JPS6357993A - 伸縮継手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各種高Ｉｌｌ器（火力プラント、化学プラン
ト等）や低温機器の配管等に適用される伸縮継手に関す
る。

〔従来の技術〕

各種高温機器（火力プラント、化学プラント等）や低温
機器の配管等のように、機器の動作、Ｐ！止あるいは稼
働中の温度差などにより、著しい熱伸縮が生じる箇所に
は、上記熱伸縮に起因する配管等の変形や破損を防止す
るために、通常は伸ｍｍ手が設胃されている。

上記伸縮継手は、熱伸縮を吸収可能なように一般にべＯ
−ズを用いているが、従来のものは、そのベローズを内
部流体から保護する手段が何等設けられていなかった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来のものは、ベローズ保護手段が何等設けられていな
かったため、次のような問題があった。

すなわち伸縮継手本体内を通流する内部流体が、例えば
水蒸気を含みかつ腐蝕性の強いガスであるような場合、
内部流体のよどみ部であるベローズ内側面近傍において
凝縮水が生成されると共に、運転条件およびベローズ、
内部流体の濃度条件等によってはベローズの内表面で乾
湿交番を繰返すことがある。その結果、腐ｉ環境が増長
され、ベローズ内面が腐蝕して損傷し、内部流体が外部
に漏出する危険性があった。特に内部流体が可燃性ない
し毒性を有するものであると、ベローズの損傷時に生じ
、るトラブルは重大なものとなる。

そこで本発明は、内部流体の凝縮水生成および乾湿交番
に起因するベローズの損傷を防止でき、内部流体が外部
へ漏出する危険を回避できる、極めて安全性の高い伸縮
継手を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上記問題点を解決し目的を達成するために、次
のような手段を講じた。すなわち、伸縮継手本体に装着
されているベローズを、上記本体内を通流する内部流体
の露点温度以上に加熱する加熱手段を設けた。

〔作用〕

このような手段を講じたことにより、ベローズの温度が
内部流体の霜点温度以上に保持され、その結果、凝縮水
の生成および乾湿交番が防止されることになる。

〔実施例〕

第１図は本発明の一実施例の構成を示す断面図である。

第１図において１１．２１は対向配置された一対のフラ
ンジであり、これら一対のフランジ１１．２１の対向端
には、それぞれガイドバイブ１２．２２が設けられてい
る。これら各ガイドバイブ１２，２２の開口端外周には
、カラー１３゜２３がそれぞれ取付けられている。これ
らのカラー１３．２３相互間には、メタル製のベローズ
３１が設けられている。このベローズ３１の外側には、
コイル状に形成された加熱体３２が配設されている。こ
の加熱体３２は制御器３２により、加熱温度を制御され
るものとなっている。

一方、伸縮継手本体における前記ガイドバイブ２２には
、サンプリング管３４が接続してあり、上記本体内の内
部流体を抽出するものとなっている。このサンプリング
ｉ！３４の他端には、減圧弁ないし仕切り弁３５および
接続管３６を介して、水分計３７が接続しである。この
水分計３７は、前記本体内を通流する内部流体の露点温
度を計測し、その露点温度を電気信号に変換して前記制
御器３３に供給するものとなっている。なお、４０は内
筒であり、その一端は溶接ピード４１を介して一方のガ
イドバイブ１２゛の内周面に接合されている。

上記構成の本実施例の伸縮継手においては、次のような
作用効果を奏する。例えば内部流体が水蒸気を含みかつ
腐蝕性を有しているガスである場合、内筒４０とベロー
ズ３１との間のよどみ部において、ベローズ３１の内面
が腐蝕して損傷が生じ易い。しかるに本実施例において
は、上記よどみ部における内部流体が抽出され、水分計
３７によりその露点温度が計測され、その計測された露
点温度に応じた信号が制御器３３に与えられ、加熱体３
２が発熱し、ベローズ３１のメタル温度が内部流体の露
点温度以上に保持される。その結果、内部流体の露点温
度や外気温度が変化しても、ベローズ３１の内側で内部
流体の凝縮水生成が起らない。また乾湿交番を操返すこ
ともない。このため、いわゆる露点腐蝕が防止さ、れ、
それによるベローズ３１の損傷が生じ難いものとなる。

したがって伸縮継手の長寿命化がはかれ、長期に亙って
安全に使用可能となる。

なお本発明は前記実施例に限定されるものではない。た
とえば前記実施例では、ベローズ３１の山数を三田とし
たものを例示したが、ベローズ３１の山数は使用条件等
に応じて任意に設定可能であるのは勿論である。また前
記実施例では、ベローズが１ケ所にのみ設置されている
伸縮継手に本発明を適用した場合を示したが、ベローズ
が複数箇所に設置されている伸縮継手にも適用可能であ
る。さらに前記実施例では、内部流体がガスであること
を想定して説明したが、必ずしもガスだけに限られるも
のではなく、内部流体が液体である場合にも本発明は適
用可能である。また前記実施例では、加熱手段としてコ
イル状の加熱体３２を用いた場合を示したが、他の加熱
手段例えば熱風等を用いてもよい。このほか本発明の要
旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論
である。

〔発明の効果〕

本発明によれば、伸縮継手本体に装着されているベロー
ズを、上記本体内を通流する内部流体の露点温度以上に
加熱する加熱手段を設けたので、内部流体における凝縮
水の生成および乾湿交番が防止され、これらに起因する
ベローズの損傷を防止でき、内部流体が外部へ濡出する
危険を回避できる、極めて安全性の高い伸縮継手を提供
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の構成を示す断面図である。 １１．２１・・・フランジ、１２．２２・・・ガイドパ
イプ、１３．２３・・・カラー、３１・・・べＯ−ズ、
３２・・・加熱体、３３・・・制御器、３４・・・内部
流体サンプリング管、３５・・・減圧弁ないし仕切り弁
、３６・・・接続管、３７・・・水分計、４０・・・内
筒、４１・・・溶接ビード。 出願人復代理人　弁理士　鈴江武彦 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 伸縮継手本体と、この本体に装着されたベローズと、こ
   のベローズを前記本体内を通流する内部流体の露点温度
   以上に加熱する加熱手段とを具備したことを特徴とする
   伸縮継手。