおよびMgOのう
    ちの少なくともCaOおよびZnOからなり、かつ CaO≧3モル% ZnO≧3モル% R2Oは、Li2O,Na2OおよびK2Oのうちの少なく
    ともLi2OおよびNa2Oからなり、かつ Li2O≧5モル% Na2O≧5モル%〕 からなる母ガラス100モルに対し、ZrO2が3〜10
    モル含有され、かつ上記の酸化物(ZrO2も酸化
    物のなかに含む)の一部が、F2に換算して母ガ
    ラス100モルに対し5〜15モルとなるようにフツ
    化物に置換されている低融点乳白ガラス組成物。 (低融点着色ガラス組成物) 水を除く組成の98モル%以上の組成が、 P2O5: 5〜20モル% SiO2: 0〜20モル% R2O:12〜18モル% RO : 5〜25モル% Al2O3:14〜25モル% B2O3:15〜35モル% NiO: 0〜10モル% Fe2O3: 0〜 7モル% V2O5: 0〜 7モル% 〔ただし、 NiO+Fe2O3+V2O5:2〜15モル% R2Oは、Li2O,Na2OおよびK2Oの少なくとも一
    つからなり、 ROは、CaO,MgO,ZnO,BaOおよびSrOの少
    なくとも一つからなり、かつ CaO≧3モル%〕 であり、かつ上記酸化物の酸素の一部が、F2
    換算してこれらの酸化物からなる組成全体の0〜
    10モル%だけフツ素で置換されている低融点着色
    ガラス組成物。 2 透明ガラス基材が透明ガラスグローブである
    特許請求の範囲第1項記載の着色ガラス製品の製
    法。
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KR20060108308A (ko) * 2005-04-12 2006-10-17 송기만 조명등 커버유리의 제조방법
KR100702758B1 (ko) * 2005-05-17 2007-04-03 주식회사 제일조명 반투명 컬러유리가 부착된 전등갓 및 그의 제조방법

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