JPS6358074A

JPS6358074A - 氷蓄熱装置

Info

Publication number: JPS6358074A
Application number: JP20076786A
Authority: JP
Inventors: 深山　健樹
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1986-08-27
Filing date: 1986-08-27
Publication date: 1988-03-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、氷の融解熱を利用する氷蓄熱装置の改良に関
するものである。

（従来の技術）近年、安価な夜間電力を利用して、冷凍機の稼動で水を
凍らせて氷を作り、昼間の冷房時に該氷を融解して、氷
が有する８　０　ｋｃａｌ　／　ｋｇの融解熱で、建物
の冷房を行なう氷蓄熱装置が注目されている。

そして、従来氷蓄熱装置の一例を説明すると、具体的に
は図示しないが、内部に水が満たされている蓄熱槽内に
製氷パイプを配設して、該製氷パイプに冷凍機から送ら
れた冷媒を循環させることにより、製氷パイプの表面に
結氷させて、該氷を昼間の冷房時に融解して、建物内を
循環させることにより、建物の冷房を行なう構成となっ
ている。

（発明が解決しようとする問題点）氷蓄熱装置にあっては、蓄熱槽内の水を結氷することに
よって、負熱を蓄えることを特徴とするものであるから
、蓄熱槽内における製氷効率が高いことが絶対条件とし
て要求される。

然し乍ら、上記従来の氷蓄熱装置は、製氷パイプの表面
に単に水を結氷する構成となっているので、結氷に際し
て、製氷パイプ表面に付着した氷が一定の厚さまで成長
すると、冷媒による製氷能力が著しく低下して、その後
の氷の成長が中止して、蓄熱槽全体の水を結氷できない
という大きな問題点を有していた。

従って、従来の氷蓄熱装置にあって、製氷効率を高める
ためには、定期的に製氷パイプ表面に付着した氷を剥離
する必要がある。この為、冷凍機をデフロストサイクル
に切り替える方法が考えられるが、斯る方法だと、冷媒
から熱媒の循環に変わるので、容易に氷を剥離すること
ができるが、逆に蓄熱槽内の冷水も暖められるので、蓄
熱槽全体の熱損失が大きくなる。又、付着面に直接水を
供給して、氷を剥離する方法も考えられるが、これも上
記方法と同様な欠点を有している。

依って、いずれにしても、従来の氷蓄熱装置は、製氷効
率を上げることができないので、実用化が大いに危ぶま
れているのが現状である。

（問題点を解決するための手段）而して、本発明は上記従来氷蓄熱装置の問題点を有効に
解決するために開発されたもので、内部に水が満たされ
た蓄熱槽と、該蓄熱槽内に所定間隔をおいて列設される
複数の製氷パネルから成り、該製氷パネルは内部に冷媒
の循環通路を形成すると共に、両側面に多数の結氷用凹
部を形成し、且つ少なくとも該多数の結氷用凹部のみを
熱伝導良好材料で構成した。

（作用）依って、本発明にあっては、各製氷パネルの両側に形成
される多数の結氷用凹部に結氷されることとなるが、氷
が一定の厚さに成長して、冷媒による製氷能力が低下す
ると、蓄熱槽内の水の温度によって、各結氷用凹部に付
着している氷が個々に細分化されて剥離されて、蓄熱槽
の上方に浮上して蓄積されるので、冷媒による製氷能力
を直ちに回復すれば、再び各結氷用凹部に結氷が開始さ
れる。

従って、斯る結氷・剥離・浮上・結氷の繰返しにより、
蓄熱槽の上方から下方にかけて、水が全面結氷されるこ
ととなる。

（実施例）以ド、本発明を図示する一実施例に基づいて詳述すれば
、該実施例に係る氷７ｊ熱装置は、第１図に示す如く、
内部に水７が満たされた蓄熱槽１と、該蓄熱槽１内に所
定間隔をおいて平行に列設される複数の矩形状製氷パネ
ル２とから成る。

そして、製氷パネル２は、内部に冷凍機８から送られる
冷媒の循環通路３を形成すると共に、両端部に冷凍機８
から冷媒が直接供給されるパイプ体４・４に連結して、
該パイプ体４を介して自身の通路３内に冷媒を流通させ
ると共に、パイプ体４を介して上記蓄熱槽１内に所定の
間隔をおいて着脱可能に列設される構成となっている。

又、製氷パネル２は、特に第２図Ａ−Ｂに示す如く、全
体を熱伝導良好材料例えば銅板で矩形状に構成し、且つ
該銅板製両側面に多数の半円弧状結氷用凹部５を形成す
る一方、該各半円弧状結氷用凹部５以外の両側裏面に、
熱伝導不良材料例えばステンレス鋼板６を重合固定する
構成となっている。従って、斯る構成の製氷パネル２は
、上記ステンレス鋼板６の断熱効果により、結氷用凹部
５以外の個所に水が結氷されることがなくなる。

依って、本実施例の氷蓄熱装置を用いて、蓄熱槽１内に
氷を菩える場合には、冷凍機８を稼動して、冷媒をパイ
プ体４を介して各製氷パネル２の通路３内で循環させる
と、蓄熱槽１内の水が冷却されて、各製氷パネル２の両
側に形成された結氷用凹部５に徐々に結氷される。

しかも、斯る結氷に際しては、既述の如く、パネル２全
体は銅板で構成されていても、結氷用凹部５以外の部分
は、ステンレス鋼板６により熱の伝達が遮断されている
ので、結氷は各結氷用凹部５のみで独立し゛Ｃ個々に行
なわれるばかりか、第２図Ｂに示す如く、氷９は結氷用
凹部５の半円弧形状に応じた卵形状に成長することとな
る。

そして、氷９が一定の厚さに成長して、冷媒による製氷
能力が低下した場合には、冷凍機８の稼動を停止するか
、或いは冷凍機８の稼動能力を下げると、斯る時点で蓄
熱槽１内の水温によって、各結氷用凹部５に付着してい
る氷９が融解するので、これにより氷９は結氷用凹部５
から順に剥離して、蓄熱槽１の上方に浮上する。尚、氷
９の浮上に際しては、結氷用凹部５が半円弧形状を呈し
ていることから、該形状に起因してスムーズな剥離浮上
が保障されるばかりか、各氷９は細分化されて個々に７
７上することとなる。

氷９が一旦浮−１ニした後は、冷凍機８を正常に稼動す
ると、冷媒による製氷能力が直ちに回復するので、上記
と同様な過程で、各結氷用凹部５に結氷が開始される。

従って、このような結氷・剥離・浮上・結氷の繰返しに
より、？９熱槽１の上方に氷が順次蓄積されるので、水
７が蓄熱槽１の上方から下方にかけて全面結氷されるこ
ととなって、製氷効率が頗る向上することとなる。

（発明の効果）以上の如く１本発明は、内部に水が満たされた蓄熱槽と
、該蓄熱槽内に所定間隔をおいて列設される複数の製氷
パネルから成り、註製氷パネルは内部に冷媒の循環通路
を形成すると共に、両側面に多数の結氷用凹部を形成し
、且つ少なくとも該多数の結氷用凹部のみを熱伝導良好
材料で構成したことを特徴とするものであるから、水が
各製氷パネルの両側に形成される多数の結氷用凹部に結
氷されても、該氷が一定の厚さに成長して、冷媒による
製氷能力が低下すると、蓄熱槽内の水の温度によって、
各結氷用凹部に付着している氷が個々に細分化されて自
動的に剥離されて、蓄熱槽の上方に浮上して蓄積される
ので、冷媒による製氷能力が直ちに回復して、再び各結
氷用凹部に結氷が開始される。

従って、斯る結氷・剥離・浮上・結氷の繰返しにより、
蓄熱槽の上方から下方にかけて、水が全面結氷されるこ
ととなるので、氷の成長に伴う製氷効率が低下する心配
が全くなくなり、効率の良い冷房が保障されることとな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る氷蓄熱装置を示す概略図
、第２図Ａは製氷パネルを示す要部拡大正面図、同図Ｂ
は同拡大断面図である。１・・・蓄熱槽、２・・・製氷パネル、３・・・循環通
路、５・・・結氷用凹部、７・・・水、９・・・氷。第１図

Claims

【特許請求の範囲】

内部に水が満たされた蓄熱槽と、該蓄熱槽内に所定間隔
をおいて列設される複数の製氷パネルから成り、該製氷
パネルは内部に冷媒の循環通路を形成すると共に、両側
面に多数の結氷用凹部を形成し、且つ少なくとも該多数
の結氷用凹部のみを熱伝導良好材料で構成したことを特
徴とする氷蓄熱装置。